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スマートフォン集客・モバイルSEO
英国のSEOカンファレンスでは何が話題になっているのか?
2017年05月28日
先週の2017年5月22日からロンドンで開催されたSMX London 2017に参加して先ほど帰って来ました。
ロンドンのWebマーケティングのカンファレンスは今回で2回目ですが、米国のカンファレンスとは次のような点が違うように思えます:
1、英国は島国であり、ヨーロッパにある多くの近隣国との貿易に力を入れている国なので海外SEOの話題が多い
→ 1日目5月22日のプレカンファレンスではその名も「International Search Summit 2017」(国際サーチサミット)という海外SEOの話題だけで丸一日多数の講座が開催されました。SEOの対象はGoogleだけではなく、Yandex(ロシア)、Baido(中国)、Wechat(中国)等に多岐に渡るものでした。
どうしても日本人相手のビジネスばかりで精一杯になりがちですが、英国にとってヨーロッパ諸国があるように我々日本人も近くのアジア諸国という成長市場を対象にSEOを実施すれば大きな成長機会を得ることが出来るはずです。
2、米国のカンファレンスはGoogleが最近どのような発表をしたのかという解説が多いのに対して、英国のカンファレンスはそれを踏まえてどのような対策を取るべきかというGoogleとは一定の距離を置くスタンスが見れる
→ Googleの技術スタッフが公式、非公式に発表する方針に一喜一憂するのではなく一定の距離を置いて、中長期的な流れを掴み、本質的な対策を取ろうという姿勢がありました。こうした落ち着いた態度も必要なのではないかと思いました。
海外SEO以外ではどのような話題があったのかというと主に:
(1)モバイルファーストインデックスの事前対策
(2)AMPというダウンロードスピードが高速なサイトの活用方法
(3)ソーシャルメディア活用がSEOにどのくらい効果があるのか?
(4)ボイスサーチ(音声検索)とAI(人工知能)対策
(5)最新の検索順位決定要因調査結果
(6)Googleのあらゆるパターンの手動ペナルティー対策
(7)モバイル対応をしている各種SEOツールの発表
というようにそのほとんどが今後私たちWebサイト運営者に求められるモバイルファーストのSEOについてでした。
今回学んだことは今後のブログ記事に反映し、詳細については全日本SEO協会の会員専用サイトにある動画ニュースコーナー「週刊SEOビデオニュース」と
「月刊会報誌 MONTHLY SEO REPORT」https://www.ajsa-members.com
などで報告させていただきます。
Googleの公式発表によると今年末から来年初頭にかけてモバイルサイトの内部を検索順位決定要因とするモバイルファーストインデックスが導入されます。
5月も終わろうとしており、残された時間は半年しかありません。
モバイルファーストインデックスが導入されてしまったらPCサイトをいくらいじってもモバイル版Google、PC版Googleの検索順位には反映されなくなります。モバイルサイトの内部対策がモバイル版Google、PC版Googleの検索順位に反映されるようになります。
その日が来るまでの間に何としても、自社サイトのモバイル版の充実と軽量化、そして他のモバイルサイトやSNSから紹介してもらえるようなコンテンツ造りに邁進して下さい。
【重要】Googleが再度モバイルファーストインデックス導入の延期を発表!年末か来年初頭まで延期
2017年04月07日
先週のニュースに続き、今回もGoogleが再度モバイルファーストインデックス導入の延期を発表しました。
(モバイルファーストインデックスが実施されるとGoogleはモバイル版サイトの内部を評価してモバイル版Googleの検索順位だけではなく、PC版Googleの検索順位を決めるようになります。これにより非常に大きな検索順位の変動が予想されます。)
Google hopeful the mobile-first index will launch by year’s end
But Gary Illyes says it might not go live until 2018.
『Googleが年内中にモバイルファーストインデックスの導入を望んでいると発表。しかし同社のゲイリー・イリーズ氏は来年2018年までは無理だろうと発表』
( Search Engine Land 2017年4月6日)
これはGoogle社のウェブマスタートレンドアナリストのゲイリー・イリーズ氏がボストンで開催されたNext10x Conferenceというモバイルデジタルマーケティングのカンファレンスで正式に発表したことを伝えるものです。
このニュースによると:
(1)モバイルファーストインデックスの導入は当初の予想よりも困難
(2)年内一杯には導入したいが恐らく完全な形では無理だろう
ということです。
小さなソフトですらちょっと改善するのには半年くらいはかかることが多いのに、世界最大規模の検索エンジンであるGoogle検索というソフトを昨年末の発表から3ヶ月程度で本当に大規模な変更が出来るのか疑問視していた方は多かったと思います。
そうしたことからもある意味当然と言っても良いのが今回の導入延期のニュースだとも言えます。
これまでの海外ニュースの報道によると導入が困難な理由の1つはPCサイトとモバイルサイトを別々のURL、例えば:
【PCサイト】
https://www.suzuki.com
【モバイルサイト】
https://www.suzuki.com/sp/
というように分けているところが多いため、PCサイトにリンクを張っているサイトがあっても、モバイルサイトにはリンクを張っていないサイトが多いので、被リンク元の数というGoogleの検索順位決定要因の重要な部分の計算が上手くいかないこともあるということです。
下の図はGoogleがどのような基準でサイトの検索順位を決めているかをOpen Umbrella社が調査したデータです。
ご覧のように最も大きな順位決定の要因は「Links:30%」というようにリンクだということであり、しかも100%のいち30%も占めるということです。
Googleが発表しているものではなく1企業が独自調査したものなので1つの参考データでしかありませんが、他社の調査結果でも同じように検索順位決定要因のNo.1は外部サイトからの被リンクの数とそれらの質だということが言われています。
恐らく、Googleはモバイルファーストインデックスを導入する時には、モバイルサイトが外部サイトからリンクされていなくても、その企業のPCサイトが外部サイトからリンクされていればモバイルサイトの被リンク元としても評価してもらえるようになるとは思います。
しかし、これは楽観論でしかなく、実際にはどうなるかは分かりません。万が一のためにPCサイトとモバイルサイトのURLを
【PCサイト】
https://www.suzuki.com
【モバイルサイト】
https://www.suzuki.com/sp/
というように分けるのではなく、
【PCサイト】
https://www.suzuki.com
【モバイルサイト】
https://www.suzuki.com
というように同じURLで運営したほうが良いでしょう。
この事は何年も前からGoogleが公式サイト上で推奨していることです。
PCサイトとモバイルサイトのURLを全く同じにするにはレスポンシブWebデザインという画面の幅によってレイアウトが液体のように伸縮する作り方か、ユーザーがPCユーザーか、スマートフォンユーザーかによってそれぞれPC用のレイアウトとスマートフォン用のレイアウトでページを出力する動的配信という作り方が無難です。
御社のサイトも現在レスポンシブWebデザインか、動的配信という作り方で無い場合は早急にどちらかの形でモバイルサイトを作り直した方が得策です。
ぜひ早急に検討し対応して下さい。そして年末、あるいは来年始めのモバイルファーストインデックスが導入されても何の悪影響も受けないことを徹底して下さい。
【関連記事】
『モバイルファースト時代に備えろ!モバイルサイトは文字数が少ないても良いのか?』
『モバイルファースト時代のサイト内リンク数の注意点』
『モバイルファースト時代の外部ドメインへの発リンク』
【吉報!】Googleがモバイルファーストインデックス導入時期の延期を発表!
2017年04月01日
Googleがモバイルファーストインデックスの導入を延期するという発表をしました。
Google’s mobile-first index is (still) months away
At SMX West, Google's Gary Illyes said the company is still experimenting with its mobile-first index and doesn't have an exact timeline for launch.
『Googleのモバイルファーストインデックスの実施は未だ数ヶ月先
SMX Westで、Googleのゲイリー・イリーズ氏はモバイルファーストインデックスの実験をしている段階であり、実施の日時は未定であると発表』( Search Engine Land 2017年3月23日)
これはGoogle社のウェブマスタートレンドアナリストのゲイリー・イリーズ氏がSMX WestというSEOのカンファレンスで正式に発表したことを伝えるものです。
モバイルファーストインデックスが実施されるとGoogleはモバイル版サイトの内部を評価してモバイル版Googleの検索順位だけではなく、PC版Googleの検索順位を決めるようになります。
これにより非常に大きな検索順位の変動が予想されます。
自社サイトの検索順位を落とさないためには従来のようにPC版サイトのページに対してSEO(検索エンジン最適化)をするのではなく、モバイル版サイトのページに対してSEOをする必要があります。
すでに私の周りの経営者の中には「自社のPC版サイトを見るのを止めました。どうしてもパソコンで自社のPC版サイトばかり見ているとモバイル版サイトのほうが一向に充実しないからです。」というような極端な人も出てきました。
確かに、パソコンで自社サイトをみてばかりいると自社のモバイル版サイトの改善は疎かになりがちになります。
パソコンでPC版サイトを見ながら「ここの部分にこの画像を張ってくれ」だとか、「この部分にこうした文章を書いてくれ」ということを社内のWeb担当者さんや外部のWeb制作会社さんに依頼することになります。
しかし、数カ月後にGoogleがモバイルファーストインデックスを導入したらGoogleはPC版サイトではなく、モバイル版サイトを検索順位算定のために見ることになります。
そうなったらいくら自社のPC版サイトの中身を改善しても検索順位アップやその維持には貢献しなくなります。
モバイルファーストインデックス時代に経営者やサイト運営者が備えるための最初のステップは、積極的にスマートフォンで自社のモバイル版サイトを見ることです。
そしてただ見るだけではなく、スマートフォンを使う見込み客の視点で自社のモバイル版サイトがPC版サイトと比べて遜色なく使えるサイトかを総点検して下さい。
今回、Googleは当初の発表よりもモバイルファーストインデックスの導入を延期しましたが、これはある意味、私達サイト運営者へのGoogleからのギフトだと思った方が良いです。
しかし、その時間というギフトはたった数ヶ月だけのものです。
スマホが壊れる程、データ使用量が毎月の制限を超える程スマホで自社サイト、ライバルサイトを見るようにして下さい。
そして自社サイトがスマホという画面が小さく、屋外などの快適では無い環境でもサイトを閲覧するユーザーの立場に立って快適に使えるモバイルファーストサイトになるように磨きをかけて下さい。
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