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パンダアップデート対策3: ドメイン内のコンテンツ重複

2015年01月27日

今回は、パンダアップデート対策の1つとして、サイト内のコンテンツの重複について解説します。

ご自分のサイトの中、すなわち一つのドメインの中に似たようなコンテンツが書いてあると、それがペナルティの原因になることがあります。

どのようなサイトに似たようなコンテンツが多いのかという事や、どのような方法でそれを発見するのか、そしてこうした問題にどのように対策するのか、とい事を解説したいと思います。

例えば、車の改造方法の解説DVDを販売しているサイトをご紹介します。様々な車の改造方法を動画に撮り、車種ごとに分け、販売されています。

これから、このサイトでどのような問題が起きるのかをご説明します。

例えばこのサイトにアルファードという車の写真集を紹介するページと、プリウスの写真集を紹介するページがあります。そこに「プリウス」や、「アルファード」と車の名称が書いてあります。これらは、車種は違いますが、基本的な商品の内容はほとんど同じです。その為、写真集の内容もほとんど同じ仕様の紹介となってしまいます。

このような特徴があるのは、写真集を販売する本屋さんのサイトに限りません。例えば洋服屋さんのサイトでも、赤いTシャツや、青いTシャツ、白いTシャツというふうに、同じTシャツでも色だけは違う、ということがあります。

このような場合には、どうしても重複コンテンツという問題が発生します。

では、ここのサイトの方がどのようにして問題を対処したか、というのを少し見ていきます。まずは、アルファードの写真集を紹介するページを見てみます。

ページの上の方には画像が表示されております。

画像は重複コンテンツにはなりません。ロボットは、画像に書いてある文字などは評価しないからです。評価する部分は、あくまでもマウスで反転表示できる部分、すなわちテキストの部分です。

他にテキストがどこにあるのか、一見テキストに見える箇所がありますが、実は画像です。マウスでハイライト化すると反転表示されました。これは画像です。

この画像は、ベルファイヤや、プリウス、アクアなど、ほかの車種のページにも載っています。つまり、ほかのページにも書いてあることでも画像にすれば、それは重複コンテンツとしてはみなされません。

ですからこれは、重複コンテンツを防ぐテクニックというわけです。

皆様も、ご自分のサイトのなかに似たページがいっぱいあるという場合は、重複しているテキストを画像にしてみてください。そうしますと、それは重複コンテンツにはなりません。(ただし画像のALT属性には同じフレーズは含めないようにして下さい。GoogleはALT属性の中のフレーズや単語や読みます)

しかし、すべて画像であればロボットは評価してくれません。

ロボットが評価するコンテンツは、文字の文章、すなわちテキストです。検索ロボットはテキストを評価するわけですから、画像ばかりではなくテキストも必要です。

また、テキストはそのページだけに書いてあるようなオリジナルの文章に、できる限りしてください。ほかのページにも書いてあるようなテキストは、書かないでください。同じことを書く場合は、画像にしてください。

もう少しページの下を見てみます。アルファードの写真集のページですから、きちんと「アルファード(GGH20系)」などと書いてあります。しかしほかは同じようなことが書かれているようです。ほかにも見ていくと、ほかの車種のページにも書かれている箇所があるようです。

ですが、問題はこの場所です。この場所をハイライト化すると反転表示で薄い色になりました。これは画像です。

以前、この場所には画像ではなくテキストで書いてありました。「お買いものについて」という情報はどの車種のページの下にも200文字ほどで書かれていました。これは重複コンテンツですから、ただちに画像にしていただきました。これは、とてもいいことです。

しかし、これまで確認した限りでは、アルファードならではのコンテンツというのは、お客さんの声くらいしか書いてありません。ほかの部分はただ単に車種名が「アルファード(○○○)」と書いてあるだけです。つまりオリジナリティが低いといえます。

この程度の状態であれば、ドメイン内のコンテンツの重複として、未だにパンダアップデートで処分されます。

ですから、次にこの方におこなっていただいたことは、アルファード改造あれこれ、というコラムを書いていただきました。「大きな車体のトヨタ「アルファード」は、車のカスタムや改造が目的のマニアの方にも大変人気があります」というような内容のコラムです。

コラムを見てみます。500文字の文章が一つ、二つとコラムが書いてあります。

このコラムには何文字ほどあるのでしょうか。

ご自分のページのなかにどの文字が何文字ほど書いてあるのかを測定するソフトがあります。それは「文字カウント」というソフトです。

まずはGoogleで「文字数カウント」や「文字カウント」というような言葉で検索します。すると文字数カウントというサイトが表示されます。

http://www1.odn.ne.jp/megukuma/count.htm

ここに例えば先ほどの方のページのフッターの追加コンテンツをすべて選択して、コピーします。そして文字カウントのページに貼りつけて、文字数を数えます。そうしますと、何と2400文字も追加していたことが分かります。

なぜ2400文字にもなってしまったのかというと、この方は検索順位が少し落ちるたびに文字を追加したからです。「アルファード改造」というような言葉で上位を狙っていますが、検索順位が3位あるいは4位と落ちるたびに、コンテンツの文字を追加していくと、ついに2400文字も追加することになりました。

これが、いいやり方かどうかというと、いいやり方です。

競合他社のページを見た場合、ページの文字数は通常であれば500文字あるかどうか程度です。そのなかで、ご自分だけ500文字以上、あるいは800文字や1000文字というふうに増やすことは、このページに価値がある、人気があるページ、あるいは読む価値があるページだということのアピールになります。

ですから、これはいいやり方です。

ただ、コラムを書くというのは、非常に大変です。しかし質問と回答、あるいは質問だけ載せる、などということであれば楽な方法です。また、見た目としても不自然ではないので、とてもいいやり方です。ぜひお試しください。

以上が、サイト間のコンテンツの重複という問題のお話でした。

対策としては、テキストが重複していると思うところをコピーして、Googleで検索します。そして、このテキストが複数検索結果に表示された場合は画像に変えた方がいい、というお話でした。

また、それだけでは画像ばかりになったり、オリジナリティが低い、というふうに思えば、ページの下の方でいいですので、質問や、コラムのようなものを追加しようということでした。

ご自分のドメインのなかには複数のページがあると思います。それらがどの程度似ているか、または似ているということが分かったときはどのような対策をするべきか、ということを解説させていただきました。

ぜひ早速お試しください。ご成功をお祈りいたします。

パンダアップデート対策2:コンテンツのオリジナリティー

2015年01月26日
今回は、パンダアップデート対策の二つ目としてコンテンツのオリジナリティーという問題に対して解説をしたいと思います。

SEOにおいてもっとも重要なコンテンツというのは、文字コンテンツです。いわゆるページの中に書いてある文章の部分です。

例えば、「墓石 東京」という言葉で検索します。そうしますと、私のクライアントのAさんのサイトが、検索結果の1番に出てきます。

この方のサイトは、以前パンダアップデートでペナルティーを与えられて、検索順位がかなり落ちていましたが、現在は色々と対策したことによって自力で復活しました。

また、「墓石 東京」だけではなく、「墓石 大阪」や「墓石 埼玉」など、いろいろな都道府県名で検索すると、ほとんど1位表示されるようになりました。そして、お客さんからの問い合わせや、反響も復活したそうです。

では、この方の場合をコンテンツのオリジナティーという面で見てみます。

対策をする以前はどのようなサイトだったのかというと、ページの左側くらいか、中央に、足立区や荒川区や板橋区などと書かれていました。つまり地域名です。

この地域名というのは、コンテンツ、あるいはオリジナルコンテンツといえるかというと、これはいえません。

ただ単に足立区や荒川区などと書くのは、小学生でも書けることです。頭を使わなくとも、どこかの荒川区や足立区などと書いてあるホームページからコピーして貼りつければ誰でも作れます。あるいはソフトウェアを使って、自動的に作ることもできるかもしれません。

つまりこれは、オリジナルコンテンツとはいえません。

ということで、このような地域名の羅列や単語の羅列というのは、オリジナルコンテンツではありませんので、そのようなコンテンツばかりしかないページの方は2012年くらいから、ほとんど調子が悪くなってきているはずです。つまり順位が落ちているはずです。

次に広告欄です。

○○○石材株式会社、株式会社○○○というように広告文があるとします。そこに書いてある文章というのは、このページだけのコンテンツとは限りません。

もしかすれば、このサイトのほかのページにも同じ広告が貼ってあるかもしれません。それどころか、このサイト以外のほかの石材店を紹介するサイトにも、ほぼ同じような形の広告文が載っているかもしれません。

ということはこれもオリジナルコンテンツとはいえません。つまり単語ではなく、文章であるからといっても、オリジナルとは限らないのです。

では、それをどのようにしてチェックするかです。ご自分の目標のページに書いてある文章がオリジナルであれば、SEO的にも評価が高くてパンダアップデートでも処分されませんが、それを測定する方法があります。

とても簡単な方法です。測定したい部分をコピーします。およそ、最大4行くらいコピーします。例えばこの方であれば、ここに書いてある文章をコピーして、そしてGoogleの検索のボックスに入れて検索します。(Googleツールバーをブラウザに設置してそのキーワード入力に数行の文章を入れます)

そうすると、Googleの検索のボックスに入れた文章が太字で連続して出てきます。同じドメインのページも表示されましたが、違うページですのでオリジナルではなかったということになります。

次にサイト内にある地域名で北区というところから足立区というところをコピーしてGoogleで検索します。そうすれば、郵便局が1番に表示されます。2番も郵便局、ほかにはWikipediaやスポーツクラブなど、この日本のなかでは、そのような言葉が出ているサイトが数万以上もあります。先ほどのページは出てきません。オリジナルではないからです。

結局、この方のサイトどのようにして復旧したか、ということですが、このオリジナリティーがほとんどないページの下に、東京都の人からこれまでいただいた質問を匿名にして、100文字ずつくらい掲載しました。

これらは完全なオリジナル文で、ここにしかないはずです。少し検査をしてみます。

検査の方法は測定したい部分を3行、あるいは4行くらいコピーして、そしてGoogleで検索します。

先ほど私が地域名をコピーしたページが、きちんと一番に出てきました。これは完全オリジナルという意味です。

以上が、パンダアップデートで処分されないためのコンテンツのオリジナリティーのお話でした。

まとめますと処分されないためには、単語の羅列やほかのページに書いてあるようなことを書いても効果はなく、むしろ逆効果です。

文章を3行から4行くらい選択、コピーしてGoogleで検索をしたときに、自分のサイトの選択した文章のあるページが1番に表示されればいいのですが、そうではなくて、他のサイトが出てきたら、それはオリジナリティーが低い、ということです。

そのような場合は、対策としてオリジナル文章を追加します。先ほどの墓石サイトの例ですと、その地域の人の立場の質問を5つくらい追加して検索順位が復活ました。

みなさんも、早速ご自分のページで少しでも疑いがあるところをコピーして、同じようにチェックしてみてください。そしてオリジナリティーが低いと思ったならば、質問だけでもいいですから、挿入してオリジナルコンテンツを追加してみてください。

パンダアップデート対策3: ドメイン内のコンテンツ重複
https://www.web-planners.net/blog/archives/000010.html

パンダアップデート対策1:オーバードメインの問題

2015年01月25日
今回は、Googleのアップデートの一つのパンダアップデート対策について解説します。パンダアップデートの導入により重複コンテンツに対するペナルティーというものがあります。

重複コンテンツの問題は色々なパターンがありますが、今回は、オーバードメインについて解説させて頂きます。

オーバードメインというのは、その名のとおりドメインを持ち過ぎているという意味です。すなわち、ドメインの数が適正な数字よりもオーバー(超過)しているということです。

ドメインというのは何かといいますと、www.yahoo.comやwww.amazon.co.jpというような、ホームページのアドレスのyahoo.comや、amazon.co.jpの部分です。それをドメイン名だとか、ドメインネームといいます。

では、どのような会社や個人にオーバードメインの問題が起きるかというと、小さな会社や個人で、大手企業に負けないように、いろいろなホームページを作って上位表示しようという方に起きやすい問題です。

かくいう私も、10年以上も前からドメインをたくさん取って、いろいろな専門性のあるサイトを作っていきましょう、というふうにずっと推進してきました。

ですが、残念なことに思った以上にやりすぎる方が増えているのです。

では、ドメインというのは、どのくらいなら所持していても良いのかというと、基本原則としては1商材に1つのドメインです。

例えばコピー紙を販売するときは、コピー紙ドットコム(copyshi.com)というものを取ってサイトを開くことは何も問題はありません。

しかし、その他にオフィス用品ドットコム(officeyouhin.com)というドメインを取り、そこでもコピー紙を売るとコピー紙の情報が二つのサイトに載ることになってしまいます。その段階で、オーバードメインの問題を抱えることになります。

ではどうすれば良いのでしょうか?コピー紙はコピー紙ドットコム(copyshi.com)で販売して、次にトナーカートリッジであれば、トナーカートリッジドットコム(tonercartridge.com)というドメインを持ち、そこで売ると良いのです。

何故なら、それぞれのサイトの内容に重複はほとんどないはずだからです。コピー紙ドットコム(copyshi.com)はコピー紙しか売っておりません。トナーカートリッジは売っていません。

そして、トナーカートリッジドットコム(tonercartridge.com)ではトナーカートリッジしか売っておりません。すなわちコピー紙は売っていません。この場合は、まったくオーバードメインの問題はありません。適正数のドメインを持っていると言えます。

オーバードメインというのは一言で言うと、同じような情報が二つかそれ以上のドメインのサイトに置いてあるということです。

よくある問題は、同じような情報が三つ、四つと置いてあるという場合です。

そのような場合は、まず最初に、オーバードメインにより、その重複しているサイトの検索順位が落ちていきます。そして、最後には全て落とされてしまいます。Googleにこらしめられてしまうのです。

つまり、オーバードメインはするな、ということです。

では何故Googleはそのようなことをするかというと、検索ユーザーにとって「紛らわしい」からです。

昔のインターネットでは、通常は一つの会社が一つのドメインを購入して、そこにいろいろな情報を載せていました。

しかし、私たちが色々なドメインを購入して、いろいろなサイトを作るとGoogleの昔のシステムであれば、それぞれのサイトが別々の会社のサイトに見えてしまいます。

別々の会社のサイトに見えれば、例えば何かのキーワードで検索したときにGoogleの検索結果に連続して、それらが出てくることになってしまいます。

そうすれば、ネットユーザー、すなわち消費者がどう思うかというと、一つのキーワードで検索したのに同じ会社のサイトがいくつも出てくる、ということになり、うんざりしてしまいます。もっと使いやすい検索エンジンはないか、Bing(ビング)はどうか、あるいはBaidu(バイドゥ)はどうか、というようにほかの検索エンジンを探すようになります。

そうなれば、Googleにとってのお客さんが一気に他社の方に流れてしまいます。ですから、Googleは防御するわけです。

歯科医院の例でいうと、例えば「鈴木歯科医院」というサイトが、メインのサイトだとします。それは「鈴木歯科ドットコム(suzukishika.com)」というドメインで運営しているとします。

それが良いか悪いかというと、何も問題はありません。一つの組織が一つのドメインで、ホームページを運営しているからです。

しかし、その他に鈴木歯科医院が、例えば東京の世田谷区にあったとします。そして、世田谷インプラントセンターというインプラントだけのサイトを作ったとします。その時初めてオーバードメインの問題が生じるのです。

鈴木歯科医院が、世田谷インプラントセンターを作ることは、あることに気をつければ、ギリギリのところで大丈夫です。メインの鈴木歯科医院の方に、インプラントのページが1ページ、あるいは、せいぜい2ページくらいしかなければ問題はありません。

なぜかというと、この専門サイトの世田谷インプラントセンターには、インプラントのことが書いてある情報ページが1ページや2ページではなくて、10ページや20ページ、30ページとあるからです。

例えば、その世田谷インプラントセンターが20ページだとすれば、鈴木歯科医院のなかには1ページしかないとすれば、20対1で少ししか重複していません。

重なり合いが少しであればいいのです。ですが重なり合いが多くなるといけません。これは、ほとんど同じように見え、同じ内容だということになってしまいます。つまり、重なり合いは、少しだけにして欲しいのです。

それさえ守れば、鈴木歯科医院は、世田谷歯科という言葉でメインサイトの順位が上がります。また、世田谷インプラントセンターは世田谷インプラントで上位表示できます。

これで、両方とも問題はありません。しかし、それでもある程度危険性を孕んでいるので、注意してください。

では、次の問題はどこに起きるかというと、例えばインプラント研究室というサイトをインプラント研究室ドットコム(implantkenkyuushitsu.com)というドメインで作ったとします。そうすると、インプラントの情報が、先ほどまで二つのドメインにあったのに、三つのドメインになってしまいます。これでは、Googleは困ってしまいます。

ここが大事なのです。二個目の世田谷インプラントセンターに書いてある内容と、三個目のインプラント研究室に書いてある内容が、まったく違っていたとしてもインプラントについてのサイトの数が2つ超えて3つになったことが許されないのです。

これについては、2012年くらいまであればこえら3つのサイトの内容さえ違っていれば、3つのドメインくらいであれば問題はなかったのですが、現在のGoogleは、インプラントという言葉が書いてあるだけでも許さなくなってきています。

最初は、インプラント世田谷などで上位表示していても三個目のサイトが検索結果から消えます。そして数ヶ月くらいすると、二個目のサイトがばれて、二個目のサイトが消えます。最終的には、一個目の方もインプラント世田谷で検索したときに例えば20位、あるいは10位であるものが、また圏外になり消えることがあります。

そうなれば、すべてを失うことになるのです。一つや二つくらいまでにしておけば良いものの、三つ、あるいはそれ以上のインプラントのコンテンツを異なったドメインに置いたがために、すべてを失ってしまうことになってしまうのです。

これがオーバードメインの怖さです。絶対に気をつけるようにして下さい。

オーバードメインの怖さは、もう一つあります。

例えば、鈴木歯科医院が世田谷だけで運営していたとします。しかし、その人が優秀なドクターと出会い、川崎に分院を作ったとします。その場合、川崎の分院用に世田谷ホームページの内容をほとんどコピーして、ほとんど同じことを書いていたとします。

どれほど川崎の分院のSEO対策を頑張っていても、「川崎 歯科」という検索キーワードでは上位表示されなくなります。

内容が似ているために、検索順位から消えてしまいます。そして数ヵ月後、運が良くても数年以内に1つのサイトの方も検索順位が下がることがあります。

内容が同じようなサイトを別ドメインで作れば、このようなことが起きます。

このように、各地域のメインのサイトを次々に増やすということも、どれほど場所が違うからといっても、対策をしない限りは、オーバードメインの問題が生じます。

では、なぜオーバードメインだとばれてしまうのか、あるいはなぜ同じオーナーが運営している、ということがばれてしまうのかを説明します。

それは、とても簡単な論理です。通常は、世田谷の方が川崎の分院を作れば、自分のサイトからリンクをします。

そうしますとGoogleがこの世田谷の歯科医院のサイトに訪れたとき、張られているリンクをたどり川崎の分院のサイトに行ってしまいます。

それにより、この二つのサイトの内容がほぼ同じであることをGoogleが知ることになります。地域名が世田谷と書いてあるものや、川崎となっているだけ、あるいは鈴木医院長の名前が、斉藤医院長というふうに変わっている程度の違いです。

他には、例えば、実績が川崎のクリニックはできたばかりなのに、世田谷のインプラントの実績を500本と書いてしまうと、川崎にも500本と書いてある、つまり同じだ、ということがばれてしまいます。

そしてさらに、川崎の方のサイトから世田谷の方のサイトにもリンクしてしまいますと、この二つのサイトはお互い繋がっているのでは、というようにGoogleに察知されてしまいます。

何故かというと、次は川崎のサイトをGoogleが見たときに、またリンクをたどって世田谷に行ってしまうからです。

これは同じオーナーですから、Googleは、こらしめるために検索結果から川崎のサイトの検索順位を大きく落とします。そしてまた半年後、または一年後に、残ったサイトも、検索順位を大きく落とします。

ということで、オーバードメインだということがばれるきっかけ、すなわち同じオーナーが運営している、とばれるきっかけというのは、数パターンあります。

一つ目が、このようにリンクをしてしまうというパターンです。

二つ目のパターンをご説明します。

例えば、まったくリンクをしていなかったとします。

ですが、皆さんはご存じだと思いますが、Googleが提供しているツールに、便利なものとして、Google Analytics(グーグルアナリティクス)というシステムがあります。

例えばGoogle Analyticsを申し込むと、自分のサイトに何人が訪問したか、あるいは、どのようなキーワードで人が検索して訪問したか、いろいろと調査ができます。お金は一銭もかかりません。

鈴木歯科医院の鈴木医院長が自分のサイトにGoogle Analiticsのタグを貼るとアクセスの計測ができるのですが、タグを貼って次は、新しく川崎に分院を作ったから、分院のためにもGoogleに依頼をして、川崎医院専用のタグを発行してもらおうと思えば、タグを無料で発行してくれます。

発行してもらって、喜んでそれを川崎医院に貼ってしまったとします。

そうすれば、その瞬間に同じオーナーが、同じGoogleIDとパスワードで二つの似たサイトのタグを発行したとGoogleは判断します。つまりこれらは繋がっている、と判断します。

ということで段階的にですが、これら二つのサイトの検索順位は悪化します。ペナルティを与えられるのです。

これがパンダアップデートの中のオーバードメインというペナルティです。

最後に、三つ目のばれるきっかけをご説明します。

例えば二つの他人が運営しているサイトがあったとします。Aさんはメインのサイトにもリンクをして、次に川崎医院のサイトにもリンクをしたとします。そして、Bさんもメインのサイトにリンクをして、さらに川崎医院のサイトにもリンクをしたとします。

そうなれば、二つのサイトが両方のサイトにリンクしているので、何らかの共通点があるということがばれてしまいます。同じ推薦人が二つのサイトを推薦しているということで、関係性がばれてしまうのです。

つまり、様々なきっかけで、似たサイトを持っているということがばれてしまいますし、同じオーナーが運営しているということも、ばれてしまいます。

ほかにも、例えば文章の書き方が似ているということや、あるいは同じ電話番号が書いてある、あるいは住所は違うけれどもほかの情報が似ているなどでばれてしまいます。

Googleは厳しく捜索していると思ってください。どのようなオーナーが、どのようなサイトを持っているのか、ということを世界的に調査しているのです。

そして、私が会った人のなかにもそれをごまかそうと努力している人たちもいるのですが、時間と共に見破られています。

結局は、ドメインを持ちすぎてはいけない、ということになります。また、一つの事業に対して一つのドメインを持つのがもっとも安全ですが、ただし、先ほどの例の鈴木歯科医院の場合のように重複するのが少し、すなわち1ページや2ページ程度であれば、最大でも2個までのドメインは許されるというお話でした。

必ずSEO対策で成功するためにも、Googleに迷惑をかけないように、ドメインの持ちすぎには気をつけてください。それに気をつけなければ、これまで上位表示していたとしても、すべてを失うことになり、ある日突然、人がこなくなります。

パンダアップデートの恐ろしさの一つは、一度それにかかるとアクセスは7割以上減るということです。私はアメリカで開催されるSEOのプロが集まるカンファレンスでもよくそうした事例を聞きます。

アクセスがいかにして激減したか、というデータを見るとショックを受けます。7割以上は人が来なくなるという恐ろしい結果になるからです。そうなれば、本当に自社の社員の人に会社を辞めてもらうなど、人の生活にまで影響を与えることになるので、欲ばり過ぎには気をつけてください。



パンダアップデート対策2:コンテンツのオリジナリティー
https://www.web-planners.net/blog/archives/000009.html

ペンギンアップデートとは?その意味について

2015年01月24日

ペンギンアップデートというのは、過剰最適化に対するペナルティのことです。

これはどのようなことかというと、最適化というのはSEOのことです。SEOの意味はサーチエンジンオプティマイゼーション(Search Engine Optimization)、検索エンジン最適化ですから、検索エンジンの最適化をすることはいいのですが、それを過剰に行うことは検索順位を下げることになります。

ペンギンアップデートにかかると、どのようなことが起きるかというと、検索順位が5位から10位くらい落ちますし、もっと酷い場合でも20位くらい落ちます。パンダアップデートよりも、ある意味被害は少ないほうです。

しかし一度かかってしまうとなかなか復旧できないのが、ペンギンアップデートです。ペンギンアップデートに一度かかると復旧は非常に難しくなります。

ではペンギンアップデートはどうすればかかってしまうのか、いろいろな要因があるのですが、一つはキーワードの詰め込み過ぎです。

例えば一つのウェブページを「ビデオカメラ」という言葉で上位表示したいのならば、ビデオカメラという言葉が自然に書かれているページであれば、ビデオカメラでは上位表示しやすいですが、ビデオカメラ、ビデオカメラ、ビデオカメラ、というふうに繰り返し書きすぎた場合、それはユーザーの気持ちを無視した、検索エンジンのことにしか向いていない悪い態度です。

私たちが持つべき態度はそのページを見た一般のユーザーや消費者が、分かりやすい、納得するという役に立つ情報を提供することがSEOの本当の目的です。

それなのに、ビデオカメラ、ビデオカメラ、ビデオカメラ、というふうに同じことを書き過ぎるのは、これは本末転倒なことです。そのようなことをしてしまうと、ペンギンアップデートでかかってしまいます。そして順位が5位から悪くても20位は落ちてしまいます。

他には、単語の羅列のし過ぎというものがあります。これは例えば同じページの下に地域名、例えば東京都、埼玉県、大阪府、京都府というふうに都道府県名を47個書いて、その下に主要な都市名を横浜市、神戸市というふうに書いて、上の方には文章が書いてあるとします。

上の方には文章が書いてありますが、下の方に地域名がいっぱいあれば、例えば上の方の文章が「電話代行」という言葉であれば、「電話代行 横浜」や、「電話代行 大阪」でも、偶然そのページの下の方に大阪や、横浜などと書いてあれば、昔は検索順位で上位表示できました。

そのため、昔のSEOの感覚を持っている人は、未だにページの下に、偶然書いてひっかかればいいかなという言葉をいっぱい羅列する傾向があります。

そのようなことをすると結局は誰が迷惑かというと、ネットユーザーが迷惑になってきます。

ですからGoogleは、ネットユーザーに迷惑なページは、排除して検索順位を落とします。その具体的手段がペンギンアップデートなのです。

ペンギンアップデートのもう一つの特徴がSEO目的のリンクに対するものです。進化を遂げる前の昔のGoogleでは、たくさんのサイトやブログからリンクを張ってもらうとリンクをしてもらったサイトの検索順位が上がるという傾向が強くありました。

その結果、それを完全に履き違える人が増えるということが起こりました。自分で他人のふりをして、いろいろなサイトを作り、そこからリンクを張るのです。つまり自分で作ったサイトから自分のサイトにリンクを張るだけなのです。これは補助としては有効なのですけれども、しかし、これだけではいけません。

世のなかの誰からもリンクしてもらえず、自分が作ったサイトだけからしかリンクされていないサイト、これは自己満足のサイトであり、信用性も全くありません。

何故なら、その程度のことは私が一人でパソコンの操作をするだけで、出来てしまうからです。一個目のサイトを自分で作り、自分のサイトをリンクするためのサイトをもう一つ作り、リンクを張ります。これだけでは何も信用性がありません。もしかすると、とても良い内容かもしれませんが、証拠がないので実証できません。

その証拠とは何かというと、他人のサイトからリンクされることです。

しかし、本当に悲しいことながら 勘違いしている人は自分でサイトを作って、自分のサイトからしかリンクしていないのです。それでは、不自然な被リンク元ばかりということになってしまいます。

以上が、ペンギンアップデートの概要です。

Googleが何故このようなアップデートを繰り返すのか、という事を考えてみましょう。

それは、私たちのSEO対策がうまくなればなるほど、Googleがある意味私達の上位表示テクニックによって攻撃されるのでGoogleが防御をします。検査結果を乱されないように防御をするのです。これは一種のウイルスに対するワクチンと同じです。

結局、私たちはウイルスのようにはなってはいけない、ということなのです。Googleと敵対する関係ではなくて、Googleと共存していかなければいけません。

かといって、Googleの言いなりになればいいというものでもありません。Googleの言いなりになっている方もいますが、それは思いきったSEOが出来なくなる方向に誘導されます。

私もセミナーや、ビデオなどでは、時には過激なことを言うかもしれませんが、誤解して欲しくありません。Googleは私たちの敵ではありません。ビジネスパートナーなのです。Googleが実際にお客様を流入させてくれているのですから、有り難い存在なのです。

ですから、もう一度いいます。私たちはウイルスのような、そのような価値の低い存在になってはいけません。Googleと共存しながらも、距離をもって歩んでいくということが重要なのです。

ということでSEO対策は、やり過ぎると大変なことになるので気をつけてください。

パンダアップデートとは?その意味について

2015年01月23日

パンダアップデートというのは、一言でいうと重複サイトや重複コンテンツに対するペナルティです。

これを「じゅうふく」や「ちょうふく」と呼びます。

重複コンテンツというのはいろいろな意味がありますが、一つはドメイン内のページ間の重複という意味があります。

これはどのようなことかというと、例えば8ページのサイトがあったとします。この8ページのサイトの中に、サブページ2とサブページ3というものがあるとします。サブページ2とサブページ3のなかで、まったく同じような文章が二つのページにあるということは、それが偶然であればしかたがないのですが、ほかの複数のページにもサブページ2に書いてあることが繰り返されて書かれていたとします。


よくある例としては、お買いものの仕方や、お支払い方法、そして送料発送についてなどという情報が、全てのページの下の方に貼ってある場合です。

そこに書いてある文字というのは一つのページだけではなくて、複数のページにわたって書いてあるので、これは重複コンテンツになってしまいます。このようなものが多ければ多いほど、そのサイトの値打ちは下がります。

Googleが高く評価するのは、世の中でそのサイトのそのページにしか書いてないオリジナル文章が掲載されていて、同じ内容が掲載されているページが無いサイトです。同じ内容の記事が掲載されているサイトであれば、それほど高く評価しません。

理由は、同じことが複数のページにわたって書いてあるにもかかわらず、すべてを高く評価していれば、5ページも10ページも100ページも1000ページも、ほぼ同じ内容のページを作ってしまう人もいます。

その場合、その人がもしSEO対策がうまければ、いろいろなキーワードで検索すると、その人のページばかりが出てくることになるからです。SEO対策というのは、そのように極端なことが起こりやすい世界なのです。

何か一つのことがうまくいくと、人は同じようなものをいっぱい作ります。そしてそれらを検索エンジンで上位表示して、競合他社を締め出してしまいます。全てのページに同じことを書いていたりするのはズルともいえます。

ということで、重複コンテンツの意味の一つが同じドメインのなか、例えばインプラントドットコムというドメインのなかにあるいろいろなページにほぼ同じことを部分的にもコピーペーストをしているとそれは不正ともみえますし、値打ちがないというふうになってきます。

その結果そのようなページばかりのサイトは、順位が落ちてくるのです。しかも、その順位の落ち方というのは尋常ではありません。

パンダアップデートの場合は、一度このフィルターというものにかかると検索順位の落ち方が5位や10位といった世界ではなくて、私が見ている限り、まず40位以上は落ちます。

例えば、現在ご自分のサイトが何かのキーワードで10番だとすれば、パンダアップデートにかかると、そこからまず40位以上落ちるでしょうから50位以下になります。酷い場合には、検索結果に出てこなくなります。あるいは、百何十位になってしまうこともあります。ユーザーはそこまでいけば、見つけてはくれません。

次に重複コンテンツのもう一つの意味は、他のドメインのサイトとの重複です。

もっと激しい人になると、上位表示されているサイトに書いてあることと、ほぼ同じ内容で、別のサイトを作ります。その人は、それでうまくいけば、もっと悪乗りをして、またコピーサイトを作ります。これでほぼ同じ内容のサイトが4個になってしまいます。これは、とても困ります。


このようなことをすると、それぞれのサイトが、SEO対策的にうまく作られている場合、Googleはほぼ同じ内容なのに、三つとも評価してしまいます。そうすれば、何かのキーワードで検索したら、その人のサイトが3個も出てくる、あるいはその人がサイトを10個作れば10個出てくるということになります。

そうなればユーザーが本当に見たいサイトが出てこなくなり、Googleがユーザーに嫌われるということになります。

こうした状況を回避するために、Googleは自社の検索結果ページの品質を守ろうとします。つまりSEO対策対策をするわけです。

パンダアップデートについては、まだもっともっと細かい、いろいろな解説や対策があるのですが、今回はパンダアップデートとは何かということを説明しました。

復習になりますが、パンダアップデートとは、重複コンテンツに対するペナルティです。コピーペーストをしすぎると大変なことになるということです。

しかもその落ち方が、5位、10位と落ちるのではなく順位としても40位以上落ちます。ほとんどの場合は圏外になってしまいます。検索結果に出てこなくなってしまいます。

そうなれば、これまでホームページのおかげでいろいろなお客様を集めていた会社やお店は、ほとんどお客さんが来なくなってしまいます。ということは、自分の生活に打撃を与えることになりますから、パンダアップデートにかかるような事は絶対しないでください。

パンダアップデート対策1:オーバードメインの問題
https://www.web-planners.net/blog/archives/000008.html

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