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Googleが評価しない「不正リンク」を見極めるポイントとは?

2024年12月27日

検索エンジンでの上位表示を目指す上で、被リンク対策は欠かせませんが、「不正リンク」を避けることが重要です。Googleは過去のアップデートで、不正な被リンクの影響力を厳しく制限しました。本記事では、Googleが定義する不正リンクとは何か、それらのリンクを避ける方法について、初心者向けにわかりやすく解説します。

Googleが定義する「不正リンク」とは?


「不正リンク」とは、検索順位を上げることだけを目的として人工的に集められたリンクのことを指します。一般的に次のようなリンクが不正リンクとされやすいです:

・有料リンク


お金を払って他サイトからしてもらうリンク

・無関係なサイトとのリンク


サイトの内容が関連していないサイト間でのリンク

Googleは、不正リンクを使ってSEOを操作しようとする行為に厳しい制裁を加えてきました。不正リンクの種類には次のようなものがあります。


1. リンクプログラムへの参加


リンクプログラムとは、SEO業者やリンク業者が提供するリンク販売のサービスを指します。Googleは、リンクの売買行為(見返りを受けるすべてのリンク)を不正とみなします。こうしたリンクは、ユーザーの興味や関心に関わらず機械的に生成されることが多いため、Googleに悪影響を与えると考えられています。

Googleにリンクプログラムに参加していると思われないための対策として、リンク広告には「rel=”nofollow”」タグを付けて、SEO効果を除外しましょう。


2. 相互リンクやリンク集ページ


関連性のないサイト同士での相互リンクや、リンク集ページは不正リンクとされる可能性が高いです。このようなページは、SEO目的のみでリンクを集めているとみなされやすく、評価を下げる要因になります。

3. アンカーテキストにキーワードを詰め込んだリンク


アンカーテキストとは、サイト内に設置するリンク付きの文章、または語句のことです。「債務整理 大阪」などの具体的なキーワードを意図的にアンカーテキストに詰め込みすぎると、不自然とみなされ、ペナルティの対象となります。キーワード詰め込みを避け、リンクには自然な表現や会社名・サービス名を使うのが安全です。


4. 大規模なアーティクルキャンペーンやゲスト投稿キャンペーン


アーティクルキャンペーンとは、商品やサービスを紹介するための記事を作り、それを通じて顧客に情報を伝えたり興味を引いたりするプロモーション方法です。主に、認知度向上や検索エンジン対策、顧客獲得を目的としています。

景品や報酬を提供して自サイトへのリンクを依頼するキャンペーンは、現在ではGoogleから不正とみなされます。こうしたリンクは、ユーザーの本来の興味に基づかないものとみなされがちです。


5. 自動リンク生成プログラムの使用


無料ブログやサーバーにプログラムを設置して、自動的に自社サイトへのリンクを生成する方法も不正です。リンクは自然な形で獲得するのが基本であり、操作されたリンクは評価されません。


6. PageRankを転送するテキスト広告や記事広告


PageRank(ページランク)とは、Googleが開発したウェブページの重要度を評価するアルゴリズムです。リンクを「推薦」とみなし、多くのリンクを集めているページや、信頼性の高いページからリンクされているページが高評価を受けます。この評価をもとに検索結果の順位を決定する仕組みの一部です。

Googleは、リンク先の評価を意図的に操作する行為として、テキスト広告の中にリンクを仕込む行為を問題視しています。「記事広告」とは、見た目では広告と分からないもので、実はお金を払って作成してもらった広告のことです。英語では「アドバトリアル」と呼ばれています。もしこうした記事広告を活用する場合は、必ず「rel=”nofollow”」タグまたは「rel=”sponsored”」を付け、リンクの影響力を減らすようにしましょう。


7. 質の低いディレクトリやリンク集への登録


簡単に登録できるリンク集や、品質の低いディレクトリに掲載されているリンクは、Googleに評価されにくいです。掲載基準のないリンク集サイトでは、不特定多数のリンクが乱立するため、信頼性が低くなります。高品質なリンクを得るには、信頼性の高いサイトや関連性の高いサイトへの掲載を目指しましょう。


8. ウィジェットに埋め込まれたリンク


ウィジェットやアクセスカウンターを使用して、リンクを隠して埋め込む行為も不正リンクに含まれます。これは、サイト運営者が意図しない形でリンクが貼られるため、リンクの信頼性を損なうとされます。コンテンツに直接リンクを貼る際には、必ずサイトの内容に関連したリンクを心がけることが大切です。


9. 隠しリンクと隠しテキスト


リンクを隠す行為も不正リンクの代表例です。たとえば、背景色と同じ色でリンクを埋め込んだり、フォントサイズを極端に小さくしたりする方法です。これは、ユーザーに意図的に隠してリンクを貼ることと見なされ、Googleのガイドライン違反になります。すべてのリンクはユーザーが認識できる形で配置しましょう。隠しリンクはリスクが高く、ペナルティの原因になる可能性があります。

被リンク対策を行う際には、Googleのガイドラインに沿ってリンクを集めることが重要です。不正リンクのリスクを回避するためにも、関連性の高い信頼性のあるサイトからリンクを獲得し、ユーザーに価値あるコンテンツを提供しましょう。


10. プレスリリースや配布記事内でのアンカーテキストリンクの最適化


プレスリリースや記事を他のサイトに配布する場合、アンカーテキストリンクにキーワードを詰め込みすぎると、不正と見なされる恐れがあります。アンカーテキストリンクとは、リンクを設定する際に「こちら」「詳しくはこちら」といった文字にリンクをかけることです。

これに過剰なキーワードを詰め込むことで、検索順位を操作しようとする意図が疑われてしまいます。リンクには「企業名」や「ブランド名」など自然な表現を使い、過剰にキーワードを入れることを避けましょう。


11. 質の低いリンク集やブックマークサイトの活用


質の低いリンク集や自動登録型リンクサイトに登録することも不正リンクに該当します。このようなサイトは、通常、誰でも自由にリンクを追加できるため、掲載されているリンクに信頼性がないと判断されやすいです。Googleはこうしたサイトからのリンクを評価しないどころか、不正なリンクとみなすこともあります。信頼性の高いリンク集や、審査の厳しいディレクトリにのみ登録し、価値あるリンクを増やすようにしましょう。


12. サイトのフッターに埋め込まれたリンク


サイトのフッター部分には、他サイトへのリンクを埋め込みたくなることもありますが、これも不正リンクと見なされる恐れがあります。特に、コンテンツと関係のないリンクを多く含んでいると、検索エンジンに不正と判断されることがあるため注意が必要です。フッターにリンクを追加する際には、内容と関連性の高いものだけにし、目立たせたいリンクはメインコンテンツ内に入れるようにしましょう。


13. フォーラムや掲示板での作為的なリンク


他サイトの掲示板やフォーラムに投稿して自社サイトのリンクを載せることも、キーワードやアンカーテキストの使い方によっては不正とみなされる場合があります。特に、リンクがキーワードを過剰に含んでいる場合や、フォーラムの話題と無関係なリンクである場合にリスクが高くなります。フォーラムでのリンクは自然な形で行い、キーワードを詰め込まないように注意しましょう。役立つ情報として紹介する形でリンクを挿入すると、信頼を得やすくなります。


まとめ


不正リンクはGoogleの評価に大きな影響を与え、最悪の場合、検索結果から除外されるペナルティを受けるリスクもあります。今回紹介した不正リンクの種類を理解し、Googleのガイドラインに沿った健全なリンク構築を行うことで、長期的なSEO効果を高め、信頼性のあるサイト運営を目指しましょう。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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