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2015年08月

Q: 自社サイトに設置したブログにたくさんの地域の情報を増やしてアクセスを増やそうと思いますが、SEO対策に効果はありますか?

2015年08月07日
事務所の地域密着性をアピールするため,市報,フリーペーパー,地方紙などの,紙媒体のものを,リライトしてテキスト化して,ブログに掲載していきたいと考えていますが,どうでしょうか?

また,「板橋の名所・旧跡」ということで,板橋区の観光雑誌をリライトして,アップする,というのはどうでしょうか?

A:

重要なご質問ありがとうございます。

これをするとアクセスは増えるでしょうが、同時に大きな問題が生じます。

それはもし御社が

板橋 弁護士

板橋 弁護士事務所

板橋 法律事務所

などのキーワードでそのドメインのサイトのトップページの検索順位をアップを目指していたら確かに

板橋

に関するコンテンツは増えるので良さそうに思えますが、実際には御社のトップページで狙っているテーマである弁護士、弁護士事務所、法律事務所とは関係の無いコンテンツが増えてしまうという副作用が生じます。

本来、そのドメインのサイトのトップページで狙っているメインキーワードである

弁護士

弁護士事務所

法律事務所

に関連性の高いコンテンツが書かれているページを増やすことがトップページを

板橋 弁護士

板橋 弁護士事務所

板橋 法律事務所

等の目標キーワードで順位アップするのに貢献します。

そのため

弁護士

弁護士事務所

法律事務所

に関するページを増やしていかなくてはなりません。

反対に板橋という地域に関するコンテンツを増やせば増やすほど次のようなデメリットが生じます。

それは:

(1)本来のテーマである弁護士、弁護士事務所、法律事務所とは関係の無いコンテンツが増えてしまう

(2)板橋という地域に関するコンテンツがあるサイトは世の中にある地域情報サイト、有名新聞サイト、有名ポータルサイトにいくらでも書かれているのでそれらと競合することになる

というデメリットです。

こうしたデメリットを回避するためには次の2つの対策があります。

それは:

1、独自ドメインを取得してそこにワードプレスをインストールして独自ドメインブログを立ち上げる。
そしてそれを自社サイトにリンクを張るための誘導サイトとして運営する


→ この方法だと現在のドメインのサイトのメインテーマである弁護士、弁護士事務所、法律事務所とは関係の無いコンテンツが増えてしまうという副作用を避ける事ができます。

2、現在の事務所のサイトのドメインに新しく設置したブログである

www.jimusho.co.jp/blog/

のデザインは事務所サイトとは全く別のものにして、ヘッダー、サイドメニュー、フッターのリンクはそのブログ内のページヘのリンク(例:アーカイブズ、カレンダーの日付、最新のエントリー等)だけにして独立したブログだという印象をGoogleに与える。また、ブログにあるページからは一箇所だけ、事務所サイトのトップページだけにリンクを張る。

こうすれば同じドメイン内にある全く別テーマのブログは独立しているとGoogleが見做してくれて、かつそこには地域コンテンツが増えていきブログのアクセスが増える。そしてアクセスが増えたブログから事務所サイトのトップページにリンクを張ることにより事務所サイトを見る人も増えて事務所サイトのSEO効果が生じる。また、ブログの記事内からはたまには事務所サイトのトップページやその他ページにリンクを張ればブログを読んだ人がそのリンクをクリックして事務所サイトに行ってくれるので事務所サイトのアクセスが増えてSEO効果が生じる。

ということが目指せます。

以上のような副作用と、正しい副作用の回避方法を実践するのでしたらとても良いアイデアですのでぜひ実行なさってください。

小さいサイトでも何故上位表示が出来るのか?

2015年08月08日
日々様々なサイトをクライアントさんと見ていると不思議なケースで出くわすことがあります。

その中でも特に不思議なのは「小さいサイトが上位表示している」という事例です。

小さいサイトというのはページ数が少ないページで、大体16ページから20ページ程度のサイトです。

サイトのページ数はGoogleで:

site:(ドメイン名)

で誰でも調べることが出来ます。

直感的に、あるいは常識的にはページ数が多いサイトのほうが少ないサイトよりも上位表示すると感じるものですが、現実にはそうではないケースが多々あるのです。

何故ページ数が少ないサイトでも上位表示していることがあるのでしょうか?

ここに1つのSEOテクニックがあります。

それは:

ページ数が少ないサイトだと目標キーワードの出現頻度をサイト全体に渡って1位にすることが比較的簡単である

という点に尽きます。

20ページだけの小さいサイトの全てのページにトップページで上位表示を目指すキーワード、例えば「債務整理」という言葉を4%以上書こうとすれば何とか書けるものですが、1000ページあるサイトでそれをしようとすると急に難しくなります。

何故なら債務整理というテーマのページを20ページだとか、多くても40ページくらいなら何とかどのページも債務整理に関するコンテンツを書くことは可能ですが、1000ページも書くことはとても難しくなります。

最初のうちは債務整理について書けても、徐々に借金問題全般についての話になってしまったり、過払い金の話や、自己破産の話しなどになり、ついにはお金全般の話になり、ブログなど設置してしまったらお金のことばかり毎回書くのは大変なので食べ物のことや家のこと、車の事、TVのことなどページ数を急に増やそうとすればするほど話題がどんどん逸れてしまい結局はサイト全体のテーマは債務整理にはならなくなってしまいます。

しかし、ここで不思議なのはそれでもページ数が20ページ程度のサイトが債務整理のような競争率が高いビッグキーワードで上位しているサイトの大半は何百ページかはある大きなサイトばかりです。

20ページ程度のサイトが上位表示していることはありますが、これは例外的な現象なのです。

それでは何故、このような例外的な現象が発生するのでしょうか?

ここにもう一つ隠されたテクニックがあります。

私がこれまで出会ってきたSEO対策がとても上手い人達のやり方を分析したら次の重大な共通点があることがわかりました。

それは、別ドメインで少しだけテーマが関連している同じく20ページくらいの小さいサイトを持っていることです。

そしてそれらのサイト同士を相互にリンクしあっているのです。

さらには、それらのサイトにはある程度アクセスが発生していそうな他人のサイト複数からリンクを張ってもらっているのです。

それら1つ1つの小さいサイトの被リンク元の数は少ないのですが、リンクを張ってもらっている20ページくらいの小さいサイトを沢山持っているので、トータルでの被リンク元数はかなりあるのです。

計算してみると・・・

3つのアクセスが発生している他人のサイトからのリンク X 100サイト = 300個のサイトからのリンク

になります。

さらに、リンクを張ってもらっているそれら100サイト同士が相互リンクされています。

しかも、それらは無理に全てを全てのサイトから相互リンクするのではなく・・・

サイトAは、サイトB、サイトC、サイトD、サイトEにリンクを張っていて、

サイトBは、サイトC、サイトD、サイトE、サイトFにリンクを張っていて、

サイトCは、サイトD、サイトE、サイトF、サイトGにリンクを張っていて、

サイトDは、サイトE、サイトF、サイトG、サイトHにリンクを張っていて、

という具合に無理せずに少しずつずらしながら外部リンクを張っています。

しかも、それらのサイトのテーマは少しだけ関連性があるのです。

例えば

サイトAは債務整理、サイトBは過払い金、サイトCは自己破産、サイトDは個人再生、サイトEは任意売却、サイトFは任意売買、サイトGは住宅ローンという具合にです。

これだとそれぞれのサイトは全く同じテーマではなく、類似サイトペナルティーをGoogleから与えられることはありません。

しかも、それぞれのサイトは微妙に関連性があるので、それぞれのサイトは関連性があるサイトからリンクを張られる事が可能でリンク効果を得ることが出来るのです。

このやり方で成果を上げている方に私はこれまで何人も会ってきました。

しかし、彼らはこのやり方が成功テクニックだということを人には教えませんし、私も教わったことはありません。

教えてしまったら収入が減ると思うからだと思います。

それは人の当然の防衛本能だから仕方が無いと思います。

以上が何故小さいサイトでも例外的に競争率が激しいビッグキーワードで上位表示することがあるかについての考察でした。

このやり方はこれまでも、現在もある程度効果があるテクニックです。

しかし、それを今から実践することはあまりおすすめしません。

何故ならこうしたやり方はGoogleが求めるものでもありませんし、Googleを使うネットユーザーが求めるものではないからです。

時間の問題でこのやり方は必ずGoogleに潰されるはずです。

現在、このやり方で上位表示している方がいらしたらこうしたやり方だけで上位表示を目指すのはやめたほうが良いでしょう。

現在上手く行っていればいるほどその反動はとても最悪のものになるはずだからです。

Googleが必死に完成させようとしているのは「検索順位は人気順」の検索エンジンです。

自社サイトを人気サイトにするのがこれからのSEO対策です。

次回は「大きいサイトのメリットとデメリット」について考えて見たいと思います。

大きいサイトのメリットは何か?

2015年08月10日
前回は小さいサイトでも上位表示しているケースがあることと、小さいサイトのメリットについて報告させていただきました。

今回は逆に、大きいサイトのメリットについて一緒に考えてみましょう。

大きいサイトのメリットは・・・

1、ドメインの価値が上がる

というメリットがあります。その理由は:

(1)様々なキーワードでの流入が増えてトラフィック(アクセス)が増えるから

→ 複数のドメインのサイトを運営する時に比べて、1つのドメインに様々な小さなテーマのページを増えるので意図的に、あるいは無意識的に様々なキーワード、特に2つ3つ以上の複合キーワードで上位表示されやすくなります。そうしたロングテールキーワードは競争率が激しいダイエットだとか、賃貸などのビッグキーワードに比べると無数に存在し、様々な検索意図を持ったユーザーの目に増える機会が増えます。

(2)より多くのサイトからリンクを張ってもらいやすくなる

→ 複数のドメインのサイトを運営する時に比べて、1つのドメインに継続的に多くのページを追加することにより様々な思惑、動機でリンクを張ってくれるサイトが増える傾向にあります。

(3)より頻繁にソーシャルメディアから流入が発生しやすくなる

→ (2)と同じ理由によりFacebookやTwitter等のソーシャルメディアからの流入数が増える傾向になります。

2、新規ページを追加した時、そのページの目標キーワードの競争率が激しくない場合は比較的短期間で上位表示する

先ほど、ご説明したようにドメインの価値が上がりやすくなるので、そこに新たにページを追加すると小さいサイトに新しいページを追加した時に比べてより短時間で上位表示しやすくなります。何故ならGoogleはドメイン価値という信用が高いサイトに新しく追加したページは同じく信用があると見做して小さなアクセスが少ないサイトに比べてより短期間で上位表示する傾向があります。

これこそが独自ドメインでWordPress等を使ってブログを開くよりも、アメブロやライブドアブログなどの何千万ページ、何億ページある超巨大ブログサービスで無料ブログを運営すると競争率がさほど高くないロングテールキーワードでは短期間で順位アップする理由です。

3、新規サイトを追加した時も、そのページの目標キーワードの競争率が激しくない場合は比較的短期間で上位表示する

新規ページと同様に、Googleはアクセスが多い信用できるドメインに新規で開設されたサイトをより短期間で、かつ安定的に上位表示する傾向があります。

これは何故楽天やぐるなびなどのモール型、あるいはポータル型サイトに新規出店すると、新しく独自ドメインでサイトを開いた場合に比べてより短期間で、かつ安定的に上位表示するかの原因になっています。

しかし、だからといって誰でもそうした巨大サイトに出店すると上位表示出来るわけではありません。
何故ならそうした巨大サイトにはすでに上位表示を達成している先輩サイト、先輩ショップがあり、1つのドメインでは最大3ページ、通常2ページまでしかGoogleでは上位表示出来ないという表示件数の縛りがあるのでかえって厳しい競争を挑むことにもなりかねません。

4、サイト全体のテーマを絞り込む事ができたら競争率の激しいキーワードでも上位表示しやすくその後も安定する

これは20ページ前後しか無い小さいサイトが全ページのテーマを絞りやすい「ミニサイトが例外的に勝つことがある」という珍しい事例が確かにありますが、20000ページのサイトでもサイト運営者の力量が高くて全ページのテーマを絞り込むことが出来たら、その時はやはり大きなサイトのほうが小さいサイトよりも強い法則が働きますのでサイト全体のテーマを絞り込む事ができたら競争率の激しいキーワードで勝つのは大きなサイトということになります。

5、運営費用が比較的安くなる

これは短期的にはあまり重要ではないように感じるかもしれませんが、たくさんの独自ドメインのサイトを持つと年間の維持費が例え1000円だとしても、1000円 X 1000個 で1,000,000円になりそれは車が買えるくらいの大きな金額になります。

これを10年続ければ1000万円にもなり、今度はマンションが買えるくらいのより大きな金額になります。

しかもそれにレンタルサーバ料金がかかりますので本当に車やマンションが買えるような大きな金額の出費になります。

一方、大きなサイトを1つだけ運営する場合はその1000分の1の費用で済むので大きなサイトを持つことはかなりの節約になります。

以上が大きなサイトのメリットについてです。

サイトの規模について決定する前に御社の現在の状況にあったやり方は小さいサイトなのか、大きなサイトで行くのかは、こうしたことを総合的に考慮するようにしてください。

次回は大きなサイトのデメリットについて考察します。

大きなサイトのデメリットは?

2015年08月11日
前回は大きいサイトのメリットについて考えてみましたが、今回はデメリットについてです。

大きなサイトのデメリットは・・・

1、リンク構造が複雑になる

→ 数十ページのサイトならそれぞれのページからそれぞれのページにサイト内リンクを張る事が出来ます。そうすればそれぞれのページがたくさんのサイト内のページからリンクが張られているので重要なページばかりだとGoogleが判断してSEO対策上プラスになります。
しかし、サイト内に何百、何千、何万ものページがある場合はそれは困難になるのでどうしてもほとんどのページが僅かな数のページからしかリンクされなくなります。

2、サイト内リンクの張替え、修正、追加に手間がかかる

→ 大きなサイトに新規ページを追加する場合はそのページにサイト内の全てのページからリンクを張ろうとする場合作業時間が増えてしまいます。
1つのページから新規ページにリンクを張る作業時間が30秒かかるとしたら、100ページからリンクを張ろうとすると3000秒、つまり50 分も時間がかかります。

しかも、リンクを追加した後、リンクの文言を変更したり、リンク先を変更する時にも50分も時間がかかれば、もう考えただけで作業をするのが嫌になることでしょう。

こうした新規ページヘのリンクを張る作業、編集作業を短縮化するには:

(1)WordPressなどのCMSを利用する

(2)DreamWeaver等のライブラリー一括編集機能を利用する

などが効果的です。

WordPressなどのCMSでは新規ページを追加すると、予め設定されたサイト内の他のページから自動的にリンクが張られるので楽です。

また、DreamWeaver等のライブラリー一括編集機能を利用すれば、予めライブラリー化された部分のファイルだけを開いてそこに新規ページへのリンク情報を入れるだけで自動的にどのライブラリーを含むページが一気に更新されます。この機能がとても便利なので私も15年近くDreamWeaverを使っています。

3、リスク分散が出来なくなる

リスクには:

(1)ハッキング、ウイルス感染のリスク

→ 複数のドメインのサイトを運営している場合ならそれらのうち1つがハッキングや、ウイルス感染をした場合、そのサイトだけの被害で済み、他のサイトは何も問題が無くユーザーに迷惑をかけることはありませんが、1つの大きなサイトだけを運営している場合全滅するという事態を招くことになります。その時は必ず「複数のドメイン、サーバーに分散しておけばよかった」と後悔するはずです。

(2)サーバが重くなるリスク

→ WordPressなどのCMSを使って大きなサイトを運営しようとするとサイト全体に渡る更新をするときには小さなサイトに比べてより長い時間がかかります。更新をすることによりページや画像のファイルをダウンロードするにユーザーが待たされることがあります。
また、たくさんのファイルがあることによりたくさんのユーザーが同時にアクセスした時にやはり待ち時間が発生しやすくなります。
このような事が続くと離脱率が上がりアクセスが減ることが起き得ます。
私も以前運営していた無料レンタルサーバーやコミュニティーサイトでは真夜中に頭を悩ませたことが何度もありました。それは使ってくださっているユーザーさん達に多大な迷惑をかけているプレッシャーによるものでした。
特に、たくさんの動画や、実行スピードが遅いプログラムがあるとサーバが重くなるリスクはさらに増大します。

などががあります。

4、自作自演のリンクを集めることが難しくなる

これが一番の問題だと思いますが、複数のドメインの小さいサイトを運営している場合は、それぞれを相互にリンクすることによりそれぞれのサイトに外部リンク効果が生じます。特にサーバーのIP分散をしている時には外部リンク効果が生じやすくなります。
しかし、1つの大きなサイトだけを運営している場合、中々自作自演でリンクを張ることが難しくなります。

以上が大きなサイトを運営する時に起き得るデメリットです。

結局、小さいサイトも大きなサイトもメリットとデメリットがいくつかありますので、それらを考慮した上でどちらにするのかを決めて後悔の無いようにしてください。

ヤフージャパンも検索結果にSSLと呼ばれる暗号化プロトコルを使用することになった

2015年08月12日
2015/08/12 のヤフージャパン公式サイトで次のことが発表されました。
『この度「Yahoo!検索」では、より強力なセキュリティ基準を採用したサービスを提供するため、2015年8月18日より段階的に、検索結果にSSLと呼ばれる暗号化プロトコルを使用することにいたしましたので、お知らせいたします。

SSL化に伴い、ご利用のOSによっては、エラーメッセージが表示されるなど、検索結果が正常に閲覧できない可能性がございます。対応方法など、詳しくは以下ページをご確認ください。』

これにより2つの問題が発生しました。

1、Googleアナリティクス等のクッキー技術を使ったアクセス解析ログにおいてヤフージャパンからどのような検索キーワードで自社サイトへユーザーが訪問してくれたのかがわからなくなった

→ Googleはすでに数年前に今回のヤフージャパンが実施したSSL化を実施いるためGoogleからどのような検索キーワードで自社サイトへユーザーが訪問してくれたのかがわからなくなった時期がありましたが、Googleサーチコンソール(旧Googleウェブマスターツール)と連動させることにより分かるようになっています。

しかし今回のヤフージャパンのSSL化にはそのような救済策が今のところないのでこれからずっと、あるいはヤフージャパンがGoogleのような救済策を提供しない限り、ヤフーからの流入キーワードが分からなくなります。

ただしクッキー技術を使わずにクリックストリーム型の測定方法を採用してるシミラーウェブ使えばGoogleとヤフージャパンからの流入キーワードは分かります。

しかし、シミラーウェブの無料版では上位5キーワードしかわからないのでほとんど参考にならないのと、各ジャンルで比較的実績のあるサイト以外はそのデータすら教えてくれません。

シミラーウェブ有料版はプランによってかなり多くの流入キーワードがわかりますが、かなり高額のため中々これまでのように気軽に使えるというものではありません。私が使っているプランでも年間80万円近くかかっています。国内で申し込みをすると12ヶ月先払いという非常に利用しずらいものになってしまっています。

2、検索順位測定ソフトを使ったヤフーの検索順位取得が上位10位までしか取得出来なくなった

→ Yahoo!の仕様変更により、100件検索ができなくなりました。Yahoo!では10件検索しかできなくなりました。

これに伴い全日本SEO協会が会員様に提供しているサーチエージェントProfessionalとサーチエージェントProfessionalの機能を全て含むSEOロボットドクターではYahoo!の検索順位上位10件のみ取得して「10位まで」の場合は今まで通り順位を取得して表示できますが、11位以降の順位測定は圏外(-)扱いの表示になりました。
ユーザーの皆様に多大なご迷惑をお掛けすることになり申し訳ありません。
全日本SEO協会ではサービスレベルダウンを少しでも補うためにサーチエージェントProfessionalのユーザー様には9月中旬からスマホ版Googleの検索順位も取得して表示出来るようにすることにしました。
すでにSEOロボットドクターでは試験的にスマホ版Googleの検索順位を1位から100位までの範囲ならばオレンジ色のカラム内に表示するように致しました。

以上が今回のヤフージャパンのSSL化による2つの影響についてですが、今後はどうすればよいのでしょうか?

1、ヤフーからの流入キーワード

日本の検索市場においてはヤフーとGoogleのシェアはほぼ同じですが、ヤフーのシェアは年々落ちてきています。
海外のヤフーのほとんどはマイクロソフトのBingを2010年から使うようになり独自検索エンジンは停止しています。
そうしたなかで海外の検索市場においてはヤフーの存在感はほとんどゼロに等しいレベルになってきています。
日本においても5年くらいの時差を伴いそこまで減らないにしても後数年でヤフーの検索シェアはGoogleの何分の1かになるはずです。そうなればヤフージャパンからの流入キーワードはあまりわからなくても支障はなくなるでしょう。

しかし、今は日本の検索市場においてはヤフーとGoogleのシェアはほぼ同じですのでヤフージャパンからの流入キーワードを完全に無視するわけには行きません。今はGoogleからの流入キーワードとほぼ同じだと思うようにするか、シミラーウェブ有料版という高額なソフトを甘んじて使うという選択肢があります。

今、祈るのはそうした年間100万円近くもかかる高額なソフトではなく、もっと民主的で良心的な金額でクリックストリームを測定してヤフージャパンからの流入キーワードも分かるソフトを提供する企業が出てくることです。

2、順位取得ソフト

当協会以外が提供している順位測定ソフトも同じ影響を受けていますので今後はヤフーの検索順位はGoogleのシステムを借りているので基本的に順位は同じですので、Googleの順位のほうを11位以下の非表示のものに関しては推測することです。

今回はとても残念なご報告ばかりとなってしまい申し訳ありません。

今後も予想されるのは、これまで私達が当たり前と思ってきたツールが突然使えなくなったり急に高額な費用が発生するということです。

しかしそういうことになったとしても、そればかりやっていたらダメージは大きいでしょうが、幸いにして現在のWebマーケティングはソーシャルメディア、スマートフォンのような新しい選択肢が増えてきて多様化してきています。

そうした多様な課題をクリアしていくことで1つの突発的な問題は相対的に小さな問題になるはずです。

何かの対策やツールに偏ることを避けて、様々な打てる現実的対策をその時その時とっていきましょう。

そして、自社の見込み客に対して素晴らしいユーザー体験を自社サイトを通じて提供してゆき、売上アップという果実を自らの手でもぎ取りましょう。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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