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2015年06月22日

Googleやヤフーの広告を買うと検索順位が上がる?!

2015年06月22日
前回に引き続き「何故、うちのサイトよりもあのサイトの方が検索順位が上なのか?」という質問に対する4つ目の回答は・・・

A4:広告を買っているからです。

というものです。

私が自分が講師をしているセミナーで「何かご質問は無いでしょうか?」と受講者の皆さんにお聞きした時にこれまで何度もいただいたご質問があります。

それは「Googleやヤフーの広告を買うと検索順位は上がるのでしょうか?」

というご質問です。

初めてこうした質問をいただくようになったのは今から5,6年くらい前からですが、その後もたくさん同じご質問をいただくようになりました。

自社クライアントの動向を分析した結果、確かにGoogleやヤフーの広告を買うと検索順位が上がり、広告を買うのをやめると順位が下るという因果関係があることがはっきりしてしてきました。

特に、SEO対策をほとんどしていないサイトが広告を買っていて、広告を完全にやめたり、出稿する予算を大幅に削減するうと順位が下るのです。

こうしたことがわかってから私は自分のセミナーでは次のように述べるようになりました。

『確かにそうした広告を買うと自社サイトのトラフィック(アクセス)が増えるので検索順位が上がります。そして完全にやめると徐々に検索順位が落ちていきます。

しかし、だからといって検索順位を上がるため、あるいは順位を維持するためだけにそのような広告を買う事には反対です。

本来は、自社サイトのSEO対策をたくさんのお金をかけずに行い、検索順位が上がり、かつ売上も上がって利益が出たら広告を買うのを考えるべきです。

では、どういう場合に広告を買えば良いのかというとその商材に勢いがあり、もっと多くの人達に知ってもらえれば必ず売上が上がり、十分な利益を上がることが出来ると確信出来た時です。

反対に、自社の売上が落ちていき、その原因がその商材に勢いがなくなってきた時にはGoogleやヤフーの広告を買うのは避けた方が良いです。

何故なら、その商材に勢いが無いくなってきているのにより多くの人たちに見せても以前のように消費者は買ってくれないからです。

その商材の勢いが無いのに無理やり元気をつけようとするのは薬により商材を無理やり売れるようにするという自然に逆らうことだからです。

商材に勢いがなくなってきているのはその商材が提供するメリットと消費者が求めるメリットに不一致が生じ始めているのが原因です。

その原因を突き止めて商材そのものを改善するか、別の商材を生み出しそこにSEO対策をして検索順位を上げるほうにお金、エネルギー、時間を使ったほうが得策です。

薬で直すのではなく、体質を改善するのが理想です。』

このことは口で言うのは簡単で実行するのは大変なことです。

自分の体一つコントロールするのが大変なのに多くの人達の生活が関わる商材の体質改善をすることは非常に難しいことです。

しかし、だからといって薬だけを投与して無理やり元気にさせても儲かるのは製薬会社です。

Webマーケティングにおける製薬会社はどこかというとそれはGoogleやヤフーのような効果のある広告を開発、製造している企業です。

薬は非常にありがたく、必要なものだと思います。しかし、薬だけいくらとっても健康、幸せにはなれません。

自社サイトに栄養を与える必要があります。その栄養こそがコンテンツです。

コンテンツは文章だけではありません。

文章だけなら体が偏ります。画像が、動画などのコンテンツも必要です。

結論としてはそうした自社サイトに栄養を与えている場合にのみ広告という薬はとてもポジティブな働きをします。
コンテンツマーケティングによってSEO対策が成功して売上が増えてきたら、その時初めて広告という薬を買うかどうか、そしてどのように使うのかを考えて下さい。

順番を間違えてはいけません。順番が重要なのです。

Webマーケティングの逸話の一つにミクシィの話があります。

ミクシイは有名になる前にファインドジョブという求人サイトを運営するイーマキュリーという小さな会社でした。

しかし、創業当初は自社サイトのトラフィックを増やすためにヤフージャパンなどのバナー広告を大量に購入していましたがあるとき創業者がそうした企業から派手に広告を買ってトラフィックを増やすことがいかに不経済かに気がついたそうです。
そして自社のコンテンツマーケティングを実践するために色々と海外の情報を集めたところ、米国ではソーシャルネットワークシステム(SNS)というのが流行していることを聞きつけたそうです。そして日本独自のSNSであるミクシイというソーシャルメディアを立ち上げました。その後は皆さんご存知のとおりミクシイは成功しました。そして本来の目的であるファインドジョブにリンクを張りファインドジョブをウェブ系人材の求人ではトップレベルのサービスに押し上げることに成功しました。

薬に頼ることを自ら止めて、体を強化するためにコンテンツマーケティングを実践して大成功した例です。

今後、リスティング広告とは何か、疑問が生じた時にはこの事を思い出して下さい。

そして次の言葉も忘れないようにして下さい。

「ネットで人を集めるには札束か、コンテンツか?」

です。

この事に成功すれば広告を買う側ではなく、ヤフー、Google、ミクシイ、リクルート、アマゾンたちのように売る立場にすらなれます。

広告を売っている製薬会社である彼らは、実はコンテンツマーケティングという錬金術よってその薬を作り他人に売っているのです。

次回は5つ目の回答「A5」について解説させて頂きます。

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