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コンテンツの鮮度を高めることが上位表示にプラスに働く

2024年01月20日

コンテンツの新鮮さはGoogleの上位表示において極めて重要な要素です。

インターネット上の情報の鮮度は、その情報の価値を左右する重要な要素です。特に検索エンジンにおいては、情報の新しさが上位表示に大きく影響します。一般的に、2年以上前の情報はGoogleの検索結果の上位に表示されにくい傾向があることに私はある時気が付きました。私は一人のインターネットユーザーとして、情報を検索する際には、その情報が古いのか、新しいのかを非常に重視しています。

何故なら、古い情報の多くは現在の検索ユーザーにとっては役に立たないことが多くなってきているからです。

例えば、ディズニーランドのアトラクションにどのようなものがあるのかを知りたい人が2年前の情報を見たいでしょうか?2年もすると人気の無いアトラクションは閉鎖されて、新しいアトラクションが開設されているのではないでしょうか?このことは観光情報だけでなく、物販やあらゆるサービスにおいても言えます。

誰も古い型落ちの商品や、コロナ禍が終わった後の飲食店のメニューの情報を見たいはずがありません。古いスタイルの洋服は流行遅れでしょうし、コロナ禍の時代は通常の時期と違ったメニューが提供されていたはずです。これらの情報を今の検索ユーザーが見る意味はありません。たった2年の時間が経過しただけでも、かなりのことが変化してしまう、そういう時代に私達は生きているのです。



私も一人の検索ユーザーとして検索をする際には、今私がこの記事を書いているのが2024年1月ですが、最終更新日が前の年の2023年のページは見たいと思いますが、それ以前の2022年や2021年と記載されているページは、ほとんど目を通さないことにしています。一方で、最近の日付、例えば2024年1月や2023年の日付が記されたサイトは積極的に閲覧します。

私はクライアントのサイトの検索順位を高めるアドバイスをするためにほぼ毎日新しいウェブサイトを見ています。そして初めて見るウェブサイトを訪れる際も、私はまずそのサイトの最終更新日を確認します。多くのサイトやブログでは、ページの上のほうに最終更新日が明記されていますし、されていないとしても、Googleの検索結果ページ上にそのサイトをGoogleが見た日付が表示されています。これらの日付がサイトの信頼性を判断する上での重要な手がかりになります。



おもしろことに、古い日付が表記されているページは検索の下のほうに表示され、新しい日付が表記されているページが検索の上位に表示されているということを最近頻繁に見かけます。

Googleは明らかに古いページよりも、新しいページを上位表示させるようになってきています。このような情報の鮮度に対するGoogleによる配慮は、私たちユーザーの検索行動によって形作られています。Googleなどの検索エンジンは、古い情報が検索結果から消えるようなアップデートを公式に発表することはありませんが、結果として古い情報は表示されにくくなっています。これは、ユーザーが最新の情報を求めているという実態を反映したものと言えるでしょう。

これはどのようにして実現されるのかと言うと、Googleの特許情報にそのヒントがあります。Googleが公開している特許情報の1つに「暗黙のユーザーフィードバックに基づく検索結果の順位の変更」というものがあります。





このGoogleが保有する特許情報によれば、Googleの検索エンジンは、検索結果からウェブサイトをクリックして訪問したユーザーがどれくらいの時間で検索結果ページに戻るかを追跡しています。例として、もしユーザーが検索結果で1位に表示されるサイトをクリックし、30秒で戻ってきたとします。次に、2位のサイトをクリックして60秒後に戻ってくる場合、Googleの検索アルゴリズムは2位のサイトがユーザーにとってより価値があると判断します。なぜなら、ユーザーがそのサイトにより長く滞在していたからです。

逆に、1位のサイトは30秒しか閲覧されなかったため、2位のサイトほどユーザーに好まれていないと考えられます。このようなパターンが繰り返されると、検索エンジンは2位のサイトの方がユーザーにとって有益であると判断し、検索結果での順位を1位のサイトと入れ替えることになるというものです



このようにGoogleは、ユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの時間(滞在時間)や、サイト内のページをどれだけ閲覧したかなどの情報を記録して、これらの情報をもとに、ユーザーがサイトにどれだけ価値を感じているのかを判断し、検索順位を決めているのです。

この事実は、ウェブサイトを運営する側にとっても重要な示唆を与えます。常に最新の情報を提供し、サイトの更新を怠らないことが、検索エンジンでの上位表示を実現する鍵となるのです。

Googleがいかに古い情報を低く評価し、新しい情報のあるページを上位表示させようとしているかを示す文書がもう一つあります。それはGoogleが毎年発表しているGeneral GuidelinesというGoogleの品質評価スタッフ達が使用するマニュアルです。



その2023年版のp.144にはコンテンツの鮮度に関して次のことが述べられています:
「クエリが最新のコンテンツを要求する場合、現在、最近、または更新されたコンテンツを含むページのみが高いニーズメット評価を取得する必要があります。 これらのクエリには、過去のイベント、古い製品モデルや価格、古い情報などに関するページは役に立ちません。 これらは「古い」とみなされ、低いニーズメット評価が与えられるべきです。 場合によっては、古い結果は役に立たないため、FailsM と評価する必要があります。」

「ニーズメット評価」とは、Googleの検索品質評価ガイドラインには、「Needs Met rating」という評価基準があります。これは、提供される検索結果がユーザーの問いにどれだけ適切に答え、期待を満たしているかを判断するものです。ユーザーが求める情報をどれだけ正確に、有用に提供できているかが鍵を握ります。

検索結果が高いNeeds Met ratingを受けるためには、いくつかのポイントがあります。まず、ユーザーが何を求めているのか、その検索意図を深く理解することが重要です。次に、その意図に沿った価値ある情報を提供する必要があります。また、ユーザーが求める情報にすぐにたどり着けるよう、ウェブサイトの構成にも気を配るべきです。

この評価基準は、単にSEO(検索エンジン最適化)の技術的な面だけでなく、実際にユーザーに価値を提供することの重要性を示しています。Needs Met ratingを高めることで、検索結果の上位表示を目指すとともに、サイト訪問者にとって価値のあるサイトへと成長させることが可能になります。実際にユーザーのニーズに応えることで、サイトの信頼性と訪問率を高めることができるのです。

このようにGoogleは常に最新の情報を求めています。古い情報は上位表示にふさわしくないとされており、2年以上経過した情報、テキストだけでなく画像においても、上位表示できない理由となり得ます。つまり、ウェブページの内容を定期的に更新し、最新の状態に保つことが不可欠だということです。

具体的には、古い画像を最新のものに差し替えるだけでも、上位表示の効果が見込めます。ウェブページの最適化においては、コンテンツの新鮮さを保つことが極めて重要です。この「情報の鮮度」という基準を満たすことで、ウェブサイトはGoogleの検索結果においてより良い位置に表示され、より多くの訪問者を引き付けることが可能になります。



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