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Googleが人気サイトを見分ける方法とは?

執筆:一般社団法人全日本SEO協会代表理事 鈴木将司
作成:2022年4月7日

私たちの日常生活から切っても切り離せないほど溶け込んでいるGoogle。何かを調べるときには必ずといっていいほどGoogleを使う人が増えています。

ちなみに*日本のスマートフォン試乗の半分以上のシェアを占めているiPhoneに搭載されているブラウザのsafariも設定変更をしていなければ、Googleが標準検索エンジンですのでiPhoneユーザーの大半がGoogle検索を利用しています。

そのため、多くの人が利用するGoogleで検索上位に表示されることは大きな価値があります。検索上位を獲得するためには人気サイトだとGoogleに判断されることが重要なポイントになります。

では、Googleはどのように人気サイトを見分けているのでしょうか?

それには「ページランク技術」の向上が大きく関わっています。人気サイトを上位表示する理由から順番に説明していきます。

検索結果上位に人気サイトを表示する理由

何かキーワードをGoogleに打ち込んで調べることを想像してください。もし、ほとんどの人が見ないWebサイトが上位ページを独占していたり、人気のあるサイトが20位、30位で表示されたり、あるいは検索結果にでてこないということが起きたら、どのように思うでしょうか。

おそらく大半の人は「使えない検索エンジン」と判断し、もうGoogleを使用しないでしょう。「Googleを使わない」という最悪の事態を避けるために、Googleは人気サイト(≒多くの人の悩みを解決する記事)を上位に表示します。同じような理由で多くの検索エンジンの会社もGoogleと同じように「人気度」を一つの大きな基準にしているでしょう。

「人気度」に加えてもう一つ指標を上げるとしたら「信頼性・信用度」です。

例えば、多くの人に見られていても、全く嘘ばかりついているサイトや内容が全く違っているサイトが上位表示されることは好ましくないでしょう。そのため、そのコンテンツを書いている人が信頼できるか、その情報を発信している企業が信頼できるかどうかという「信頼性・信用度」も上位表示をする一つの基準になっています。

ただし、あくまで①人気度、②信頼性・信用度、の順番です。なぜなら、信頼性・信用度を最優先してしまったら、内容がつまらないサイトが検索結果の1位、2位となる可能性があるためです。つまらないサイトが上位を独占することで、使われなくなってしまっては元も子もありません。 「信頼性・信用度」に加えて、「公共性」が高いWebページを優先することもありません。ユーザー視点で考えると公共性が高いという理由だけで評価が高くなるのはおかしいからです。

Googleが人気サイトを見分ける秘密はページランク技術の活用

Googleは「ページランク」という仕組みを用いて、人気サイトを見分ける、つまり上位表示させています。この仕組みは1996年にスタンフォード大学のコンピューターサイエンス大学院に在籍していたセルゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏という2人の大学生が考え

「ページランク技術の活用により人気度の高いWebページがGoogleの検索結果の上位に表示されるようになりました」と解説文には書かれています。このページランク技術のおかげで人気サイトを検索上位表示できるようになりました。

反対に、ページ内にキーワードを詰め込むだけでユーザーにとって有益な情報を提供していなかったWebページはGoogleの検索結果上位には表示されなくなりました。

このページランク技術の活用により、当時の他のどの「ロボット検索エンジン」よりもGoogleの検索結果の品質(≒人気サイトを見分ける品質)は高くなりました。その結果、ネットユーザーの圧倒的な支持を獲得。世界No.1の「ロボット検索エンジン」の座を不動にし、今日でもその地位を維持しています。

Googleの登場により「ディレクトリー型検索エンジン」は消えた

「ディレクトリー型検索エンジン」とは人が編集して、一つ一つのサイトをチェックして検索エンジンに載せるか否かを人が決める方式のことです。

一方、Googleのように自動的にWeb上のサイトを拾ってきて、そしてランキング付けする方式を「ロボット型検索エンジン」と言います。かつては、キーワードを詰め込むことで検索順位の上位に表示されるために、ユーザーが探している読者の悩みを解決できるサイトがなかなか見つかりませんでした。

それはキーワードの詰め込みが上手な人たちのサイトが検索結果上位に多く位置していたためです。例えば、「テレビ」という言葉で検索した時に“「テレビ」という言葉が他のサイトよりも一番たくさん書いてあるから「テレビ」で検索順位が上がる”、というような幼稚な仕組みでした。

上記の例からもわかるように「ロボット型検索エンジン」の精度が低かったため、当時は肉眼で1個1個のWebサイトをチェックして、人間の判断でランキング付けしているYahoo!のような「ディレクトリー型検索エンジン」の方が人気が高かったのです。

ただし、いまYahoo!のディレクトリYahoo!カテゴリ)というのはなくなってしまいました。理由は、ページランク技術向上により、ネットユーザーの圧倒的な支持を獲得したGoogleの登場です。

ページランクとは?

ページランクと画像検索すると、横向きの温度計のような緑色のゲージがでてきます。数年前まではプラグインを入れることで、自分が見ているサイトのページランクの数値を見ることができました。

ページランクとは10段階評価(0〜10)では0が一番低い評価、10が一番高い評価です。

ページランク最上位の10をつけられていたサイトはほとんどなく、記憶を遡る限りは「Google」くらいでした。他にも国連など、一時期ページランク10を獲得しているサイトはありましたが、かなり稀少でした。他にも、日本の中小企業のサイトはページランク2~3、東大や慶応大学クラスになるとページランクが7~8ありました。

ある意味ではページランクはWebサイトの偏差値のような役割を果たしていました。

現在、ページランクの数値は非公開

数年前からGoogleはページランクの数値公開をやめました。

この理由は、ページランクが高いサイトからのリンクしてもらうこと(被リンク獲得)の検索結果への影響が想像以上に大きかったためです。

もう少し細かく説明します。先ほども説明したとおり、ページランクが高いサイトからリンクしてもらうと自分のサイトの検索順位が上がる仕組みがあります。ページランクが高いサイトからリンクされると、そのサイトは人気があると判断され順位が上がるという理屈です。被リンクにより検索順位が左右されることを理解している一部の要領の良い人はページランクが高いサイトにお金を払うなど、様々な手段でリンクをしてもらっていたのです。ユーザーにとって有益でないサイトであっても、被リンク獲得により検索上位に表示されるなどの弊害が生じ、ページランクの数値公開をやめたのでしょう。

ページランクの数値公開はやめたものの、ページランクという仕組み自体は使われています。これはGoogleも公式に発表しています。

人気サイトと認定され検索結果で上位表示するためには

人気のあるサイトと認められ上位表示される、つまり自サイトのページランクを高くする基本原理はページランクが高いサイトからリンクをしてもらうことです。これをコツコツとやることで自サイトのページランクが高くなります。一方で、ページランクが低いサイトから多くリンクをしてもらっても自サイトのページランクは一向に上がりません。

ページランクが高いサイトの被リンク獲得によって人気サイトとGoogleから認定され、上位表示されやすくなります。

もちろん、読者の悩みを解決できる品質の高い記事であることが前提の話です。

まとめ:被リンク獲得により検索結果上位を目指そう!

検索結果上位を獲得するためにも、「ページランク」という概念は絶対覚えておいてください。リンク元として高い評価があるところから自分がリンクされれば自分も評価が上がるというGoogleの根本的なメカニズムです。

この概念を上手に活用し、検索結果上位を目指しましょう。そのためには、記事の質を担保したうえでページランクが高いサイト(≒人気サイト)からリンクをしてもらい、Googleから人気サイトと認定されることが必須条件です。

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