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dmozに登録するには

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かつてdmozというディレクトリ型検索エンジンがありました。
オープンディレクトリプロジェクト:ODP(一般公開されたサイト紹介ディレクトリ計画)とも呼ばれていたものです。


これはWikipediaのように世界中から編集希望者を募り、一定の基準を満たした希望者は自分が担当するカテゴリを編集する権限を持てるというものでした。


その権限は一時期まで非常に巨大なものでした。


何故なら、Googleはdmozに掲載されてリンクを張ってもらっているサイトを信頼できるサイトだと高く評価していたため、dmozに登録されることはそのままGoogle上位表示を意味していたからです。


しかし、2017年3月17日にdmozは閉鎖されました。


閉鎖された原因は、GoogleというWebページ検索エンジンが検索市場を支配するようになったため、手作業で1つ1つのサイトを審査して掲載するdmozのようなディレクトリ型検索エンジンはネットユーザーに要求されるスピードに追いつけなくなったからだと思われます。


dmozに登録するためにまずすることは、サイトのジャンルに合うカテゴリを探すことでした。mozの中から自分のサイトに合うカテゴリを探し出したら、次はURLの推薦をするという流れでした。


URLを推薦するには、ページの右上に「URLを推薦」というリンクがありこのリンクをクリックすると、登録フォームにジャンプし必要事項を記入するという手続きが必要でした。


ここで注意しなくてはならなかったのは、登録したいカテゴリにエディタがいるかどうかでした。


dmozはエディタがいないカテゴリも多かったので、エディタがいるかどうかは必ずチェックする必要があったのです。エディタがいないカテゴリに登録申請しても、誰もサイトをチェックしてはくれませんでした。エディタがいないカテゴリに登録申請する方法としては、その一つに、自分がエディタになるという方法がありました。


しかし、自分がエディタになれば、自分のサイトを登録出来るという保証はありませんでした。不正が起きる可能性があると判断され、申請を却下されるケースがよくありました。


結局のところ、dmozの限界は、膨大な数のカテゴリを関する人員が確保できなかったこと、エディタの中に自社サイトやお金をもらってリンクを張るという当時のリンクSEO文化による公平性が失われたことだったと思われます。


dmozをずっと利用してきたGoogleは現在ではかつてdmozがやっていたように一定の品質管理スタッフを採用して、ソフトウェアだけでは見抜くことが出来ないサイトの品質、内容面も評価対象にするようになりました。


検索の世界ではGoogleが周囲のほとんどを飲み込んでしまったのです。


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