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サイテーションとは?

サイテーションとは何か?

サイテーション(Citation)とは学術論文の言及のことを意味します。サイテーション数の多さでその論文の学術的な価値が測られます。


例えば、世の中を変えるほどのインパクトのある学術論文なら何万もの論文で引用されるでしょう。


反対にありふれた内容の学術論文は引用する意味がほとんど無いため他の論文で引用されることは無いはずです。

サイテーションシグナル

Googleの特許情報にはGoogleがこの原理を利用して、信頼性の高いサイトかどうかを判断すると言われています。Googleがサイトの信頼性を調査する時にそのサイトのサイト名や、そのサイトを運営している企業名がどれだけ他のサイト上で言及されているか(話題になっているか)を調べるのです。


例えば「ぐるなび」という言葉が19,900,000のWebページ上に何らかの形で掲載されていたとします。そして「食べログ」という言葉が251,000,000のWebページ上で掲載されていたとします。


この場合、Googleはどちらのサイト名(サービス名)が知名度が高いかを判断する時にGoogleは:

・「ぐるなび」という言葉が19,900,000のWebページ上で言及されている

・「食べログ」という言葉が251,000,000のWebページ上で言及されている

というデータを取得して「食べログ」という言葉が「ぐるなび」よりも12倍近くも言及されている、つまり話題になっているので「食べログ」のほうが「ぐるなび」よりも人気があり、それだけ人々が話題にするということは信頼性が高いのではないかと判断するという仕組みです。


このような概念のことをサイテーションシグナル(言及信号)と呼びます。



【Googleで「ぐるなび」で検索した時の検索結果】


【Googleで「食べログ」で検索した時の検索結果】


そしてサイテーションシグナルが強い「食べログ」のほうが「ぐるなび」よりも人気があり、信頼性が高いと判断し、「食べログ」のほうが「ぐるなび」よりも検索で上位表示されやすく調整するというものです。


人気のある企業やブランドほど、様々なサイト上で話題にする人間行動をGoogleのアルゴリズムに取り入れるようになったのです。


無論、サイテーションシグナルだけが強くても検索で上位表示することはありません。Googleのアルゴリズムにはサイテーションシグナル以外にも:

・外部サイトからのリンクの数

・コンテンツと検索キーワードとの関連性

・コンテンツの量や質

等の重要なシグナルがあります。


しかし、これらの数値が全く同じだった場合はサイテーションシグナルの数値で勝敗が決するのかもしれません。

サイテーション対策

Web上で自社のブランド名を話題にしてもらうためのサイテーション対策としては次のような方法があります:

独自性の高いブランド名を作り、ブランド名を統一する

社名はもちろん、自社独自の商品・サービスのブランド名は他社には無い独自性のある物を考え、表記を統一することによりその会社のブランド名だとGoogleは認識しやすくなります。

人々が話題にしたくなるユニークな取り組みをする

得するイベント、珍しいイベントの開催、新規性が高い商品・サービスの発売。

プレスリリースを行う

人々が話題にしたくなるユニークな取り組みを実施する時は事前にプレスリリース代行サービスを使いより多くのメディアに掲載されることを目指す。

ポータルサイト掲載にして自社ブランド名の露出を増やす

ネットユーザーの多くがGoogle等の検索エンジン以外のショッピングモールや口コミサイト、比較サイト、業種別ポータルサイト、地域ポータルサイトを使い情報を探しています。そうしたところに掲載されれば自社のブランド名がより多くの他社のサイトに載ることになります。

ソーシャルメディアで自社ブランドの存在を知らせる

Facebook、Twitter等のソーシャルメディアで日常的に情報発信をしてその中に自社ブランドの商品・サービスを紹介するという地道な作業を行う。

アフィリエイト広告を出す

A8やバリューコマースなどのアフィリエイトサービスプロバイダーを通じてしたくさんのアフィリエイターと契約し、アフィリエイトサイト上で紹介してもらう。

リスティング広告等のネット広告を使う

新規性のある商品、サービスならばネット広告を活用することにより、多くの人々の目に触れるようになり彼らのサイトやブログ、SNS上で話題にしてくれる可能性が増す。


SEOの世界では良質なコンテンツを作ること、信頼性の高いサイトからリンクを張ってもらうことばかりが競われている傾向があります。

しかし、上位表示対策の一つとしてサイテーションシグナルを高めるという対策も忘れるべきではありません。




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