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2016年06月22日

不正リンクの効果があるため順位が高くなっているサイトを見た時にどうするべきか?

2016年06月22日
日々、様々なサイトの相談を受けていると例外的な現象を目にすることがあります。

例外的な現象とは、Googleのガイドラインに沿わない、もっと言うと違反しているにも関わらず難しいキーワードで上位表示しているケースです。
昨日、あるクライアントさんから相談を受けたためにその方が狙っているキーワードのほとんど全てのキーワードでいつも検索順位のトップ3位に入っているサイトの被リンク元をマジェスティックSEOという被リンク分析ソフトで解析しました。

その結果分かったのは、膨大な数のサイトからGoogleが禁止している被リンクを受けていることです。

これは具体的にどのようなことかというと:

1、キーワードだけでのリンクテキスト(例:債務整理 大阪)
2、明らかにお金を払って購入したリンク(例:PRだとか、おすすめサイトという欄からのリンク)
3、バナー広告


などです。

リンクに対する取り締まりが厳しくなった2012年からこうした形でのリンクは不正リンクと見做されて通常、Googleによりペナルティーを受けて検索順位が少なくとも40位以上は下がるようになってきました。

2と3に関してはお金の受け渡しによって得たリンクは必ず「rel="nofollow"」という属性情報をアンカータグに張らなくてはならいということをGoogleは過去何度も様々な場所で通達しています。

にもかかわらず、不正リンクがたくさんあるにも関わらず今でも上位表示しているサイトが調べれば調べるほど出てくるのです。

何故このようなことが起きているのでしょうか?

考えられる理由は・・・

1、Googleのチェック機能が未だ未熟な状態にある

2、Googleのサーチクオリティーチームの人出が足りない

3、良質なリンクもあるので、不正なリンクが多少あっても相殺され許される

4、不正なリンクが増えるにしたがってリスティング広告などを積極的に買っているのでGoogleが不審に思わない

5、サイトのアクセスがとても多いので不正リンクがあっても許されている

という5つが少なくとも考えられます。

1、Googleのチェック機能が未だ未熟な状態にある

→ Googleは通常、ソフトウェア(アルゴリズム)によって不正なリンクを見つており、たくさんの不正が発覚したら自動的にそのサイトの検索順位を大きく落とします。
しかし、そのソフトウェアも未だ完璧なものではなくWeb上の全てのページをチェック出来ないでいるという事も考えられます。
これが理由の場合は、遅かれ早かれ時間の問題で不正リンクによって上位表示しているサイトはすでに不正リンクが原因で順位を大幅に落とされたサイトと同様順位を下げられ不正リンクを早急に削除するか、そのドメインを捨てて一からやり直すことが強いられるはずです。

2、Googleのサーチクオリティーチームの人出が足りない

→ 上記のソフトウェアのチェックをすり抜けるような巧妙な不正は、スパムレポートフォームという密告制度や怪しげなサイトを肉眼でGoogleで働くサーチクオリティーチームのスタッフがチェックします。しかし、Web上に存在する無数のWebページのほんの一部しかチェックすることが出来ていない可能性があります。

3、良質なリンクもあるので、不正なリンクが多少あっても相殺され許される

→ これも昔から良くあるケースなのですが、アクセスをもたらす、つまりリンクをクリックしてたくさんの訪問者が来るようなクリックされているリンクが多数ある場合、不正なリンクも多数あったとしても許されていることがあります。プラス要因がマイナス要因を相殺してくれているイメージです。

4、不正なリンクが増えるにしたがってリスティング広告などを積極的に買っているのでGoogleが不審に思わない

→ 冒頭のサイトは私が見る限りこれに該当しています。この会社は業界でもとても業績が良く最近では知らない人がいないと思われるような人気サイトをもっておりそのサイトが上位表示しているのです。かなり被リンク元をマジェスティックSEOで長時間調べてもそのほとんどが不正リンクで良質なリンクはほとんど無いのです。自分の目を疑うほどです。

ただ、この会社は業績が良いこともあり、ヤフーやGoogleのリスティング広告を過去何年にも渡り購入してアクセスを増やしています。
それによりトラフィックも長期的に増えているので不正リンクがそれに比例して増えても目立たないようになっています。

ということは、もしかしたら一部の人達は、不正リンクを少しずつ増やすと同時にリスティング広告もそれに比例して出稿すれば被リンク元が増えるだけではなく、トラフィックも増えるのでGoogleからは疑われづらいということを知っているのかも知れません。

もしこれが真実だとしたら、検索エンジン会社からの広告を多量に買うことによってスパムが見逃されやすくなっている可能性があります。
だとしたらこれは一つの検索エンジン会社の盲点をつくブラックな技である可能性があります。

5、サイトのアクセスがとても多いので不正リンクがあっても許されている

→ これも昔から良く見かけるケースです。元々たくさんのユーザーが訪問する人気サイトはリンクだけではなく、サイト内部にもキーワードを詰め込み過ぎるなどのスパムを多少しても許されてしまい上位表示され続けることがあります。

いずれにせよ、こうした不条理な事実を目にした時に私達がどうするべきかが問題です。

どの世界にもルールをすり抜ける企業や個人はいます。

しかし、それらは例外的なことであり、何よりも時間の問題で崩れ去る脆いものです。

企業にとって必要なのはいつバレるかとヒヤヒヤしながら生きていくことではなく、持続可能性が高い堅牢なことを追求することです。

今後も例外的な事象を見ることはたくさんあるでしょう。しかし、決してやる気を失わず、例外になることを望むのでもなく、堅実な方向に進んで下さい。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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