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スマートフォン集客・モバイルSEO

企業サイトにアクセスをもたらす送客力の高いソーシャルメディア「ベスト4」はどこか?

2017年01月14日
競合調査ソフトのSEOスコープを使い難関キーワードで上位表示しているサイトにどのソーシャルメディアから訪問者が流入しているかを調べると多くの場合、次の4つのソーシャルメディアが次の順位で登場することがわかりました:

1位:Facebook
2位:Twitter
3位:YouTube
4位:はてなブックマーク


の4つです。

次のデータはSEOスコープを使って調査した、難関キーワードである「転職」でGoogle上位表示しているサイトのソーシャルメディア流入データです:



さらに「賃貸」でGoogle上位表示しているサイトのソーシャルメディア流入データです。



ご覧のようにほとんどのサイトのソーシャル流入No.1はFacebookです。

Facebookは日本でも根付いていて、送客力が最も高いソーシャルメディアとしてその地位を確立しています。

Facebookユーザーの特徴は私のクライアント企業の状況を見ると多くの場合30代以上のユーザーが使っている傾向が高く企業経営者、マネージャークラス、ビジネスパーソンによる利用が非常に高い傾向がり、そうした層に商材を売りたい場合非常に有効なツールです。

そしてもう一つFacebookユーザーには特徴があります。それはほとんどのFacebookユーザーがスマートフォンユーザーであるということです。

Facebook社の決算発表によると「モバイルは今やFacebookの広告収入の84%を占めている。率としては第2四半期と変わらない。昨年同期にはモバイル広告の割合は78%だった。つまり同社は68億ドルの全広告収入のうち57億ドルをモバイル広告から上げていることになる。」(2016年11月03日 TechCrunch日本版)

というように広告売上の84%もがモバイル向け広告であり、それはそのまま80%近くのFacebookユーザーがスマートフォンユーザーであることを意味します。

これから本格的に始まる「モバイルファースト時代」に自社サイトの集客を成功させるため、モバイルSEOを成功させるための必須科目、最重要科目がFacebook活用だということは明らかです。

次にほとんどのサイトで共通なのが、Twitterからの流入が2位であることです。
Twitterは主に比較的若い人たちにこの日本では絶大な人気がり、そうした世代にリーチしたい場合の必須ソーシャルメディアであることがはっきりしてきています。
(参考:「若者はGoogleを使わずにTwitterで検索をする!?」
https://www.web-planners.net/blog/archives/000177.html

第3位が意外なことにYouTubeであることがほとんどです。
YouTubeは一時期大きな話題になりましたが、今や一過性の流行などではなく、ビデオソーシャルメディアとしての盤石な集客力を誇っています。

最後が第4位で、これが最も意外なのですが、はてなブックマークが送客力のあるソーシャルメディアとして日本で定着しました。はてなブックマークの特徴はユーザーのリテラシーが高く、影響力のあるユーザーが非常に多く、はてなブックマークにブックマークをされただけで一日に何千人、何万人がリンク先の自社サイトに見に来てくれるという例を私は何度も見てきました。

ソーシャルメディア活用は現代のWebマーケティング、PC版GoogleのSEO対策、そしてこれから本格的に始まるモバイル版GoogleのSEO対策の成功の鍵です。

しかし、多くの企業が未だその活用に本格的に着手していない、あるいはやってみたけれど大きな効果が得られなかったのでストップしているのが現実です。

それにはいくつか理由があると思いますが、理由の一つは「どのソーシャルメディアをどのように活用したら良いのかがわからない」というのがあるはずです。

しかし、この送客力のあるTOP4のソーシャルメディアを知ることによりどれを使えば良いのかははっきりしてきました。

もう迷う必要はありません。

そしてそれらTOP4のソーシャルメディアをどのように使えば良いのかはそれぞれのソーシャルメディアでライバル会社、目標とする会社の名前で検索して彼らがどのような記事を誰に向けて発信しているのか、そして自社サイトにどのようにリンクを張ってユーザーを送客しているのかを観察することが確実な方法です。

次回は、これらTOP4の第3位のYouTubeについて考えて見たいと思います。

総務省の調査報告書を見るとスマートフォンユーザーの行動が見えてくる

2017年01月06日
競合調査ソフトを使うとGoogleで上位表示しているサイトの特徴を発見することがあります。つまり「今のSEO」に効果のある対策が見えてくるとうことです。

私は競合調査ソフトのSEOスコープを使い日々クライアントサイトとその競合サイトの流入元を調べていますが最近:

1、ソーシャルメディアからの流入が増えてきている

2、流入をもたらすソーシャルメディアに一定の特徴がある

3、YouTubeからの流入が増えてきている

という3つの点に気が付くようになりました

1、ソーシャルメディアからの流入が増えてきている
→ 現在のWebマーケティングの主軸は従来のPCサイトから多くのスマートフォンユーザーが見るモバイルサイトにシフトしてきています。

この流れを受けてGoogleは2017年1月頃にモバイルファーストインデックス(GoogleがPC版サイトではなく、モバイル版サイトを評価対象にする大きな変更)を導入する予定です。

スマートフォンユーザーがスマートフォンの小さな画面で頻繁に使うのがFacebook、Twitter、LINE@、Instagramなどのソーシャルメディアです。

総務省が発表した「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると:

「スマートフォンによるネット平均利用時間(スマートフォン利用者ベース)の全体は、平成24年から26年にかけて67.3分→68.8分→73.0分と増加傾向にはあるものの、極端な増加にはなっていない。

• 利用項目別にみると、「ブログやウェブサイトを見る・書く」は横ばい傾向。

• 増加傾向にあるのは、「ソーシャルメディアを見る・書く」及び「オンラインゲーム・ソーシャルゲームをする」。

それぞれ平成24年調査と平成26年調査の値とを比較すると、16.2分→28.0分及び6.7分→13.7分。

• 「メールを読む・書く」は平成24年の30.7分から平成26年の18.7分に減少。」
(P.26「スマートフォンのネット利用項目別平均利用時間」の実態調査より)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000028.html



というようにスマートフォンでソーシャルメディアを使っているユーザーは確実に増えてきます。反対にインターネットを使ったコミュニケーションツールの主役であったメールの利用者は平成24年の30.7分から平成26年の18.7分に減少しています。

こうした統計でも分かるようにスマートフォンユーザーの集客にはソーシャルメディア活用が必須であり、ソーシャルメディアに投稿する記事内に自社のモバイルサイトにリンクを張ることによりモバイルサイトのトラフィックを増やすことが出来ます。そしてGoogleはトラフィック(アクセス数)が多いサイトを高く評価するのでソーシャルメディア活用はGoogleでの検索上位表示には欠くことが出来ないツールになってきています。

実際に競合調査ソフトのSEOスコープを使って難易度が高い検索キーワードの1つである「賃貸」というキーワードで検索すると次の図のように上位表示しているサイトほどソーシャルメディアからの流入が多いことが分かります。



反対にこうした難易度が高い検索キーワードで上位表示が出来ていないサイトほどソーシャルメディア活用をしていない傾向があります。

これは何故でしょうか?

私が日頃感じるのは・・・

(1)以前ソーシャルメディアを自社サイトの集客のために使ってみたが思うように結果が出なかったのでソーシャルメディア活用をやめた

(2)ライバル企業がソーシャルメディアをあまり活用していないので自分も活用しないで良いのではと思っている

(3)ソーシャルメディアにはFacebook、Twitter、LINE@、Instagramなどたくさんの種類がありそれらすべてに構っている時間が無い

というような「言い訳」によりソーシャルメディア活用を意識的、無意識的に避けている経営者やサイト運営者が多いということです。

しかし、そのような消極的な態度ではモバイル時代に取り残されてしまうはずです。

次回のブログでは:

2、流入をもたらすソーシャルメディアに一定の特徴がある

について報告させていただきます。それにより具体的にどのソーシャルメディアがズバリ、モバイルサイトにトラフィックをもたらし、Google上位表示に貢献するのかを見てみましょう。

モバイルサイトのページは縦に長ければ長いほど良いのではないか!?

2016年12月22日
現在、多くの企業が2017年1月ころに実施されると予想されるGoogleのモバイルファーストインデックス(Googleがモバイルサイトの内部を評価するようにする方針転換)に向けて自社サイトのモバイル対応に追われています。

その中でよく見かけるのが、「モバイルサイトだから情報量を少なめにする」という方針の元でPCサイトよりも、モバイルサイトの方の情報量を少なくするという行為です。

私がいつも疑問に思うのは「それは本当なのか?」ということです。

皆さんは普段スマートフォンでどのようなサイトを見ることが多いでしょうか?

私はニュースサイトやブログを良くスマートフォンで見ます。
他にはソーシャルメディアのFacebookやTwitterも見ます。

これらのサイトやソーシャルメディアにあるページは1つのページにたくさんの情報がある「縦長のページ」ではないでしょうか?

FacebookやTwitterのタイムラインも、ヤフージャパンのトップページもほとんど無限と言ってもよいほどページが下に長いスタイルをとっています。

無論これらのページは複数のページを束ねる一覧ページであり、物販サイトの商品詳細ページのようなものではありません。

しかし、私が1スマートフォンユーザーとして嬉しくなるページは1つのページに必要な情報が全て詰まった縦長のページです。
スマートフォンを使うのは通常2,3分くらいから長くても10分前後のスキマ時間ですので複数のページを見るのが億劫になります。

複数のページを遷移しなくても良いのでこうした縦長のページは非常に楽です。
最近ではこうしたページを見ると「ああ、良かった・・・」と感謝するくらいです。

ヤフーニュースや、モバイルの分野で圧倒的な人気のあるFacebookやTwitterはタイムラインのように画面を下にスクロールすると延々と情報が表示されるのはモバイルユーザーの好みをしっかりと理解しているからではないでしょうか?

では何故、ほとんどのサイト管理者は縦長のモバイルページを嫌がり、コンパクトな短めのページを好むのでしょうか?

考えられる原因は:

(1)ダウンロード速度が重くなるのではないかという恐れ

(2)何の根拠もない思い込み

(3)ページビューという古い概念に取り憑かれている

(4)自社のサイトは素晴らしいので全体を見て欲しいというエゴ

(5)ページが長すぎると買い物かごボタンや、お申込みボタンまでの距離が遠くなるので成約率が下がるのではないかという恐れ

などがあります。

縦長のページはSEO面でのメリットも大きいです。

縦長のページになることにより文字数が多くなることと、サイト滞在時間が伸びることです。

現代のWeb運営においてはページビューの多さを競うのではなく、サイト滞在時間の長さ、つまりユーザーの「エンゲージメント」(サイトに対する愛着度、夢中になっている度合い)を高めることが主流になってきています。

これはFacebookなどのソーシャルメディアの運営者専用管理画面を見ても明らかです。エンゲージメントがどのくらい高いか、様々なデータを見せてくれます。



「ダウンロード速度が重くなる」という恐れについてはCSS、Javascriptのソースコードの最適化やファイルのキャッシュ、画像のロスレス圧縮などをすればかなり軽量化が可能になります。これをするためにはGoogleが提供する Page Speed Insightsがかなり役立ちます。



※ https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja

また、ページが長すぎると買い物かごボタンや、お申込みボタンまでの距離が遠くなるので成約率が下がるのではないかという問題に対してはページの中に一定距離間隔でお申込ボタンを設置することや、画面の下のほうに申し込みボタンを固定するという方法もあるのではないでしょうか?

モバイルサイトは情報量が少なくても良いと決めつける前に、スマートフォンでたくさんのサイトを見てユーザーとしてどのようなモバイルサイトが本当に良いかのかを確認してから判断をして頂きたいです。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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