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Googleの動向
SEOのために被リンクを買うことはお金を窓から捨てることと同じだ!Googleスタッフが発言
2017年07月02日
米国SEO業界のニュースサイト「Search Engine Roundtable」によると6月に米国で開催されたSMX AdvancedというSEOカンファレンスでGoogleのウェブマスタートレンドアナリストのゲイリー・イリーズ氏が「buying links from sites that sell guest blog posts and the like is the same thing as throwing money out of the window.」(ブログ記事内からのリンクを販売する業者から被リンクを購入することはお金を窓から捨てることと同じだ)
https://www.seroundtable.com/google-buying-links-throwing-money-away-24003.html
と発言したそうです。
また同記事によるとゲイリー・イリーズ氏は「Googleのシステムはこれらの金銭によって購入されたリンクや、操作されたリンクを無視することが上手くなってきている」ということです。
この記事から分かることはGoogleはお金で買われたリンクや、操作されたリンクを無視するので、もはやこうした不正な手段で被リンクを獲得して自社サイトの順位アップを目指すことは完全に時代遅れだということです。
では自社サイトの順位アップを目指すサイト運営者はどうすれば良いのでしょうか?
それは正規の方法でサイトの広報活動を行うことです。
正規の方法でサイトの広報活動を行うには大きく分類すると3つの方法があります:
【1】紹介してくれそうな団体、サイトを探して紹介依頼をする
→ 自社が属する業界の団体を探してその会員企業になること。それにより会員紹介ページからリンクを張ってくれる可能性が生じます。
また、自社が属する業界の企業を紹介する有力なポータルサイトを見つけ出して掲載料金を払い掲載してもらいリンクを張ってもらう。
これら2つの手段は会費や掲載料金という金銭を払うことがほとんどですが、リンクを張ることを目的としてないためにGoogleは金銭を払って購入した不正リンクにはなりませんので問題はありません。
【2】自社サイト内で貴重な情報を発信してそれをソーシャルメディアで告知する
→ 自社サイト内にブログを設置したり、質問広場を設置してその道のプロとしての経験や見識に満ちたWebページを増やし、その度にFacebookやTwitterなどのSNSで告知してそれらのWebページにリンクを張ることが有効です。SNSからのリンクは通常rel=nofollow属性のあるリンクになるためリンクの効果は生じません。しかし、SNSを通じて役に立つページを知ったSNSユーザーが自分のサイトやブログからリンクを張ってくれることが期待出来ます。Googleはこうした自然発生的なリンク、善意による紹介目的のリンクを歓迎し評価します。
【3】自社サイト内で企業としての新しい取り組みを発表して、それをプレスリリースする
→ 新商品、新サービスの発売に伴ったWebページを自社サイトに追加する度にプレスリリース代行会社に1回あたり3万円程度の手数料を支払ってニュースメディアに掲載されればリンクを張ってくれます。さらに、それらニュースサイトの読者が自分のサイトやブログからリンクを張ってくれることがあるのでさらに被リンク数が増えることになります。
このように正規の方法によりサイトの広報活動こそがGoogleが認める上位表示に効果のある被リンク獲得方法なのです。
これらの方法は昔の不正リンクを獲得することに比べると時間と手間がかかります。何故ならリンクを張る側としては信頼できるサイト、紹介するに値するかどうかを審査する必要があるからです。その審査に合格するには、企業としての信用の向上、発信する情報の質と信憑性を高める努力が必要とされます。
企業としての信用の向上、発信する情報の質と信憑性を高める努力こそが被リンク獲得対策の本質です。
この点を絶対に忘れないで自社サイトの被リンクを集める活動をして下さい。必ず安全で上位表示に効果的な被リンクを獲得出来るようになります。
【関連情報】
全てのWebサイトをGoogleは検索結果に表示しなくなってきている!Google検索結果表示件数の足切り問題
2017年06月25日
前回のブログではGoogleがホットペッパービューティーというポータルサイトを「美容室」などのいくつかのキーワードで検索結果1ページ目に8件くらい表示するという非常に不公平なことをするということと、その理由と対策について述べました。今回は、もう一つの検索結果表示の不公平について報告します。
その不公平とは「検索結果ページをめくっていくと途中から検索結果ページが表示されなくなる」という現象です。
何らかのキーワードでGoogleで検索すると検索結果表示画面の左上に例えば「137 件中 14 ページ目 (0.60 秒」というような表示が出てきますが、実際には137件もWebページは表示されずに検索結果ページをめくっていくと「最も的確な検索結果を表示するために、上の 145 件と似たページは除外されています。検索結果をすべて表示するには、ここから再検索してください。」と表示されてしまうのです。
最近は特に検索結果ページの4,5ページで行き止まりになり「最も的確な検索結果を表示するために、上の XXX 件と似たページは除外されています。検索結果をすべて表示するには、ここから再検索してください。」と表示されることが増えてきています。ひどい場合には検索結果ページの3ページ目くらいで行き止まりになるのです。
これは検索結果の一種の足切りのようなものです。以前まで表示されていたサイトがこの足切りにあうと表示されなくなり集客の機会を失うことになります。
こうした足切りにあわないためにはどうすれば良いのでしょうか?そのヒントは「最も的確な検索結果を表示するために、上の XXX 件と似たページは除外されています。検索結果をすべて表示するには、ここから再検索してください。」と表示されるところにあります。
つまり自社のWebページに書かれている内容が他社のWebページとあまり変わらなかったらGoogleは敢えて類似しているページを検索ユーザーに見せる必要は無いと判断して「・・・ここから再検索してください。」というところをクリックしないと表示してくれません。
ということは他社のWebページには書かれていないコンテンツを追加すれば類似を避けることが出来るので足切りを避けることが出来ます。
ではどうすれば良いのかというと、足切りを受けているWebページに:
1、自分のその商品・サービスに対する意見を記述する
2、お客様、ユーザーのレビューを1件でも良いので追加する
3、商品の使用上の注意、サービスの利用上の注意を追加する
4、お客様からのお問い合わせ内容、相談事例を追加する
5、商品の写真、サービスの利用風景の写真を追加する
6、そのページに関連する他のページへのサイト内リンクを張る
7、そのページに関連する他のドメインのサイトへ外部リンクを張る
8、動画を埋め込む
という内部対策があります。
さらに:
9、自社が運営している別ドメインのサイト、またはブログからリンクを張る
10、広告のリンク先に指定する
という外部対策があります。
日々膨張するウェブ上に存在する全てのWebページを検索結果に表示しようとしてきたGoogleに変化が生じてきています。
それは品質の高いWebページだけを検索ユーザーに見せるというスタンスです。
私達Webサイト運営者にはこうしたGoogleによる一方的なWebページの品質チェックというフィルターに負けないWeb運営が求められます。
被リンク獲得目的の寄稿がペナルティーになるとGoogleが発表!
2017年06月03日
Googleが公式に2017年5月25日の英語版ウェブマスター向け公式ブログで被リンクのペナルティーについての重要な発表をしました。
https://webmasters.googleblog.com/2017/05/a-reminder-about-links-in-large-scale.html
この発表によると被リンク獲得目的で他社のサイトに記事を寄稿した場合、一定の特徴が発見されると、リンクを張られたサイトも張ったサイトも双方ともGoogleによって被リンクに関するペナルティーを受けるというものです。
他社に記事を寄稿するというのは、例えば、海外のマーケティングの情報を日本語で発信しているブロガーが、日本の出版社が運営している海外マーケティングニュースサイトでコラムを書いていて、著者の名前の部分がリンクになっていてその部分をクリックするとそのブロガーのブログに飛ぶというものです。
しかし、こうしたやり方自体は何も悪いものではなく、ノーマルなものです。
今回の発表によると次のような場合にペナルティーが与えられる可能性があるということです:
1、リンク部分に著者の名前やブログ、サイト名ではなく、上位表示を目指すキーワードを詰め込んでいる場合
→ 通常、情報提供元のサイトにリンクを張る時は、その情報を提供した個人名、サイト名、会社名、またはブログ名などでリンクを張るか、http・・・というようにURLをアンカーテキストにしてリンクを張るのが常識ですが、そこにわざと「整体 大阪」だとか、「ホームページ制作東京」というようないかにも上位表示を目指すようなキーワードを含めるとSEO目的のように見えるということです。
2、同じ内容のコンテンツを1つのドメインのサイトだけではなく、複数のドメインのサイトに転載してそれら全てから著者のサイトにリンクを張ってもらうこと
→ より多くのドメインのサイトからリンクを張ってもらうほうが1つのドメインのサイトからリンクを張ってもらうよりも通常SEO効果が高いのは常識です。だからといって同じ内容のコンテンツを複数のドメインのサイトに転載してそれら全てから自分のサイトにリンクを張ってもらうというはまるでSEO目的のように見えます。
3、そのテーマに精通していない経験や知識が乏しい外部のライターを雇って書かせた記事を他社のサイトに掲載してそこから自社サイトにリンクを張ってもらうこと
→ 検索ユーザーが求める情報は彼らが知ろうとしているテーマにおいて知見のある人間が作ったコンテンツです。クラウドソーシングのようなサービスや外部のライティング会社にお金を払うことによってその分野に何も知識も経験も無い文章を書くことだけが上手い人間が作ったコンテンツは面白くないもの、役に立たないものがほとんどです。
外部のライターさんにコンテンツの作成を依頼する時は、発注者側が自身の経験や一次情報に基づいて収集、準備した情報を外部のライターさんに文字起こしをしてもらったり、読者に伝わりやすいように上手に編集してもらう程度にしておいた方が安全です。
Googleはこれら3つのポイントに注意するよう呼びかけています。
また、他人のコンテンツを自社サイトに掲載しようとしているサイト運営者には次の点を自分自身に問いかけるべきだと述べています:
「私はこのコンテンツを作った著者のことを知っているのか?」
→ 知りもしない人物がコンテンツを自社サイトに載せるというのは自社サイトの読者に有益な情報を提供するという本来の目的に逸れるものであり、それはそのままSEO目的のためにリンクを張ってあげているとGoogleに解釈されても仕方がありません。サイト運営者は自社サイト上で発信する情報に対して責任を持たなくてはなりません。特にWelqやMeryなどのキュレーションサイトの問題が昨年起きたばかりです。
「この著者のコンテンツは私のサイトのテーマにフィットするか?」
→ これも常識的なことです。自社サイトのテーマにフィットしないコンテンツを載せることに合理性はほとんどありません。
「掲載しようとしているコンテンツは有益なものか?」
→ 有益なコンテンツ以外を自社サイトに載せるということはサイト訪問者を裏切ることになります。
「もしも少しでも疑わしい意図のあるコンテンツの場合は、 その著者のサイトにリンクを張る時にrel=”nofollow” を含めたリンクを張っているか?」
→ リンク先にリンクの効果を与えたく無い場合はアンカータグの中にrel=”nofollow” という属性を含めるようGoogleは以前より提唱しています。
以上が今回のGoogleの発表ですが、これまで以上にリンクを他人に張る時には注意をしなくてはならなくなりました。
リンクを張る方も、張られる方もより一層の注意が求められます。
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