SEO用語解説 - C
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ランディングページには3つの意味がある
執筆:一般社団法人全日本SEO協会代表理事 鈴木将司
作成:2023年1月25日
よくS E O対策で耳にする「ランディングページ」の意味を正しく理解されていますか?
これらには3つの意味合いが含まれます。
Web管理者は正しくランディングページの意味を理解し、ユーザーの行動を意識してページ制作を行う必要があります。
これらを理解できなければ利益を得る機会を損失する可能性もあります。
今回はランディングページの意味を詳しく解説します。
先にも述べたように、ランディングページは、大きく3つのケースに分類されます。
そのケースバイケースで対処するべき行動をまとめましたので、是非参考にしてください。
ランディングページの意味とは?
まず、ランディングページとは何かを解説します。
一言で言うと、「ユーザーが自分のサイトで最初に訪問するページ」のことを指します。
Webサイトの中身にはTOPページがあったり、カテゴリページがあったりとさまざまなページがあります。
その中で、ユーザーが最初に目にするページのことをランディングページと呼びます。
なぜランディングページと呼ぶかというと、「ランディング」は「着地する」という意味から、最初に着地したページがランディングページになります。
ユーザーが検索エンジンという凄く高い位置から、いろいろなサイトに舞い降りてくるイメージです。
私は個人的に、「ファーストページ」と言い替えることがあります。
よく「ファーストコンタクト」といいますが、それと同じ意味合いです。
Webの歴史を辿ってみると、Googleが登場する以前はロボット型検索エンジンではなく、ディレクトリ型検索エンジンが主流でした。その代表格が「ヤフーカテゴリ」です。
ディレクトリ型検索エンジンはWebサイトの情報を登録してリンクを張ってくれますが、リンク先はほとんどの場合Webサイトのトップページ、すなわち玄関ページでした。
《Yahoo!JAPANが運営していたディレクトリ型検索エンジンYahoo!カテゴリ》
目的のページを見るために、毎回企業の玄関ページ(indexページ)を見に行きたいでしょうか?
見に行ったとしても、そこから自分が探している商品や情報がどこに載っているのか、目次を見て探さなくてはならないでしょう。
このように、ディレクトリ型検索エンジンの時代は、サイト内で目的の情報を得る為に苦労することも多々ありました。
Googleのロボット型検索エンジンの登場によって、Webサイトの全ページをインデックス、つまりGoogleに登録することができるようになりました。
ユーザーは、検索ページから目的のページに1クリックで到達できるのです。
つまりは、Googleの時代になってから、全てのページがランディングページになり得る素晴らしい時代になりました。
「Webページ」「ページ」という呼び方だけでなく、「ランディングページ」という言葉があるのはそのためです。
押さえておきたい!Web業界におけるランディングページの3つの意味
ランディングページは、本来ユーザーが最初に目にするファーストページの意味ですが、Webの業界においては意味が3つあります。
Web管理者の皆さまには今後のために是非覚えて頂きたいです。
1,検索エンジンからの着地ページ
これは、検索エンジンの検索結果から最初に到達したページです。よくLPとも呼ばれています。
ランディングページは、検索エンジンからの流入が大きな割合を占めます。
検索結果で上位表示になれば、必然的に訪問してくるユーザーも増えます。
そのためには、ユーザーがどのような検索ワードで自分のページに訪れて欲しいのかを明確にして、ページ制作をしてください。
2,他のサイトからの着地ページ
他の人のサイトから自分のページへリンクしてもらえることがあると思います。
例えば美容室であれば、ホットペッパービューティーに登録してそこから公式サイトへリンクをしてもらうことがあります。
また、他のWebサイトで「このサイトは良いサイトです」とオススメされたときも、サイト内にリンクを張ってもらえますが、それは必ずしもトップページとは限りません。
有益な情報を発信したブログのページであったり、商品を紹介しているページであったりとさまざまです。
そのリンクされたページも最初に到達したページ、つまりランディングページとなるのです。
これらは被リンクと言われ、Googleからの評価に繋がる大切な要素です。
信頼性のおけるWebサイトから被リンクをしてもらえると検索結果で優位になると言われています。
他のサイトからのランディングページは、新しい情報にアップデートしたり、わかりやすい画像を追加したりメンテナンスを行なってください。
自分のどのページが他のサイトからのランディングページとなっているのかは、Googleが無料で提供しているGoogleアナリティクスなどで確認できます。
是非一度見ておいてください。
3,ネット広告のリンク先ページ
3つ目はとても大事な概念です。「ネット広告のリンク先ページ」です。
広告で出稿したページも「LP」、もしくは「ランディングページ」と呼びます。
ネット広告からのランディングページは、ユーザーの能動的な行動が前提となっているので特に重要です。
コンバージョン、つまり成約につながりやすい大切なページです。
こちらのランディングページでは、ユーザーが買いたくなる・成約したくなるページ作りを必ず心がけてください。
※コンバージョン=Webサイトを訪れたユーザーが商品の購入など利益につながる成果をあげること
まとめ:ランディングページの意味を理解してサイト設計をする
いずれにせよ、自分のサイトの中の色々なページのどこにユーザーが着地しているかを理解していないと、利益を得る可能性がある機会を損失してしまうことがあります。
よくある事例として、自分ではサイトのトップページやカテゴリページが色々な人に見られるだろうと思っていたのに、実はそこにはあまりユーザーが訪れなかったということがあります。
トップページやカテゴリページばかりを意識して、ユーザーに一番伝えたい大切な情報やお得な情報をそれらのページに載せがちになってはいないでしょうか?
自分が意識しているページがランディングページではなく、検索であまり上位表示していなかったり、していたとしてもユーザーがあまり訪れてなかったりする可能性があるのです。
Web管理者は、ユーザーが自分のサイトのどのページに訪れるのか、Googleアナリティクスなどのツールを使い、どのページがランディングページになっているのかを分析し、そこに時間と労力をかけて、ユーザーに一番伝えたい情報を載せるようにしてください。
また、先程説明をした通り、現在ではどこのページもランディングページとなり得る可能性が十分にあります。
ランディングページが増えれば、より多くのユーザーを集めることができるということです。
ランディングページの意味を踏まえながらサイト設計を意識し、ページ制作を行なうようにしてください。
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