SEO用語解説 - め
ナビゲーションメニューの効果的な設置方法
ナビゲーションメニューの意味
Webサイト内のメインとなるコーナーヘのリンクを集束させた重要なナビゲーションの1つとして、メニューは存在します。
ページの端に縦方向に並べた「サイドメニュ一」や、ページの上部に横一列に並べた「メニューバー」などが様々なサイトで主に使用されています。
メインとなるコーナーヘのリンクを「メインメニュー」とし、閲覧しているのコーナ一内の各ページヘのリンクを「サブメニュー」とするケースもあります。これらのメニューを設置することにより、サイト内にどのような情報が公開されているのかを一目で把握できるようになります。ユーザー、見込み客にとっても非常に快適にサイト内を自由に移動可能になります。
「メニューバー」は、タイトルのすぐ下などに配置されることが多いメニューです。上部にある為、閲覧者の目に必ず入ってくるので、メインのコーナーへのリンクによく使われます。必要以上に長くしすぎた場合、閲覧者の環境により横スクロールバーが表示されたり、メニューが複数行になってしまい、閲覧しにくいデメリットもあります。
メニューバーは、項目数が比較的少ないメニューで使用するのがいいでしょう。
「サイドメニュー」は、ページの左端や右端に縦方向に配置されます。基本的にWebページは縦方向に長いので、メニューを縦向きにすればいくらでも項目数を拡大縮小できます。サイト全体のコーナー数が多い場合、細かい項目まで掲載したサブメニューを作りたい場合は、「サイドメニュー」が良いでしょう。
使いやすいメニューの3ポイント
(1)全てのページで同じ位置・同じ内容を掲載
ページの上部や左右端など、常に同じ位置、同じデザインで掲載しておきます。こうすることで、どこにメニューが設置されているかを探す必要なく、ユーザー、見込み客が簡単にサイト内を移動できることが可能になります。(2)簡潔なコーナー名
メニュー項目に、内容を推測しやすいできるだけ簡潔なコーナー名を付けます。日本語のWebサイトの場合、コーナー名も英語ではなく日本語にした方が良いでしょう。英語のコーナー名だと、日本語での検索にもヒットしませんし、ユーザー、見込み客にコーナーの意図も伝わりにくい可能性があります。(3)階層構造が整理整頓されているか
メニュー項目には、サイト内の同じ階層に属するページのみを並べて掲載することです。これは、複数の階層を入り混ぜて記載してしまうと、サイト構造の把握が非常に困難になるからです。それでも、どうしても異なる階層の項目を並べたい場合は、「メインメニュー」と「サブメニュー」に分割しましょう。メニューバーの場合は2行にし、サイドメニュー場合は項目名の先頭をインデントするなどして、ユーザー、見込み客に対して親切な構造を制作しましょう。左上の法則
自社サイト内にあるページの中で、どうしてもユーザーに見て欲しいページがある場合、あなたならどうしますか?
誰でも見て欲しいものがあるときには、見てもらうことが出来るように目立たせるはずです。
当然、ネットショップでも見て欲しいページは目立たせる必要があります。
では、サイトの中で目立つ部分とはどこになるのでしょうか?
サイトの中の目立つ部分がわかれば、その部分から見て欲しいページをリンクすることで目立たせることが出来ます。
サイト上の目立つ部分というのは、ページの左上になります。
これは、アクセス解析ログを見てもわかります。
ページビューランキングでは、ページの左上からリンクされているページが上位に来る傾向があります。
このことから、ページの左上から、本当に見て欲しい商品のページへリンクを張ることがページを目立たせることになります。
ページビューがそれほど増えなくても、ページの左上からリンクされた商品は売上が増える傾向があります。
ページの目立つ部分と言うと、真ん中を考えるかもしれません。
しかし、実際には左上の部分に目がいくのです。
Googleが提供しているページアナリティクスというCromeブラウザープラグインをCromeに設置するとGoogleアナリティクスを設置しているWebサイトの各ページのクリック数をヒートマップ形式で表示することが出来ます。
《Googleが提供しているページアナリティクス》
(出典:Cromeウェブストア)
下図は私が管理しているSEOセミナー専門サイトをページアナリティクスを使ってみたヒートマップです。
赤に近い部分がもっともクリックされていて、青に近い部分がもっともクリックされていない部分です。
ご覧のように左上のほうに赤が集中していることからも、左上のほうがクリックされやすい傾向があることがわかります。
(注:実際には、このヒートマップは厳密なヒートマップではなくサイト内のページビューから算出した擬似的なものですが一定の傾向が掴めます)
見て欲しいページや商品があるのなら、ページの左上からリンクを張ってください。
左上からリンクを張ることで、見てもらいたいページや商品を見てもらえる確率が上がります。
ただし、ここでいくつか注意点があります:
(1)見て欲しいページがたくさんある場合、ページの左上のスペースが見て欲しいページへのリンクばかりになりごちゃごちゃしたデザインになってしまい、ユーザーに嫌われることになる
(2)見て欲しいページがユーザーにとってほとんどメリットの無いページであってはならない
という2つには気をつけるようにして下さい。
サイト運営者の独りよがりな欲望を優先するとユーザー離れを引き起こし結局は何も得ることが出来ないという状況に陥ります。
サイトは運営者のものではなく、ユーザーのものだと意識するようにして下さい。
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