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FIDの意味とその改善方法

執筆:一般社団法人全日本SEO協会代表理事 鈴木将司
作成:2021年9月2日

FIDの意味

FIDはFirst Input Delayの略で、「最初の入力までの遅延を表します。応答性を測定して、ユーザーが最初にページを操作しようとする場合に感じるエクスペリエンスを定量化」した数値のことです。

「最初の入力」というのはユーザーがWebページ内で行うクリック、タッチ、文字入力などのことで、FIDは100ミリ秒以下であることが推奨されています。FIDはインタラクティブ性、初回入力遅延とも呼ばれます。

他にも、サーチコンソールの「ウェブに関する主な指標」を見るとサイト内のどのページにFIDの問題があるのかを知ることができます。サイトの各ページのFIDのスコアはPageSpeed Insightsでわかります。

他にも、サーチコンソールの「ウェブに関する主な指標」を見るとサイト内のどのページにFIDの問題があるのかを知ることができます。

web.devのサイト(https://web.dev/fid/
にはFIDの改善について次のように書かれています。

FIDの改善方法

(1)サードパーティコードの影響を軽減

→ 第三者が提供するコードをそのまま使うので無く自社で最適化することを検討しましょう。

ページ内に第三者が提供するツールやプラグインなどのサードパーティーコードを埋め込んでいる場合、それをサーバ間で呼び出すのに余計が時間がかかり、それがユーザーの操作性に影響を与えることがあります。

(2)JavaScript の実行時間を短縮

→ 長いタスクを分割することを検討しましょう。JavaScriptのソースコード内に余計なソースコードが含まれている場合、実行に余計が時間がかかることがあります。JavaScriptに精通しているエンジニアに相談してJavaScript の実行時間を短縮することが可能かを調べ、可能な場合は実行時間を短縮するための調整をすべきです。

(3)メインスレッドの作業を最小限に抑える

→メインスレッドの作業を参照源に抑えることがFIDの短縮につながることがあります。

技術的な詳細は
https://developer.chrome.com/docs/devtools/speed/get-started/
を参照して下さい。

(4)リクエスト数を低く保ち、転送サイズを小さくする

→サーバへのリクエスト数を低くして、転送サイズを小さくすることによりFIDが短縮することがあります。

技術的な詳細は
https://web.dev/resource-summary/
を参照して下さい。

FIDの問題が発生しやすいケースとしては:

  1. JavaScriptのライブラリを使っている場合
  2. WordPressなどのCMSにプラグインを使用している場合

などがあります。

これらのものをページ内に実装している場合はFIDの遅延を発生させページエクスペリエンスを悪化させている可能性がありますのでFIDの改善を検討しましょう。

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