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ローカルSEOとGoogleビジネスプロフィール

Googleが公表した地図検索の順位の決め方とは?

2022年01月06日

最近になって複数の方たちから「現在のGoogleマップの検索順位はどうやってきまっているのか?その要因と対策を教えて欲しい」というリクエストをいただきました。

今回は発表されている最新の情報を見ながら解説させていただきます。

今回の情報ソースはGoogle ビジネスプロフィールヘルプという公式サイト内で最近発表された「Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法」という公式情報です。



この公式サイトで最初にGoogleが述べているのが・・・

「ビジネス情報を更新して表示頻度を上げる」ということです。

これは更新頻度が高いGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を運営しているとそのビジネスの情報が地図検索で上位表示するということを意味します。

つまりGoogleマップでの検索順位を高くしたければまずは情報を頻繁に更新すべきだということです。

Googleは更新すべき情報として:

1、詳細なデータを入力
2、営業時間の情報を正確に保つ
3、クチコミの管理と返信を行う
4、写真を追加


という4つを強調しています。

1、詳細なデータを入力
→ 「詳細なデータ」とはGoogleビジネスプロフィールの管理画面に入ると表示される「ホーム」という画面で入力できます。

そこにはコロナ問題が深刻化した時期から新たに「COVID-19 関連最新情報」という項目があります。この欄にはコロナ禍におけるサービスの対応状況を入力する必要があります。



他にも未入力の項目があったら可能な限りデータを入力して更新性を高めましょう。

「ホーム」という画面の他には「情報」というページでも詳細なデータを入力することが出来ます。そこには様々なビジネスの基本的な情報を入力し、いつも最新の情報であることを保つように心がけて下さい。



2、営業時間の情報を正確に保つ
→ ビジネスの基本上の中でも営業時間の正確性が高く求められていることがわかります。必ず現在の最新の営業時間を書くようにすることと、自社のサイト上に載っている営業時間と一致するようにしましょう。

Googleはわざわざ私達の事業所に来ることは出来ないので、サイトの情報と一致しているかをチェックしていると言われています。彼らにとってのチェック対象は物理的な店舗ではなく、その反映であるWebサイトなのです。

また、ヘルプページには「開店時間や閉店時間、祝祭日や特別なイベントに合わせた特別営業時間などを含む営業時間を定期的に更新しましょう。正確な営業時間が表示されていれば、顧客は営業時間を把握でき、安心して営業時間中に店舗を訪れることができるようになります。」とありますので、通常の営業時間を記載するだけでなく、祝祭日や特別なイベントの時の営業時間を追加すると評価が高まる可能性があります。



3、クチコミの管理と返信を行う
→ これは以前より最も重要だと言われている要因です。
企業への口コミが多いことと、それらになるべく早く返信を投稿することがGoogleマップ上位表示には大きな効果があることがわかっています。

常日頃からお客様に口コミを投稿してもらうための働きかけを口頭だけでなく、印刷物を配布するなどして促進しましょう。

そして必ず1件1件の投稿に対して丁寧な返信を投稿して下さい。そして返信の中には投稿へのお礼と、今後サービスの改善に務めるという気持ちを表現する文章をワンパターンにならないように気をつけながら書くようにしましょう。



4、写真を追加
→ これも以前から効果があると言われているもので、私もクライアントさんの状況を見ていると効果が実感出来る対策です。
現代のWebの世界の主流のコンテンツはテキストではなく画像です。数百文字、数千文字の文章よりもたった1枚の写真やイラストがたくさんのことを物語ることがあります。InstagramやPinterestなどの写真投稿メディアが流行っているのがその証拠です。

自社の店舗の外観、内観、周辺の状況、取り扱っている商品や使っている備品、設備、消耗品、そしてそこで働く人々や可能ならばお客様の写真を頻繁に撮影して管理画面にある「写真を追加」というところから投稿しましょう。

Googleがいかに私達サイト管理者に画像を投稿してほしいかがわかる画面があります。それは「写真を追加」というところを押すと表示されるページにある1つ1つの画像に目のアイコンが表示され、その横に画像の閲覧回数が表示されていることです。



同じ被写体でも別の時に別のアングルから撮影すれば別の画像として投稿することが可能ですのたくさん投稿することを心がけて下さい。

ただし、商品のチラシやポスター、カタログをスキャンした画像や写真撮影した画像を投稿することは避けましょう。それらは広告物として映るものなので、Googleは歓迎しません。

「Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する」というサイトでGoogleが2つ目に述べているのが・・・
「ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み」という項目です。

ここではズバリ、Googleの地図検索の順位がどう決まるのかという検索順位決定要因がとてもシンプルな形で発表されています。

《ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み》



1つ1つの項目を見てみましょう。

これはWeb検索におけるコアアップデートのアルゴリズムと非常に似たもので、クエリ(=検索キーワード)とGoogleビジネスプロフィールの基本情報部分に記入した文言との関連性が高ければ高いほどGoogle地図検索で上位表示出来るというものです。

必ずGoogleビジネスプロフィールの「情報」というページから入力できる「ビジネス情報」というところには上位表示を目指すキーワードを含めた文章を書くようにしましょう。ただし、その文章は真実の情報でなければなりません。Googleの担当者が御社のサイトや場合によっては有名なポータルサイトやショッピングモール等の第三者の情報やSNS等で調査してそれが真実かどうかを確認する可能性もありますので慎重に記入するようにしましょう。

Googleが公開している2つ目の検索順位決定要因は「距離」という要因で、これも年々重要になっています。

ユーザーが「歯医者 横浜」というクエリで検索した時は、横浜市という大きなエリアにある歯医者さんから選ぶのではなく、横浜駅の近くの歯医者さんが表示されやすいという、駅から近い事業者が上位表示されやすくなってきています。

また、「整体院 梅田」で検索したときは以前は梅田周辺の隣町や少し遠い街のお店も上位表示できていたのですが、最近は梅田駅周辺か、梅田の住所の事業者が上位表示されやすいという変化が起きてきています。

この問題に対応するためには無理な地域名での上位表示は目指さずに、自社が所在する地名での上位表示を目指すことです。

例えば、自社が新横浜駅の近くに所在する場合は「歯医者 横浜」を狙うのをやめて「歯医者 新横浜」というキーワードでの上位表示を目指すべきです。

それがどうしても嫌な場合は横浜駅の近くか、駅の中に店舗を引越すか、新しい店舗を開業すべきです。



3つ目の要因は「視認性の高さ」です。そのビジネスがどれだけ世の中に広く知られているかです。



地元で有名なランドマークとなるような施設やホテル、有名店舗が上位表示しやすいという実力が問われるものです。

有名ではないビジネスはどうすれば上位表示できるかをここでGoogleは説明しています。

それは:

(1)他社のサイトからの被リンクを増やすこと
(2)プレスリリースサイトやニュースメディア、ポータルサイトで自社のビジネスが紹介されること
(3)そしてそれらおサイトに口コミがどれだけ掲載されているか?
(4)それら口コミの評価が高いか?
(5)そのビジネスのWebサイトがSEO的に高く評価されているか?


というようなGoogleビジネスプロフィールの情報以外の外部的な要因の評価を高めることです。

これらの外部的な要因は通常のWebサイトにおけるSEOを粛々と実施することにより有利になります。

そのため通常のWebサイトのSEOの継続的な実施が求められます。

また、「Google では、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません。検索アルゴリズムの詳細は、すべてのユーザーにとって可能な限り公平なランキング システムを構築するために機密情報となっています。」というように、これ以上の検索順位決定の要因は公開出来ないとも述べています。

以上が、Googleの公式サイトで発表されているGoogleマップで上位表示するためのMEO(Map Engine Optimization)対策の最新テクニックです。
これらのMEO対策テクニックを実施して、御社のGoogleビジネスプロフィールの情報が地図検索で上位表示することを祈ります。

Googleはついに企業の事業年数まで評価するようになってきた!?

2021年04月22日

先日、会員さんからGoogleマイビジネスに関する質問が来ました。その質問とは・・・
『ここ最近ですが、Googleでの地図表示3件の項目が出た時に、電場番号や住所と同様に、「事業年数」というのも表示されるようになっています。10年以上とか7年以上とか出ます。ということは、事業年数もGoogleは店舗の評価の時に参考にしているということになるのでしょうか?それとも関係はないのでしょうか?』

これは今年になってからだと思いますが、Googleが一部の業種に限り、地図検索部分に「事業年数」を表示する仕様変更をしたからです。

Googleの公式サイトを見てみると次のようなガイドラインが追加されていました。

《Google公式サイト上の「事業年数」に関する解説》



ここにははっきりと・・・

『Google 検索では、一部のビジネスで開業日を使用してユーザーに事業年数を知らせる場合があります』

と書かれています。

試しに「印鑑 渋谷」でGoogle検索をしたら:



というように事業年数表は表示されていませんでした。

また、「焼き鳥 渋谷」でGoogle検索をしたら:



というように事業年数は表示されていませんが、代わりに飲食業ならではの表示情報として「イートイン· 店先受取可· 宅配」という追加情報が表示されていました。

その後、もしかして医療や、健康、美容など情報の信頼性が強く求められるところを探すキーワードで検索すれば「事業年数」が表示されるのではと思い、「整体 新宿」、「エステ 新宿」で検索したら事業年数が表示されていました。

《「整体 新宿」の検索結果画面》



《「エステ 新宿」の検索結果画面》



しかし、「歯科医院 新宿」で検索しても事業年数は表示されませんでした。これは恐らく過当競争を厚生労働省が抑制している医療業界では事業年数が古いからといって競争上有利にならないようにGoogleが配慮しているのが理由だと思われます。



事業年数の登録はGoogleマイビジネスの管理画面にログインし、左サイドメニューにある「情報」をクリックして表示される画面の下の方に「開業日を追加」という項目がありますのでそこをクリックするとできます。

《Googleマイビジネスの管理画面》



《事業年数の入力画面》



今回調べた結果わかったことは、確かにGoogleは一部のクエリ(検索キーワード)の検索結果ページに表示される地図検索の情報に「事業年数」を表示させるようになったということです。

考えられる理由は、Googleの検索ユーザーに事業者の信頼性を知らせるためでしょう。長年営業を続けている実績のある店舗ならば早速「事業年数」をGoogleマイビジネスの管理画面で登録したほうが良いです。

他にも:

ビジネス所有者提供情報
バリアフリー
健康、安全
サービス オプション

などの細かな項目があるので可能な限り情報を入力すればGoogleの地図検索で上位表示しやすくなるかもしれませんし、それは無くても表示されたときに自社の情報をクリックしてくれやすくなる可能性があります。

今後もGoogleはGoogleマイビジネスへの登録項目数を増やし、そのローカル情報のポータルサイトとしての価値を高めようとしてくれるに違いありません。

そしてやがてはローカル情報のポータルサイトとしての不動の地位を築き上げることでしょう。

私達サイト運営者は今後もGoogleマイビジネスの新しい動向から目を離すことは許されません。

【MEO速報】GoogleマイビジネスがついにSNS化される!レビュー投稿する一般ユーザーのアカウントがSNS化されることをGoogleが発表

2020年07月31日

日に日にWeb集客に影響力を増すGoogleマイビジネスが遂にSNS化されることをGoogleが公式に発表しました。



Googleマップのプロダクトマネージャーのアマンダ・ムーア氏は2020年7月30日にGoogle公式サイトで・・・
『昨年、当社はGoogleマップのパイロット版機能として人々がローカルガイドをフォローすることを可能にしました。彼らはGoogleマップ上で自分の経験をシェアすることに情熱をもった一般の人々です。さらにエキサイティングなことに、多くのGoogleマップのユーザーがトップレベルのローカルガイドから有益な地域の口コミ情報を得ることに興味を示してくれました。』
"Last year we announced a Google Maps pilot feature that allowed people to follow select Local Guides, the everyday people who are passionate about sharing their experiences on Google Maps. It was exciting to see many of the Local Guides we invited in our initial pilot opt in and participate. Equally exciting was the interest we saw from many Google Maps users who began following top Local Guides to receive helpful recommendations about the places around them."

『本日、当社はこの機能を全世界のGoogleマップユーザーに拡大することにしました。Googleマップのユーザーが自分の写真や口コミ投稿やリスト投稿をシェアした場合は、彼らをフォローすることが可能になりました。そして彼らのおすすめや、アドバイス、最新情報をGoogleマップのアップデートタブに追加することが可能になりました。今後はユーザーが他の誰かがテイクアウトメニューの写真や、自分の街のゆったりとくつろげる公園のリスト、または地元のお店の刺激的な写真をシェアした時には彼らの最新情報を継続的に取得できるようになります。』
"Today we’re expanding this feature and beginning to roll it out globally. If a Google Maps user has shared photos, reviews or lists publicly, you can now follow them and get their recommendations, advice and updates delivered to your Updates tab in Google Maps. So the next time you find someone sharing helpful photos of takeout menus, handy lists of your city's most spacious parks or inspiring photos of local shops and services, you can keep up-to-date on all of their recommendations. "

《SNS化することになったGoogleマップユーザー画面のイメージ画像(Google公式サイトより)》



この発表によるとGoogleはこれまでローカルガイドという特別なユーザー以外に一般ユーザーも積極的に他のユーザーたちと情報を共有できるようにし、さらには有益な情報を発信するユーザーを他のユーザーがフォロー出来るようにしたということです。

《ローカルガイドの例》



Googleマップのユーザー同士がこのように交流できるようにする目的は、Googleマップをさらに活性化することに違いありません。

Googleはこれまで幾度となくGoogle+のようなSNSをリリースしては人気が出なかったためサービスを廃止してきました。

特にGoogle+は当時一斉を風靡していたFacebookと比べると広告も表示されず、ユーザーも少なくては華やかさに欠けていました。

《サービス提供が中止になったGoogle+の例》



しかし、ソーシャルメディアとしての基盤を固め地図検索の世界では圧倒的なシェアをとるようになったGoogleマップと、そこに企業情報を投稿するGoogleマイビジネスという2つの集客マシーンを完成させました。

その基盤を利用して、再度ユーザー同士がフォローし合ったり、交流できる機能を今回追加してきたということです。
今後はGoogleマップユーザーの中から大きな影響力を持つインフルエンサーが何人も生まれる可能性が出てきました。

一度や二度失敗しても決して諦めず、再度挑戦するGoogleという会社の凄みを思い知らされます。

恐らく、今度こそGoogleのSNS事業はGoogleマップとGoogleマイビジネスという2つの集客装置の支援を得たことにより成功するはずです。

これまで以上にGoogleマップ、Googleマイビジネスから目を離すこと、手を離すことが許されない状況になってきました。

今後企業は必ず自社サイトの更新情報や、企業、お店の最新情報をFacebook、Twitter、Instagram、LINE公式アカウントの他にGoogleマイビジネスにマメに投稿することが求められます。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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