HOME -> SEO基礎知識 >  >  > (10)誘導ページが発覚するとGoogleはペナルティーを必ず与える!

(10)誘導ページが発覚するとGoogleはペナルティーを必ず与える!

誘導ページが発覚するとGoogleはペナルティーを必ず与える!

このエントリーをはてなブックマークに追加
今回のテーマは「誘導ページ」です。

誘導ページに関してGoogleはウェブマスター向けガイドラインで次のように警告をしています。

誘導ページ - Search Console ヘルプ.png

Googleが定義する誘導ページというのは下の図のように「特定のキーワードやフレーズ用に作成された品質の低いページの集まり」を上位表示されてそこから本来ユーザーに見てほしいページにリンクを張るというものです。

------名称未設定-3.png

同一ドメイン内での誘導も、他のドメインを複数作りそれらから誘導することも不正な誘導になります。こうした手法をしていることが発覚すると「Google のインデックスから削除するなどの対策を講じる場合があります」とGoogleは警告をしています。

ただし、地域別のページを作ること自体が不正だという訳ではありません。

あくまでGoogleが禁止しているのは「特定のキーワードやフレーズ用に作成された品質の低いページ」を作ることだけです。

「特定のキーワードやフレーズ用に作成された品質の低いページ」というのは上の図のように静岡のページも、名古屋のページも、大宮のページも実質同じ内容の文章が書かれており、違うのは地域名だけの場合です。

このようなやり方をGoogleが認めしてしまうとSEO対策のことだけを考えている人たちは47都道府県のページを合計47ページ作り、それらの内容は都道府県名以外はすべて同じ文章のページを作るという極端な対策をするようになります。

実際に5,6年くらい前には、引っ越し業、便利屋業、家庭教師業の人たちの多くが文章が同じで地域名だけが異なるほぼ同じ内容のページを47ページ作ることが流行っており実際にそれらのページはそこそこ上位表示しているという時代がありました。

しかし、その後パンダアップデートという類似コンテンツに対するペナルティーが厳しくなるとそうしたページは検索結果の上位には表示されなくなりました。

222222222222222名称未設定-4.jpg

また、上の図にあるようにたくさんの独自メインを取得してほぼ同じ内容のサイトを作り、それらをリンク対策して、順位を上げて、結局同じサイトにリンクを張り誘導するという手法も流行ったことがありました。

そしてこれもパンダアップデートが実施されるようになってから通用しない手法になりました。

今日ではこうした単純なスパムをする人たちはほとんど見かけなくなりました。

理由はこのような単純なスパムをしても効果がないのでやる意味がなくなったのです。

それでは今日のGoogleの基準で効果のあるやり方はあるのでしょうか?

あります。それは「検索エンジンに認識されることのみを目的としたコンテンツを提供することは好ましくない」とGoogleが言っているのですから、その反対に「ユーザーに見てもらうことを目的にしたコンテンツを提供する」ことに専念することです。

具体的にはその地域のお客様からの相談実例のページを作りそこにはオリジナル文章でその地域のお客様から頂いた相談実例を500文字以上で書くのです。

相談実例というのは比較的長文の質問文、身の上相談のような文章です。

この方法なら47都道府県のページを作ってもそれぞれ異なった相談実例の文章が500文字以上書かれており、かつ地域名も含まれているので「家庭教師 +(地域名)」で上位表示されるようになります。

ただし、家庭教師の場合は都道府県名では競争が激しいのでたくさんのオリジナル文章のあるページを作らなくてはなりませんが、「家庭教師 +(市町村区名)」くらいならば上位表示が可能です。

ただし、どんな文章でも良いというものではありません。

あくまでもネットユーザーが読んでくれそうな文章でなければなりません。

いいかげんな文章ではなく、実際に家庭教師をその地域の人が真剣に探しており、その人達が共感するような文章でなければなりません。

そのためには外部のライティング代行会社に書いてもらうという外注という手法を取る場合にはその品質管理には気をつける必要があります。

発注する前に記事の方向性について詳しく伝えて、納品後もそのままサイトに載せるのではなく、内容を吟味して少しでもおかしなところがあれば自分で編集して調整する必要があります。

それを怠るとどのようなことが起きるかというと「離脱」という事態を招きます。

離脱というのはそのページの内容が面白く無いのでブラウザの戻るボタンをユーザーがクリックしてそのページを離れてしまう現象です。

Googleがこの離脱についてどの程度詳しく見ているかというとそれはGoogleが無料で提供するアクセス解析ログのGoogleアナリティクスではっきりと離脱率という言葉を使っていることからもわかります。

下の図はGoogleアナリティクスの中にある離脱率について解説をしているページです。


このようにGoogleは離脱率という数値を出すことによってそのコンテンツがSEO目的のためだけに作られたいい加減なコンテンツなのか、あるいはユーザーのために作られたコンテンツなのかをサイト閲覧者のデータを使って収集しています。

結局はコンテンツの独自性とユーザーのためになっているかというユーザビリティーというサイト内のコンテンツの問題に行き着くのです。

私達はこの問題から逃れることはできません。

Googleの技術が進歩する中、自社サイトの内容の品質を高めることと、それを将来にわたって継続的に維持する体制を構築することが急務です。

Googleウェブマスター向けガイドラインを読み解くに戻る>>

このエントリーをはてなブックマークに追加
PAGE TOP