SEO用語解説 - S
SEOに絶対必要な3つのおすすめツールとは?
執筆:一般社団法人全日本SEO協会代表理事 鈴木将司
作成:2021年10月15日
SEOで成功するためのツール……、おそらくGoogleで検索すると、いくつも見つかるのではないでしょうか。
しかし、SEOの初心者から上級者まで、誰でも必ず押さえておかないといけないツールとなると? これは数が自然と限られてきます。
この場では、理解しておかないと後悔するような、重要性の高いツールを3種類、ご紹介します。
SEOで絶対必要なツールその1:Googleキーワードプランナー
これは、Google上で「どのようなキーワードが、どのくらい検索されているのか」これらを知るために開発された一種のソフトウェアです(ソフトウェアといっても、PCにいちいちCDやDVDを使ってインストール作業をする必要はありません。ネット上でアクセスして使えます)。
言い換えますと「検索キーワードの需要を知るソフト」です。
では、Googleキーワードプランナーに移動してみましょう。
「新しいキーワードを見つける」というスペースがあります。
「SEOセミナー」というキーワードを調べることにしたら? どうなるでしょうか
↓ご覧のような、結果が返ってきます。
「SEO対策セミナー」「SEO講座」といった組み合わせが並んでいますが、
- このキーワードで検索している人たちが、そのほかにどんなワードで検索しているのか
- それらのキーワードがどれくらい毎月、ネット上で検索されているのか
……etc.を表形式で見せてくれます。
ここで発見したキーワードに対応したページを新規作成することにより、それらのキーワードで検索したユーザーに自サイトを発見してもらうチャンスが開けるようになります。
SEOで絶対必要なツールその2:Googleサーチコンソール
早速、このツールにアクセスしましょう。こちらの画面をご覧ください↓。
「検索パフォーマンス」という項目が大きく見えていますが、直訳するとこれは「検索成績」となります。すなわち、検索結果上における成績表を示してくれるのです。
※この場合の「成績」とは?
→「合計のクリック数」です。
1 合計のクリック数
たとえば↓で全日本SEO協会のサイトに関するレポートですが、9月14日火曜日にGoogle上で282回クリックされていることが表示されています。
金曜日になると一気に減少して179回だけ↓、
土曜日は121回と減っていく様子がわかりますし↓、
↓月曜日になると213回と回復している様子もうかがえます。
とはいえこのソフトでは、クリック数の集計値だけが判明するのではありません。以下の重要データを知るためのツールでもあるのです。
- Googleでの上位表示の成果
- SEOの成果
SEOがうまくいかないと、クリック数が増えることはありません。SEOの成否をチェックできる点が、このGoogleサーチコンソールの最大のメリットであるといえます。
そしてこのソフトでは、もう1種類正確に表示できるデータがあります。
2 平均掲載順位
↓「平均掲載順位」を選択して押下してみると?
「ワンストップソリューション」という言葉が出てきますが……
このサイトに属するページが、「どのキーワードで、現時点で検索順位が何位なのか」が、オレンジ色のスペースに出てきます。このページは「ワンストップソリューション」で検索すると1位だというわけです。
クリックすると、全日本SEO協会のページが表示されます↓
ちなみにたった今、全日本SEO協会のページが1回クリックされたわけですが、この1クリックは、きちんとGoogle側で集計されます。↓現在、サーチコンソールの検索パフォーマンスでは202回と出ていますが、それが282回に増えるわけです。集計には数日かかりますが。
SEOで絶対必要なツールその3:Googleアナリティクス
これもネット上で使えるように、公開されているソフトウェアですが「Webサイトのアクセス数」つまりトラフィックを知るために開発されたものです。
- どんなサイトからアクセスしているのかがわかる
- 何人くらいがアクセスしているのかがわかる
- どのページがどれくらいアクセスされているのかがわかる
~これらがまとめて分析できるという、稀有なソフトです。Googleアナリティクスは世界でも日本でも、シェアNo.1のアクセス解析ログでもあります。
《出典》上場企業が利用するWebサービスは?8割超の企業が「Googleアナリティクス」を利用
https://markezine.jp/article/detail/26983
ではアクセスしましょう。
サーチコンソールの検索パフォーマンスを見ると9月14日に、Googleの検索結果上でのアクセス数(=合計クリック数)が、このブルーの箇所に282回と出ています↓。
そのいっぽうで、Googleアナリティクスをに表示されている同日のサイト全体のアクセスは457回と出ています↓
この9月14日にサイトにアクセスしたユーザは合計374人いたことになりますが、その中でGoogleの検索結果ページを経由して訪れたユーザは282人だったことを物語っています。
では、Google以外からのメディアの流入は???
374-282=92。
92人はその他のメディアを経由して訪れたはずです。
たとえば、
- Google以外の検索エンジン(Yahoo!JAPANやBING等)
- 全日本SEO協会のサイトを紹介するサイトから張られているリンク
- メールマガジン上のリンク
~あたりが考えられるでしょう。
※このように、毎日のサイト内の各ページのアクセス状況を正確に認識するために、Googleアナリティクスはひたすら役に立つのです。
毎日使っていくうちに、徐々にサイト内のアクセス動向が手に取るように見えてくるはずです。
まとめ:Googleが満を持して公開して、世界中で愛用されている3大SEOツールは駆使するに限ります
Googleが開発した3種類のツールは、アカウントを取得すれば無料で使えます。SEOの分析をするなら避けて通れないものばかりです。
- Googleキーワードプランナーは、Google上で検索されているキーワードの検索ボリューム(検索回数)を教えてくれる。
- 検索ユーザの検索の動向も、キーワードプランナーは教えてくれる。
- Googleサーチコンソールは、Googleの検索結果ページ上のクリック数(=リンク先ページのアクセス数)を教えてくれる(SEOがうまくいっているかいないかが同時に判明する)。
- 各ページの平均検索順位も正確な数字もサーチコンソールは教えてくれる。
- GoogleアナリティクスはWebサイトのアクセス状況を分析してくれる。各ページのに毎日、どれくらいの人数がどこを通って訪問しているのかも教えてくれる。
Googleの3大ソフトを毎日のように利用して、一刻も早く慣れるのがいちばんです。そのほうが、SEOの作業全体の進捗がよくなるはずです。