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ローカルSEOとGoogleビジネスプロフィール
Googleがソーシャルメディアで勝利する!?Google+の個人向けサービス終了とGoogleマイビジネスのフォローボタン追加の意味
2018年10月27日
今月始めにGoogleはGoogle+の個人向けサービス終了を発表しました。閉鎖の理由は、ソフトウエアの不具合から最大50万人分の個人情報が外部に流出する恐れがあるからということです。
しかし、Facebookに対応するためにGoogleはGoogle+の個人向けサービスをリリースして途中何度も試行錯誤を繰り返しましたが、結局はFacebookに対抗するようなものには育たずに同社のお荷物になっていたためこれを機に閉鎖を決めたと思われます。
【参考記事】
Google+ 閉鎖へ 50万人の個人情報流出の恐れ (日本経済新聞2018/10/9)
Google+ 閉鎖へ 50万人の個人情報流出の恐れ (日本経済新聞2018/10/9)
これまでFacebookページやTwitterへの記事投稿だけでも時間がかかるのにGoogle+にも同じ記事を投稿してきた人たちはGoogle+が無くなれば投稿の手間が少しでも省けると喜んでいる人も多いかもしれません。
しかし、ここで別の動きが出てきました。
それは米国ではGoogleマイビジネスというGoogle+の企業版を強化するためにアンドロイドOSを搭載したスマートフォンのGoogleマップアプリ上にフォローボタンを設置し始めたというニュースです。
【参考記事】
Google Maps ‘Follow’ button gives businesses a new way to connect with users
Users can get updates from businesses in the "For You" tab.(Search Engine Land 2018年10月26日 )
『Googleマップがフォローボタンを追加して、企業がユーザーとつながる新しい手段を提供
ユーザーは企業から最新情報が取得できるようになった』
Google Maps ‘Follow’ button gives businesses a new way to connect with users
Users can get updates from businesses in the "For You" tab.(Search Engine Land 2018年10月26日 )
『Googleマップがフォローボタンを追加して、企業がユーザーとつながる新しい手段を提供
ユーザーは企業から最新情報が取得できるようになった』
この動きが何故重要なのかというと、Googleマイビジネスという企業向けのGoogle+の情報はGoogleの人気アプリのGoogleマップアプリに表示されるのでユーザーへの露出が非常に高いからです。
そしてそこにフォローボタンを設置すれば、その企業から今後案内が欲しいというユーザーはフォローボタンを押して企業の最新情報を取得する可能性が増します。
フォロワーがたくさんいる企業は非常に効率的に自社の最新商品の案内をユーザーに発信することが可能になります。
これは丁度、ソーシャルメディア業界No1のFacebook社がFacebookページで提供してきたフォロー機能と似たものです。
Facebookページとの違いは、FacebookページはGoogleの競合企業なので、Googleマップアプリの画面上にフォローボタンを表示させてくれませんが、Googleは自由に自社が運営するGoogleマイビジネスのフォローボタンを表示することが可能です。
今の所、Googleマップアプリのアンドロイド版だけにしかこのフォロー機能は表示しておらずiPhoneユーザーが使うiOS版のGoogleマップアプリには実装されていません。
しかし、いずれは時間の問題でiOS版のGoogleマップアプリにも実装される可能性が高いのと、何よりもGoogle検索の検索結果上に表示されるGoogleマイビジネスの上方部分にもフォローボタンが表示される可能性もあります。
幸い未だ日本ではこの機能は実装されていませんが、時間の問題で実装される日が来るはずです。そしてGoogle検索の検索結果上に表示されるGoogleマイビジネスの上方部分にもフォローボタンが表示される日がいつか来るかもしれません。
ソーシャルメディアの分野で失敗続きだったGoogleが人気アプリのGoogleマップと日々影響力を増しているGoogleマイビジネスを活用することによって企業版のGoogle+が復活して、Facebookページの驚異になる可能性が出てきました。
いずれにせよ、今日の地元客の集客をする上でGoogleマイビジネスは不可欠のツールです。
地元客を集客する病院、歯科医院、整体・接骨院、エステサロン、飲食店、学習塾、法律事務所などのサイト運営者は、GoogleマイビジネスにはFacebookページに投稿するコンテンツと同じものでも良いので投稿しておいたほうが良いです。
そうすれば、日本のGoogleマップアプリや、万が一検索結果ページにフォローボタンが表示された時に多くの人達がフォローしたいと思ってくれやすくなるはずです。
サイテーションシグナルが高いサイトは地域キーワードで上位表示する!
2017年05月20日
前回の記事に引き続き、地域性の高いキーワードで上位表示を目指すローカルSEOで成功するための8つの要因の5番目は
【5】サイテーションシグナル:8%
です。
サイテーション (Citation)とは学術論文の言及のことを意味します。サイテーション数の多さでその論文の学術的な価値が測られることからGoogleの特許情報によると、サイテーションが多いサイトは信頼性が高いということです。
このような概念のことをサイテーションシグナル(言及信号)と呼びます。
従来のGoogleはサイトの人気度の指標として被リンク元の数と質を主な情報源にしてきましたが現在では他人のサイトからリンクをされていなくても、ただ言及されているだけで一定の評価をするようになってきています。
人気のある企業やブランドほど、様々なサイト上でリンク情報は無くても話題にしているという人間行動をGoogleのアルゴリズムに取り入れるようになりました。
Web上で自社のブランド名を話題にしてもらうためのサイテーション対策としては次のような方法があります:
1、独自性の高いブランド名を作り、ブランド名を統一する
社名はもちろん、自社独自の商品・サービスのブランド名は他社には無い独自性のある物を考え、表記を統一することによりその会社のブランド名だとGoogleは認識しやすくなります。
2、人々が話題にしたくなるユニークな取り組みをする
得するイベント、珍しいイベントの開催、新規性が高い商品・サービスの発売などをすることにより様々なメディアやソーシャルメディアなどで取り上げられ情報が拡散されやすくなります。
3、プレスリリースを行う
人々が話題にしたくなるユニークな取り組みを実施する時は事前にプレスリリース代行サービスを使いより多くのメディアに掲載されることを目指す。プレスリリース代行サービスで効果が実証されているものとしてはPRTIMESやアットプレス等があり、1回あたりの代行手数料は3万円前後です。
4、ポータルサイト掲載にして自社ブランド名の露出を増やす
ネットユーザーの多くがGoogle等の検索エンジン以外のショッピングモールや口コミサイト、比較サイト、業種別ポータルサイト、地域ポータルサイトを使い情報を探しています。そうしたところに掲載されれば自社のブランド名がより多くの他社のサイトに載ることになります。
5、ソーシャルメディアで自社ブランドの存在を知らせる
Facebook、Twitter等のソーシャルメディアで日常的に情報発信をしてその中に自社ブランドの商品・サービスを紹介するという地道な作業を行うことが中長期的にサイテーションシグナルを増やすことになります。
これらのサイテーション対策は一般的な対策ですが、MOZ社の今回の調査によるとローカルSEOで成功するには次のような点がポイントになるということです:
(1)インターネット電話帳(日本ではNTTのiタウンページ)への掲載状況
→ iタウンページはオーソリティーのあるサイトなので掲載には事業内容や所在地の正確性等の審査が必要であり、審査を通った企業は一定の信頼性が期待できます。
(2)電話帳データとの整合性
→ iタウンページに掲載された電話番号や所在地が公式サイト内に書かれたものと一致しているかをGoogleは見ているのではないかということです。
(3)その他ローカル性の高いWebサイトへの掲載件数等
→ iタウンページの他にもローカル性の高いサイトがあります。それらは地域のミニコミ誌のWebサイトや地方新聞や雑誌などのWebサイトです。そうしたところへの掲載もローカルSEOにプラスに働くということです。
以上がサイテーション対策についてです。
Webサイトの信頼性、所在地の正確性などを高めるためにはこうした対策を行うことが求められます。
そして信頼性と正確性を高めることがローカルSEO成功の近道になるのです。
次回はローカルSEOの6つ目:
【6】Googleマイビジネス(企業用のGoogle+)の掲載状況:7%
の検索順位決定要因について解説させていただきます。
【関連情報】サイテーションとは?
クリック率は検索順位に影響するのか?
2017年05月13日
MOZ社が発表したローカルSEOの検索順位決定要因8つのうち前回に引き続き今回は:
【3】ユーザー行動:11%
【4】パーソナライゼーション: 9%
について解説させていただきます。
【3】ユーザー行動:11%
ユーザー行動というのは検索ユーザーがGoogleの検索結果ページ上でどのような動作をしたかをGoogleが記憶してそれを検索順位算定に組み入れるというもので、MOZ社によると次の2つの要因があるということです:
(1)Googleの検索結果ページ上のクリック率
→ これはSEOをする人達が見過ごしがちのことなのですが、Googleの検索結果ページのどのWebページが何回クリックされたかというクリック数や、表示された回数とクリックされた回数で算出されるクリック率という重要な要因のことです。
人気があるサイトほどそうでないサイトに比べてGoogleの検索結果ページ上でのクリック数やクリック率は多くなります。
このことをGoogleは創業依頼ずっと被リンクのデータと同じように重要な指標としてデータ収集をし、検索順位算定に役立てています。
こうしたクリック率を表示順位に役立てるという発想はGoogleだけではなく、楽天やアマゾンの商品検索結果やブログランキングシステムにもあり、昔からクリック率が高いものがそうでないものに比べて上位表示されるよう設計されています。
しかし、言うまでもなくクリック率が高いものが上位表示するということが知れ渡ると不正クリックをするユーザーや大量のユーザーを雇って不正クリックを代行するサービスなどがまかり通ることになります。(「クリック代行サービス」という検索キーワードで検索すると実際にクリックを増やす作業を販売しているところがいくつも出てきます)
こうした不正行為を無力化するためにGoogleなどのシステム提供者はユーザーのIPアドレスや接続環境などを認識して同じユーザーによる連続したクリックは不正クリックと見なして無視したり、ペナルティーを与えるという工夫を施すようになっています。
ではどうすれば正当なやり方でGoogleの検索結果ページ上のクリック率を高めることが出来るのでしょうか?
それは:
@ サイト内に検索ユーザーが探しているコンテンツのあるページを増やすこと
A それらのWebページが検索結果ページに表示された時にユーザーがクリックしたくなるように検索結果ページに表示されるタイトルタグとメタディスクリプションに魅力的なフレーズを含めること
の2つに尽きます。
@を実現するためには常日頃から検索ユーザー、見込み客が知りたそうなテーマを予測してコンテンツ化する必要があります。
そしてそれはただ単に作れば良いというものではなく、分かりやすく、見やすくする工夫をしなくてはなりません。
よくある間違いとしてSEOは技術的なテクニックであるという認識です。タグ使い方の知識やプログラミングの知識というような単純な技術論だけではSEOは決して成功しません。
では技術論の他に何が必要かというと、それは「プレゼンテーションスキル」です。プレゼンテーションスキルというのは読者にメッセージが確実に効果的に伝わるようにするための技であり、それは科学的なものではなくどちらかというと芸術的なものです。そしてプレゼンテーションスキルを高めるために絶対に必要なセンスはコミュニケーションスキルです。つまり「伝える技術」です。
こうしたプレゼンテーションスキル、コミュニケーションスキルという芸術的なセンスはAを実施するときにも要求されます。
優れたコンテンツを造るには結局、技術と芸術という2つの知識体系が必要なのです。
(2)モバイル版Googleの検索結果ページに電話番号が表示された場合の発信率、その他クリック率等
→ これはモバイル版Googleで地域性が高いローカルキーワード、例えば「スポーツジム」で検索すると自然検索部分のすぐ上に地図欄がありますが、そこの右側に表示される「電話」というボタンがクリックされた回数と表示回数とクリック数から算出したクリック率のことです。
【4】パーソナライゼーション: 9%
パーソナライゼーションというのは検索ユーザーの過去の検索履歴データに基づいてGoogleがその人に最適な検索結果をカスタマイズして表示するという人によって異なる検索結果ページを造ることを言います。
例えば、同じ書き方の言葉で異なった意味の言葉があります。例えば「バレー」という言葉です。バレーボールのサイトばかり見ている人はGoogleがバレーボールに強い関心があると判断してその人が「バレー」で検索した時にバレーボールのサイトを表示しようとします。
反対にバレリーナが踊るバレーのサイトを良く見るユーザーが「バレー」で検索した時に踊りのバレーのサイトを表示しようとします。
Googleは日々無数の検索ユーザーの検索行動履歴を収集しています。そればかりではなく、オリジナルブラウザのChromeブラウザやGoogleアナリティクス、サーチコンソール、アンドロイドOS、YouTubeなどのサービスも提供しておりデータ収集をするための仕掛けを世界中に張り巡らしています。
それにより日々Googleの検索サービスは改善されており、他社の追随を許さない完成度に近づいてきています。
以上がローカルSEO対策で重要な要因であるユーザー行動とパーソナライゼーションの2つについての解説です。
これら2つの要因はそれぞれ比率的にはと11%と9%でしかありませんが、両方を足すと20%にもなりますので無視することは出来ません。
次回はローカルSEOの5つ目:
【5】サイテーションシグナル:8%
の検索順位決定要因について解説させていただきます。
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