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2025年02月

トピッククラスターを作ってGoogle上位表示する技術

2025年02月08日

近年、SEO対策において「トピッククラスター」という手法が注目されており、多くの企業や個人がこの手法を使うことにより上位表示を実現しています。SEOにおける「トピッククラスター」という概念は、2010年代中盤にかけて広まってきました。このテクニックは、コンテンツの整理と内部リンク戦略の一環として発展し、特にHubSpotが2017年頃にこの概念を大々的に普及させました。

具体的には、検索エンジンのアルゴリズムが進化し、コンテンツの質や関連性がより重要視されるようになったことが背景にあります。これにより、従来のキーワード中心のアプローチから、トピック全体を包括的にカバーするアプローチへとシフトが起こりました。この手法は、ユーザーエクスペリエンスの向上にもプラスになるため、SEOの効果が高まるとされています。

私のクライアント企業もこのテクニックを駆使して大きな成果を上げるようになってきているので今回はこの手法の使い方について解説します。


トピッククラスターとは?


トピッククラスターのトピックとは英語で「話題」という意味で、クラスターとは「群れ、集まり、集合体」を意味する言葉です。

トピッククラスターの意味は、1つのメイントピック(ピラーページ)を中心に、関連する複数のサブトピック(クラスターページ)を内部リンクで繋ぎ、記事群全体のSEO効果を高める手法です。(ピラーとは英語で「柱、大黒柱、中心人物」を意味する言葉です)

ピラーページは、トピック全体の概要や専門知識を網羅的に解説した記事であり、クラスターページは、ピラーページを補完する形で、より具体的な内容や関連情報などを提供します。

《トピッククラスターの概念図》



トピッククラスターのメリット


トピッククラスターには、次のようなメリットがあります。

1. サイトの専門性が高まる


関連記事同士がつながっていると、検索エンジンがページの内容を理解しやすくなり、サイトの専門性が伝わりやすくなります。それにより検索エンジンによる評価が高まります。

2. 読者にとって使いやすくなるのでサイト内の回遊率が高まる


記事同士のつながりが増えるので、読者が他の記事も読みやすくなりページビューが増え、サイト滞在時間が長くなります。

3. トラフィックが増えやすくなる


クラスターページで狙う目標キーワードは、ピラーページで狙う目標キーワードよりも上位表示難易度が低いので、上位表示しやくなります。複数のクラスターページが上位表示をするとサイトのトラフィックが増えてトピッククラスター全体に対する検索エンジンによる評価が高まり、上位表示難易度が高い目標キーワードを担うピラーページが上位表示しやすくなります。


トピッククラスターの作り方


私のクライアント企業がトピッククラスターの理論に基づいて「留学 費用」で上位表示するためにトピッククラスターを作ったところGoogle検索で長年上位表示を達成することができました。

ここではその実例に基づいてトピッククラスターを作成する手順を解説します。

《トピッククラスターを作成する手順》

1. 目標キーワードの選定


上位表示を目指す各クラスターページの目標キーワードをリストアップし、それらのページのタイトル案を考えます。

2. ピラーページの作成


メイントピックとなるピラーページを作成し、トピック全体の概要や専門知識を網羅的に解説します。



3. クラスターページの作成


ピラーページを補完する形で、クラスターページを作成します。



4. 内部リンクの構築


ピラーページとクラスターページの間で、適切な内部リンクを構築します。



ピラーページからクラスターページにリンクを張るときは、ピラーページのメインコンテンツの横や、下から複数のクラスターページにリンクを張るのではなくメインコンテンツ内から文脈的に自然な形でリンクを張りましょう。

理由は、ピラーページのメインコンテンツの横や、下から複数のクラスターページにリンクを張るとユーザーがそれらのリンクを見落としてしまいクリックしなくなる確率が高まるからです。そうするとサイト滞在時間が増えなくなります。

《良くないリンクの張り方》



こうした事態を避けるために、メインコンテンツ内から文脈的に自然な形でリンクを張り、ユーザーにそれらのリンクをクリックしてもらうことを目指しましょう。

《良いリンクの張り方》



トピッククラスターの具体例


これまで実例として「留学 費用」での上位表示をしたクライアントの例でトピッククラスターを解説しましたが、他にも具体例としては次のようなものがあります。

例1 目標キーワード:「バランスの良い食事」


ピラーページのタイトル
「バランスの良い食事ガイド:健康的な生活のための食事プラン」

クラスターページのトピック(リンク先ページ)
「栄養素のバランスとその役割」
「食事の計画と準備の方法」
「バランスの良い朝食の重要性とおすすめメニュー」
「バランスの良い昼食の作り方とレシピ」
「バランスの良い夕食のアイデアとレシピ」
「スナックと間食の選び方」
「バランスの良い食事のための買い物リスト」
「外食時のバランスの良い選択肢」
「子供向けのバランスの良い食事の工夫」

例2 目標キーワード:「マウンテンバイク 選び方」


ピラーページのタイトル
「マウンテンバイクの選び方ガイド」

クラスターページのトピック(リンク先ページ)
「マウンテンバイクのフレーム素材の違い」
「ハードテイル vs フルサスペンションのどちらを選ぶべきか?」
「ホイールサイズの選び方」
「用途別マウンテンバイクの選び方」
「ギアシステムの選び方」
「ブレーキシステムの比較」
「サスペンションの選び方」
「女性向けマウンテンバイクの選び方」
「マウンテンバイクのメンテナンスとケアの方法」


トピッククラスターを始める際の注意点


トピッククラスターを始める際は、以下の点に注意する必要があります。

1. ユーザー目線でコンテンツを作成する


作り手の造りやすさ優先でなく、ユーザー目線に立ちユーザーが本当に求めている情報を提供する必要があります。つまり、クラスターページは意味もなく増やすのではなく、ピラーページを見に来たユーザーが本文を読んでいる時に、「このことの詳細が見たい」と思うような話題のものを作りましょう。そうすることにより、ピラーページからクラスターページへのリンクをユーザーがクリックしてサイト内に長時間滞在してくれる確率が高まります。

《自然な形でのリンク例》



2. 高品質なコンテンツを作成する


ユーザーにとって価値のある、読みやすいコンテンツを作成する必要があります。高品質な情報とは、オリジナル性が高く、ユーザーにとって役に立つコンテンツで、それはテキスト情報だけでなく画像、動画も含まれます。

3. 定期的にコンテンツを更新する


コンテンツが古くならないように最新の情報を取り入れ、定期的にコンテンツを更新する必要があります。業種にもよりますが、ほとんどの業種では最低1年に1度はテキストの編集・追加、画像の差し替え、追加、サイト内リンク・外部リンクの追加など何らかの形でページに変化を与えて情報をアップデートしましょう。

4. 内部リンクを適切に構築する


関連性の高いページ同士を内部リンクで繋ぎ、サイト全体の情報の流れをスムーズにする必要があります。


まとめ


トピッククラスターは、SEO対策において有効な手法ですが、時間と労力が必要です。しかし、しっかりと取り組むことで、サイト全体のSEO効果を向上させ、ユーザー満足度の高いサイトを構築することができます。

これまで無意識にトピッククラスターをつくって上位表示してきた方は自信を持ってもっとたくさんのトピッククラスターを造り、これまでトピッククラスターを試したことの無い方はすぐにお試し下さい。必ず大きな成果が出るはずです。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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