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2017年04月

【吉報!】Googleがモバイルファーストインデックス導入時期の延期を発表!

2017年04月01日

Googleがモバイルファーストインデックスの導入を延期するという発表をしました。

Google’s mobile-first index is (still) months away
At SMX West, Google's Gary Illyes said the company is still experimenting with its mobile-first index and doesn't have an exact timeline for launch.
『Googleのモバイルファーストインデックスの実施は未だ数ヶ月先
SMX Westで、Googleのゲイリー・イリーズ氏はモバイルファーストインデックスの実験をしている段階であり、実施の日時は未定であると発表』
Search Engine Land 2017年3月23日)

これはGoogle社のウェブマスタートレンドアナリストのゲイリー・イリーズ氏がSMX WestというSEOのカンファレンスで正式に発表したことを伝えるものです。

モバイルファーストインデックスが実施されるとGoogleはモバイル版サイトの内部を評価してモバイル版Googleの検索順位だけではなく、PC版Googleの検索順位を決めるようになります。

これにより非常に大きな検索順位の変動が予想されます。

自社サイトの検索順位を落とさないためには従来のようにPC版サイトのページに対してSEO(検索エンジン最適化)をするのではなく、モバイル版サイトのページに対してSEOをする必要があります。

すでに私の周りの経営者の中には「自社のPC版サイトを見るのを止めました。どうしてもパソコンで自社のPC版サイトばかり見ているとモバイル版サイトのほうが一向に充実しないからです。」というような極端な人も出てきました。

確かに、パソコンで自社サイトをみてばかりいると自社のモバイル版サイトの改善は疎かになりがちになります。

パソコンでPC版サイトを見ながら「ここの部分にこの画像を張ってくれ」だとか、「この部分にこうした文章を書いてくれ」ということを社内のWeb担当者さんや外部のWeb制作会社さんに依頼することになります。

しかし、数カ月後にGoogleがモバイルファーストインデックスを導入したらGoogleはPC版サイトではなく、モバイル版サイトを検索順位算定のために見ることになります。

そうなったらいくら自社のPC版サイトの中身を改善しても検索順位アップやその維持には貢献しなくなります。

モバイルファーストインデックス時代に経営者やサイト運営者が備えるための最初のステップは、積極的にスマートフォンで自社のモバイル版サイトを見ることです。

そしてただ見るだけではなく、スマートフォンを使う見込み客の視点で自社のモバイル版サイトがPC版サイトと比べて遜色なく使えるサイトかを総点検して下さい。

今回、Googleは当初の発表よりもモバイルファーストインデックスの導入を延期しましたが、これはある意味、私達サイト運営者へのGoogleからのギフトだと思った方が良いです。

しかし、その時間というギフトはたった数ヶ月だけのものです。

スマホが壊れる程、データ使用量が毎月の制限を超える程スマホで自社サイト、ライバルサイトを見るようにして下さい。
そして自社サイトがスマホという画面が小さく、屋外などの快適では無い環境でもサイトを閲覧するユーザーの立場に立って快適に使えるモバイルファーストサイトになるように磨きをかけて下さい。

【重要】Googleが再度モバイルファーストインデックス導入の延期を発表!年末か来年初頭まで延期

2017年04月07日

先週のニュースに続き、今回もGoogleが再度モバイルファーストインデックス導入の延期を発表しました。
(モバイルファーストインデックスが実施されるとGoogleはモバイル版サイトの内部を評価してモバイル版Googleの検索順位だけではなく、PC版Googleの検索順位を決めるようになります。これにより非常に大きな検索順位の変動が予想されます。)

Google hopeful the mobile-first index will launch by year’s end
But Gary Illyes says it might not go live until 2018.
『Googleが年内中にモバイルファーストインデックスの導入を望んでいると発表。しかし同社のゲイリー・イリーズ氏は来年2018年までは無理だろうと発表』

Search Engine Land 2017年4月6日

これはGoogle社のウェブマスタートレンドアナリストのゲイリー・イリーズ氏がボストンで開催されたNext10x Conferenceというモバイルデジタルマーケティングのカンファレンスで正式に発表したことを伝えるものです。

このニュースによると:
(1)モバイルファーストインデックスの導入は当初の予想よりも困難
(2)年内一杯には導入したいが恐らく完全な形では無理だろう

ということです。

小さなソフトですらちょっと改善するのには半年くらいはかかることが多いのに、世界最大規模の検索エンジンであるGoogle検索というソフトを昨年末の発表から3ヶ月程度で本当に大規模な変更が出来るのか疑問視していた方は多かったと思います。
そうしたことからもある意味当然と言っても良いのが今回の導入延期のニュースだとも言えます。

これまでの海外ニュースの報道によると導入が困難な理由の1つはPCサイトとモバイルサイトを別々のURL、例えば:

【PCサイト】
https://www.suzuki.com


【モバイルサイト】
https://www.suzuki.com/sp/


というように分けているところが多いため、PCサイトにリンクを張っているサイトがあっても、モバイルサイトにはリンクを張っていないサイトが多いので、被リンク元の数というGoogleの検索順位決定要因の重要な部分の計算が上手くいかないこともあるということです。

下の図はGoogleがどのような基準でサイトの検索順位を決めているかをOpen Umbrella社が調査したデータです。



ご覧のように最も大きな順位決定の要因は「Links:30%」というようにリンクだということであり、しかも100%のいち30%も占めるということです。

Googleが発表しているものではなく1企業が独自調査したものなので1つの参考データでしかありませんが、他社の調査結果でも同じように検索順位決定要因のNo.1は外部サイトからの被リンクの数とそれらの質だということが言われています。

恐らく、Googleはモバイルファーストインデックスを導入する時には、モバイルサイトが外部サイトからリンクされていなくても、その企業のPCサイトが外部サイトからリンクされていればモバイルサイトの被リンク元としても評価してもらえるようになるとは思います。

しかし、これは楽観論でしかなく、実際にはどうなるかは分かりません。万が一のためにPCサイトとモバイルサイトのURLを

【PCサイト】
https://www.suzuki.com


【モバイルサイト】
https://www.suzuki.com/sp/


というように分けるのではなく、

【PCサイト】
https://www.suzuki.com


【モバイルサイト】
https://www.suzuki.com


というように同じURLで運営したほうが良いでしょう。

この事は何年も前からGoogleが公式サイト上で推奨していることです。




PCサイトとモバイルサイトのURLを全く同じにするにはレスポンシブWebデザインという画面の幅によってレイアウトが液体のように伸縮する作り方か、ユーザーがPCユーザーか、スマートフォンユーザーかによってそれぞれPC用のレイアウトとスマートフォン用のレイアウトでページを出力する動的配信という作り方が無難です。

御社のサイトも現在レスポンシブWebデザインか、動的配信という作り方で無い場合は早急にどちらかの形でモバイルサイトを作り直した方が得策です。

ぜひ早急に検討し対応して下さい。そして年末、あるいは来年始めのモバイルファーストインデックスが導入されても何の悪影響も受けないことを徹底して下さい。

【関連記事】
モバイルファースト時代に備えろ!モバイルサイトは文字数が少ないても良いのか?
モバイルファースト時代のサイト内リンク数の注意点
モバイルファースト時代の外部ドメインへの発リンク

Googleマップで上位表示してもお客は来ない!?Google地図検索SEOに集客上の意味はあるのか?

2017年04月15日

最近増えている相談で「Google検索に表示される地図の部分で上位表示するSEO対策をするサービスは使うべきか?」というものがあります。

Googleの検索結果ページの上の方に3つまで表示される地図の枠に自社の情報を表示したいというニーズは以前よりありますが、そのニーズを成果報酬という形で代行するサービスを利用すべきなのでしょうか?

上位表示代行サービスを申し込む前に次のことを考えるべきです:

1、上位表示した後半永久的に料金を払う覚悟があるのか?

2、地図枠で上位表示することが自社の売上アップに本当に繋がるのか?

1、上位表示した後半永久的に料金を払う覚悟があるのか?
成果報酬のSEOの一番の盲点は、上位表示するまでは料金を払う必要な無いとしても上位表示した後は料金をずっと払わなければならないという点です。

優秀な代行会社が仮に上位表示をすることに成功したとしても、その施策は永久に続くものではありません。その施策の効果が低減した後に、クライアント側で上位表示の努力をしたことにより検索順位が維持出来たという場合はどうでしょうか?その場合、自分が努力して上位表示を維持しているのに契約上は他人に料金を毎月半永久的に払わなければならないというのはとても理不尽ではないでしょうか?

もしその理不尽さに耐えることが出来て、どうしても地図枠に上位表示したくてならないなら問題はありません。
私の以前の東京のクライアントで来客型ビジネスを経営している方がいました。その方は3つのキーワードで地図検索でトップ3に表示してもらえる成果報酬型のMEO(地図検索部分のSEO対策)を契約してその後上位表示に成功しました。

しかし上位表示した月から1キーワードあたり月額30,000円 X 3キーワード = 90,000円をずっと払っていました。これはほぼ毎月100,000円、年間1,200,000円、10年で12,000,000円の出費です。

契約前に今一度頭を冷やして将来を考えた方がよいでしょう。

2、地図枠で上位表示することが自社の売上アップに本当に繋がるのか?
これは最も根本的な疑問ですが、Googleの検索結果の上の方に表示される地図枠3つの中に自社の情報が表示されることによってどれだけ売上が増えるのかご存知でしょうか?

私は今まで一度も地図枠で上位表示することに成功した人が「地図枠で上位表示したから売上が増えましたよ!」だとか、「地図枠で上位表示したから自社サイトのアクセスが増えましたよ」と言う人に会ったことがありません。

専門業者さんんい依頼して上位表示した人や、自力で上位表示した方を何人も知っていますが、私の知る限りでは上位表示して満足しているだけのように見えます。
前からの願望が叶って満足してその後はそのことすら忘れてしまっているように見えます。

ここで私たちは自分自身に次の質問をするべきです。それは「これまで地図部分に表示されたお店や会社のリンクを辿ってそのサイトに見に行って購入をしたことがあるか?あるいは地図部分に表示されている電話番号をクリックして電話予約や注文をしたことがあるか?」という質問です。

私はこの質問を何度もしたことがありますが、答えは「自分が知っている店ならば電話をして予約注文をしたことがある」というものです。
パターンとしては自分がいる場所の近くにモスバーガーがあるか、あるいはスターバックスがあるかと思った時に「モスバーガー 新橋」だとか、「スターバックス 梅田」とか自分が好きなブランドのお店を探す時です。人それぞれ様々な検索をすると思いますが、知り合いに聞いても同じような答えが返ってきます。

真実は大規模なアンケート調査でもしないと分からないはずです。でも、もしかしたらブランド名で指名検索されるようなスターバックス等の全国チェーンでないと集客効果はほとんど無いのかも知れません。

いずれにせよ、今自分が持っている願望が単なる思い込みではないのか?本当に集客上の効果があるのかをいつも疑うようにして下さい。
Webの世界では大多数の企業が宣伝しているものは効果があると思い込んでしまいがちです。
しかし、多くの場合はそれは単に彼らから思い込まされている可能性があるのです。

まさに「生き馬の目を抜く」ということわざどおりなのがWeb業界です。いつも見聞きする事全てを疑うようにして下さい。そしてそれでもやるべきだと思ったら誰が何と言おうと自らを信じてやり抜いて下さい。あるいは少しでも疑問があったら一度立ち止まることにより時間とお金を節約して下さい。

【重要データ】地元客を集客するローカルSEOに勝つための必須条件は?ローカルSEOの検索順位決定要因2017

2017年04月22日

前回のブログではGoogleの検索結果画面の上の方に表示される地図枠に自社の情報を表示させることが果たして集客にどれだけ貢献するのかを考察しました。

今回は、地図枠の下に表示される自然検索結果部分について考えてみます。

自然検索結果画面に自社サイトを表示させるメリットは少なくとも2つあるはずです:

1、企業名、住所、営業時間という基礎的な情報しか表示されない地図枠とは違い、自然検索部分には自社Webページのタイトルタグ、メタディスクリプションに自由に記述された文言を表示することが出来る
→ これにより検索ユーザーに事前に興味をそそるような情報を提供し、自社Webページへのリンクのクリック率を高めることが出来る


2、検索ユーザーの多くが自然検索で上位表示しているサイトは人気があり、信頼できるサイトだという認識を持つようになっており、サイトを見る前から一定の信頼感を抱いてくれる
→ これは広告と比べた時にも言えることです。広告はお金さえ払えば表示できる部分であり、検索ユーザーに信頼感を持ってもらいにくい傾向があります。それに比べて自然検索で上位表示しているサイトには一定の信頼感を抱く検索ユーザーが増えてきています。

結論を言えば、広告欄や、地図欄に表示されるよりも、ローカル客を集めるには自然検索での上位表示が特効薬だということです。

しかし、誰もが自然検索欄で上位表示出来るものではありません。

上位表示するにはローカル客が検索したキーワードで上位表示する、つまりローカルSEOの仕組みを知り、それを実践する必要があります。

ここで非常に参考になるデータがあります。それはMOZという米国の大手SEO会社が発表したローカル検索の検索順位決定要因2017という調査結果です。



この調査結果によると「整体院 横浜」、「エステサロン」、「税理士 新宿」などのローカルキーワードで検索した時の検索順位は次の要因でGoogleが決めているということです:

【1】被リンク:29%
被リンクを受ける際のアンカーテキストの文言、リンクを張っている被リンク元サイトのドメインの権威性、リンクを張っているサイトのドメイン数等

【2】ページ内要因:24%
企業名、住所、電話番号の3つがWebページ内に掲載されているか。タイトルタグ内にキーワードが書かれているか、Webサイトのドメインの権威性等

【3】ユーザー行動:11%
Googleの検索結果ページ上のクリック率、モバイル版Googleの検索結果ページに電話番号が表示された場合の発信率、その他クリック率等

【4】パーソナライゼーション: 9%
検索ユーザーの過去の検索履歴

【5】サイテーションシグナル:8%
インターネット電話帳(日本ではNTTタウンページ等)への掲載状況と電話帳データとの整合性、その他ローカル性の高いWebサイトへの掲載件数等

【6】Googleマイビジネス(企業用のGoogle+)の掲載状況:7%
Googleマイビジネスに登録された地理的位置と検索ユーザーの所在地の近接度、Googleマイビジネスに入力した項目との関連性等

【7】レビュー投稿状況:7%
Googleマイビジネス(企業用のGoogle+)への口コミ投稿数やその評価の高低と多様性等

【8】ソーシャルシグナル:4%
Google、Facebook、Twitter等でその企業のソーシャルメディアアカウントがどれくらい活発に利用されているか?

これら8つがローカル検索での順位決定の重要要因だということがわかりました。

これはローカルSEOで成功するためのチェックリストそのものですので【1】から【8】まで順番にチェックして対応可能なものを探して対策をして下さい。

これが成功すれば多くの地元客を自社サイトに誘導することが可能になり業績アップに直接的に貢献するはずです。

次回のブログではこれら8つの要因を1つ1つ詳しく解説させていただきます。

【関連情報】
Googleマップで上位表示してもお客は来ない!?Google地図検索SEOに集客上の意味はあるのか?

地域キーワードで上位表示するには被リンクが最も重要!

2017年04月29日
前回のブログでは「整体院 横浜」や「エステサロン」などのローカル性が高いキーワードで上位表示するには8つの検索順位決定要因があるということを報告しました。

それら8つのローカルSEO検索順位決定要因とは:

【1】被リンク:29%
【2】ページ内要因:24%
【3】ユーザー行動:11%
【4】パーソナライゼーション: 9%
【5】サイテーションシグナル:8%
【6】Googleマイビジネス(企業用のGoogle+)の掲載状況:7%
【7】レビュー投稿状況:7%
【8】ソーシャルシグナル:4%


です。

今回は1つ目の:

【1】被リンク:29%

について考えてみたいと思います。

被リンクというのはどのような意味かというと自社サイトが他のドメインのサイトからリンクをしてもらっている状態の事を言います。

例えば私達のサイトのドメイン名が 
www.aaa.com だったとして他のドメインである
www.tanin.co.jp が www.aaa.com 
にリンクを張っていたら
www.aaa.com は www.tanin.co.jp
から被リンクを受けているということになります。

そしてwww.tanin.co.jp は www.aaa.com にとっての被リンク元ということになります。

被リンク元があるかどうかは非常に重要なポイントです。

その理由は、他のサイトからリンクを張ってもらうためには信用力が必要だからです。

人は信用できないサイトにはリンクを張りません。リンクを張る理由は自社サイトを訪問してくれたユーザーに:

(1)より多くの情報を知ってもらうために紹介する
(2)自社サイトにある情報の正しさを証明するため


です。

(1)にせよ(2)にせよ信頼できないサイトには決してリンクを張りたがらないのがサイト運営者の心理です。

ということは、他のサイトからリンクを張ってもらっているということは信頼されているからだということになります。

逆に言えば:

・リンクを張ってもらっているサイト = 信頼できるサイト
・リンクを張ってもらっていないサイト = 信頼できないサイト


だということになります。

Googleはこのサイト運営者の心理を見抜いて検索順位を決める上で被リンクがあるか、無いかでサイトの信頼性を測定し、検索順位を決める上で最も重要な基準として被リンクの状況を利用しています。

上位表示の第一条件は信頼できるサイトからリンクを張ってもらっているか、そしてどのくらいの数のそうしたサイトからリンクを張ってもらっているかという被リンクの状況です。

近年、SEOではコンテンツが最も重要だという風潮がありますが、確かにコンテンツは重要な検索順位の判断基準です。しかし、コンテンツの質は最終的にそのコンテンツがあるWebサイトを誰がリンクしているかという推薦者の質と数で決定されるのです。

からこそ今回のMOZの発表にもあるように被リンクの重要性は100%のうち29%もあり、ローカルSEO検索順位決定要因の1位になっているのです。
そして、このことはローカル性の高いキーワードだけではなく、「家具 通販」だとか「ホームページ 作り方」等の地域性の低いナショナルSEOについても全く同じことが言えます。

ではGoogleはどのような形で被リンクを評価、査定するのでしょうか?今回のMOZのローカルSEO検索順位決定要因の発表資料によると:

1、被リンクを受ける際のアンカーテキストの文言
2、リンクを張っている被リンク元サイトのドメインの権威性
3、リンクを張っているサイトのドメイン数等


の3つだということです。

1、被リンクを受ける際のアンカーテキストの文言
→ アンカーテキストというのはリンクテキストのことです。
Googleは私達のサイトが他のサイトからリンクを張ってもらう時にどのようなアンカーテキストでリンクされているかを重要視しています。
例えば私達のサイトの名前が「メルカリ」という名前だったとします。
他のサイトからリンクを張ってもらう時に単に「メルカリ」という言葉でリンクを張ってもらうよりも「フリマアプリ」だとか、「フリマアプリのメルカリ」というアンカーテキストでリンクを張ってもらったほうが「フリマ」だとか、「フリマアプリ」で上位表示されやすくなります。

しかしここに一つ落とし穴があります。それはむやみにアンカーテキストに自分が上位表示を目指すキーワードを詰め込んでリンクを張ってもらうとGoogleは意図的なSEOをしているということに気がついて被リンクの効果を下げるようになります。

例えばあるサイト運営者が自分のサイトを「横浜 相続」というローカルキーワードで検索順位を上げたい場合に、たくさんのサイトから「横浜相続の鈴木税理士事務所」というアンカーテキストでリンクを張ってもらうのはリスクがあります

1つや2つのサイトからそうしたアンカーテキストでリンクを張ってもらうだけならまだしも数十、数百のサイトから「横浜相続の鈴木税理士事務所」という不自然なアンカーテキストでリンクが張られているとGoogleは意図的なSEOをしていると判断してリンクを効果をゼロにするか、ゼロに近く下げます。

今日の被リンク獲得対策で重要なポイントは様々なアンカーテキストでリンクを張ってもらうことです。そうすることによりGoogleは検索順位を上げてくれやすくなります。

被リンク調査ツールのマジェスティックSEO
https://ja.majestic.com/
を使うと自社サイトや、競合サイトがどのようなアンカーテキストでリンクをされているかを調べることが出来ます。

【Googleで「横浜 相続」で上位表示しているサイトのアンカーテキストの比率データ】



2、リンクを張っている被リンク元サイトのドメインの権威性
→ これは自分のサイトがどれだけ信頼性の高いサイトから被リンクを受けているかを示すものです。
ドメインの信頼性をGoogleは発表していないのでGoogle以外の企業が発表している数値を参考にする必要があります。
私はドメインの信頼性をマジェスティックSEOのトラストフローで見るようにしています。トラストフローというのは同社が20年近く前から世界中のWebサイトの被リンク元を調査して収集し算出しているWebサイトの信頼性を示す指標です。

下の図は「横浜 相続」で7位の横浜銀行のサイトの被リンク元をマジェスティックSEOで調べた結果です。



ご覧のように横浜銀行のサイトはトラストフローが80だとか、42、59というような非常に高いサイトからリンクを張ってもらっていることがわかります。

トラストフローの数値は100点満点で、信頼できるサイトにだけリンクを張り、かつ信頼できるサイトからリンクを張ってもらうと高まるようになります。

反対に、信頼できないサイトにリンクを張ってばかりいたり、信頼できないサイトばかりからリンクを張ってもらっていると下がっていきます。

私達もトラストフローが高いサイトにリンクを張り、かつ信頼できるサイトからリンクを張ってもらうことによりGoogleの検索順位を上げることが可能です。常日頃からトラストフローの数値を気にしてサイト運営するをする必要があります。

3、リンクを張っているサイトのドメイン数等
→ これは自社サイトがどれだけ多くの異なったドメインのサイトからリンクを張ってもらっているかという数値のことです。

例えば私達のサイトが:

www.yahoo.co.jp

www.rakuten.co.jp

の2つの異なったドメイン名のサイトからリンクを張ってもらっていたら私達のサイトにリンクを張っているサイトのドメイン数は2となります。

これはマジェスティックSEOでは「参照元ドメイン」という項目として表示されるものです。



参照元ドメイン数を増やす最も簡単な方法は自社で様々なドメイン名を取得してサイトを開き、それらから上位表示を目指すサイトにリンクを張ることです。

しかし、1つ1つのサイトにしっかりとアクセス数が発生するように検索ユーザーが知りたる情報を発信する必要があります。見たくれだけのサイトを様々なドメインで開いてそれらからリンクを張っても効果は出ません。Googleは被リンク元のサイトのアクセス数や、それらが他のドメインの信頼されるサイトからリンクを張ってもらっているかなど深く調べているからです。

最後に最も重要なことですが、「誰が一体リンクを張ってくれるのか?」という点です。

確かにサイトのコンテンツを品質を高めること、ユーザーに役に立つコンテンツを作ることなのですが、それをするだけでは不十分です。

何故ならいつ他のサイトが自社サイトにリンクを張ってくれるかわからないからです。

明日かも知れないし、来週かも知れないし、来月、来年、あるいは5年後かも知れません。

ビジネスとして少しでも早く上位表示、新規客増という結果を出さなくてはならない中、そんな悠長なことは言ってられません。

ではどのような行動を起こすべきなのか?それは・・・

(1)電話帳サイト(iタウンページ)への掲載依頼(月6,000円台から)

(2)地元商工会議所、観光協会、同業者組合などの会員紹介ページからリンクを張ってもらう
(年会費1万円から数万円程度)

(3)地元メディアに掲載してもらうためにプレスリリース代行会社を利用する(PRTIMES、アットプレス等1回あたり3万円)

(4)地元地方自治体の広告スポンサーになる(月数千円から5万円程度)

(5)取引先のサイトからリンクを張ってもらうように働きかける


(6)その他地元だけにこだわらず他の地域のサイトからもリンクを張ってもらうこと

の少なくとも6つがあります。

以上が、被リンク元の意味と、どのような被リンク元をGoogleが検索順位を決める際に評価しているか、そして具体的にどうすれば被リンクを獲得出来るかについてです。

こうした今求められる被リンク元を少しでも多く集めて下さい。

次回はローカルSEOの2つ目の検索順位決定要因の

【2】ページ内要因:24%

について解説させていただきます。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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