SEO用語解説 - た
正しい予測で目標キーワードを設定するには?購入率の高い今すぐ客が検索するキーワードの見つけ方
最終更新日2019年6月6日
Googleで上位表示を目指す目標キーワードを決めることは、検索エンジンマーケティングの第一歩です。
では、どのような検索キーワードを目標とすれば良いのでしょうか?
検索キーワードは大きく分けると2つのパターンがあります。
見込み客が検索しそうな目標キーワード
1つは商品を買ってくれる可能性の高い「見込み客」が検索するキーワードです。
例えば、あなたが現在上位表示を目指す目標キーワードが「家庭教師」だったとしましょう。
そして、無事に検索結果ページで上位表示を達成したとします。
しかし、あなたが設定した目標キーワードが見込み客が使用しないものだった場合、いくら検索結果ページで上位表示を達成しても見込み客はホームページに来てくれません。
実際に家庭教師を今すぐ雇いたい人が検索する検索キーワードは「家庭教師」ではなく、「プロ家庭教師 千葉県」かも知れませんし、「家庭教師 医学部受験」というようなより具体的な地域名や目的を含めた複合キーワードかも知れません。
見込み客に自サイトに来てもらうことが目的なのですから、あてずっぽで決めた目標キーワードである「家庭教師」で上位表示を目指すだけでは検索エンジンマーケティングを実行した意味がなくなってしまいます。
目標キーワードを設定するときには、正しい予測をしてください。
何も調べずに適当に「目標キーワードを○○にしよう」と決めてしまうと、ハズレキーワードを目標キーワードにしてしまう確率が高くなってしまいます。
正しい予測をするためには、キーワードについてよく知らなければいけません。
キーワードをよく知ることで、効率的に短期間で成功することが出来ます。
無駄な努力をするようなことにならないためにも、キーワードのことをよく知って、正しい予測をして下さい。
ではどうすれば見込み客が検索しそうなキーワードの候補を調べることが出来るかですが、主に次の方法があります:
1、直接お客様に検索したキーワードを尋ねる
大体10人に1人くらいの確率で購入直前に検索エンジンで検索したキーワードをある程度覚えている人がいますので直接聞ける環境の方は聞いてみると良いでしょう。また、それが出来ない環境の方はお申込みフォームの最後の方に「どこで当店を知りましたか?」というアンケートのすぐ下に「検索したキーワードは何ですか?」というニュアンスの設問を追加すると良いでしょう。
2、各種ツールを使って買い物かごに商品を入れて購入する手続きをした人たちが検索したキーワードを突き止める
有料のツールを使うと商品を購入した検索ユーザーが検索したキーワードを知ることが出来ます。以前はGoogleアナリティクスでもそうしたデータを見ることは出来ていたのですが、Googleやヤフーユーザーが検索したキーワードを暗号化するようになってからはそれが困難になりました。どうしても知りたい場合はGoogleなどで「コンバージョジョンしたキーワードを知るツール」で検索して表示される有料ツールを試すと良いでしょう。
3、サーチコンソールの検索アナリティクスを見て自サイトに流入に至ったキーワードを見て、そこから予想する
Googleで検索したユーザーの検索キーワードは暗号化されるようになってからはGoogleアナリティクス等のアクセス解析ログでは「not provided」と表示されるだけになり見れなくなりました。
【Googleアナリティクスのデータ】
しかし、Google社はGoogleの検索結果上でのデータに限りサーチコンソール内にある検索パフォーマンスという画面でどんなキーワードで検索してGoogleからサイトに来たのか、何回リンクがクリックされたのか、どのページに辿り着いたのかを教えてくれます。
どのキーワードが購入に至ったキーワードなのかは教えてくれませんが、全てのキーワードを見てどれが購入に至ったキーワードなのかを推測する材料にはなるはずです。
【サーチコンソール内にある検索パフォーマンスのデータ】
4、競合他社の流入キーワードをシミラーウェブ等の競合調査ツールで調べてそこから選ぶ
これもどのキーワードが購入に至ったのかを特定することは出来ませんが、ライバルサイトを訪問した検索ユーザーがどのようなキーワードで検索したのかを知る「シミラーウェブ」ツールがあります。
このツールには無料版と有料版がありますが、無料版は上位5件まで、有料版は料金に応じて、数百件以上の流入キーワードを見ることが出来ます。
【シミラーウェブ無料版で見れる上位5件の流入キーワード】
【シミラーウェブ有料版で見れる上位の流入キーワード】
5、Googleキーワードプランナーの関連キーワードから予測する
最もポピュラーな方法が、Google上で検索されるキーワードの月間検索数や関連キーワードのデータを見せてくれるGoogleキーワードプランナーです。
非常にたくさんの検索データを見せてくれますが、どれが購入につながったキーワードなのかはわかりません。単純に検索された回数だけを教えてくれるツールです。
【Googleキーワードプランナーで表示される関連キーワード】
6、購入率の高いキーワードの型を覚えてそこから予想する
購入率の高いキーワード、つまり今すぐ客が検索するキーワードには一定の特徴があります。その特徴を覚えればある程度購入率の高いキーワードを予測することが可能です。
購入率の高いキーワードは抽象的な言葉ではなく、具体的なブランド名か、取引条件、金額、量に関する言葉を含めた複合キーワードです。
【具体的な言葉の例】
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【具体的な言葉を含めた複合キーワードの例】
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こうした型を覚えればGoogleキーワードプランナーやシミラーウェブ、サーチコンソール等のデータから購入率の高いキーワードを見つけやすくなるはずです。
Googleからの流入を増やすための目標キーワード
これまで見込み客が検索しそうな目標キーワードの見つけ方を述べてきましたが、実はそれだけではSEOは成功出来ません。
何故なら見込み客が検索しそうな目標キーワードだけを狙おうとすると:
(1)競合他社もそれらのキーワードを狙っていることが多く、過酷な競争に巻き込まれることになる
(2)商品を購入しようとする検索ユーザーは全検索ユーザーのうちわずかしかいないので、たとえそれらのキーワードで上位表示したとしても自社サイトのアクセス数はあまり増えない。そのためアクセス数が多いサイトを高く評価するGoogleからの評価がいつまでたっても上がらない
というジレンマに陥るのです。
現在のSEOは、付け焼き刃のテクニック、つまり小手先のテクニックの積み重ねでは成功出来ない状況です。何故ならGoogleが検索順位の品質改善のために度重なるアルゴリズムアップデートを実施しているからです。
そのため競合他社が長年上位表示を目指すためにSEOをしている場合、新たにその競争に参加しても実際に上位表示するのには半年から1年は最低かかるものです。
1年もかけて競争率の高いキーワードでの上位表示を狙う時間があったら、その間に1,2ヶ月で上位表示するであろう競争率の低いキーワード、複数で上位表示を速やかに達成したほうがサイトのアクセス数とそこから生まれる売上がより早く達成するはずです。
たとえ、競争率の高い難関キーワードのほとんどを上位表示させたとしても、検索ユーザーのほとんどは商品を購入するためにいつも検索するのではなく、ほとんどの場合は購入前の下調べや、何らかの疑問を解消するためだけに検索しているというのが現実です。
そのため、購入率の高いキーワードでの上位表示ばかりを狙っているサイトはサイトのアクセス数が非常に少なくなってしまいます。その結果、サイトのアクセス数が多いサイトは人気サイトなので検索順位を高くしようとするGoogleには人気の無いサイトに見えてしまい、いつまで経っても上位表示しにくい未熟なサイトのままになってしまいます。
こうした理由により、購入率の高いキーワードでの上位表示を目指すだけでは駄目なのです。
購入率の高いキーワードでの上位表示を目指しながらも、Googleからの流入を増やすための目標キーワードもたくさん設定して上位表示を目指し、サイトのアクセス数を増やす必要があるのです。
それを実現するには今すぐ客だけが興味を持ちそうな商品ページや企業案内ページだけに力を入れるのではなく、無料で誰もがメリットを得られる無料お役立ちコンテンツが満載のページも増やす必要があります。
自分の利益だけを追い求めるサイトはGoogleでは上位表示出来ません。あなたのサイトではお金を一銭も使わない一般の検索ユーザーにも利益のある役立つコンテンツを提供するサイトがGoogleで上位表示する資格を持っているのです。