《速報》Googleがリスティング広告の表示場所の変更を発表!SGE正式実施への準備か?
2024年04月01日
Googleがリスティング広告を利用している広告主に向けて2024年3月29日に「検索広告における指標の定義の変更について」というメールを出しました。
《「検索広告における指標の定義の変更について」の文面》
このメールには次のような事が書かれています:
『検索広告における指標の定義の変更について
検索広告における広告の配置が進化し続ける中、Google はお客様の商品やサービスに関心のあるユーザーと、お客様を結び付けることに注力しています。このたび、上位の広告に関する定義を更新します。上位の広告はオーガニック検索結果の上に表示されますが、特定の検索語句ではオーガニック検索結果の下に表示されることもあります。
具体的にはヘルプセンターの以下の用語の定義を更新します。
上位の広告
最上位の広告
視認性の高さ
上位の広告と最上位の広告に関する指標
パフォーマンス データを分割表示する
目標インプレッション シェアによる入札について
広告を上位の広告の 1 つとして表示する
更新された定義を確認して、キャンペーンの評価に使用する指標とセグメントにどのように影響するかをご確認ください。
よろしくお願いいたします。
Google 広告チーム』
この文面とリンク先のページを見ると、Googleはこれまで自然検索結果(SEOが対象とする部分)の上にGoogleの広告判断基準が上位に表示すべきと評価した高品質な広告を表示していましたが、それをやめて、自然検索の横や、下に広告を表示することがあると述べています。
《上位の広告》
《出典》 上位の広告
このことは何を意味するのでしょうか?
考えられることとしては今年中に正式公開されると言われているSGE(Search Generative Experience:生成AIを活用した結果をGoogle検索エンジンの検索結果の一番上に表示する機能)が実施された時に、従来のように検索結果ページの一番上にリスティング広告を表示すると生成AIを活用した結果が目立たなくなってしまい競合するChatGPTと比べると生成AIによる答えが見にくくなるからだと思われます。
SGEは、希望するユーザーだけがテスト利用の申し込みをすると使用できます。私も以前申込みをしてSGEのテスト版が使えるようになっていますが、未だ申込みをしていない方は、Googleにログインした状態でChromeのブラウザの右上のあるフラスコのアイコンをクリックして申込みをしてください。申込後すぐにテスト版を利用できます。
《Chromeのブラウザの右上のあるフラスコのアイコン》
《SGEテスト版の申し込み画面》
テスト版のGoogleで例えば「犬の飼い方」と検索すると次のような結果が表示されます。
《SGEの結果ページの例》
現在のところ、結果ページの一番上に生成AIによる回答が表示され、その下に従来のウェブの自然検索結果(オーガニック)が表示されます。そして10位の下にリスティング広告が表示されています。
現在のところ、SGEが正式導入されたらこのように自然検索結果の10位のすぐ下に1つか複数のリスティング広告が表示されることが考えられます。
あるいは今回のメールでの発表でGoogleは「自然検索の横や、下に広告を表示することがある」と述べていますので、PC版Googleでは画面の幅が広いので、生成AIの回答部分の右横にリスティング広告を表示する可能性があります。
《SGE実施後に想定される広告欄と自然検索の位置関係》
または、数か月前にテスト的に自然検索結果部分の中間辺りにリスティング広告を表示しているという報告もありましたので自然検索結果の中に広告を混ぜる可能性もあります。
《自然検索結果の中に広告を混ぜたパターンの予想図》
現在、Googleは複数のユーザーグループにわけて様々な広告の表示方式を試して、ユーザーからのフィードバックを収集していると言われています。
いずれにしても、10年以上にわたって維持してきたリスティング広告と自然検索結果の棲み分けにGoogleがこうした大きな変化を起こそうということと、SGEが実施されて検索結果ページの一番上に生成AIによる答えを表示した時にも広告の収益を減らさない工夫をしようとしていることだけは確かです。
今後も、Googleが年内に正式導入すると発表したSGEの動向から目を離すことが許されません。
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