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2018年07月20日

YouTube動画をWebページに貼り付けるだけでGoogle動画検索からのアクセスが増える!?

2018年07月20日


先日、吉田泰郎さんという弁護士さんから貴重な情報をいただきました。それは:

「私が知らなかっただけなのかもしれないのですが、
本日、グーグルで「動画」検索をしてみたところ、
以前と、検索クエリ画面に変化があったように思いました。


たとえば、「交通事故 弁護士」で検索したところ

以前は、検索クエリ画面から、リンクをクリックすると、
ユーチューブなどの、動画そのものが再生されていたと思うのですが
今は、「動画が貼り付けられているウェブサイトのページ自体」
に飛ぶようになっています。


私が知らなかっただけなのかな?とも思うのですが、
これは、グーグルが、動画は単独で再生してよろこぶのではなく、
ウェブサイトの一部に埋め込むことが、通常の状態と考えているということでしょうか。
そうだとすると、ウェブサイトへの動画埋め込みは、いわば、グーグルが推奨していることだと考えるべきなのでしょうか。」


というものです。

この連絡をいただいてから、どういうことかGoogleの動画検索で確認をしました。

例えば、下図はGoogleで「SEOソフト」というキーワードで検索してそのまま検索結果画面の上にある「動画」というタブをクリックしたGoogle動画検索の検索結果ページです。

《Google検索の検索結果ページ》



《Google動画検索の検索結果ページ》



私の知る限り、その方がおっしゃるようにGoogle動画検索をすると検索結果ページに表示されるURLは該当する動画があるYouTubeのサイトの動画ページでした。

しかし、現在ではその動画が貼り付けられているWebページのURLがGoogle動画検索の結果ページに表示されています。

《Google動画検索の検索結果ページ》



実際に検索順位1位の
https://www.web-planners.net/tools/
には検索した「SEOソフト」の動画がたくさん貼り付けられています。



これはとても大きな変化です。

何故なら以前ならいくらYouTube動画を作ってYouTubeにアップしても、Google動画検索からはGoogle系列のYouTubeのサイトにしか検索ユーザーは行くことが出来なかったのが、現在ではその動画を貼り付けている自社のWebページにリンクが張っているので、ユーザーがYouTubeのサイトを経由せずに直接Webページに来てくれる可能性が生じるからです。

これは、極論を言えば「YouTube動画を自社サイトに貼り付ければGoogleからの流入が増える」という新しいYouTube活用法が生まれたことを意味します。

しかも、自分の作った動画ではなく、他人が作った動画を貼り付けるだけでGoogle動画検索にかかることがあるのです。

例えば、下図は、私がたまたま自分のブログにスティーブジョブとビルゲイツの対談動画を張った記事が「SEOソフト」という彼らが一言も口にしていないのにGoogle動画検索で9位と10位に表示されている様子です。



そのYouTube動画のタイトルは英語のもので「Steve Jobs and Bill Gates Together at D5 Conference 2007」というものです。「SEO」とか、「ソフト」とかそうした言葉は全く含まれていません。

従来のYouTubeのSEOでは、動画のタイトルや紹介文に目標キーワードを含めることでしたが、この動画のタイトルや紹介文には全く「SEO」も「ソフト」という言葉も含まれてないのです。

このことからわかるのが他人のYouTube動画でも自社サイトに貼り付ければ、自社サイトのWebページ内に書かれているキーワードをGoogleが拾ってGoogle動画検索で上位表示する可能性が拓けたということです。

この記事をご覧の方はぜひ自分のYouTube動画があれば、とにかく自社のWebページに貼り付けて見て下さい。

そして自分のオリジナル動画が無ければYouTubeから見つけ出して自社のWebページに貼り付けて見て下さい。

うまく行けばGoogle動画検索の検索結果ページからそのWebページへのアクセスが増えるはずです。

私がこのことに驚いている間にもう1通吉田さんから次のようなメールが届きました:

「先程、「グーグルで動画検索をした結果」について、
動画ではなく、動画を掲載しているウェブサイトに誘導される、というお話をしましたが、その後、しばらく見ていると、奇妙なことに気が付きました。


気づいた点
グーグルで動画検索をした結果の検索クエリ画面から、動画を掲載していることになっているウェブサイトを訪問しても、その動画が存在しないことがある。


たとえば、「交通事故 弁護士
で動画検索をした結果のクエリ画面


から、一番上に掲載されている、このページを訪問しても、ページのなかに動画がありません。
https://XXXXXXXXX.com


ただし、全ての検索クエリが、そうかというと、そうでもありません。

ちゃんと、動画が掲載されているものもあります。」

これも驚きました。私の複数のキーワードでGoogle動画検索をしたところ、確かに動画が全く貼り付けられていないWebページが上位表示しているケースがいくつもありました。

詳しく調べてみたところ、Google動画検索にかかったWebページにはYouTube動画が貼り付けられていなくてもサイト内の他のページに貼り付けられているということがわかりました。

しかし、それにしてもサイトのどこかにYouTube動画を貼り付けているだけで、1つもYouTube動画が貼り付けられていないWebページがGoogle動画検索の上位に表示されるのはおかしいです。

これではまるでGoogleが自ら提供する人気サービスのYouTube動画をネット上のたくさんのWebサイト上に貼り付けることを奨励するキャンペーンのようです。

実際にはGoogleがYouTube動画を世の中にさらに広めるためにわざと不正確な検索結果を表示するわけが無いと思いますので、何らかのミスだとは思います。

しかし、それにしてもすごいことになってきました。

YouTube動画を誰のものでも良いので自社サイトに貼り付ければGoogleがWebページ内に書かれた言葉に反応してGoogle動画検索で上位表示させるということが現実に起きています。

新しいYouTube動画SEO競争の始まりを予感します。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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