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上位表示のヒント

指名検索を増やせばブランディングが成功する!

2015年11月11日
前回のブログでは指名検索(Navigational Queries) というのは「アマゾン」や「ユニクロ」等企業名での検索することだということを解説しました。そして指名検索をユーザーにしてもらうための第一の工夫は覚えやすいネーミングのブランド名を考えることだという事を提案させていただきました。

今回は、さらに指名検索(Navigational Queries)を増やすための他の工夫について考えたいと思います。

いくら覚えやすい「アマゾン」だとか「ユニクロ」という短めでインパクトのあるネーミングを考えても、PR活動を怠れば自社のブランド名を思い出してもらうこと難しくなります。

ブランド名を覚えてもらうためのPR活動としては・・・

1、差別化のための驚きの商品、サービスを提供すること

→ 普通はたくさんお金がかかることを無料で提供してみたり、別料金がかかるものを無料サービスするという価格面での驚きで差別化をする方法があります。

ただ、このやり方は資金力という体力が必要とされるので長続きしないことがあります。

価格面が無理ならば時間面での工夫です。それはほとんどの場合、スピード化を実現するということです。

通常1ヶ月かかることを1週間で、1週間かかることを2日で、2日かかることを24時間以内でというような時短化です。

ネットでは、「集中の法則」が働くためどの業界、どのジャンルでも上位1社から2社くらいにほんとんどのユーザー、お客様が集中する傾向があります。

そのため他社がやっているからうちも真似をするという単純な真似だけではブームの時は儲かることもありますが、ブームが過ぎたらジリ貧になります。

何とか工夫して差別化のための驚きの商品、サービスを提供を提供すればそれだけでクチコミが起きることもありますが、積極的にマスコミに取り上げられてもらうためにプレスリリース代行会社(バリュープレス、PRTIMES、アットプレス)等を利用するべきです。

2、古い商品を売っている場合は売り方を工夫して新しさを出し差別化を目指す

→ 昔からある古い商品、例えばたこ焼きを売っている場合でも後発企業でも差別化をすることは可能です。

昔からある古い商品でも・・・

(1)組み合わせを変えるだけで新しさが出ることがある
たこ焼きなら一緒に他の具も入れてみる。しかも普通では考えられない具を入れるとそれだけで目新しくなることがあります。

(2)原料を変えるだけで新しさが出ることがある
たこ焼きの場合なら、小麦をオーガニックのものを100%使うというだけで差別化が出来る時があります。

3、既存客に忘れられないために継続的な情報配信をすること

→ 新しい企画が無理な場合でも、これまで商品、サービスを購入してくれた既存客に自社ブランドを忘れ去られないようにするために・・・

(1)ソーシャルメディア

を使う必要があります。Facebookページを持っていない場合は早く立ち上げてお店や会社の普段の取り組みを投稿するべきです。そしてFacebookページボタンへのいいねを押して情報受信者になってもらうために自社サイトからFacebookページにリンクを張る必要があります。

来店型ビジネスで、若年層、女性層が多い商材の場合は無料でLINE内にホームページが持てるLINE@に出店してお友達登録者を自社サイト内で募ることが効果がある事例が増えています。

投資関連、リサイクル関連、趣味関連など絶えず見込み客が最新情報を欲している業界ならばTwitterで新着商品情報を逐一発信すると集客出来ることがあります。

(2)メール

メールマガジンだけではなく、最新の取り組みを既存客の皆さんに毎月何回もメールで発信することも重要です。
それを怠れば競合他社がそれをすることになりせっかく出会うことが出来た人達との縁が途絶えてしまいます。成功企業はほぼ100%この点をしっかりと押さえています。

以上が指名検索(Navigational Queries)を増やすためのコツですが、すぐに成功出来ることではありません。

何故なら指名検索を増やすということは = ブランディングに成功する ということでもあるからです。

しかし、企業の集客活動においてブランディングに成功するというのは最重要課題の1つであることは確かです。

ということは指名検索を増やすということは決して忘れてはならない目標なのです。

次回のブログでは指名検索(Navigational Queries) の次に重要な 購入検索(Transactional Queries) について考えてみたいと思います。

『4文字のマジック』というネーミング戦略

2015年11月06日
米国でロングセラーのSEOの本「The Art of SEO」の第三版が8月に米国で出版されました。

その本の中で私達日本人にも参考になる重要な一節がありました。

それはクイーンズランド技術大学等の調査によると検索エンジンユーザーが検索するキーワードは次の3つの種類があるというものです。

(1)指名検索(Navigational Queries)
(2)購入検索(Transactional Queries)
(3)情報検索(Informational Queries)


の3つの種類です。

今回のブログでは1つ目の

(1)指名検索(Navigational Queries)

について考えて見たいと思います。

指名検索(Navigational Queries)は全検索ユーザーの1割で、「アマゾン」や「ヤフオク」等企業名での検索でそこで購入しようとする買う気満々の検索ユーザーが検索するキーワードで1番目に成約率が高く経済価値があるということです。

私も気がついてみると本をネットで買おうと思った時はGoogleで「本 通販」という普通名詞で検索するのではなく、固有名詞の「アマゾン」でいつの間にか検索しています。

「アマゾン」で検索する時は買う気満々で検索しますので検索ユーザーが検索するキーワードで1番目に成約率が高く経済価値があるというのはそのとおりだと思います。

楽天でユーザー登録をしている人ならば「楽天」というキーワードで検索する人は多いはずです。

ブログを書き始めたいと思ったら普通名詞の「無料ブログ」だとか、「ブログ 無料」で検索する人もいるでしょうが、「アメブロ」という固有名詞で検索する人も多いはずです。

これらが事実であるかを確認するために、どのようなキーワードでユーザーがサイトを訪問したかを調査するソフトの「シミラーウェブPRO」で調べて見ました。







ご覧のように確かにこれらのサイトに検索ユーザーは彼らのサービス名(または企業名)という固有名詞で検索しています。

こうしたサービス名(または企業名)という固有名詞で検索することを

指名検索(Navigational Queries)

と呼びます。

つまり、誰でもいいから来てくれと言われるのではなく、「XXXXXさんに来て欲しいんですけど」とご指名をしてもらうためには自社のサービスを気に入ってもらう必要があります。しかしそれでも覚えにくい名前ではお客さんは名前を覚えてはくれません。

そこで重要となるのがネーミング戦略です。

上の3つのサービス名では1つ共通点があります。

それはどれもが4文字の発音であることです。

アマゾン

楽天(ラクテン)

アメブロ

という4つの母音から成る4文字の名前である点です。

よく考えてみると流行りのサービス名(または企業名)は4文字の名前が増えています。

例えば・・・

アスクル
ラクスル
モニプラ
ぐるなび
ドラクエ
ヤフオク
ココログ
リクシル(Lixil)
リクナビ
サムソン
ヒルトン
ミキモト


などがあります。

『4文字のマジック』というネーミング戦略をとっているのではないでしょうか?
4文字だと日本語だととても覚えやすいのは何故でしょうか?

もしかしたら人の名前や地名に昔から4文字が多いからかもしれません。

例えば・・・

トクガワ
オオサカ
ワカヤマ
イイクラ
イイジマ
ニイジマ
オオシマ
ナカジマ
ヨシナリ
ヨシモト
ヨシカワ
ツカモト
アオモリ


などいくつもあります。

4文字のネーミングを考えることが出来たら、しかも他社の商標を侵害しないでオリジナルのものを考えることが出来たらそれだけで検索ユーザーに覚えてもらいやすくなり、買う気満々のユーザーに指名検索をしてもらう可能性が増すはずです。

どうしても4文字が無理だとしたら文字数が少ない限り覚えてもらいやすいので3文字でも、5文字でも、6文字でも良いので考えてみてはいかがでしょうか?

3文字のネーミングを考えるのは簡単ではありません。

イオン
イケア
ノキア
ナイキ
ツタヤ
ツノダ
マキタ
ニコン
デノン
ダノン
ライフ
イイダ


3文字の単語を2つ重ねるのは少し楽です。

例えば・・・

ソフトバンク
マクドナルド
マックブック
サムソナイト
エクスペリア
セブンネット


などがあります。

5文字なら・・・

アイパッド
アイフォン
パイオニア
キノクニヤ


また、英語ではよく言われるのは4文字は覚えづらく、3文字のアルファベットだと覚えやすいと言われます。

4文字のアルファベットは・・・

ADSL
ISDN
ADHD
ICBM


など何度も聞かないと中々覚えにくいですが

3文字のアルファベットなら・・・

JAL
ANA
IBM
NHK
NHN
JNN
NCC
ASA
IHI
DHI


など良く聞くブランド名ばかりです。

ということで指名検索を検索ユーザーにしてもらうためにはサービスの質を高めること、感動するサービスを提供してインパクトを与えるだけではなく、指名してもらうためのネーミング戦略が日本語では4文字が理想、アルファベットなら3文字が理想です。

次回はさらに指名検索(Navigational Queries) について考え、それをSEO対策にどのように活かすべきかを考えてみたいと思います。

競争率の高いビッグキーワードでの上位表示にはどうしてもリンク対策が必要

2015年09月02日
検索順位アップを実現するためにはサイトの内部を改善するだけだとか、良質なコンテンツを増やすだけでは限界があります。

競争率の低いキーワードならば可能なことは確かにありますが、競争率の高いいわゆるビッグキーワードで上位表示、それもトップ3位に入るにはどうしても突破しなくてはならない難関があります。

それはリンク対策です。

ここで言うリンク対策というのはGoogleの騙すための薄っぺらい形だけのリンクのことではありません。

実際にユーザーを誘導することが出来るクリックされるリンクの事です。

これがビッグキーワードで上位表示をするためにはどうしても必要なのです。

良質なリンクを獲得するためにはどうすれば良いのでしょうか?

様々な方法がありますが、その一つは他の企業や個人とのネットワークづくりです。

このことが非常の得意なのが大企業です。

大企業は子会社、親会社、兄弟会社などのたくさんの系列企業があります。

それらの企業の多くが独自ドメインを持っていればそれぞれのサイトからリンクを張りあうだけでユーザーにクリックされるリンクをすぐに集めることが出来ます。

また、外資系企業の場合は世界のたくさんのユーザーが見ているサイトからもリンクを張ってもらうことが可能です。

私がセミナー後に開催している無料コンサルティングにもこれまで何社かそうした外資系企業の方がいらしてこのやり方を提案してすぐに海外の親会社サイトからリンクを張ってもらっただけでそれまでの低い順位が嘘のように順位アップした事例がいくつもあります。

こうした系列を利用する方法以外にも、大企業ならたくさんの企業と取引があるので取引先の事例紹介ページに載ればそれだけで良質なリンクを集めることが可能です。

実際にかなり昔の話ですが、企業や大学が当時Googleの販売していた黄色いサーバを購入するとGoogleのサイトにある導入事例ページからリンクを張ってもらいページランクがいくつも上がり、検索順位も高くなるというエピーソードがあったくらいです。(その後それは不公平だということでそうしたリンクは効果がなくなるようになりました)

これら2つのことから私達が出来るかも知れない可能性が見えてきます。

それは:

1、自分の会社に兄弟会社親子会社があるかを確認してあるようなら、リンクを張ってもらうことを依頼する

2、税理士、弁護士、ホームページ制作会社、システム開発会社などの外注先企業の事例に積極的に出るよう心がけ、その際はリンクを張ってもらうように事前に依頼する

3、何らかの団体、組織、研究会、協会などの会員になっている場合は:

(1)それらの組織のサイトから紹介のリンクを張ってもらう

(2)他の会員と面識がある場合は、お互いにリンクを張って紹介しあうことを提案してみる

などがあります。

こうした他の企業と直接、外交的に交渉して集めたリンクの耐久性はとても高く長持ちをするだけではなく、実際に一定の社会的存在感のあるサイトからリンクを張ってもらうためにユーザーにクリックしてもらえるようなリンクを獲得すること可能になります。

リンクという言葉を訳せばその本質的な意味は「つながり」です。

Googleが今でも何故、被リンクを重要な検索順位決定要因として使っているかの理由がそこにあるはずです。

つまり社会的に様々な企業や団体、個人とつながっている企業や個人のサイトは信頼が出来るのは人間社会の道理なので、その社会力学を数学的に処理しているのがGoogleが何故世界一の検索エンジン会社になれたかの大きな理由の1つなのです。

早速ご自分自身、自社がどのような社会的な繋がりがあるかを考え、依頼できそうなところをリストアップして行動を起こして下さい。

また、リストアップする相手が未だいないとしても今後の心がけとして常日頃からお互いにリンクを張り合って紹介し合える信頼できる相手を増やすようにして下さい。

それが出来た時にGoogleが私達の目の前に置いている一つの扉が開きます。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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