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サイテーションフローとトラストフローがページランクに代わる被リンク元の指標だ!

2016年06月29日
世界のSEOプロフェッショナルが使っている重要なソフトがあります。

それはマジェスティックSEOという被リンク元を解析するソフトです。

被リンク元解析ソフトは国内でも無料の物がありますが、それらのソフトを使えば自社サイトや競合サイトにリンクをしているサイト、つまり被リンク元がどこかある程度見ることが出来ます。

しかし、それらのソフトでは被リンク元の数とそのリストしか見ることが出来ないので次のようなデメリットが生じます:

1、自社サイトと競合他社のサイトの被リンク元を調べて単純にどちらが数が多いのかを見てしまう傾向があり、被リンク元の数が多ければ多いほど上位表示されやすいと勘違いしやすくなる

2、その結果、被リンク元の数をただ増やしたくなる衝動に駆られやすくなる

3、そして最終的に質の悪い被リンク元を増やしてしまうことになり、Googleにそれを見破られて上位表示をするどころか、ペナルティーを受けて検索順位が大きく下落する

このように単純に被リンク元の数とそのリストを見るだけでは、再び被リンク元獲得競争に巻き込まれて最終的にGoogleからリンクに関するペナルティーを受けるという最悪の結果が生じやすくなります。

ここで重要になるのは、被リンク元の数だけではなく、質の見極めです。

残念ながら今年中旬にGoogleは被リンク元の質の重要指標であるページランクの一般公開をやめてしまいました。そのため客観的に被リンク元の質を数値化することが困難になってきました。

しかし、そのような中、世界のSEOのプロフェッショナル達が使い続けてきた被リンク元調査ツールのマジェスティックSEOが脚光を浴びるようになりました。

その最大の理由は、被リンク元の質を独自の評価基準に基づいて客観的な数値として公開しているからです。
しかも、その数値はページランクがGoogleによって公開されていた時に比較するとほとんどページランクと正比例しているためページランクが公開されなくなった今、それに代わる信頼性の高い指標として利用することが出来るのです。
つまり、マジェスティックSEOの独自指標が高ければ高いほどGoogleのページランクも高く、反対にマジェスティックSEOの独自指標低ければ低いほどGoogleのページランクも低くなるのです。

試しにマジェスティックSEOの無料版に気になるサイトのドメイン名を入れて調べてみてください。

https://ja.majestic.com

から利用出来ます。



そのマジェスティックSEOの独自指標とは:

1、サイテーションフロー
2、トラストフロー


という2つの指標です。

1、サイテーションフロー
サイテーションフローというのはリンクポピュラリティーといって単純にたくさんのサイトからリンクを張ってもらっていると高くなる数値です。やみくもに相互リンクをしてもこの数値は上がりますし、昔あったリンク販売サービスを利用してリンクを張ってもらってもこの数値は高まります。

2、トラストフロー
トラストフローというのは、質が高い被リンク元からリンクを張ってもらうと高まる数値です。また、質が高いサイトに自分のサイトからリンクを張ることもトラストフローを高めることになります。
被リンク(Inbound links)だけではなく、発リンク(Outbound links)もトラストフローには影響を及ぼします。

試しにマジェスティックSEOに慶応義塾大学の公式サイト
https://www.keio.ac.jp/ja/
を入れて調べみてみました。下の図をご覧下さい。



ご覧のように慶応義塾大学の公式サイトのサイテーションフローとトラストフローはそれぞれ:

サイテーションフロー:65

トラストフロー:86

になっています。

Googleがページランクを一般公開されている時に見た慶応義塾大学の公式サイトのページランクは8〜9です。

ページランクは0から10までの11段階評価で、サイテーションフローとトラストフローは共に100段階評価です。

ここで注目すべきはトラストフローが86もあるという点です。

一般企業のサイトのトラストフローは30から40程度がほとんどです。そしてSEOのためだけに相互リンクやリンクサービスを利用しているサイトのトラストフローは20から30程度がほとんどです。

そして現在のGoogleではトラストフローが高いサイトほど検索順位が上位表示しなくなっており、かつトラストフローが高いサイトからのリンクが上位表示に貢献することが分かってきています。

今後のSEOの課題の1つは自社サイトのトラストフローを高めることと、トラストフローが高いサイトからリンクを張ってもらうことを心がけなくてはなりません。

次回の記事ではさらにこのトラストフローの仕組みについてと、どうすれば自社サイトのトラストフローを高めることが出来るのかについて解説させていただきます。

ヤフージャパンも検索結果にSSLと呼ばれる暗号化プロトコルを使用することになった

2015年08月12日
2015/08/12 のヤフージャパン公式サイトで次のことが発表されました。
『この度「Yahoo!検索」では、より強力なセキュリティ基準を採用したサービスを提供するため、2015年8月18日より段階的に、検索結果にSSLと呼ばれる暗号化プロトコルを使用することにいたしましたので、お知らせいたします。

SSL化に伴い、ご利用のOSによっては、エラーメッセージが表示されるなど、検索結果が正常に閲覧できない可能性がございます。対応方法など、詳しくは以下ページをご確認ください。』

これにより2つの問題が発生しました。

1、Googleアナリティクス等のクッキー技術を使ったアクセス解析ログにおいてヤフージャパンからどのような検索キーワードで自社サイトへユーザーが訪問してくれたのかがわからなくなった

→ Googleはすでに数年前に今回のヤフージャパンが実施したSSL化を実施いるためGoogleからどのような検索キーワードで自社サイトへユーザーが訪問してくれたのかがわからなくなった時期がありましたが、Googleサーチコンソール(旧Googleウェブマスターツール)と連動させることにより分かるようになっています。

しかし今回のヤフージャパンのSSL化にはそのような救済策が今のところないのでこれからずっと、あるいはヤフージャパンがGoogleのような救済策を提供しない限り、ヤフーからの流入キーワードが分からなくなります。

ただしクッキー技術を使わずにクリックストリーム型の測定方法を採用してるシミラーウェブ使えばGoogleとヤフージャパンからの流入キーワードは分かります。

しかし、シミラーウェブの無料版では上位5キーワードしかわからないのでほとんど参考にならないのと、各ジャンルで比較的実績のあるサイト以外はそのデータすら教えてくれません。

シミラーウェブ有料版はプランによってかなり多くの流入キーワードがわかりますが、かなり高額のため中々これまでのように気軽に使えるというものではありません。私が使っているプランでも年間80万円近くかかっています。国内で申し込みをすると12ヶ月先払いという非常に利用しずらいものになってしまっています。

2、検索順位測定ソフトを使ったヤフーの検索順位取得が上位10位までしか取得出来なくなった

→ Yahoo!の仕様変更により、100件検索ができなくなりました。Yahoo!では10件検索しかできなくなりました。

これに伴い全日本SEO協会が会員様に提供しているサーチエージェントProfessionalとサーチエージェントProfessionalの機能を全て含むSEOロボットドクターではYahoo!の検索順位上位10件のみ取得して「10位まで」の場合は今まで通り順位を取得して表示できますが、11位以降の順位測定は圏外(-)扱いの表示になりました。
ユーザーの皆様に多大なご迷惑をお掛けすることになり申し訳ありません。
全日本SEO協会ではサービスレベルダウンを少しでも補うためにサーチエージェントProfessionalのユーザー様には9月中旬からスマホ版Googleの検索順位も取得して表示出来るようにすることにしました。
すでにSEOロボットドクターでは試験的にスマホ版Googleの検索順位を1位から100位までの範囲ならばオレンジ色のカラム内に表示するように致しました。

以上が今回のヤフージャパンのSSL化による2つの影響についてですが、今後はどうすればよいのでしょうか?

1、ヤフーからの流入キーワード

日本の検索市場においてはヤフーとGoogleのシェアはほぼ同じですが、ヤフーのシェアは年々落ちてきています。
海外のヤフーのほとんどはマイクロソフトのBingを2010年から使うようになり独自検索エンジンは停止しています。
そうしたなかで海外の検索市場においてはヤフーの存在感はほとんどゼロに等しいレベルになってきています。
日本においても5年くらいの時差を伴いそこまで減らないにしても後数年でヤフーの検索シェアはGoogleの何分の1かになるはずです。そうなればヤフージャパンからの流入キーワードはあまりわからなくても支障はなくなるでしょう。

しかし、今は日本の検索市場においてはヤフーとGoogleのシェアはほぼ同じですのでヤフージャパンからの流入キーワードを完全に無視するわけには行きません。今はGoogleからの流入キーワードとほぼ同じだと思うようにするか、シミラーウェブ有料版という高額なソフトを甘んじて使うという選択肢があります。

今、祈るのはそうした年間100万円近くもかかる高額なソフトではなく、もっと民主的で良心的な金額でクリックストリームを測定してヤフージャパンからの流入キーワードも分かるソフトを提供する企業が出てくることです。

2、順位取得ソフト

当協会以外が提供している順位測定ソフトも同じ影響を受けていますので今後はヤフーの検索順位はGoogleのシステムを借りているので基本的に順位は同じですので、Googleの順位のほうを11位以下の非表示のものに関しては推測することです。

今回はとても残念なご報告ばかりとなってしまい申し訳ありません。

今後も予想されるのは、これまで私達が当たり前と思ってきたツールが突然使えなくなったり急に高額な費用が発生するということです。

しかしそういうことになったとしても、そればかりやっていたらダメージは大きいでしょうが、幸いにして現在のWebマーケティングはソーシャルメディア、スマートフォンのような新しい選択肢が増えてきて多様化してきています。

そうした多様な課題をクリアしていくことで1つの突発的な問題は相対的に小さな問題になるはずです。

何かの対策やツールに偏ることを避けて、様々な打てる現実的対策をその時その時とっていきましょう。

そして、自社の見込み客に対して素晴らしいユーザー体験を自社サイトを通じて提供してゆき、売上アップという果実を自らの手でもぎ取りましょう。

御社のサイトがユーザーにどのサイトと比較されているかを知る方法

2015年08月03日
前回に引き続き今回はウェブページの人気度を推し量る3つの手段のうち3つ目の・・・

(3)Googleの関連ページ検索

について解説させていただきます。

GoogleはGoogleの各種サービスにログインをしているユーザーの行動や、検索結果でどのページとどのページが特定のキーワードで検索された時にクリックされているかを詳しく調査しています。

その調査結果に基づいて「関連ページ」という重要なデータを私達に教えてくれます。

関連ページというのは・・・

あるページを見ているユーザーが他にどのページを見ているのか?

つまり、ユーザーがどのページとページを比較しているのかを教えてくれるデータです。

関連ページを調べるにはGoogleで:

related:調べたいページのURL

と入れて検索ボタンを押すだけで分かります。

例えば、日本TVの関連ページを

related:http://www.ntv.co.jp/

で検索すると



というように、同じ民放のテレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビなどが出てきますが、NHKのサイトの関連ページを

related:http://www.nhk.or.jp/

で検索するとNHKオンデマンド、NHKホール などの系列サイトや、NHKドラマの再放送をしているチャンネル銀河などのTV局のサイトが出てきます。



関連ページはそのサイトがどのような他のサイトと比較されているかを示す、いわば、競合サイト、比較先サイトのデータです。

related:御社のサイトのトップページのURL

を入れれば御社のサイトのライバルサイトが表示されます。未だこの調査をしたことの無い方はぜひ試してみてください。

そして試した時に次のことに注意して下さい:

(1)表示件数は何件あるか?

→ 上の例では日本テレビのサイトもNHKのサイトも表示件数が48件ですが、最大50件前後まで表示されます。
下の図は実際に表示件数が48件表示されている楽天市場のサイトを

related:http://www.rakuten.co.jp

で調べた時の関連ページ検索結果ページです。



これは時期にもよりますが、ある時期は最大51件表示され、別の時は48件だったり49件だったりと一貫性がありませんが、概ね50件前後表示されます。50件前後御社のサイトのトップページを

related:御社のサイトのトップページのURL

で調べて関連ページが表示されたら御社のサイトはかなり人気度が高いということになります。
反対に、0件ならばほとんどのネットユーザーに見てもらっていないことを意味します。
日本の中小企業、個人企業のサイトの場合は7件以上は表示されないと中々Googleでは競争率の高いキーワードでは上位表示出来ないことがわかっています。
今後はこの数値をページの人気度の指標として意識するようにしてください。

(2)自分が意識していた競合のサイトが表示されるか?

→ 上の楽天市場の関連ページでは楽天市場のサイトを見ているユーザーが有名サイトであるZOZOTOWNやニッセン、ディノスなどのサイトを見ていることがわかります。理由はそれらのサイトでより良い商品を比較しているのか、あるいはお客さん以外にも別の目的で検索しているユーザーが同時に見ていることがわかります。

あなたのサイトの関連ページにあなたが意識している競合他社が出てくれば問題はありませんが、彼らのサイトが出てこないで、自分よりレベルの低いサイトばかりが出てきたとしたらあなたのサイトは自分が思っているほどレベルが高く無い可能性があります。その場合さらに自社のサイトや商品、サービスに磨きをかけてレベルの高いサイトと比較してもらう必要があるでしょう。

(3)トップページ以外の重要なページに関連ページはあるか?

→ 関連ページはトップページ以外のページ、例えば求人情報ページ、料金表のページなど個々のページでも調べる事ができます。
それらのページもrelated:で調べてみてください。そして関連ページが出てくれば人に見られているということになりますが、全く出てこなかったらほとんど見られていない事になり、かつ他社サイトと比較すらされていないということになります。

このようにGoogleの関連ページ検索はかなりシビアにそのページの人気度をいくつかの角度から評価することが出来る重要なツールです。

今後は自社や他社の関連ページの検索をして、自社サイトに磨きをかける上で参考にして下さい。

※ 関連ページはリンク元の査定にも役立つ指標です。リンク元の査定として関連ページを見る方法は
https://www.web-planners.net/blog/archives/000041.html
をご覧下さい。
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