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altの意味は?正しい使い方を学ぶ

SEOに成功したいなら、Webページの中に入れるあらゆるコンテンツに気を配る必要があります。画像もそのひとつです。

しかし画像がSEOと深く関係することはあまり知られていないようです。たとえば画像の挿入でよく使われるHTMLのタグが、「検索順位の低迷」「集客や売上の失敗」をもたらしてしまうことがあるのです。

この場では、画像の指定で頻出する「ALT属性」に注目して、順位を下げないためのコツを探ってみましょう。

ALT属性とは?

いい機会ですから、ALT属性とは何なのか、まずはおさらいしてみましょう。

Webサイトは、基本的にすべてHTMLソースを用いて記述します。

今では、一からHTMLをコードしなくてもよいように、便利なツールやCMSを利用して楽々とWebページを制作できますが、SEOを目指すなら適当にHTMLソースをつくって間に合わせてはいけません。

そしてALT属性は、SEOと意外なほど深い関係にあります。

ALT属性は、画像をページ内に入れたくなったときに、HTML内に記述する決まりとなっています。この属性は、その画像の内容を端的に説明する文章を書き込むために使われてきました。

※JPGやPNGのような画像を適度に入れないとSEO効果は追求できませんし、ALT属性も自然と出番が多くなります。

例えば、下記のような画像の場合なら

<img src="/img/share/img_head_voice01.png" alt=" お客様の声1200 件突破" />

上記のようなALT属性を書くことが妥当でしょう。

ALT属性を的確に書いておくと、Googleのような検索エンジンのアルゴリズムが各画像の内容を正確に認識できるようになるのです。Googleは実際、全世界のWebサイトの作成者・運営者に対して「ALT属性を正確に、的確に指定すること」を強く求めています。

そしてALT属性の正確な記載は、狙っているキーワードでの順位アップに貢献してくれるのです。

SEOのトレンドと合わないやり方で、ALT属性を書いているケースが多い!?

さて、Google等のような検索エンジンが希望するやり方でALT属性を書いていないWebサイトが驚くほどたくさん存在しています。 

狙ったキーワードで

  • 「順位を上げたい」
  • 「10位以内の上位を維持したい」

のであれば、以下のようなやり方は早急に改めないといけません。

1.ALTの中に、キーワードを大量に詰め込んでいる

かつて、「キーワードをページ内にたくさん書き込むと順位が上がる」……という時代がありました。

その時代の名残で今でも、ページ内にキーワードを一定数挿入しようとする方が絶えない模様です。しかしそのような時代はすでに終わっています。キーワードは今でも重要ですが、入れすぎは禁物なのです。

<実際に、ごく最近に発生した事例>

少し前に「トレーラーハウス」というキーワードで検索上位を目指していた方が、順位を大きく落としてしまいました。

そのページにアクセスして「検索(Ctrl+F)」を試みると、「トレーラーハウス」という言葉は(表面上は)7度しか見つかりません。しかしHTMLソース内を検索すると……なんと30度以上もヒットします! 

ページ内の各画像のALT属性に「トレーラーハウス」という語が用いられていたのです。

2.ALTの中に、苦労せずに増やせる言葉を詰め込んでいる

たとえば、以下のようなパターンはおすすめできません。

<実際に、ごく最近に発生した事例>

某脱毛エステへの申し込みを増やすためのアフィリエイトWebページのソースを開けてみると・・・

エステサロンのバナー画像ひとつひとつのALTに、

  • 脱毛の****
  • 脱毛のXXXXX
  • 脱毛の〇○○

と書きまくってあります。

しかし、各エステサロンの画像の説明をするのであれば

  • ****
  • XXXXX
  • 〇○○

と、記載するだけでじゅうぶんでしょう。

「脱毛の」と書きまくると「脱毛」というワードでの検索上位は望めなくなってしまうのです。

※現在のGoogle等の検索エンジンは、単純な単語の羅列やテキストリンクのような「簡単に増やせるテキスト」は評価しない傾向があります。

高評価の対象となるのは「それなりの努力をしないと書けない文章」「よそのWebページには見当たらない、希少価値のある文章」なのです。

3.CSSや画像を悪用してユーザが見えない場所に、不必要なキーワード等を隠している

(これはALT属性に書き込むとは限りませんが)画像の裏側のようなユーザに見えないところに、キーワード等をワザと増やす行為をすることができます。

実際にこのような手法が一時期流行しました。しかしこの手法も今は、Googleは不正行為とみなしています。発見されるとペナルティの対象となり得ます。

SEOで失敗したくないなら、ALT属性はどのように改善すべきなのか?

ALT属性にキーワードを入れすぎたために検索順位が低迷した場合は、以下のような対策を試みましょう。それだけで、数週間後に順位が回復すると思われます。

1.すべてのALT属性から(余分な)キーワードを取り除き、正確に書き直す

その画像の内容がキーワードと無関係な場合は、キーワードを取り除きましょう。その代わりに、その画像の内容を正確に&簡潔に表現すべきです。

たとえば、全日本SEO協会のサイトだと

「セミナー一覧」と書かれているこのボタンをご覧ください

このボタン画像でしたら、以下のように画像内に書かれているテキストだけを書けば問題ありません。

それ以上のことを書くと、過剰だとみなされてしまうためおすすめできません。

2.思い切って、ALT属性を書かずに済ませてしまうという手も使える

サイト内の各画像のHTMLタグの中でと空にしてしまっても、検索上位はじゅうぶんに目指せます。

※ALT画像をどのサイトでもいっさい書いていないのに、どのサイトでも検索上位へのランクインに成功しているWebデザイナーだっているのです。

ALT属性は、絶対に必要というわけではありません。

「目が見えない人のためにある」という噂が一部で流れているのですが……これは「あとづけの理由」だと解釈したほうがよいでしょう。

インターネットの黎明期から観察しているとわかるのですが、ALT属性が用意された目的は「読み込みが遅れるなどの理由で、画像がなかなか表示されないとユーザにとって不便なため、そこにどんな画像が表示される予定なのかをユーザに伝えるため」でした。

現在のGoogleはALT属性をそれなりに重視していますし、正確に書くことが理想です。ただ「HTMLソースの中で、なくてはならないもの」ではないのです。

というわけで、

  • HTMLソースの中にキーワードを書きすぎてしまったものの、どこから直したらいいのかわからない
  • ALT属性を正確にいちいち書き直す作業が、しんどい

といった場合は?

以下のどちらかを選択するとよいでしょう。

  1. <alt="">と、空欄にする
  2. <alt="">という記述自体を消してしまう

まとめ: SEO上の、ALT属性の正しい取り扱いとは

ALT属性は、SEOのテクニックの中で目立つ存在ではありません。しかし「検索順位を下げる原動力になっていた」というケースが、ある時期から目立つようになりました。

  • キーワードや余分な言葉を詰め込まない
  • それぞれの画像の、正確な説明を心掛ける
  • 思い切って、ALT属性を書かないという方策を選んでもかまわない

このように、SEOにおけるALT属性の施策はさほど難しい作業ではありません。早めに見直してみましょう。

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