キーワードの使い方を間違えると上位表示ができなくなる!キーワードの詰め込みよるペナルティーと適切な記述方法
2024年02月27日
SEOをする上で、キーワードの使い方は非常に重要ですが、過剰なキーワードの詰め込みは逆効果となることがあります。今回は、キーワードの適切な使用法と、その過剰な使用がもたらす問題点について解説します。
最近、ある企業のウェブサイトをコンサルティングした際の事例を例にとります。そのウェブサイトでは、「マーケティング研修」、「DX研修」、「営業研修」といったキーワードをページ内にたくさん記述していましたが、それらのキーワードでの検索順位は芳しくありませんでした。ページのチェックを行ったところ、文の冒頭や見出しに繰り返し「研修」というキーワードが使用されていることがわかりました。
他にも数日前に、「ホームページ制作 横浜」で長年上位表示をしていたサイトが60位くらいまで落ちてしまったからから相談を受けましたが、調べてみるとトップページに「ホームページ」という言葉が68回、「制作」が40回以上書かれていました。普通、ホームページ制作会社のトップページにはそんなにホームページだとか、制作という言葉は書かれていません。ホームページという言葉ではなく、ウェブサイトだとか、サイトと記述するサイトが最近は増えていますし、制作の代わりにデザインだとか、作成という言葉を書いているところをよく目にするからです。
このようにキーワードを過剰に使用することは、自然な読み心地を損ない、Googleによる評価を下げる原因になります。
《参考情報》 Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
過剰なキーワードの詰め込みは、読者にとって不自然であり、ページの品質を下げることにつながります。Googleは、キーワードを自然に、かつ適切に使用したコンテンツを好みます。そのため、キーワードの使用にはバランスが重要です。コンテンツ内でキーワードをどの程度、どのように使用すれば良いかを正しく理解することが、SEOの成功には不可欠です。
ウェブサイトのコンテンツを作成する際には、キーワードを適切に、自然に織り交ぜることを心掛けましょう。それにより、ウェブサイトはユーザーにとって読みやすく、かつGoogleによる上位表示の可能性を高めることができます。キーワードの記述は、コンテンツの質を高めるための有効な手段であり、適切に使用することで、ウェブサイトの上位表示に大きく貢献することができるのです。
キーワードを詰め込みすぎると、Googleによってペナルティを受けるリスクがあります。キーワードの適切な使用方法について、以下のポイントを押さえましょう。
1. タイトルタグに同じ単語を何度も使わない
タイトルタグには、同じキーワードを何度も何度も繰り返し書くことを避けましょう。最低1回、最大でも2回までに留めましょう。
《関連情報》 Googleが推奨するタイトルタグの正しい書き方
2. メタディスクリプションの適切な使用
メタディスクリプションにも同じ単語を多用しないようにしましょう。こちらも最低1回、最大2回までが適切です。
《関連情報》 メタディスクリプションの書き方を専門家が解説
3. H1タグの使用
H1タグの中に同じ単語を複数回使うのは避け、1回のみに留めるのが良いでしょう。
《関連情報》 H1タグには何を書くべきか?
4. サイドメニューやフッターのメニュー
サイドメニューのリンクの部分や、フッターのメニューにあるリンクの部分にもキーワードの詰め込みは避けましょう。例えばサイドメニューにリンクが10個ある場合はそれらのうち多くても半分の5個くらいまでなら同じキーワードを含めても不自然ではありませんが、それ以上含めると読みにくくなります。
また、フッターのメニューにあるリンクの部分も同じように同じキーワードを記述するのは全体の半分以下にとどめましょう。
5. 関連記事内での使用
ページのメインコンテンツに関連するテーマの記事にサイト内リンクを張ることがありますが、それら関連記事にリンクを張るときも、同じキーワードをテキストリンク部分に含めるのは避けましょう。同じキーワードを記述するのは全体の半分以下にとどめましょう。
6. 画像のALT属性
画像のALT属性タグにも、毎回同じキーワードを書くのではなく、バリエーションを持たせるか、必要ならば何も書かないことも考慮しましょう。画像のALT属性にキーワードを記述する際には2つの注意点があります。
(1)同一ページ内にある画像のALT属性に毎回同じキーワードを記述することを避ける
(2)1つの画像のALT属性に同じキーワードを複数回記述する事を避ける
《関連情報》 altの意味は?正しい使い方を学ぶ
7. キーワード出現頻度
昔のSEOでは、上位表示を目指すページにキーワードを一定の比率で書くと上位表示するという法則がありました。これはキーワード出現頻度という概念です。例えば「インプラント」で上位表示を目指すページにはそのページのソースコード内にあるタグ以外の単語全体の4%から6%くらいまでインプラントというキーワードを記述すると上位表示するという傾向があったのです。
しかし、今日のGoogleやBingなどの検索エンジンでは、そんなにたくさんキーワードを詰め込むと上位表示するどころか、ペナルティーを受けて検索順位を下げられてしまうことがほとんどです。では、キーワード出現頻度は何パーセント書くことが効果的なのかというと、現在の基準では、実際に上位表示をしている競合のページと同程度というのが答えです。競合サイトよりも多すぎず、少なすぎずキーワード出現頻度を保つことが上位表示のコツです。
《関連情報》 キーワードスパムの危険性
以上7つがキーワードを適切に使用するためのポイントです。
私はこれまで何度も、キーワードの過剰な詰め込みをしたせいで、検索順位が何十位も落ちて困っている人たちに会ってきました。そして毎回1から6のチェックポイントに照らし合わせて過剰なキーワードの詰め込みを解消するようにアドバイスすることで検索順位が回復することに成功してきました。
このようにキーワードを効果的に使用することは、コンテンツの質を保ちつつ、検索順位の向上に貢献します。しかし、過剰なキーワードの使用は逆効果となるため、バランスが重要です。常にユーザーの視点を念頭に置き、自然で読みやすいコンテンツ作りを心掛けましょう。
《関連情報》 目標キーワードとは?その意味とSEOテクニック
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