HOME -> SEO用語解説 > メタタグとは?

SEO用語解説 - め

このエントリーをはてなブックマークに追加

メタタグとは?

最終更新日:2019年6月3日


サイトを制作していると、どのようなメタタグをどのように使えば良いかという疑問が出てきます。


メタタグというのは、ブラウザやGoogle等の検索エンジン向けのメッセージ欄のようなものです。

ブラウザを使ってサイトを見たときには、メタタグは人間の目には見えません。


これを人間の目で見えるようにするには、htmlファイルのソースを表示する必要があります。


メタタグはソース内の上部にある とで囲われたヘッダー情報内に記述されます。


SEOにおけるメタタグの目的

通常、ユーザーはブラウザだけでサイトを見ていますから、メタタグを使えば、ページの表面上にはない言葉を、Googleにこっそりと伝えることが出来ます。


ブラウザには表示されない言葉で、ページの内容や紹介文、キーワードなどをGoogleに伝えることが出来るというわけです。


メタタグには、メタキーワードと呼ばれるものと、メタディスクリプションというものがあり、メタキーワードにはそのページを表すキーワードをいくつか記述して、メタディスクリプションにはページの要約文を120文字以内の範囲で記述します。


Googleが登場する前まで人気のあったロボット検索エンジンのほとんどは、このメタキーワードとメタディスクリプションを重要な情報だと認識していました。


しかし、メタタグを重要な問題だと認識した結果、検索結果の質が悪くなるという問題が起きてしまいました。


何故なら多くのサイト運営者が自分のページが上位表示したいと思うキーワードをメタキーワードに詰め込むようになったからです。


中には実際のページの内容と全く関係の無いキーワードをメタキーワードに含める人たちも出てきました。Googleが人気検索エンジンになる前に人々に使われていたAltavista、Infoseek、goo等の検索エンジンでは自動車メーカーの名前で検索すると全く関連性の無いアダルトサイトのページが検索の上位に表示されていたという逸話があるほど当時の検索エンジンの情報は関連性の低いページが多数上位を占めるようになりました。


メタキーワードの重要性は低くなった

そうした中で、メタキーワーズなどのメタタグ内の情報に左右されるのではなく、ページ内のコンテンツを精密に分析する力と、人気のあるサイトは同じく人気のあるサイトにリンクを張ってもらっているはずだという考えで他のサイトからのリンク数で検索順位を決めていたGoogleが人々の信頼を勝ち取り、人気検索エンジンとしての不動の地位を得ることになりました。


こうした理由により今日のSEOにおいては、メタタグの一つであるメタキーワードの重要性はほとんど無くなりました。


【メタキーワードの実例】

メタディスクリプションは今でも重要

しかし、その一方でメタディスクリプションの重要性は未だ薄れてはいません。何故なら、メタディスクリプションに記述した文言がほとんどそのままGoogleの検索結果ページのスニペット(ページ紹介文)に表示されるからです。


メタディスクリプションに退屈な紹介文を書いてしまうとそれがそのままGoogleの検索結果ページのスニペットに表示されるので、検索ユーザーがそのページに興味を抱くこと無くスルーしてしまい他の競合サイトへのリンクをクリックしてしまうリスクが高まります。それを防ぐためにはユーザーの興味をそそるような魅力的な紹介文をある程度時間をかけて記述するべきです。


【メタディスクリプションの実例】

その他の重要なメタタグは?

最近のSEO(検索エンジン最適化 = Google上位表示対策)においては、他にも重要性の高いメタタグがあります。

(1)インデックス登録を回避するためのメタタグ

サイト内にある特定のページだけをGoogleに見てほしくない、つまりGoogleのインデックス(データベース)に登録してほしくない場合は、そのページのソースのヘッダー部分にノーインデックスタグを張ることが慣行になっています。


【ノーインデックスタグ】


(2)自動転送をするためのメタタグ

サイトを引っ越しする時には、古いURL(ウェブページアドレス)にユーザーや検索エンジンロボットがアクセスした時にページが見れないという状況を回避するために、そのページにアクセスしたユーザーや検索エンジンロボットが新しいURLに自動転送されるようにメタリフレッシュタグを使うことがあります。


【メタリフレッシュタグ】

以上がGoogle上位表示対策をする上で利用頻度が高いメタタグについてですが、正しい使い方を覚えて上位表示を実現して下さい。


メタタグの問題点

Googleの登場以前に人気があったロボット検索エンジンには、メタタグに関しての問題点がありました。


当時のロボット検索エンジンは、メタタグを重要視していたため、メタタグの使い方次第で検索結果が左右されてしまいユーザーが望むような検索結果ではなくなってしまったのです。


メタタグを知っている人と知らない人の情報格差問題

まず、メタタグの機能を知っていて、メタタグを活用している人たちが検索結果に上位表示されるようになりました。


メタタグの存在を知らない人や、知っていても検索結果で上位表示させるために重要だということを知らなかった人の検索結果順位が、メタタグの重要性を知っている人のページに比べて悪くなってしまったのです。


メタタグの乱用という問題

そして、次にメタタグを乱用する人が増えました。

メタタグを利用して検索順位を上げようとする人たちが、ページの内容とは関係のない言葉をメタタグに入れるようになったのです。


例えば、アダルトサイトのページのメタタグに「トヨタ」と言う言葉を含めることによってトヨタとは全く関係の無いページが「トヨタ」で検索すると上位に表示されるという事が実際に起きていました。


彼らは、メタタグを使ってロボット検索エンジンを騙そうとしたのです。

その結果、メタタグを乱用した人たちは、作為的に自分のページを上位表示させることに成功しました。


ロボット検索エンジンは、メタタグに騙されてしまったのです。

こうして、過去のロボット検索エンジンでは、ユーザーが探しているページは上位表示されず、ユーザーが望まないページばかりが上位表示されるようになりました。


Altavista、Infoseek、excite、goo!、inktomi、そして最近ではヤフーが運営していたYST(Yahoo! Search Technology)などのロボット検索エンジンが消滅し名前だけが残っているものもありますが、それらはGoogleの検索結果を表示するはめになりました。




生き残り検索市場を支配するGoogleで上位表示するにはメタタグだけをいじっても無駄です。


Googleで上位表示するにはページのメインコンテンツである本文そのものが検索ユーザーが見たいものでなくてはなりません。


そのためには検索ユーザーが何を知りたいのか、つまり検索意図を予測し、その意図を満たすメインコンテンツを作るしか方法はありません。


メインコンテンツの改善がGoogle上位表示の鍵です。Googleの検索アルゴリズムの進化は私達に小手先のテクニックではなく、本質の改善を求めているのです。

このエントリーをはてなブックマークに追加
PAGE TOP