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コンテンツマーケティング
米国のニュースサイトの流入元No.1はもはや検索エンジンではなくソーシャルメディアに!
2015年12月17日
サーチエンジンランドに先日気になるニュースがありました。それは・・・"Social Beat Search In Referrals For The Year’s Top News Stories
Report by analytics firm Parse.ly shows social dominating search for five of seven major stories of 2015. "(Martin Beck on November 25, 2015)
『今年のトップニュース記事の流入元はソーシャルメディアが検索エンジンを上回った』
というものです。
全てのニュース記事の流入元がソーシャルメディアというわけではなく、今年のトップニュース記事の多くの流入元No.1がソーシャルメディアだということのようですが改めてソーシャルメディア活用が企業のWeb集客において重要な手段になってきていることを物語っています。
下の図は米国の大手ニュースメディアの流入元をシミラーウェブPROで調べたデータです。
ご覧のようにサイト全体としては検索エンジンからの流入のほうがソーシャルメディアよりは多いですがその差は少なくなってきています。
日本のニュースメディアの流入元はどうでしょうか?
予想通り米国のニュースメディアに比べるとソーシャルメディアからの流入が少ないことがわかります。
しかし、ソーシャルメディア活用が進んでいてアクセスを伸ばしている東洋経済オンラインという雑誌社の流入元を見ると日本の新聞社に比べてソーシャルメディアからの流入が多いことがわかります。
このことが私たちサイト運営者に何を意味するのでしょうか?
それはソーシャルメディア活用を怠ると時代に乗り遅れて、本来得られるアクセスを他者に奪われるということです。
米国に比べて日本は未だソーシャルメディア活用が遅れているのである意味緊急性があることではないのですが、米国のような状態になってから動いても遅いのです。
そうなる前にそうした時代が来る前にソーシャルメディア活用を今から本格的にしなくてはなりません。
では具体的にどこから何をすれば良いのでしょうか?
それは・・・
1、自社サイトの中でソーシャルメディアで告知すると流入が増えるコンテンツがあるかを確認してそれらのページをソーシャルメディアで告知する
2、毎週、あるいは毎日のようにソーシャルメディアで告知すると流入の増加が期待できるコンテンツをアップする
という2つです。
これらはとても地味なことですが、派手なニュース記事をアップしている大手新聞社や雑誌社もこの地味な作業をスピード感を持って日々繰り返しているのです。
これまでソーシャルメディアを試したけど結果が出なかったという方の多くがいきなり自社商品をソーシャルメディアで宣伝していることが多いのが現実です。
Facebook、Twitter、Google+、LINE@などのソーシャルメディアはあくまでも情報交換の場ですので、そこでいきなり商品の宣伝ばかりをするというのはパーティー会場で「私の商品は素晴らしいので買って下さい」と場違いな事を言い続ける『招かねざる客』になってしまうだけです。
ソーシャルメディアというパーティー会場では『私のサイトにはたくさんの楽しいこと、役立つことがあるのでお時間がある時にはぜひ自分のサイトをご覧下さい』と言い続けることが最も効果があるのです。
そして自分のサイトを訪れる人が増えれば増えるほどGoogleがサイトを高く評価してくれて徐々に検索順位を上げてくれます。
それが実現すると、その時御社の商品・サービスを検索エンジンで探す人達の目に触れるような場所、つまり高い検索順位に御社のサイトを表示してくれるようになります。
この時初めてソーシャルメディア活用がWeb集客活動・SEO対策として成功するのです。
これがSEO対策とソーシャルメディアの関係です。
この2つは不可分のものになりつつあります。
この手法は一見、面倒なものに感じますが、大きなメリットがあります。
それは従来のSEO対策のように「お金がほとんどかからない」というメリットです。
これこそがソーシャルメディア活用の最大の醍醐味であり、本来のSEO対策との最大の共通点なのです。
そしてこれが成功した時、想像を超える充実感を味わうことが出来ます。
このSEO対策とソーシャルメディアを活用したコンテンツマーケティングを実践することにより少しでも多くの方がその充実感を味わうことが出来る事を祈っています。
新型アップルTVが新しいネット集客の新世界を開く!その時どうすれば良いのか?
2015年09月16日
2015年9月9日にサンフランシスコで開催されたアップルの新製品発表会で一つの画期的な製品が発表されました。
その新製品は、アップルTVというスマートTVです。
このとても小さな黒い箱が私達ウェブ運営者にとても大きな影響を及ぼす可能性があります。
それは、新型アップルTVがそのメニューに含める派手な動画配信サービスでもありませんし、解像度の高いゲームでもありません。
確かにそれらは娯楽としてはとても素敵なコンテンツですが、私達の疲れを癒やてくれるものに過ぎません。
では何が画期的かというとこのスマートTVはtvOSというiOSをアレンジしたOSで動き、スマートTV用のアプリが一般企業に開放されるという点です。
アップル公式サイトのデベロッパー用のページでは無料でtvOSで動かすアプリを作るための開発ツールがダウンロード出来るようになっています。
私は昨晩アップルの新製品発表会の動画をアップルの公式サイトで昨日見ましたが、この新型アップルTVというスマートTVのプレゼンテーションを観てから眠れなくなってしまいました。
何故ならそのプレゼンテーションにはショッピングのアプリのデモがあり、まるでスマホアプリで買い物をするような感覚でとても簡単に洋服を購入するシーンを見て衝撃を受けたからです。
4Kの高解像度で洋服の様々な写真が散りばめられてとてもシンプルなリモコンを操作すると画像をスワイプすることが出来、しかも購入ボタンを1度押せば予め登録されているアップルIDに紐付けられたクレジットカードで決済が完了します。
ついにお茶の間でTVを見ながらショッピングが簡単に出来る時代が来る可能性があります。
もちろんすでにそうした機能は先発のスマートTVやVODでもあるでしょうが、アップルが手がけるととてもシンプルで綺麗な画面で他のアプリと統一されたインターフェイス、操作感で心地よいユーザー体験が出来るのを見て驚きました。
アップルは恐らくここでいくつかのビジネスを生み出そうとしているようです。それは・・・
1、アップルTV上での決済は直接ショップで行うのではなく、アップルのユーザーIDを通すことになるのでアップルは決済手数料を好きなだけ取れる = 決済サービス(実店舗ではアップルペイという決済サービスを展開するようになったのでそれと連動する可能性もある)
2、スマホアプリ感覚で開発出来るtvOSようのアプリ開発キットを無償提供することにより多くの企業がアップルTVというプラットフォーム上でアマゾンや楽天のようなショッピングインフラサービスを展開することが出来る
の2点です。
もし、2のショッピングインフラサービスが成功すれば突然アマゾンや楽天の競合が生まれる可能性があります。
アップルインサイダーの2年前の記事によると"Apple's 500M user accounts second only to Facebook, viewed as key driver of future growth"(June 04, 2013)『アップルIDのユーザー数は5億人で、その数はFacebookの次に多くアップルの将来の成長の主要な原動力となる』ということです。
世界の人口は約72億人ですので、12人に1人がアップルIDを持っています。しかもこの数字は2013年の数字です。ほんの最近中国で爆発的にiPhone6が売れたと聞きますから5億人以上がアップルIDを持っていることになります。
この数は軽く世界のアマゾンのユーザー数2億人の2倍を超えています。
これはアマゾンにとって大きな脅威であり、アマゾンがキンドルFireというタブレットや、アップルTVと似たスマートTVを売ったり、失敗をしましたがキンドルフォンというスマートフォンを販売した理由のはずです。
アマゾンは対アップルへの防衛策としてそうした手を打った可能性が高いです。
そしてさらに日本の楽天がアマゾンの後を追うようにKoboや楽天モバイルを売るようになっています。
これはまるでアップルというクジラの後を追うのがアマゾンというサメであり、またその後を追うマグロが楽天という構図です。
インターネットという広大な海の生態系が彼らの動きにより影響を受けるのは必至です。
私達は考えなくてはなりません。
PC用ウェブサイトばかりに力を入れているだけで良いのか?
少なくともスマホ対応は終わっているのか?
自社独自のスマホアプリを持つ目処はたったのか?
そしてスマートTV用のアプリはいつごろ開発すべきなのか?
立ち止まって考えている時間的な余裕は全くありません。
何故なら海流の速度は日に日に早まっているからです。
しかし、今は表面的なデバイスの形に目を奪われてはなりません。
何故ならどのようなデバイスのための器を作ったとしてもそこに入れる中身であるコンテンツが最も重要だからです。
御社に集客できるコンテンツがある限り、それを様々な形、大きさの器に入れればネットユーザーに使ってもらえるからです。
御社独自のコンテンツを創造することに大きな重点を置いて下さい。
マルチデバイス時代の真の対策はコンテンツ対策です。
Googleやヤフーの広告を買うと検索順位が上がる?!
2015年06月22日
前回に引き続き「何故、うちのサイトよりもあのサイトの方が検索順位が上なのか?」という質問に対する4つ目の回答は・・・A4:広告を買っているからです。
というものです。
私が自分が講師をしているセミナーで「何かご質問は無いでしょうか?」と受講者の皆さんにお聞きした時にこれまで何度もいただいたご質問があります。
それは「Googleやヤフーの広告を買うと検索順位は上がるのでしょうか?」
というご質問です。
初めてこうした質問をいただくようになったのは今から5,6年くらい前からですが、その後もたくさん同じご質問をいただくようになりました。
自社クライアントの動向を分析した結果、確かにGoogleやヤフーの広告を買うと検索順位が上がり、広告を買うのをやめると順位が下るという因果関係があることがはっきりしてしてきました。
特に、SEO対策をほとんどしていないサイトが広告を買っていて、広告を完全にやめたり、出稿する予算を大幅に削減するうと順位が下るのです。
こうしたことがわかってから私は自分のセミナーでは次のように述べるようになりました。
『確かにそうした広告を買うと自社サイトのトラフィック(アクセス)が増えるので検索順位が上がります。そして完全にやめると徐々に検索順位が落ちていきます。
しかし、だからといって検索順位を上がるため、あるいは順位を維持するためだけにそのような広告を買う事には反対です。
本来は、自社サイトのSEO対策をたくさんのお金をかけずに行い、検索順位が上がり、かつ売上も上がって利益が出たら広告を買うのを考えるべきです。
では、どういう場合に広告を買えば良いのかというとその商材に勢いがあり、もっと多くの人達に知ってもらえれば必ず売上が上がり、十分な利益を上がることが出来ると確信出来た時です。
反対に、自社の売上が落ちていき、その原因がその商材に勢いがなくなってきた時にはGoogleやヤフーの広告を買うのは避けた方が良いです。
何故なら、その商材に勢いが無いくなってきているのにより多くの人たちに見せても以前のように消費者は買ってくれないからです。
その商材の勢いが無いのに無理やり元気をつけようとするのは薬により商材を無理やり売れるようにするという自然に逆らうことだからです。
商材に勢いがなくなってきているのはその商材が提供するメリットと消費者が求めるメリットに不一致が生じ始めているのが原因です。
その原因を突き止めて商材そのものを改善するか、別の商材を生み出しそこにSEO対策をして検索順位を上げるほうにお金、エネルギー、時間を使ったほうが得策です。
薬で直すのではなく、体質を改善するのが理想です。』
このことは口で言うのは簡単で実行するのは大変なことです。
自分の体一つコントロールするのが大変なのに多くの人達の生活が関わる商材の体質改善をすることは非常に難しいことです。
しかし、だからといって薬だけを投与して無理やり元気にさせても儲かるのは製薬会社です。
Webマーケティングにおける製薬会社はどこかというとそれはGoogleやヤフーのような効果のある広告を開発、製造している企業です。
薬は非常にありがたく、必要なものだと思います。しかし、薬だけいくらとっても健康、幸せにはなれません。
自社サイトに栄養を与える必要があります。その栄養こそがコンテンツです。
コンテンツは文章だけではありません。
文章だけなら体が偏ります。画像が、動画などのコンテンツも必要です。
結論としてはそうした自社サイトに栄養を与えている場合にのみ広告という薬はとてもポジティブな働きをします。
コンテンツマーケティングによってSEO対策が成功して売上が増えてきたら、その時初めて広告という薬を買うかどうか、そしてどのように使うのかを考えて下さい。
順番を間違えてはいけません。順番が重要なのです。
Webマーケティングの逸話の一つにミクシィの話があります。
ミクシイは有名になる前にファインドジョブという求人サイトを運営するイーマキュリーという小さな会社でした。
しかし、創業当初は自社サイトのトラフィックを増やすためにヤフージャパンなどのバナー広告を大量に購入していましたがあるとき創業者がそうした企業から派手に広告を買ってトラフィックを増やすことがいかに不経済かに気がついたそうです。
そして自社のコンテンツマーケティングを実践するために色々と海外の情報を集めたところ、米国ではソーシャルネットワークシステム(SNS)というのが流行していることを聞きつけたそうです。そして日本独自のSNSであるミクシイというソーシャルメディアを立ち上げました。その後は皆さんご存知のとおりミクシイは成功しました。そして本来の目的であるファインドジョブにリンクを張りファインドジョブをウェブ系人材の求人ではトップレベルのサービスに押し上げることに成功しました。
薬に頼ることを自ら止めて、体を強化するためにコンテンツマーケティングを実践して大成功した例です。
今後、リスティング広告とは何か、疑問が生じた時にはこの事を思い出して下さい。
そして次の言葉も忘れないようにして下さい。
「ネットで人を集めるには札束か、コンテンツか?」
です。
この事に成功すれば広告を買う側ではなく、ヤフー、Google、ミクシイ、リクルート、アマゾンたちのように売る立場にすらなれます。
広告を売っている製薬会社である彼らは、実はコンテンツマーケティングという錬金術よってその薬を作り他人に売っているのです。
次回は5つ目の回答「A5」について解説させて頂きます。
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