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Googleの検索順位は究極的にどうやって決まるのか?

2024年10月17日

Webサイトを運営していると、「どうすれば自分のサイトがGoogleで上位に表示されるのか?」という疑問が浮かぶかもしれません。実は、Googleの検索順位は数百以上のアルゴリズムをもとに決められているといわれています。しかし、そのアルゴリズムの詳細は公開されておらず、私たちには見えないのが現状です。仮に公開されたとしても、その仕組みをすべて理解し、自社サイトに最適な対策を行うのは簡単なことではありません。

では、Googleはなぜこんなに複雑なアルゴリズムを使っているのでしょうか?その目的はユーザーにとって役に立つ検索結果を提供することにあります。つまり、検索結果に表示されるサイトの順番は、ユーザーに最も価値のある情報を、より使いやすい形で提供できるものを優先するために決められているのです。


検索順位が決まる仕組みとは?


Googleは、ユーザーにとって最も快適な体験(UX: ユーザー体験)を提供できるサイトを上位に表示します。では、具体的に「ユーザー体験が良い」とはどういうことでしょうか?これには2つの大きな要素があります。


1. 高品質で役立つコンテンツ


まずはコンテンツの質です。Googleは、ユーザーが検索している情報に的確に答えられるコンテンツを高く評価します。つまり、あなたのサイトにある記事やページが、ユーザーが探している情報にしっかりと答え、問題を解決できるものであれば、Googleから良い評価を得やすくなります。

たとえば、「夏の節約方法」について検索しているユーザーに対して、具体的な節約アイデアや実践例が載っている記事は高く評価されます。一方で、役に立たない内容や、関係のない情報ばかりのページは順位が低くなる可能性が高いです。

他にも、高品質で役立つコンテンツの例としては次のようなものがあります。

(1)具体的な問題解決の方法を示す記事


例: 「初心者向けSEOガイド:検索順位を上げるための5つの基本ステップ」
特徴: 詳細な手順、具体的なツールの紹介、効果的な戦略の説明があり、読者がSEOの基本を理解し、すぐに実践できる内容。

(2)専門的な知識をわかりやすく解説した記事


例: 「水質検査の基礎:水道水の安全性を確認する方法」
特徴: 専門知識を初心者向けに簡潔に説明し、具体的な検査手順やどこに注意すべきかを図解や事例を交えて紹介している。


(3)実体験に基づくレビュー記事


例: 「Appleの新型iPhone 16を1週間使ってみた感想と長所・短所」
特徴: 実際に製品を使ったリアルな感想を元に、良い点だけでなく改善点や注意点も具体的に挙げており、購入を検討している読者に役立つ情報を提供している。


(4)最新のニュースやトレンドをタイムリーに伝える記事


例: 「2024年版、リモートワークに必須のツール10選と活用法」
特徴: リモートワークのトレンドに合わせ、最新ツールの紹介とその活用方法を説明しており、すぐに使える実践的な情報を提供している。

(5)豊富なリソースやリンクを含む記事


例: 「学習者向けの無料プログラミングコース50選」
特徴: 初心者向けに50以上の無料リソースを紹介し、それぞれのリンクや特徴も説明。読者が目的に合ったコースを選べるようになっている。

反対に、品質が低く役立たないコンテンツの例としては次のようなものがあります。

(1)具体性がなく曖昧な情報の記事


例: 「SEOで成功するためには頑張りが必要です」
特徴: 具体的な方法論や事例がなく、「頑張る」「努力が大事」などの漠然としたアドバイスだけで、読者がどう行動すればよいかが全くわからない。

(2)コピーされた内容が多い記事


例: 他のブログ記事をそのままコピー&ペーストした内容
特徴: 他のウェブサイトに掲載されている情報とほとんど同じ内容で、独自性がなく、何も新しい価値を提供していない。


(3)一方的な広告・宣伝記事


例: 「最高のSEOツール!今すぐ購入してください!」
特徴: 製品やサービスの説明がなく、ただひたすら購入を促すだけの広告的な内容。読者にとってのメリットや製品の詳細がまったく伝わらない。


(4)誤った情報や古い情報を含む記事


例: 「Googleの検索エンジンは2020年のアルゴリズムが基本です」
特徴: すでに古くなった情報を基にした記事で、最新のトレンドや技術に基づいていない。読者に誤解を与える恐れがある。


(5)内容が薄く、短すぎる記事


例: 「ブログを始めるにはまずWordPressを使いましょう。以上。」
特徴: 具体的な説明が一切なく、次のステップやツールの使い方などの詳細がないため、読者にとって実際に役立つ情報が含まれていない。


2. 使いやすい、見やすいWebデザイン


次に重要なのは使いやすいデザインです。どれだけ優れたコンテンツがあっても、ページが見にくかったり、使いにくかったりすると、ユーザーはそのサイトをすぐに離れてしまいます。Googleは、ユーザーが簡単に操作できるサイト、つまりモバイルでの表示がスムーズであったり、ページの読み込みが速いサイトを好みます。

使いやすい、見やすいWebデザインの例としては次のようなものがあります。

(1)モバイルフレンドリーなデザイン


例: サイトが自動的にモバイル画面に合わせて調整され、テキストやボタンが読みやすく、操作しやすい。
特徴: スマートフォンでもページが見やすく、文字が拡大する必要がなく、指で簡単にリンクやボタンをタップできる。
利点: ユーザーはストレスなくサイトを閲覧でき、ページを長く利用しやすい。


(2)直感的なナビゲーション


例: 明確なメニュー構造があり、ユーザーが迷わずに目的のページにアクセスできるサイト。
特徴: ナビゲーションバーが常に画面上部に固定されているため、どのページにいても簡単に次のステップに進める。
利点: ユーザーがスムーズにページを移動でき、情報を素早く見つけられるため、滞在時間が延びやすい。


(3)読み込みが速い


例: 画像が圧縮されており、ページの読み込み速度が速いサイト。
特徴: ページを開いた瞬間にコンテンツがすぐに表示され、待ち時間がほとんどない。
利点: ユーザーはストレスを感じず、ページを離れる可能性が低くなる。Googleもページの速さをランキングの要素として考慮している。

(4)適切なフォントサイズと間隔


例: テキストのサイズが16px以上で、行間や余白が適度に設定されているサイト。
特徴: 読みやすいフォントサイズで、行間が十分に空いており、内容が詰め込まれていない。
利点: 長時間の閲覧でも目が疲れにくく、コンテンツに集中しやすい。

(5)視覚的な一貫性とコントラスト


例: 配色やフォント、レイアウトがページ全体で統一されているサイト。
特徴: 重要なボタンやリンクが目立つようにコントラストがしっかりしており、どこをクリックすれば良いかが一目でわかる。
利点: ユーザーは自然に次に進むべきアクションを取ることができ、使いやすさを実感しやすい。

一方、使いにくい、見にくいWebデザインの例としては次のようなものがあります。

(1)モバイル非対応なデザイン


例: モバイルで見たときに、ページがデスクトップサイズのままで、拡大しないと読めないサイト。
特徴: スマホではテキストが小さすぎて読めず、画像やボタンも縮小されて操作しにくい。
問題: ユーザーは見づらさにフラストレーションを感じて、すぐにページを離れる可能性が高い。

(2)混乱したナビゲーション


例: メニューが複雑でどこをクリックすれば良いかわからないサイト。
特徴: カテゴリーが多すぎて整理されておらず、ユーザーが探している情報にたどり着くまでに何度もクリックしないといけない。
問題: ユーザーは探している情報が見つけられず、途中でページを離れる可能性がある。

(3)ページの読み込みが遅い


例: 大きな画像や無駄なアニメーションが多く、ページの読み込みに数秒以上かかるサイト。
特徴: ページを開いてもすぐに表示されず、特にスマートフォンでの読み込みが遅い。
問題: ユーザーは待つことにイライラし、ページを閉じてしまうことが多い。また、Googleの評価にも悪影響を与える。

(4)フォントサイズが小さすぎる


例: フォントサイズが小さく、文字がぎっしり詰まっているサイト。
特徴: テキストが詰め込まれていて読みづらく、行間も狭いため、長時間の閲覧が疲れる。
問題: ユーザーは読みやすい情報を求めてすぐに他のサイトに移動してしまう。

(5)過剰なポップアップや広告


例: ページを開いた瞬間にポップアップが連続して表示され、広告もページの多くを占めているサイト。
特徴: コンテンツを読み始める前に何度もポップアップを閉じる必要があり、ページ全体が広告で埋め尽くされている。
問題: ユーザーはストレスを感じ、コンテンツに集中できず、結果的にサイトを離れる。


まとめ


Googleの検索順位は、「ユーザーにとって役立つかどうか」という視点で決められています。高品質なコンテンツを提供し、使いやすいデザインを心がけることで、Googleでの検索順位が上がる可能性が高まります。

初心者の方でも、まずは「ユーザーにとって役に立つ情報を提供しやすいサイト作り」を目指すことが、SEO(検索エンジン最適化)の第一歩です。Googleのアルゴリズムは確かに複雑ですが、ユーザー目線で考えれば、その仕組みも少しずつ見えてくるはずです。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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