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パンダアップデート

画像ばかりのページを増やすと検索順位が落ちる!?

2018年05月13日

検索順位が落ちた方からの相談でよくあるのが、「画像をたくさん載せたページを増やしたらGoogleの検索順位が落ちた」というものです。

そしてそれらのページをサイトから削除したら順位が元に戻ったという現象がよくあります。

ここで言う「画像をたくさん」というのは通常のレイアウトのページに画像を増やして順位が落ちるという意味ではありません。

《通常のレイアウトのページ》



画像をページにたくさん載せるというのは本来、そのページに載っている文章の内容を読者にわかりやすくするためのものだったり、サイト滞在時間を伸ばすのに役立つことなので何も悪いことではありません。

ではどういう意味かというと、文字がほとんど書かれていなくて画像ばかりが多数並べられているページのことです。

《画像ばかりが多数並べられているページ》



上の例は先日、協会の会員さんが見せてくれた事例を単純化したものです。

このページには同じサイトにある他のページのようなサイドメニュー、ヘッダーメニュー、フッターメニューが無くて、画像が横3列、縦4列くらいが貼り付けられています。

そしてページの上下にトップページに戻るためのリンクがあるのですが、そこにはこのサイトのトップページで上位表示を目指している「インプラント 東京」という言葉が含まれた「東京インプラントセンター」という言葉が書かれています。

このページには他には一切文字は書かれていません。
※実際に私が見たサイトで他のキーワードが書かれていますが会員さんの秘密保持のためここでは「東京インプラントセンター」と仮の言葉に置き換えています

こうした造りのページだとこのページに書かれている文字は

「東京」が2回、「インプラント」が2回、「センター」が2回、「へ」が2回、そして「戻る」が2回

だけになります。

そうなるとページのbodyタグの中に書かれている単語の数は合計2+2+2+2+2で10個ですが、10個のうち、このサイトのトップページの目標キーワードが「インプラント 東京」ですが、インプラントのキーワード出現頻度が20%で、東京の出現頻度も20%になってしまいます。

通常、Googleで上位表示しているページの目標キーワード出現頻度は4%から6%未満のことが多いので、15%近く適正なキーワード出現頻度を超過してしまいます。

適正なキーワード出現頻度をここまで超過しているページは通常Googleからキーワード詰め込みのペナルティーを与えられて上位表示することはありません。

さらに、ページのヘッダー部分もキーワード出現頻度の計算範囲に含まれるので、もしヘッダー部分のタイトルタグやメタディスクリプションにも「東京インプラントセンター」が書かれていたらさらに適正なキーワード出現頻度を超過するはずです。

しかももっとひどい場合は、画像のALT属性に記述した言葉もGoogleは見ておりキーワード出現頻度の範囲に含まれるので各画像のALT属性部分に「インプラント症例写真1」、「インプラント症例写真2」などと書いていたら「インプラント」のキーワード出現頻度が数十パーセントになってしまうでしょう。

このように画像ばかりのページは目標キーワードばかりが書かれてしまうリスクがあります。

自サイトに決してそうしたページを追加することはしないでください。

そしてもし、現在御社のサイトの検索順位が下がってしまっていて、そうしたページがあるならば:

1、画像ばかりのレイアウトではなく、サイト内の他のページと同じレイアウトにして多様な文言をページに散りばめること
→ 各画像の下に多様な単語を含めた説明文(キャプション)を記述する

2、1が無理な場合は、画像ばかりのレイアウトのページは1ページ程度に留めて複数のページを1ページにまとめる
→ キーワード出現頻度が異常に高いページがたくさんのページがあるサイト内に1ページ程度あるのなら問題はありません

3、1と2のどちらも無理な場合は、サイト内から画像ばかりのレイアウトのページを全て削除する
→ どうしてもそうしたページが必要がならば、別ドメインのサイトやブログに画像ばかりのレイアウトのページを引越しする

などの対策を検討してみて下さい。

以上ですが、画像ばかりのページを増やすと検索順位が落ちるリスクが非常に高まります。気をつけて下さい。

広告専用サイトを持つことのリスク。noindexタグをつけてもリスクは存在する!

2017年10月14日

今日、クライアントさんから広告専用サイトとGoogleの関係についての質問が来ました。

その企業では、オフィシャルサイトの他に、広告専用サイトを持っています。

仮に・・・

オフィシャルサイトのドメイン名が:

www.official.co.jp



広告専用サイトのドメイン名が:

www.koukoku.com

だとします。

広告専用サイトというのはGoogleやヤフーの検索結果ページに表示されるリスティング広告のリンク先としてだけ使うサイトのことで、自然検索にはかかならないように noindexタグ:

というクローラーロボットが検索エンジンに登録しないようにするためのタグを張っているものです。
※参考:https://support.google.com/webmasters/answer/93710?hl=ja

何故その企業がオフィシャルサイトの他に広告専用サイトを持っているのかというとオフィシャルサイトの中には広告掲載基準に違反するコンテンツが含まれているからです。

本来ならオフィシャルサイトの中にある広告掲載基準に違反するコンテンツを削除すれば良いのでしょうが、それをしてしまうと成約率が下がる恐れがあるので削除できないという事情があります。

こうした事情のある企業の多くがオフィシャルサイトの他に広告専用サイトを持つのが実態です。

質問の内容は「広告専用サイトの存在が、オフィシャルサイトの検索順位に影響を与えるのではないか?」というものでした。

理論的には、内容が似ているサイトが2つあっても、広告専用サイトにはnoindexタグを張っているのでクローラーロボットが検索エンジンに登録しないはずです。

そのため

オフィシャルサイト:

www.official.co.jp

だけがGoogleにインデックスされて自然検索にかかるようになり、

広告専用サイト:

www.koukoku.com

はGoogleにインデックスされずに自然検索にかからないはずです。

実際にnoindexタグを張っていればGoogleの自然検索にはかからないので問題が無いように見えます。

しかし、だからといって完全に重複サイトと見なさるリスクが無いとは言い切れません。

こうしたことをする際には次の点に気をつけるようにして下さい:

1、広告専用サイトをサーチコンソールに登録しない
→ そもそもサーチコンソールの本来の目的はサイトをGoogleに認識してもらうことです。Googleに認識してもらいたくない広告専用サイトをサーチコンソールに登録したら認識されてしまいます。広告専用サイトをすでに間違ってサーチコンソールに登録している方はすぐに削除すべきです。

2、同じGoogleアカウントでオフィシャルサイトと広告専用サイトをGoogleアナリティクスに登録しない
→ 同じGoogleアカウントで正規の存在であるオフィシャルサイトと内容を一部改変した広告専用サイトにGoogleアナリティクスを設置するということは、広告専用サイトという本来Googleにとっても好ましくない情報があるサイトをその企業が運営しているというネガティブな情報をGoogleに与えることになります。

何故広告専用サイトがGoogleにとっても好ましくないのかというと、Googleは社会的に問題のある記述をサイトから削除した上で広告の申請をして欲しいのです。

にもかかわらず、広告の審査に合格するためだけの広告専用サイトという本来あってはならないサイトを作り、それを広告審査に無理やり通し、審査が未だ厳しくない自然検索の方にはGoogleにとって好ましくないサイトを見せる、、、これはGoogleの立場に立てば嬉しいわけがありません。

それなのに、それら2つにGoogleが無償で提供してるGoogleアナリティクスを導入すればGoogleに何らかの形で内容を一部変えた2つのサイトを持っていることが分かってしまうはずです。

異なったGoogleアカウントでこれら2つの類似サイトにGoogleアナリティクスを使うのも危険です。GoogleはユーザーのIPアドレスも当然見ているはずですから同じ人間、企業がそれら2つのGoogleアカウントを使いGoogleアナリティクスを使っていることは簡単に把握出来るはずです。

安全性を期すためには広告専用さいとにはGoogleアナリティクス以外のアクセス解析ログを使うべきです。

3、広告専用サイトにはオフィシャルサイトと同じくらいたくさんのページはアップしないで、1ページから3ページ程度の小規模なサイトにする
→ 万一何かの拍子で、noindexタグを付け忘れたり、タグを変更してしまい、そのまま気がつかないでいると2つの類似サイトを持っていることがすぐにGoogleにバレてしまい、類似サイトペナルティーを受けて検索順位が激しく落ちる可能性があります。

そうしたリスクを回避するためにも、広告専用サイトはオフィシャルサイトの一部のコンテンツだけ、広告主に訴求するランディングページだけを作るか最大でも3ページくらいまでの規模にすることをお勧めします。

広告専用サイトをどうしても持たなくてはならない事情の方は、広告専用サイトを持つことは本来グレーなことで、Googleにとっては決して嬉しいことではないという自覚を持ってください。

そして、Googleが提供するサーチコンソールやGoogleアナリティクスを盲目的にいつもの調子で使わないことに気をつけて、少しでも早く広告基準に合格する内容で、かつ成約率も高いサイトを作ること、そこを目指すべきです。

広告専用サイトを持っていない人も気をつけていただきたいのは、noindexタグをつければ全てが隠せるとは思わないことです。

noindexタグをつければ検索にはかからなくなりますが、そうしたページがサイト内に存在する、あるいは御社が持っているという事実をGoogleは知ることが出来るということを忘れないで下さい。

ジェネリックなコンテンツを増やすと検索順位が下がる!?

2017年08月04日

Search Engine Journalという米国のSEOニュースサイトに掲載された「Data Suggests A Google Algorithm Update Occurred in June 2016」(2016年6月にGoogleのアルゴリズムは更新されたことをデータが明らかに)
https://www.searchenginejournal.com/data-suggests-googlealgorithm-update-occurred-june-2016/167088/
という記事によると6月に起きたGoogleの順位変動では「ジェネリックなコンテンツ」が掲載されているサイトの検索順位が落ちたということです。

ジェネリックというのは近年テレビCMなどでよく聞くようになったジェネリック医薬品のジェネリックと同じ意味で「一般的な」という意味です。

一般的なコンテンツというのはどういう意味かというと「どこででも見かけるようなよくあるコンテンツ」という意味です。

さらに突き詰めると「独自性の無いコンテンツ」という意味になります。

Webサイトにおける、ジェネリックなコンテンツにはどのようなものがあるかというと・・・

(1)プライバシーポリシー
→ サイト訪問者のプライバシー、個人情報をどのように守るかという説明文ですがこれはほとんどのサイトに同じようなことが書かれています。

(2)商品の発送情報
→ 物販のサイトでよく見かけるもので、佐川急便や宅急便のこと、沖縄や離島だと送料がどうなるかなどというものや、クレジットカードや振込による支払いについての案内文です。

(3)用語集、基礎知識
→ 建築用語集や、医学の基礎知識などのコンテンツは元ネタとなる情報が有名な本や、Wikipediaの記事などであることが多くジェネリックになりがちです。

(4)メーカーサイトに書かれている商品の案内文や仕様
→ たくさんの商品を卸会社から仕入れて販売している小売サイトの場合、1つ1つの商品に独自の文章や写真を掲載するのが困難です。そのためメーカーサイトに書かれている商品の案内文や仕様をそのままコピーしたり、メーカーからもらった販促キットにある情報をほぼそのまま載せてしまうことがあります。

(5)政府や研究機関、報道機関が発表している情報
→ 誰もが引用したくなるような役に立つ統計情報や、ニュースなどは著作権を無視してそのままコピーしてサイトに載せるケースがよくあります。

(6)企業、お店の所在地、連絡先、営業時間、取り扱い品目などのデータ
→ 電話帳サイトや、ポータルサイト、比較サイト、団体・協会サイトには企業やお店に関する基本情報だけを載せているところが多く個性のある情報が少ない傾向にあります。

(7)取引に関するよく頂くご質問(FAQ)
→ 料金の支払い、返金、送料などどこのサイトにも書かれているような単純な質疑応答の文章は100文字から多くても200文字程度しか書かれていない薄くて個性の無いコンテンツになりがちです。

(8)外部のライターに外注した丸投げコンテンツ
→ Welqなどのキュレーションサイトなどに掲載されていた専門知識の無い外部のライターが限られた時間と賃金で書かざるを得なかった文章は他者が運営するWebサイトや市販の本を参考にして情報をまとめるという形になりがちです。そうしないと採算割れしてビジネスとしてなりたたなくなるからです。

このように少なくともジェネリックコンテンツには8つくらいのパターンがあります。御社のサイトにこうしたものがあるかを確認してください。

もし見つかったらそれらのせいで検索順位が上がらなくなっている可能性があります。

(1)から(3)のコンテンツはどのサイトにも同じようなことが書かれるのが当たり前なので問題はありません。
しかし、(4)から(8)のいずれかのコンテンツが見つかってしまったら、ページ内に占めるジェネリックコンテンツの比率を下げる必要があります。

ページ内に占めるジェネリックコンテンツの比率を下げるにはオリジナルコンテンツを追加することです。

ジェネリック20%以下に対してオリジナル80%以上ならば検索順位は上がりやすくなります。

オリジナルコンテンツにするには:

A:個人の意見

B:個人の体験の報告

C:プロとしての見解

のいずれかを追加することです。

アフィリエイトサイトならば:

A:個人の意見

B:個人の体験の報告

を追加して下さい。売れているアフィリエイトサイトには必ずこの2つがあります。

企業のサイトならば最も求められるは:

C:プロとしての見解

です。

その商品なりサービスを売る資格があるのか、信用できる企業なのかはそのサイトの随所に載っているプロとしての見解に基づいたコンテンツです。

これこそが信用出来る企業サイトの条件の一つです。

星の数ほど存在するWebサイト、日々ビッグバンのように増えている無数のWebページの中で検索ユーザー、見込み客を引き寄せる磁力となるのが:

A:個人の意見

B:個人の体験の報告

C:プロとしての見解

の3つです。

この3つこそがWebページの価値の本質なのです。

A、B、Cの全て、あるいは少なくとも1つを自社サイトのほとんどのページに含めることによりジェネリックではなく、オリジナルなコンテンツになり、それに価値を見出したサイト運営者、ブログ運営者が紹介のための自然発生的なリンクを張ってくれたり、友人や知人にも知ってほしいと願うSNSユーザーがシェアして拡散してくれる可能性を生み出すのです。

Webサイトを作ること、Webページを1つ1つ作ること、、、それは価値を生む貴重な仕事なのです。
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