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アルゴリズムアップデート

【公式発表】Googleのアルゴリズムは自動的に医療サイトを検知して重点チェックしているという事実が明らかに!

2019年02月23日

Googleは2019年2月15日に報告書「How Google Fights Disinformation」(Googleはどのようにして偽情報と戦っているのか?)を公開しました。

この報告書を分析した米国のSEOニュースサイト「Search Engine Roundtable」のBarry Schwartz はこの文書を熟読して次の重要情報を発見しました。

それは、その報告書のP.13に書かれているもので:
"where our algorithms detect that a user’s query relates to a “YMYL” topic, we will give more weight in our ranking systems to factors like our understanding of the authoritativeness, expertise, or trustworthiness of the pages we present in response."
「検索ユーザーが検索したキーワードがYMYL(Your Money Your Life: 医療・健康サイトのような人の命に関する情報を取り扱うサイトと、投資や金融などの人の経済に影響を与えるサイトの総称)に関わるサイトを探すためのものだとGoogleのシステムが検知した際には、検索アルゴリズムが自動的にE-A-T(Expertise:コンテンツの専門性、Authoritativeness:権威性、Trustworthiness:信頼性)が十分にあるサイトが上位表示されやすいランキング方式で算出した検索結果を表示する」
という点です。
【出典】
Google Algorithms Detect & Adjust Rankings For YMYL Queries(GoogleのアルゴリズムはYMYLに関する検索クエリを検知してランキングを調整する)

従来Googleが公表していたことはサーチクオリティーチームというサイトの品質をチェックするスタッフがサイトにE-A-Tがどれほどあるかをチェックしているということだけでした。

しかし、今回の報告書にははっきりとGoogleのアルゴリズムが自動的に:

(1)医療・健康サイト等のYMYL関連サイトを認識する

(2)認識したサイトに対してE-A-Tがどれほどあるかをチェックする

と述べています。

このことは何を意味するのでしょうか?

最近、私の新規クライアントや初めてセミナーに参加する人たちからいただく相談で最も多い相談が、病院や歯科医院、整体・整骨・治療院等のサイト運営者からの相談で内容としては:

1、2017年12月にGoogleが日本でだけ実施した医療アップデート以来、検索順位が大きく落ちてしまいサイトのアクセス数が激減している

2、2018年8月1日にGoogleが実施したコアアルゴリズムアップデート以来、検索順位が大きく落ちてしまいサイトのアクセス数が激減している

3、2018年9月28日にGoogleが実施したアルゴリズムアップデート以来、検索順位が大きく落ちてしまいサイトのアクセス数が激減している

という内容です。

これらの業種のサイトは今回の報告書の通りYMYL関連サイトであり、まさにこの新アルゴリズムによって検知され、他の業種と比べると何倍も厳しいE-A-Tに関する信用調査を受けていることになります。

だからこそ、想像を超えるほどの検索順位ダウンと、それによるサイトのアクセス数の減少を強いられているのでしょう。

さらに、このGoogleの報告書を読むと具体的にGoogleのアルゴリズムがどのようにしてサイトのE-A-Tを調査しているのかがわかります。

それはBarry Schwartz がP.12に書かれていると指摘している次の部分です:
How do Google’s algorithms assess expertise, authority, and trustworthiness?
• Google’s algorithms identify signals about pages that correlate with trustworthiness and authoritativeness. The best known of these signals is PageRank, which uses links on the web to understand authoritativeness.

(Googleのアルゴリズムはどのようにしてサイトの専門性、権威性、信頼性を評価するのか?
・Googleのアルゴリズムは信頼性と権威性に関するシグナルを識別します。そのシグナルとはページランクというシグナルであり、ページランクは権威性があるかどうかを理解するためにリンク情報を使います)


Googleはここではっきりと「サイトに権威があるかどうかは、そのサイトにリンクを張っている外部サイトが権威を持っているかどうかで決まる」と述べています。

ということは、大学や、病院のサイトや学会のサイト、有名製薬会社、大手マスコミ、政府のサイトなどからリンクを張ってもらっている医療・健康サイトは高く評価されて検索順位が上がるということです。

そしてそれは、病院や歯科医院などが上位表示をするためにはこうした大学や、病院のサイトや学会のサイト、有名製薬会社、大手マスコミ、政府のサイトなどからリンクを張ってもらう必要があるということになります。

逆に、そうしたサイトからリンクを張ってもらっていないところが一年近く前から順位が悪化してサイトのアクセス数が減少しているということです。

最近では外部サイトからのリンクが軽視される風潮がありますが、簡単な検索キーワードならともかくも、ライバルサイトが狙っている競争率の高い検索キーワードで順位を上げるための基礎は権威のあるサイトからリンクを張ってもらうことが決定的な対策になるということを忘れてはなりません。

この一年で検索順位が大きく落ちた医療・健康関連のサイトを運営している方は、自サイトがどんなサイトからリンクを張ってもらっているかをサーチコンソールで確認して下さい。

【サーチコンソールでの外部サイトからの被リンク情報の確認手順】

STEP1:サーチコンソールにログインして、左サイドメニューの「リンク」をクリックして「外部リンクをエクスポート」をクリックする


STEP2:「最新のリンク」を選択



STEP3:「Googleスプレッドシート」を選択





STEP4:アルファベット順で並び替えてどのようなドメインのサイトから自サイトがリンクを張ってもらっているかを確認する



その被リンク元サイトのURLの中に、SEO業者からのリンクや、広告を販売するサイトからのリンクを発見したとしても、それらはGoogleが求めるものではありません。

1件でも、2件でも良いので、大学や、病院のサイトや学会のサイト、有名製薬会社、大手マスコミ、政府のサイトなどからリンクを張ってもらう必要があります。

どうすればそうしたサイトからリンクを張ってもらえるのか、誰に聞くのが良いのかを力を合わせて考え、依頼できるところを探し、依頼するべきです。

何らかの条件が整えばリンクを張ってもらえるかも知れません。

それは:

(1)何らかの形で大学の研究に協力すること協力医療機関という名目でリンクを張ってくれる可能性がある

(2)臨床報告のレポートや統計、データをサイトに載せれば、参照先、参考リンクという形でリンクを張ってくれる可能性がある

(3)特定の製薬会社や医療機器メーカーの商品を使用すると提供医療期間一覧ページからリンクを張ってくれる可能性がある

(4)特定の製薬会社や医療機器メーカーの商品開発やプロモーションに協力すると協力者一覧ページからリンクを張ってくれる可能性がある

(5)マスコミ受けするような医療情報のコラムを書いたり、珍しい治療を報道するための取材に応じると大手マスコミがリンクを張ってくれる可能性がある

(6)マスコミ受けするような珍しいトピックに関するアンケートを患者や医療従事者に実施してその集計結果をわかりやすく発表し、プレスリリースを代行業者に依頼すればそのことに一定のニュースバリューがあると判断した大手マスコミがリンクを張ってくれる可能性がある

(7)政府の調査活動に協力したり、地域の医療レベルの向上に協力すると協力機関・団体ページからリンクを張ってくれる可能性がある

(8)メジャーな医療団体、マイナーな研究会など医療関連の団体の会員、研究員になるとそれらのサイトにある会員、研究員紹介ページからリンクを張ってくれる可能性がある


など自分の専門知識を必要とする企業、団体、政府機関に提供することによって得られる不正では無く、Googleも認めざるを得ないリンクになるはずです。

他にも現在取引関係のある調剤薬局やその本部サイトからリンクを張ってもらうなどビジネス関係から得られるリンクもあるはずです。

私のクライアントの医師の方の場合、1つの効果的なリンクを張ってもらうために複数回のやりとりをして半年以上の時間をかける方もいるくらい、良質な被リンクを1本獲得するにはたくさんの時間と忍耐力が要求されます。

反対に、すぐに効果の無くなる被リンクや最初から効果の無い被リンクは簡単に得られるものや安易にお金で獲得出来るものばかりです。
こうした安っぽい被リンクをGoogleは決して評価しないことを認識しなくてはなりません。

今回はリンクの重要性についての報告ばかりでしたが、当ブログでは今後はリンク以外のサイト内部に関わること、コンテンツの質に関わる発見についても追求し、報告させていただきます。

Googleがどのようにアルゴリズムを変えても、必ずそこには対策というものが考えられるはずです。

ただ、その対策というものは年々幼いものではなく、高度で大人のやり方に変化してきています。

ご自分の持つあらゆる力、専門知識、経験、人間関係などのリソースを使う高度な対策が求められます。

2018年にSEOの世界で起きたことは2019年も続く!

2019年01月08日

新年明けましておめでとうございます!

昨年2018年は非常に多くの変化がSEOの世界に起こり、対応に追われた1年だったと思います。

ちょっと思い起こしただけでも・・・

・モバイルファーストインデックスの実施
・サイトのSSL化の事実上の必須化
・医療広告ガイドラインの実施
・8月1日のコアアルゴリズムアップデートの実施
・9月28日のアルゴリズムアップデートの実施


という大きな変化に対応しているうちに終わったのが2018年だったと感じる方も多いと思います。

正直日々の仕事だけでも大変なのに、こうした試練をGoogleから与えられたのは辛いことでしたが、それでも改めて自分のサイトを眺めて見ると明らかにより良いサイトになっているはずです。

例えば、全ページがモバイル対応していなかった企業のサイトもしっかりとモバイル対応してモバイルファーストインデックスが適用され、どこから見てもモバイルユーザーの使用に耐えるものになっているはずです。

それまでサイトにユーザーが入力した情報をハッカーが簡単に盗み見できていたセキュリティーの緩いサイトも全ページSSL導入により暗号化され安全なサイトに生まれ変わったはずです。

医療関連のサイトは、信憑性の低い、いいことばかりが書かれている患者さんからの声の掲載を厚生労働省が昨年6月に医療広告ガイドラインにより禁止したためサイトから削除した方は、以前に比べて客観的な情報のみがあるサイトになったと思うはずです。

8月1日のコアアルゴリズムアップデートに対応するために、それまでユーザーの検索意図を無視して自分が言いたいことばかり載せていたWebページはユーザーの検索意図を満たすためだけのクエリーに一致したコンテンツだけがしっかりと載っているはずです。

そして9月28日のアルゴリズムアップデートに対応するために、低品質なページを改善、あるいは削除してユーザーが見たいページばかりのサイトになったはずです。

ユーザーのためのサイトを作ることが私たちサイト運営者の責務であり、目標ですが、どんな本を買っても、どんなセミナーに参加してもその作り方を知ることは非常に困難です。その理由は、恐らくWebを取り巻く環境とユーザーが求めるものが非常に早いスピードで変化しているからでしょう。

そうした中で、Googleがそのときそのとき要求するサイトに対する改革をどんなに辛くても実施すれば結果的にユーザーにとって良いサイトに改善できるのではないでしょうか?

もちろんGoogleはいつも正しいことをするわけではありません。しかし、GoogleがGAFAというIT業界の4大ジャイアントの一角を占められる理由はユーザーをいつも見ていて、彼らの要求を満たすことに専念しているからに違いありません。

だとしたら、私たちサイト運営者もGoogleの主張を理解して、「それはユーザーのためになるのでは」と少しでも思うものは躊躇なく実現する努力をすべきではないでしょうか?

2019年が始まり一週間を過ぎましたが、良いニュースが1つだけあります。

それは、今年になって未だGoogleはアルゴリズムアップデートを実施していないということです。

なぜこのようなことを言うのかというと、例年Googleは年明け、ゴールデンウィーク、お盆休みなど私たち日本人のホリデーシーズンに比較的大きなアップデートを実施して、休暇明けでぼうっとしている人々の目を覚ますことがあるからです。

しかし、今年の正月休み明けには何も無いようです。これほどのよいニュースは無いと思います。

今年2019年はSEOとWebマーケティングの世界で一体何が起きるのでしょうか?

先のことはわかりませんが、少なくとも昨年実施された・・・

・モバイルファーストインデックスの実施
・サイトのSSL化の事実上の必須化
・医療広告ガイドラインの実施
・8月1日のコアアルゴリズムアップデートの実施
・9月28日のアルゴリズムアップデートの実施


という変化はその時点で終わったことではないはずです。

これらのことはこうした方向性が始まったという意味であり、これらのことが今後ますます厳しくGoogleに問われていくはずです。

モバイルファーストインデックスの実施
→ 形だけのモバイル対応では無く、より踏み込んでスマホユーザーにとってもっと使いやすいデザイン、操作性を追求する。

サイトのSSL化の事実上の必須化
→ メインサイトだけでなく、自社が運営するすべてのサイトをSSL化してセキュリティーを強化する。
有料のSSLを使っている場合は、無料のSSLがたくさん世の中に出回っているのでそれらに切り替えて無駄を省く

医療広告ガイドラインの実施
→ 客観性に欠ける情報が未だ自社サイト上に無いかを確認して見つけ次第、改善または削除する

8月1日のコアアルゴリズムアップデートの実施
→ 検索意図に逆らうコンテンツやサイト内リンクはページ内から削除して検索意図を満たすコンテンツばかりのページに改善する

9月28日のアルゴリズムアップデートの実施
→ キーワードの詰め込みは出現頻度を減らして解消し、独自性の低いコンテンツは削除するか、少数のページにまとめてそうしたページの数を最小化する

少なくともこうしたことは2019年になっても継続するべきです。

今年がWebサイトを運営する皆さんにとってとても良い一年になることを祈ります。

医療・健康サイトのアクセス数が激減している理由は?

2018年11月26日

最近増えている相談で多いケースが医療・健康関連のサイトでGoogleからのアクセス数が激減しているというものがあります。Googleが実施した8月1日のコアアルゴリズムアップデートと9月28日の小規模なアルゴリズムアップデートにより80%近くのアクセス数が減ったという深刻な事態です。

具体的にどのような業種からの相談かと言うと:

病院
歯科医院
整体院
漢方
サプリメント販売会社


などの業種です。

現在、原因を調査して様々な提案を行っていますが、こうしたお話をお聞きすると非常に心が痛みます。
せっかく増やしてきたGoogleからのアクセスがここまで減少して非常にお困りになっているからです。

調査を続ける中で、気になる点を1つ発見しました。

それはサイト上での表現、つまりコンテンツに大きな問題を抱えているところであるほど検索順位の下がり幅が多く、Googleからのアクセス数の減り方も多いという点です。

そのコンテンツの大きな問題とは、医療・健康情報の表現に関する問題のことです。

医療・健康業界を取り巻く変化はGoogleが実施した8月1日のコアアルゴリズムアップデートと9月28日の小規模なアルゴリズムアップデート以外にも実は2つあります。

1つはGoogleが今から約一年前の2017年12月6日に日本でだけ実施した「医療アップデート」です。Googleはその公式サイトで「医療や健康に関連する検索結果の改善について」という重要な発表をしました。


この発表によるとGoogleは:

● 2017年12月6日、日本語検索におけるページの評価方法をアップデートした

● この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなる

● このアップデートは医療・健康に関連する検索のおよそ 60% に影響する

● 医療や健康だけに限らず、今後も継続的に検索の改善に取り組んで行く

という方針を取ることにしました。

この発表がされた直後に、医学的根拠のない医療関連コンテンツを載せているサイトの順位が下げられました。その一方でそれまで検索順位が低かった地味な医療機関のサイトの検索順位が引き上げられました。

この医療アップデートはその時に実施されて終わったのではなく、今でも継続的にGoogleの品質チェック担当のスタッフが1つ1つの医療・健康情報サイトのコンテンツをチェックして問題のあるサイトの検索順位が下げられている可能性があります。

もう一つの、医療・健康業界を取り巻く大きな変化は厚生労働省が2018年6月1日に実施した医療広告ガイドラインという規制です。

厚生労働省によるこの規制は:

1、比較広告
2、誇大広告
3、広告を行う者が客観的事実であることを証明できない内容の広告
4、公序良俗に反する内容の広告


を一切禁止するもので、インターネット広告、Webサイト、ポータルサイト、ブログ、SNS、書籍(バイブル商法)、印刷物、取材など考えられるありとあらゆるものを包括的にカバーするものです。


このときから患者さんの声のサイトへの掲載は禁止になり、ビフォーアフターの掲載は副作用等のリスクの表示と実際にかかった費用等も掲載しなければならなくなりました。

この規制はGoogleと直接関係あるものではなく、日本の厚生労働省が実施したものです。そのためGoogleのアルゴリズムが自動的にチェックしてペナルティーを与えているとは考えにくいものです。

しかし、Googleは常日頃から品質チェックスタッフ(サーチクオリティーチーム)が疑いのあるサイトを1つ1つ目視でチェックしてサイトの品質に点数をつけています。

Googleが自社サイト上で公開している「Google General Guidelines」を見ると非常に多くのページに渡って人の命に関わる業界のコンテンツを厳しくチェックしていることがわかります。

通常、Googleはサイトのコンテンツに重大な問題があり、ペナルティーを与えて順位を下げる時にはサーチクオリティーチームがサーチコンソール宛に品質に関する警告のメッセージを送信します。そしてそこで指摘されている問題点を修正して再審査リクエストをして合格すると順位を復旧してくれます。

しかし、今回の医療・健康に関しての警告をサーチコンソール宛にもらったというケースを私は未だ一度も聞いたことも見たこともありません。

何故なのでしょうか?

ここからは推測ですが、考えられる理由は、警告メッセージを発するとサイト管理者はサイトにある問題のあるコンテンツを修正して再審査リクエストを出してきます。そうするとそこでGoogle側での確認作業が発生します。一発で問題点が修正されれば良いですが、通常そんなに簡単なものではありません。

ほとんどの場合、サイト運営者が問題点を直したつもりでもページやサイト内の他にたくさんの修正点が残っているものです。それを1つ1つGoogleのスタッフが対応していったらば膨大な人件費がかかります。Googleがいくら裕福でも無料で一人ひとりのサイト運営者に信頼できるコンテンツとは何か、医療広告ガイドラインに触れない書き方を添削していったら経済的にGoogleは立ち行かなくなるはずです。

こうした問題は以前ヤフージャパンが抱えていました。ヤフージャパンは以前ヤフーカテゴリというリンク集への掲載審査サービスを提供していました。

通常の業種だと一回の審査料金は50,000円でしたが、医療関連やその他規制が厳しい業界の審査料金は3倍の150,000円をとっていました。

その理由はサイトにある1つ1つのページをみてチェックすることが手間のかかるものであり、審査に落ちたときは落ちた理由をいくつか申請者に対して伝えなくてはならなかったからだと思われます。

当時は150,000円を払ってもたくさんの問題点がある場合はその中の1つか2つの問題点しか教えてくれず、あとはサイト管理者が何が問題なのかを推測して修正する必要がありました。

150,000円を払っても他人がしてくれるのはこの程度のものです。Googleが無料で日本中の医療・健康サイトの1つ1つのページをチェックしてサイト運営者に添削サービスを提供出来るわけがありません。

こうした理由から、自サイトに医療アップデート違反、医療広告ガイドライン違反のコンテンツが少しでもあった場合、誰も指摘してくれず、Googleは無言でそのサイトの順位を下げるほかないのでしょう。

ではここで

病院
歯科医院
整体院
漢方
サプリメント販売会社


などの医療・健康関連のサイト運営者はどうすべきかを述べます。

それは:

1、医療広告ガイドラインを読み、そこに書かれている禁止事項に触れるコンテンツを削除、または修正する
2、薬機法(旧薬事法)に触れるコンテンツを削除、または修正する


の2点です。

さらに言うと:

1、医者だからといって医学的根拠に欠ける発言は許されないので医学的根拠のあることだけを述べる
2、外国に所在するふりをしたり、実際に所在していても、実際に日本語で書かれていて日本人向けに作られているコンテンツもペナルティーの対象になるので医学的根拠のあることだけを述べる


という点です。

以前私に相談してくれた方の中に、外国に会社が所在している企業が運営しているサイト上で癌を治すと説明されているサプリメントを販売している方がいました。
また、薬機法に触れる書き方をしているページに医師の顔や肩書、コメントが書かれているサイトがありました。

これらのサイトはいずれもアクセス数が以前より8割近く減少しておりほとんどの検索キーワードで上位表示できなくなっています。

以上が医療・健康サイトを取り巻く最近の状況と復旧への対策です。

これまでの古い感覚を捨て去り、客観的に自サイトのコンテンツを点検してください。
そして少しでも修正すべき点があったらすぐに修正してください。
そしてGoogleが検索ユーザーに見せても安全だというレベルにサイトを高めてください。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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