HOME > 2024年05月26日
2024年05月26日
低品質な「お客様の声ページ」と「アンケートページ」が原因で検索順位が下がる!?
2024年05月26日
最近、様々な企業からSEO(検索エンジン最適化)の相談を受ける時に気がついたこととして、低品質な「お客様の声ページ」と「アンケートページ」がサイト内にあるとサイト全体のGoogleによる評価が下がり、検索順位が下がるという現象があります。
ウェブサイトにおける「お客様の声」セクションは、潜在的な顧客にとって非常に重要な情報源です。実際の利用者の感想や体験談は、新しい訪問者がサービスや商品を試すかどうかの判断材料となるからです。また、お客様アンケートを発表している「アンケートページ」にも同じことが言えます。しかし、これら重要なセクションがうまく活用されていない場合、サイト全体の評価に悪影響を与えかねないので注意をしなければなりません。
「お客様の声ページ」がSEOに悪影響を及ぼす理由
ウェブサイトの「お客様の声ページ」がSEOに悪影響を及ぼす主な理由は、内容の質が低いためです。例えば、単に「とても美味しかった」といった短いコメントだけが掲載されているページは、情報量が不足しています。「とても美味しかった」という言葉はわずか9文字でしかなく、たった9文字しか書かれていないページはほとんどの場合Google検索では上位表示はできませんし、こうした内容が極端に薄いページがサイト内にいくつもあるサイトをGoogleは品質が低いサイトだと判断して、そのサイトにある他のページも上位表示しにくくします。
本当に感動したお客様からの長文のお客様の声は貴重ですが、これが少ないことが一般的です。そのため、長文のお客様の声が多いページは、疑わしいと見なされることもあります。
こうしたお客様の声ページの問題を引き起こさないための対策としては次のようなものがあります。
1. 複数のお客様の声を一つのページに集約する
複数の短いコメントやお客様の声を一つのページにまとめることで、内容の密度を高め、訪問者にとってより有益な情報源となります。
「お客様の声ページ」を改善する上で、複数の声を1つのページにまとめることは非常に効果的な方法です。個々のコメントが短くても、それらを集約することで、ページ全体として充実した情報を提供できるのです。
例えば、ある商品について「使いやすい」「デザインが気に入った」「価格が手ごろ」といった短い感想が複数寄せられたとします。これらのコメントを別々のページに掲載するのではなく、1つのページにまとめることで、読者はその商品の様々な魅力を一目で把握できます。「使いやすさ」「デザイン性」「価格の手ごろさ」といった異なる観点からの評価が一度に見られるため、商品の全体像を深く理解することができるでしょう。
また、複数の声を集約することで、短いコメントの持つ説得力の弱さを補うことができます。1つ1つのコメントは短くても、同じような意見が複数寄せられていれば、その評価の信憑性は高まります。例えば、「対応が丁寧」という感想が1件だけでは心もとないかもしれませんが、複数の人が同じ意見を述べていれば、読者はその商品やサービスの対応の良さを信じやすくなるでしょう。
さらに、様々な観点からの意見を1つのページで見られることで、読者は商品やサービスについてより多角的に理解することができます。「使い勝手が良い」「デザインが素敵」「耐久性に不安がある」といった異なる視点からのコメントが並んでいれば、読者はその商品の長所と短所をバランスよく把握できます。これは、購入を検討する上で非常に役立つ情報となるでしょう。
このように、「お客様の声ページ」において、複数の声を1つのページにまとめることは大きなメリットがあります。短いコメントの弱点を補い、様々な観点からの意見を集約することで、読者により深い理解と信頼を提供できます。この方法を取り入れて、「お客様の声ページ」の価値を高めていきましょう。
2. 詳細な情報を含める
各お客様の声に商品やサービスのどの点が良かったのか、具体的な詳細を加えるようにします。これにより、内容の質が向上し、SEOの効果も高まります。
「お客様の声ページ」を作成する際、各お客様の声にできるだけ詳細な情報を含めることが重要です。単に「良かった」「満足している」といった抽象的な感想だけでなく、商品やサービスのどの点が優れていたのか、具体的に説明するようにしましょう。
例えば、レストランの評価であれば、「料理の味が絶品だった」という感想だけでなく、「特に鮮魚のグリルが新鮮で、ハーブの風味が効いていて美味しかった」といった具体的な感想を加えることができます。また、ホテルの評価なら、「部屋が清潔で快適だった」という意見に加えて、「ベッドのリネンの質が高く、ぐっすり眠れた」といった詳細な情報を提供することが望ましいでしょう。
このように、具体的な詳細を含めることで、お客様の声の内容がより充実し、説得力が増します。読者は、その商品やサービスの良さをよりイメージしやすくなり、購入や利用を検討する上で役立つ情報を得ることができます。また、長くて詳細なお客様の声は、短くて表面的な感想よりも信頼性が高いと思われやすくなるでしょう。
ただし、詳細な情報を求めすぎるのは避けましょう。あまりに長く複雑な お客様の声を書くよう要求すると、お客様の負担になってしまいます。適度な量の具体的な詳細を含める程度でバランスを取ることが大切です。
しかし、お客様の多くが多忙であるため詳細な情報が含まれた長文の声を書いてもらうことは簡単なことではありません。ではどうすれば詳細なお客様の声を書いてもらうことができるようになるのでしょうか?お客様に詳細なお客様の声を書いてもらうには、いくつかの工夫が必要です。考えられる方法としては次のようなものがあります。
@ ガイドラインを提示する
お客様の声を書く際に、どのような点を評価してほしいのかをガイドラインとして提示しましょう。例えば、「商品の使用感」「デザインの好み」「他製品との比較」などのポイントを挙げ、それらについて感想を書いてもらうようにします。ガイドラインがあれば、お客様はお客様の声のポイントを把握しやすく、詳細な情報を提供しやすくなります。
A インセンティブを提供する
詳細なお客様の声を書いてくれたお客様に、何らかのインセンティブを提供するのも効果的でしょう。例えば、「詳細なお客様の声を書いていただいた方の中から抽選で100名様にAmazonギフト券1,000円分をプレゼント」といったキャンペーンを実施することで、お客様のモチベーションを高められるでしょう。
B 書き方の例を示す
詳細なお客様の声の書き方がわからないお客様もいるかもしれません。そこで、サンプルとなるお客様の声を提示し、どのように書けばいいのかを示すのが良いでしょう。例えば、「この商品は、Aの点が優れており、Bの点が気に入りました。また、Cのように使うと便利だと感じました。」といった具体例を示すことで、お客様はお客様の声のイメージを掴みやすくなるはずです。
C フォローアップメールを送る
商品やサービスを利用したお客様に、一定期間後にフォローアップメールを送るのも一案です。その際、「商品の感想をぜひ教えてください」といったメッセージとともに、お客様の声を書くためのURLを添付しましょう。タイミングよく働きかけることで、お客様がお客様の声を書いてくれる可能性が高まります。
D 改善のために必要だということを真摯に伝える
お客様の声を投稿するフォームの冒頭には、改善のためになるべく詳細に渡る感想を書いていただくことで、今後のサービスの改善のために役立てたいと伝えることも一定の効果が期待できます。単なる企業のマーケティングのために協力するよりも、お客様の声を書くお客様自身の将来のため、そして他の人達にも役立つということは1つの有力な動機として機能する可能性が期待できるからです。
これらの工夫を組み合わせることで、お客様により詳細なお客様の声を書いてもらいやすくなるでしょう。ただし、あまり負担をかけすぎないよう、バランスを取ることも大切です。お客様の声を活かしながら、ページの内容を充実させていきましょう。
3. ビジュアル要素の導入
お客様の声とともに商品の写真を掲載することで、訪問者はその商品の外観やデザインをイメージしやすくなります。例えば、家具に関するお客様の声であれば、実際の商品の写真を添えることで、そのデザインや素材感を視覚的に伝えられます。また、化粧品に関するお客様の声なら、パッケージの写真を掲載することで、ブランドイメージを印象付けられるでしょう。
さらに、サービスの利用前後の比較写真を掲載するのも大きなインパクトがあるはずです。例えば、部屋の片付けサービスであれば、散らかった部屋と片付け後の部屋の写真を並べて提示することで、そのサービスの効果を一目で伝えられます。また、ペットのトリミングサービスなら、トリミング前と後の写真を比較することで、仕上がりの質の高さを視覚的に訴求できるでしょう。
このようなビジュアル要素は、訪問者の興味を引くのに非常に効果的です。写真は文字よりも直感的に理解されやすく、強い印象を残します。お客様の声のテキストを読むのが面倒だと感じる訪問者でも、写真なら一目で内容を把握できるでしょう。また、ビジュアル要素があることで、ページ全体の見栄えも良くなり、訪問者の滞在時間が長くなる可能性があります。
「お客様の声ページ」にビジュアル要素を導入することで、訪問者により強いインパクトを与えられます。商品やサービスの写真、利用前後の比較写真などを効果的に使うことで、お客様の声の内容をより印象的に伝えられるでしょう。しかし、お客様が声を投稿してもらう際に、テキストを書くだけでも面倒なのに、商品の写真を撮影して投稿してもらうことは簡単なことではありません。どうすればお客様に面倒な商品の写真を投稿してもらえるのでしょうか?考えられる工夫としては次のようなものがあります。
@ インセンティブの提供
写真を投稿してくれたお客様に、何らかの特典を提供するのが効果的でしょう。例えば、「写真付きのお客様の声を投稿いただいた方の中から、抽選で10名様に商品券1万円分をプレゼント」といったキャンペーンを実施することで、お客様のモチベーションを高められます。
A 投稿のハードルを下げる
写真の投稿方法を簡単にすることで、お客様の負担を減らせます。例えば、お客様の声投稿フォームにスマートフォンから直接写真をアップロードできる機能を追加したり、写真をメールで送信できるようにしたりと、お客様が手軽に写真を共有できる環境を整えましょう。
B 写真投稿の重要性を伝える
写真を投稿することの意義を、お客様に伝えるのも大切です。例えば、「写真付きのお客様の声は、他の方の購入の参考になります」「写真があると、商品のイメージがより伝わりやすくなります」といったメッセージを添えることで、お客様は写真を投稿する意義を理解しやすくなるでしょう。
C 写真の使用例を示す
どのような写真を投稿すればいいのかわからないお客様もいるかもしれません。そこで、投稿する写真の例を提示するのが良いでしょう。商品の全体像や細部の写真、使用中の写真など、具体的な例を示すことで、お客様は写真のイメージを掴みやすくなります。
D SNSとの連携
お客様がSNSで商品の写真を投稿している場合、そのデータを活用するのも一案です。例えば、「#○○(商品名)」といったハッシュタグを設定し、そのタグが付いた投稿を自動的に取得する仕組みを作れば、お客様は別途写真を投稿する手間が省けます。ただし、写真の使用許諾を得ることを忘れないようにしましょう。
E 写真コンテストの開催
商品の写真を募集するコンテストを開催するのも効果的です。優秀な写真を投稿した方に賞品を贈呈したり、サイト上で特集したりすることで、お客様の参加意欲を高められるでしょう。また、コンテストを通じて、質の高い写真を多数集められる可能性もあります。
これらの工夫を組み合わせることで、お客様により多くの写真を投稿してもらいやすくなるでしょう。ただし、写真の投稿は強制ではなく、あくまでお客様の自発的な行動に委ねる必要があります。お客様の協力を仰ぎながら、徐々に写真付きお客様の声を増やしていくことが大切です。
アンケートページが引き起こす問題
お客様アンケートを集計したアンケート結果を発表する「アンケートページ」も、「お客様の声ページ」と同様の問題を抱えていることが多くあります。多くのアンケートページが画一的な形式で作成されており、内容が薄いという印象を与えがちです。特に、手書きのアンケート用紙をそのままスキャンしてPDFで掲載しているケースでは、いくつかの深刻な問題が生じます。
まず、手書きの文字は画像として扱われるため、検索エンジンがテキストとして認識できません。つまり、アンケートの回答内容が検索エンジンに認識されず、ページ内に文字数が少ないために検索結果での表示順位が下がる可能性があるのです。また、画像だけのページは、訪問者にとって読みにくく、内容を把握するのに時間がかかります。そしてスマートフォンでの閲覧時には、さらに読みづらさが増すでしょう。
こうした問題を解決するには、まずアンケートの回答をテキスト化することが重要です。手書きの回答を1つ1つ打ち込むのは手間がかかりますが、その労力は検索エンジン対策として大きな意味を持ちます。テキスト化された回答は、検索エンジンに適切にインデックスされ、関連するキーワードで検索された際に上位に表示される可能性が高まります。
さらに、アンケートの回答を集約し、内容を整理することで、より充実したページを作成できます。類似の回答をグループ化したり、回答の頻出キーワードを抽出したりすることで、訪問者にとって価値のある情報を提供できるでしょう。例えば、「商品Aの満足度が高い理由は、使いやすさと耐久性が評価されているため」といった具合に、回答を要約し、わかりやすく伝えることが大切です。
加えて、アンケート結果をグラフやチャートで視覚化するのも効果的な方法です。数値データを棒グラフや円グラフで表したり、回答の割合を示したりすることで、訪問者は情報を直感的に理解しやすくなります。また、インフォグラフィックスのように、データとイラストを組み合わせた図解を作成するのも良いでしょう。視覚的に訴求することで、訪問者の興味を引き、ページ滞在時間を長くすることができます。
ただし、アンケート結果をテキスト化する際は、回答者のプライバシーに配慮することが重要です。個人が特定できるような情報は削除し、匿名性を確保するようにしましょう。また、グラフやチャートを作成する際も、データの改ざんや誇張表現は避け、あくまで事実に基づいた表現を心がけましょう。
アンケート結果のページを改善することで、サイトの信頼性を高め、訪問者により良い体験を提供できます。手間はかかりますが、丁寧にテキスト化し、わかりやすく集約することで、SEOにも効果的なページを作成できるでしょう。
これらの最適化を通じて、「お客様の声」や「アンケートページ」をより魅力的で有益な情報源に変えることができます。サイトの品質を高め、検索エンジンによる評価を向上させることで、最終的には訪問者の満足度と信頼感を高めることにつながります。
《関連情報》 低品質ページの特徴と改善策
鈴木将司の最新作品
プロフィール
フォローしてSEOを学ぼう!
<< 2024年 05月 >> | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
最新記事
- E-E-A-Tとは何か?この基準を満たさないサイトは上位表示が出来ない!?
- 複数のサイトを運営する時の注意点とSEO対策
- サブドメインがSEOに与える影響とは?複数サイト運営時に注意すべきポイント
- 検索順位を上げるためのキーワード戦略とページ構造の最適化
- Google検索での「AIよる概要」の表示がもたらす影響と今後の集客戦略
- Googleの視点から見た「ウェブページの質」とは?ページの質を高めるための重要なポイント
- SEOは外注すべきか?それとも内製すべきか?メリットとデメリットを考える
- URLとは何か?SEOとURLの関係
- Googleが評価するウェブサイトの品質とは?
- Google広告は自然検索順位に影響するのか?
アーカイブ
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年09月
- 2024年08月
- 2024年07月
- 2024年06月
- 2024年05月
- 2024年04月
- 2024年03月
- 2024年02月
- 2024年01月
- 2022年06月
- 2022年04月
- 2022年03月
- 2022年01月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年09月
- 2021年08月
- 2021年07月
- 2021年06月
- 2021年04月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年09月
- 2020年08月
- 2020年07月
- 2020年06月
- 2020年05月
- 2020年03月
- 2020年02月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年09月
- 2019年08月
- 2019年07月
- 2019年06月
- 2019年05月
- 2019年04月
- 2019年03月
- 2019年02月
- 2019年01月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年09月
- 2018年08月
- 2018年07月
- 2018年06月
- 2018年05月
- 2018年04月
- 2018年03月
- 2018年02月
- 2018年01月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年09月
- 2017年08月
- 2017年07月
- 2017年06月
- 2017年05月
- 2017年04月
- 2017年03月
- 2017年02月
- 2017年01月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年09月
- 2016年08月
- 2016年07月
- 2016年06月
- 2016年05月
- 2016年04月
- 2016年03月
- 2016年02月
- 2016年01月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年09月
- 2015年08月
- 2015年07月
- 2015年06月
- 2015年05月
- 2015年04月
- 2015年03月
- 2015年02月
- 2015年01月
カテゴリー
- パンダアップデート(20)
- ペンギンアップデート(5)
- スマートフォン集客・モバイルSEO(42)
- Google検索順位変動(5)
- Youtube動画マーケティング(7)
- コンテンツマーケティング(13)
- Web業界の動向(19)
- デジタルマーケティング(14)
- ソーシャルメディア(10)
- 成約率アップ(7)
- SEOセミナー(4)
- 認定SEOコンサルタント養成スクール(2)
- 上位表示のヒント(135)
- ビジネスモデル開発(5)
- Bing上位表示対策(1)
- SEOツール(16)
- ヴェニスアップデート(1)
- スマートフォンSEO対策(19)
- アップルの動向(3)
- 人材問題(4)
- Googleの動向(20)
- 生成AIと人工知能(12)
- ローカルSEOとGoogleビジネスプロフィール(20)
- ドメイン名とSEO(6)
- アルゴリズムアップデート(45)
- Webの規制問題(7)
リンク集