(11)他人のコンテンツを無断で掲載するとGoogleによって晒し者にされる!
今回のテーマは「無断複製されたコンテンツ」です。
無断複製されたコンテンツ誘導ページに関してGoogleはウェブマスター向けガイドラインで次のように警告をしています。
Googleがここで警告してることは:
・サイトの中にページ数を増やすだけでは上位表示に貢献はしないということ
・ユーザーに付加価値のあるコンテンツを提供し無くてはならない
・著作権侵害をするコピーコンテンツは違法行為である
ということが主なものです。1つ1つ見て行きましょう。
・サイトの中にページ数を増やすだけでは上位表示に貢献はしないということ
これは数年前からある思想で、自社サイトにページ数を増やせば増やすほど検索順位が上がるという考え方です。
そうしたことをが今日のSEO対策で効果があるかどうかというと、答えは「NO」です。
確かにページ数が多いサイトが上位表示をしている傾向はあります。
実際に競争率が激しいビッグキーワードで上位表示されているサイトは数千ページ以上になってきています。
中には数百万ページもあるサイトもあります。
しかし、本当にページ数が多いだけで順位が上がるなら約に立たないコンテンツなのにもかかわらずページ数だけをむやみに増やしたサイトが上位表示されてしまい、Googleはユーザーから信頼されない検索エンジンになってしまいます。
ページ数を増やすと検索順位が上がっていた時代は確かにありましたがそれはGoogleがパンダアップデートを導入し始めた2011年までの現象でした。パンダアップデートというコンテンツの独自性をチェックするアルゴリズムが導入されてからただページ数だけを増やしてきたサイトの検索順位は落ちてゆくようになり決して上位表示できなくなりました。
・ユーザーに付加価値のあるコンテンツを提供し無くてはならない
それでは何が「役に立つサイト」なのでしょうか?それは「ユーザーに付加価値のあるコンテンツを提供している」サイトだとGoogleは述べています。
付加価値のあるコンテンツとは何でしょうか?
それは少なくとも:
(1)個人の体験を述べたもの
(2)個人の感想を述べたもの
(3)個人の意見を述べたもの
の3つがあります。
これらは個人のものなので他の個人が全く同じ体験、感想、意見を一字一句同じ言葉で述べるということはありえないことです。
ここで重要なのは「個人」という点です。
個人ではない法人や団体、政府の情報は本来テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などのマスメディアで発表されています。私達個人はお金や時間をかけてそうした情報を取得してきました。
しかし、インターネットというメディアが普及するようになり、そうしたマスメディアでは情報を発信できなかった個人がウェブサイトや、ブログ、ソーシャルメディア、動画などを使い発信できるようになりました。
特に最近話題のユーチューブでは10代の若者が自分の商品に関する感想や考えを動画として収録してそれを発表するだけで年収5000万円を稼ぐなどいう現象すら生まれるようになりました。(日経ビジネス12月号より)
ネットユーザーが求めることは企業の宣伝やPR情報ではありません。同じ個人の情報です。企業で努める私達は自分のプライベートなことを書くというのが無理なら仕事人としてどんな情報をネットユーザーとシェアしたいのかを考え自社のウェブサイト、ブログ、ソーシャルメディアで発信すべきです。加えて、自社にどのような問い合わせ、相談が来ているのかをQ&Aというコンテンツや、相談事例という形で発表しても良いでしょう。
こうした人間個人として何を経験したのか、感想、意見こそがGoogleが要求する付加価値なのではないでしょうか?
トラフィックを集める良いコンテンツを作る近道は技術的なノウハウでも、SEO上の特別なシークレットでもなく、自分の想いをシェアするためにネット上で発することに違いありません。
・著作権侵害をするコピーコンテンツは違法行為である
もう一つは以前より私のセミナーでもご相談頂いている自社サイトのコンテンツを第三者が勝手に盗むという不当な行為です。
Googleはこの問題に関しては3年くらい前からある制度を持つようになり対処するようになりました。それは「デジタルミレニアム著作権法に基づくGoogleへの申し立て」というもので以下のページで著作権侵害の申し立てを受け付けています。
このページで著作権侵害の報告をGoogleにしてそれが受理されるとGoogleの検索結果に「このページは著作権侵害のため削除しました。詳細は
を御覧ください」というメッセージが表示されてGoogleと提携しているサイトにコピーしたサイトのキャプチャとコピーされたサイトのキャプチャーがさらしものになるということが行われています。
私が以前クライアントの方から教えてもらった事例は介護関連のサイトが悪質なデザインとサイトの構成をコピーされたものでした。
このようにGoogleは無断複製に対してはパンダアップデートというソフトウェアによる自動的な順位ダウンという制裁や、外部機関と協力してGoogleの担当スタッフが人的に判断して検索結果と外部機関のサイトでコンテンツを無断複数したサイトや、企業名を晒し者にするという厳しい制裁を与えるようになってきています。
そこまでする理由は恐らくかなりの苦情が殺到しているからだと思われます。
最後にもう一度Googleのガイドラインにある文面を見てみましょう。それこには:
・他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えた上で転載しているサイト
・何らかの独自の体系付けやユーザーへの利便性を提供することなく他のサイトからのコンテンツ フィードをそのまま掲載しているサイト
・ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだだけのサイト
という3つの詳細が書かれています。
1つは語句を類義語に変えたり順番を変えただけのようないわゆるリライトというのは見破り処分をするということです。
私達は他人のサイトに書いている文章をリライトするのはもちろん、自社の他のサイトに書かれているものをリライトしてもう一方の自社サイトに載せることも法的には問題なくてもパンダアップデートによってGoogleにバレてしまい順位ダウンという結果を招くことになりますので決してしてはいけません。
何らかの独自の体系付けやユーザーの利便性を提供するまとめサイトは許されるということも読み取れます。
実際に「ダイエット」という競争率の高いビッグキーワードで検索すると1位表示されるのはNAVERまとめという基本的に独自コンテンツの無いまとめサイトです。
まとめサイトは確かに他人のサイトのコンテンツを無断使用したサイトですが、ユーザーの視点にたちある特定の情報をスピーディーにわかりやすくまとめていること付加価値になります。
そしてそのスピードとわかりやすさという付加価値のためにたくさんのトラフィック、サイト滞在時間を稼ぐので上位表示されてしまうのです。
最後に3つめの「ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだだけのサイト」の部分はユーザーに実質的な付加価値を提供すれば動画や画像などのメディアをただ埋め込んだだけでも上位表示するということです。
実際に世界の動画共有サイトに著作権を侵害して無断でアップされたアニメやドラマの動画をわかりやすく整理して検索性を高めた動画検索サイトがGoogleで上位表示してしまっています。
ということは結論としては「付加価値のあるものならば多少の問題があっても上位表示する」ということになります。
私達がウェブコンテンツと向き合うときに頭の中に入れなくてはならないことは情報に付加価値をつけるというこです。
これこそが現代のコンテンツSEOで勝ち抜くための近道になるずです。
自社サイトに付加価値を付けることが新しSEO対策テクニックです。