SEO用語解説 - G
Googleの特徴
創業時から2011年までの特徴
Googleは、外部のサイトから数多くリンクされているサイトを高く評価するという特徴を持っています。外部サイトからのリンクの多いサイト、つまり被リンクの多いサイトほど、検索結果で上位表示されるという傾向があります。
これはGoogleの最大の特徴で、Googleはこの技術によってもっとも人気の高い検索エンジンになりました。
では、このGoogleの技術とそれまでのロボット検索エンジンとの違いは何なのでしょうか? ページの中の情報に重きをおいたものが、旧式のロボット検索エンジンです。 いかに多くのキーワードがページの中、サイトの中に入っているかが上位表示の条件となります。
この方式は、サイトに多くのキーワードを詰め込んでおけば、検索結果で上位表示されるという弱点となり、スパムページのようなユーザーの役に立たないページが上位に表示されることになりました。
役に立たないページが上位を占める旧式ロボット検索エンジンは人気を失い、代わりに注目されることになったのが新しい技術を持つGoogleです。
数多くの外部サイトからリンクされたサイトを上位表示することで、ユーザーの求めるページ、役に立つページが上位表示されるようになったのです。
多くのリンクを持つことは、社会から多くの評価を得ているという考え方がGoogleの特徴です。
2012年から2014年までの特徴
しかし、この外部サイトからのリンクが多いサイトが社会的な信用があるという評価方式が限界を迎える時がきました。
ユーザーの役に立つサイトを作るという本来のサイト運営者の責務を無視して、外部サイトからのリンクを集めることだけに注力したサイトが上位表示されるという状況が世界的に発生したからです。
この問題を解決するためにGoogleはペンギンアップデートというアルゴリズムアップデートを2012年から実施しました。
それ以来、単にたくさんのサイトからリンクされているサイトをGoogleは評価せず、信頼性の高いサイトからリンクされないとGoogle検索で上位表示することは出来なくなりました。
同時にGoogleは、お金を払って専門業者からリンクを張ってもらうという不正な方法で外部サイトからのリンクを集めたサイトに対してはペナルティーを与えるようになりました。
2015年から2017年までの特徴
外部サイトからのリンクを集めるだけのSEO(検索エンジン最適化)がペンギンアップデートの実施により無効化された後、新しい上位表示テクニックとして生まれたのがコンテンツを増やすというテクニックでした。 とにかくたくさんの文章をページ内に書くことや、たくさんの文章が掲載されたWebページをサイト内に増やすという手法です。2015年から2017年ころまでのGoogleではこうしたコンテンツを満載にしたWebページが上位表示するという傾向がありました。
2018年からの特徴
コンテンツがたくさんあるほうが少ないよりもユーザーにとっては便利かもしれません。しかしそれだけではむやみにコンテンツを増やしたサイトばかりが検索で上位表示してしまいます。
こうした状況を打破するためにGoogleは2018年8月1日にコアアルゴリズムアップデートを実施しました。その時以来、単にページ内に文字コンテンツを増やしただけのページや、サイト内にページ数を大量に増やしただけのサイトにあるページが上位表示されなくなりました。
代わりに、検索ユーザーが求めるコンテンツだけがあるページ、つまり検索ユーザーの検索意図を満たすページが上位表示するようになりました。
もう一つの傾向としては、信頼性の高いコンテンツの掲載されたページの順位が上がり、信頼性の低いコンテンツが掲載されたページの順位が下がるという傾向が生まれました。
Googleの特徴は検索ユーザーのニーズを満たすために進化すること
このようにGoogleは創業以来、絶えずシステムのアップデートを繰り返してきました。その度に検索順位は大きく変動し、多くの企業が影響を受けました。
まさにこのシステムアップデートの繰り返しこそがGoogleが他の検索エンジンの追随を許さない検索市場での不動の地位を確立した理由だと言えます。
一定のレベルに達することに満足するのはなく、絶えず検索ユーザーのニーズを満たすために進化することこそがGoogleの特徴だと言えます。