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2015年07月08日

リンク集があるだけで検索順位が落ちることがある!?

2015年07月08日
「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の2つ目は・・・

「SEO目的のためだけに作られたリンク集」です。

です。

これは決してリンク集をサイト内に設置するのが良くないという意味ではありません。

リンク集の設置はユーザーにとっては本来プラスなものなので無いよりもあったほうが良いのです。

しかし、ユーザーにとってプラスにならないリンク集である「SEO目的のためだけに作られたリンク集」はユーザーのために作ったものではなく、そのサイトの順位アップだけのために作られたものです。

「SEO目的のためだけに作られたリンク集」には2つの害があります。

(1)SEO目的のためだけに作られたリンク集が多数あるサイトの順位が落ちる

(2)そのようなページからリンクを張られたサイトの順位が下る

です。

(1)SEO目的のためだけに作られたリンク集が多数あるサイトの順位が落ちる
こうしたリンク集は先ほど何度も申し上げたようにサイト訪問者のために作ったものではなく、むしろサイト訪問者の時間を無駄にするものです。何故なら、本来リンク集というものはそのサイトに関連しているサイトをサイト訪問者が知りたいと察して親切心で作るものです。

ダイエットの情報を探していてダイエットに関する役立つ情報を提供しているサイトにユーザーがたどり着いたとします。

そのサイトの情報だけではなく、もっとダイエットに関する情報が欲しいユーザーは「リンク集はあるのかなあ・・・」とページを見渡したらリンク集というボタンを見つけてそれをクリックしたら全くダイエットに関係の無い防災グッズのサイトや探偵事務所のサイトを見つけたらどう思うでしょうか?

あるいはダイエットの敵である洋菓子のサイトやイタリアンレストランのサイトがあったらどうでしょうか?

しっかりとした理由があってそうしたサイトを紹介するのは問題はありません。ただ理由を説明するためにはリンク先のサイトの紹介文がしっかりと書かれている必要がありますが、それすら書かれていなかったらわけがわからなくなります。

Googleがリンクの取り締まりを厳しくするようになった2012年以前ならこうしたことはSEO対策のためだと割りきってやるとリンク先の検索順位が上がるというメリットがありました。

しかし、現在のGoogleはクリックされるリンクを高く評価する技術を持つようになったのでただ単にテーマがばらばらのサイトのリンク集を作ってもそれらを一目見たユーザーはクリックする理由が無いのでクリックしないはずです。

そしてそれだけならまだしもさっきまでサイトにあるダイエットの情報をありがたく思ってサイト運営者を尊敬すらしていたのに、そのサイト運営者が全く関連性のないサイトを支離滅裂なリンク集からリンクをしていたら尊敬するのをやめると同時に取得した情報の内容すら忘れようとするでしょう。そしてユーザーはそのサイトに見切りをつけて離脱をすることにより離脱率が高まりGoogleが離脱率の高い人気の無いサイトだと認識して結局は検索順位を下げようとするはずです。

サイト運営者は信用を失い、アクセスも失い、最終的にはこれまでの順位も失うことになります。

さらに悪いことにはそのサイトの運営者がダイエットというキーワードで順位アップを目指していた場合、ダイエットと全く関係しないサイトを紹介するリンク集を何十ページ、何百ページも持っていたとしたらサイトの専門性が低くなり検索順位を下げる原因を作ることになります。

私は2012年まではとにかく相互リンクが必要だと主張していましたが、今は残念ながら関連性のあるサイトと相互リンクをするためなら相互リンク集をサイト内に設置すべきだという以前に比べるとかなり消極的な言い方しか出来ないようになりました。

これまで自社のサイト内に関連性の低いサイトばかりを紹介してきたリンク集を大量に持っている方は関連性のあるサイトだけをリンク集に残してそれ以外は削除するようにして下さい。

相手の方にはとても申し訳なく思いますが、殆どの場合幸か不幸か相手もすでにそのことに気づいてこちらのサイトへのリンクを削除していることが多いので仕方がありません。

(2)そのようなページからリンクを張られたサイトの順位が下る
何故ならそうしたユーザーがクリックしてくれないような役に立たないリンク集からいくらリンクを張ってもらっても張られたサイトの順位が上がるということはまずなくなってしまいました。

しかも、そうしたSEO目的だけのリンク集を持ったたくさんのサイトからリンクをされるとリンクをされたサイトの検索順位が下がるようになってきたのです。つまりGoogleがユーザーのためではなく、SEOだけのために作ったリンク集からリンクをされているサイトに対して強行にペナルティー対象にするようになったのです。

このようにSEO目的だけのために作ったリンク集は運営者にとっても、リンクを張られたサイトにとっても全く意味がないどころか、ペナルティーの原因になってきました。

そのため一刻も早くそうしたリンク集をいったん削除して、ユーザーに参考にしてもらうためだけの関連リンク集、またはお役立ちリンク集を持つようにして下さい。

ただし、様々な事情によりそうした極端な対策を取れない方は、今あるリンク集をカテゴリ分けをして、カテゴリリストの先頭には関連性の高いテーマのカテゴリを配置して下さい。そしてその後にその他の関連性が無いカテゴリを配置してください。
そうすることによってしばらくの間はご自分にとっても相手にとっても少し順位アップに貢献するリンク集とリンクになります。そしてそれで終わるのではなく、早急に関連性の高いテーマのサイトの情報を集めて掲載件数を増やして下さい。
ただし、サイト内にリンク集が増えていくとあまり見られないページばかりが増えてしまい検索順位に悪影響を与えます。
ですので、リンク集の数はなるべく1ページだけにしてどうしても無理なら最大でも3ページくらいまでの数にして下さい。
各ページには数百件載せても構いません。リンク集のページばかりを増やすことだけは避けて下さい。

「SEO目的のためだけに作られたリンク集」がリンクを張る側にとっても、張られる側にとっても効果がなくなったこと、そして順位アップに逆効果になったことは非常に残念です。何故なら過去に相当なエネルギーを費やして作成して維持管理してきたからです。

Googleはリンク集に対して冷たすぎると思うことがあります。その理由はもしかしたら自分が世界一人気のあるキーワード毎のリンク集になろうとしているからかも知れません。

ヤフージャパンもヤフーカテゴリというディレクトリ(厳選リンク集)の審査においてはポータルサイトに対しては厳しい面があります。それはヤフージャパン自身が日本一のポータルサイトであり、同業のポータルに対して厳しい目で見ているからかもしれません。

しかし、Googleに文句を言っても始まりません。
Googleがルールを変えた今、こちらもそれに合わせるほかGoogleのシステムにおいて上位表示することは難しいのです。
それがゲームの主催者であるGoogleの意志である限り『今』は従う他ありません。

次回は「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の3つ目について解説させて頂きます。

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