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2015年05月

ウェブ制作会社選びは結婚相手選びと同じ?!

2015年05月13日
Googleが日本のウェブ制作会社に要求する2つ目の条件は・・・

「2. デベロッパーにサイトのモバイル ユーザーを確実に理解してもらう

デベロッパーにビジネスの内容を説明し、モバイルサイトでの最適化が必要な最も一般的なタスクがどれであるかを伝えましょう。モバイル ユーザーにとって必要な機能をサポートするサイトが確実に構築されるようにします。」

というものです。

これは、御社がウェブ制作会社さんにサイト制作を丸投げするのではなく、サイトによって:

(1)誰に見に来て欲しいのか?

(2)彼らに何を先ず売りたいのか?

(3)売りたい商品・サービスのメリットは何か?

(4)その商品・サービスの特徴は何か?

(5)その商品・サービスの利用方法は何か?

(6)その商品・サービスを利用した人たちはどうなったのか?

(7)スマホ版サイトでは特に何を売りたいのか?

という少なくとも7つのことを伝える事です。

Webマーケティングを熟知したウェブ制作会社の担当者さんなら自分からこうしたことを聞いてくれるので、言われるがままに答えたり、資料を渡せば集客できるウェブサイトを制作してくれます。

ただそうしたことはどちらかというと稀なことなので発注者自らが高い問題意識を持ちしつこいくらいこうした点についてのコミュニケーションをウェブ制作会社の担当者さんとすることが重要です。

いくら見た目が素晴らしく、教科書通りのウェブサイトを作っても普通は最初から反響を取ることは難しいものです。

最初につくってから何度も何度も手直しをして3ヶ月くらい経ってやっと反応が起きて、早くても半年は期待する成果を出すのには時間がかかるものです。

問題はその間に絶望したり、やけにならずにウェブ制作会社の担当者さんとコミュニケーションをして納品された自社サイトを改善することが出来るかです。

優れた発注者ほど細かくビジネスの意図を伝えることが出来るだけではなく、飽きずに何度も何度も丁寧に要望を担当者に伝える事が出来ます。

ビジュアルに関しても1ピクセルに拘るくらいの意気込みの発注者に何度もあったことがあります。

反対に制作会社の方はそうした発注者は稀なので、先回りして(1)〜(7)について相手はWebマーケティング初心者なので難しい単語は使わずに、かつ基本的なことから丁寧に説明するべきです。

最後に(7)についてですが、発注者は自社の商品をスマートフォンで売るのか、あるいはスマートフォンでは情報収集だけ見込み客にしてもらい詳細は自社のPCサイトで見た欲しい場合はその旨制作者の方に伝えるように努めるべきです。

以上ですがスマホ版サイトも、通常のPC版サイトもそうですが、Webで物やサービスを売るのは簡単なことではありません。

相手を貴重なビジネスパートナーだと尊重、尊敬しあうことにより成功を掴みって頂きたいです。

そうすれば発注者は安くはない制作費、スマホ対応の場合はレスポンシブWebデザイン等の作業費の元を取れるでしょうし、制作者は成功例が増え自社ノウハウが蓄積されより多くの企業を幸福にすることが出来るはずです。

以前ある人が名言を言っていました。その方は「よく人からウェブ制作会社を紹介してくれと言われますが断るようにしています。」とおっしゃって、私が「どうしてですか?」と聞いたところその方は「ウェブ制作会社と付き合うのは結婚生活と同じだから」「ウェブ制作会社を紹介するのは結婚相手を紹介するのと同じくらいだから」とおっしゃっていました。

なるほど長い結婚生活では色々なことがあります。最初はアツアツでもその後お互いの本来の姿が出てきます。

発注者とウェブ制作会社は男女と同じで、お互いにわがままを言っていたら破滅するのも結婚と似ているところです。

お互いを尊重して、時には妥協をして長い付き合いをして共通の目的を達成しなくてはなりません。

結婚生活がうまくいくことを祈っています。



次回は・・・

『Googleが日本のウェブ制作会社に要求する3つ目の条件』

について報告させていただきます。

あのヤフーですら67点のスピード検査結果を気にしすぎるな!

2015年05月14日
『Googleが日本のウェブ制作会社に要求する3つ目の条件』は・・・

「3. デベロッパーにスピードを重視することの確約を求める
ブラウザへのページの読み込み時にユーザーを長時間待たせないようにしましょう。」


というものです。

PageSpeed Insights
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/

を使うことを奨めています。

これらのスコアは100点満点を目指したとしてもとても困難です。
様々なサイトのスコアを見ていても60点以上なら良い方です。
60点以上を目指しましょう。
天下のヤフージャパンですらモバイル版は67点ですので。



それにしても「確約を求める」という言葉も相当厳しい言い方ですね。何やら冷たい外資系企業を思い出します。

時代が変わったことを実感します。

現在のSEO対策で成功するための第一歩はGoogleの要求に従うということになりました。

Googleが提供するこうしたツールを使いまくりGoogleの基準に沿ったサイト運営をした上で個々の独創的なSEO対策のアイデアを実践するという時代になりました。

また、Googleのガイドラインに沿ってGoogleが禁じる事はしてはならなくなりました。

その理由はガイドライン違反は昔は言葉だけだったのが現在では取り締まりを厳しくするようになり、過酷な罰を与えるようになったからです。

特にSEO目的のリンクを購入する事と、SEO目的「だけ」のために作った自作自演のサイトからのリンクは必ずペナルティーを受けます。

その結果どのような「善」を実践しても、検索順位は上がらなくなりました。

こうしたGoogleの要求を呑まなくてはいけない時代を決定づけたのが今回のスマホ対応という厳しい要求です。

リンク対策に対して独創を発揮できるポイントは:

1、ソーシャルメディアを徹底活用してソーシャルメディアからの流入と情報の拡散を目指す

2、コンテンツを強化してSEO目的ではなく、参照目的の真実のリンクを獲得すること

3、ソーシャルメディアを活用しづらい業種や状況の方はニュースメディア等からのトラフィックを獲得するための広報活動をするためにプレスリリースを出す

4、人的な信用、企業としての信用を活かして送客目的の真実のリンクを獲得すること

などに集約されてきました。

これらのデメリットは言うまでもなく安易なリンク対策は一切出来ないので全てにおいて時間と労力がかかるというものです。

しかし、メリットはダークでグレーな事はしないでも良くなった・・・という安心です。

最初に誰かがダークな事をすればそれに負けないためにダークな事をする。さらにそれに負けないためにもっとダークなことをするという文字通りの悪循環がずっと続いていました。

それはほとんど核兵器の世界的な拡散と酷似していました。

しかし、そうした時代が完全に終わりました。

子どもじみた全ての事が終わり「大人のSEO対策の時代」が始まっています。

大人同士の戦い・・・そうとう厳しくなるでしょう。

しかし、大人はどのようにして日々戦っているのでしょうか?

大人たちは仲間を作り、励まし合い、協力しあって日々の困難を乗り越えているのです。

ですので「大人のSEO対策の時代」になっても何も驚くことはありません。

むしろ普通の大人としての感覚でSEO対策をそうしたやり方でするだけのことです。

私達は一刻も早く大人のSEOプレイヤーとなり、来るべき次世代に大人のやり方を教えられる立場になるべきではないでしょうか?

次回は・・・

『Googleが日本のウェブ制作会社に要求する4つ目の条件』

について報告させていただきます。

攻めのログ解析のためにGoogleアナリティクスを使う

2015年05月15日
『Googleが日本のウェブ制作会社に要求する4つ目の条件』は・・・

「4. デベロッパーにウェブ解析を導入してもらう
サイトのパフォーマンスについて集約した情報を収集できるよう、 Google Analytics などのウェブ解析を導入しましょう。」


というものです。

ウェブ解析ツール、特にGoogleアナリティクスの導入は現在のSEO対策では非常に重要になってきています。

その理由はいくつかありますが、1つはGoogleアナリティクスを使っているとそこに色々な指標が数値として表示されますが、それらの指標はSEO対策の指標とかなりシンクロしているという点です。


例えば・・・

直帰率:
当該ページから開始されたすべてのセッション数に占める、ユーザーがそのページだけ閲覧してサイトを離れたセッション数の割合です。英語ではbounce rateと言います。

(詳細は https://www.web-planners.net/blog/archives/000047.html で何回かにわけて解説させていただいていますのでご覧下さい)

がGoogleアナリティクスにログインするといきなり表示されていますが、検索順位アップには重要な指標だからだと思われます。

他にも・・・

離脱率:
当該ページのすべてのページビュー数に占める、そのページを最後にユーザーがサイトを離脱したセッション数の割合。つまり、訪問者が最後に見たページになる割合ということです。
英語ではabandonment rateと言います。


がページ毎に表示されていますし、サイト滞在時間は「平均セッション時間」という名前で表示されています。

その他のGoogleアナリティクスの導入のメリットは・・・
・最も普及している業界標準のアクセス解析ログなので教材が普及している(書籍、ビデオ等)
・他社のデータと比較しやすい
・プラグインソフトのページアナリティクスをブラウザーにインストールすると自社サイトのデータがブラウザーのヘッダーに表示されてリアルタイムでいつでも見ることが出来る


という点です。

しかしデメリットもいくつかあり、それらは・・・
・専門用語、カタカナばかりで非常にわかりづらい
・自社が運営している類似した内容のサイトに同じアカウントで利用すると同一運営者が運営していることがGoogleに見つかり類似サイトペナルティーを受けることがある
・過剰なSEO対策(隠しテキストや、不正リンク)をしているサイトに導入するとそれがきっかけになりペナルティーを受けることがある


という点があります。

こうしたメリット、デメリットがあるのがGoogleアナリティクスですが、ホームページ制作会社さんにサイトを発注する時はGoogleアナリティクスを設置してもらうべきです。また、未だ設置していない場合はなるべく早く設置してもらう事をおすすめします。

ただし、設置してGoogleアナリティクスのデータを眺めているだけでは無意味です。

データを自社サイトの改善、検索順位アップのために活用する必要があります。

これを私はセミナー等で「行動を起こすためのログ解析」と呼んでいます。
単にログを解析して満足するのではなく、ログに基づいた具体的なアクションプランを立案出来るようになることが必要です。

この事を具体的に解説しているビデオ講座があります。
『ログ解析を活用して新規客を増やすテクニック』セミナー
https://www.web-planners.net/video/logkaiseki.html
です。約100分をご覧いただくだけでGoogleアナリティクスの必須データの解釈の仕方と具体的なアクションプランを詳しく提案しています。

複数のサイトを持っている方は1つのサイトだけで良いので早めに導入してデータを集積したほうが良いです。

次回は・・・

『Googleが日本のウェブ制作会社に要求する5つ目の条件』

について報告させていただきます。

オムニチャンネルとはスマートフォン X ローカルマーケティング

2015年05月16日
今日の日経新聞朝刊に:
『三越伊勢丹ホールディングスは中元カタログにスマホをかざせば商品情報をより詳しく得られるサービスを始めた。まず、15日にネット通販の受注を始めた三越の中元商品に取り入れた。
 そごう・西武はネット通販サイト「eデパート」で6月30日までに中元商品を注文すると、定価から5〜15%割り引くサービスを始める。ネット販売だけで前年より1割多い売り上げを目指す』

 
という記事がありました。

以前より言われていた大手小売企業のオムニチャンネル戦略が本格的に広がっている事がわかります。

オムニチャンネルとは・・・
「オムニは「あらゆる」の意味。店舗やEC(電子商取引)サイト、電子メール、ソーシャルメディアといったチャネル(顧客接点)をシームレスに統合し、どのチャネルでも顧客に同じ購買体験を提供しようというもの」(日経コンピューターより)

という意味です。



今回のニュースのように小売店が実店舗で自社が運営しているネット通販サイトに誘導するメリットは1回きりの取引で終わるのではなく、お客様にその後も連絡が取れる状態にしてその後様々な販促を行うというところがあります。

従来の実店舗の世界では会員カードでも作ってもらわない限りお客様の名前も住所も連絡先もわからずその後販促の働きかけが出来ませんでした。

しかしお客様のスマートフォンが昔で言う会員カードの役割を果たすのでそうした長期的なマーケティングが可能になります。

その長期的なマーケティングというのはお客様へのメールマガジンや紙のニュースレター、ダイレクトメールだけではなく、プッシュ配信が含まれるのでお客様のスマートフォンに好きな時に好きなだけメッセージを送ることが出来るようになります。

これまで実店舗を持っている企業がネットで集客をするのはネット専業の企業に比べるとノウハウも少なく、多くの面で後手に回っていました。

実店舗を持っている企業というのは街にお店のある企業で、飲食店、美容室、エステサロン、整体院、学習塾、薬局、病院、クリニック、スーパーマーケットなどです。

私のセミナーでも10年前にはネット通販などのネット専業のお客様が多く、実店舗の集客のためにネット活用をするというお客様は少なかったのを覚えています。当時のネット専業と実店舗のお客様の比率は8:2くらいだったのが現在では完全に逆転して2:8くらいになってきています。

10年前には実店舗を持っている企業の方が取れるネット集客上の施策は非常に限られていましたが、スマートフォンユーザーが増えた今、実店舗を持っている企業の打ち手は日々増えている状況です。

無料プランや低料金のプランがあるLINE@の登場や、グルーポン、エキテン、食べログ、その他様々な地域ビジネスの情報を提供する地域ポータルサイトなどと地域ビジネスの集客ツールは増えてきてます。

その他FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアで飛び交う情報の多くはユーザーの日々の生活に根ざした地域情報が多いのを見ます。

毎年開かれる海外の様々な研修においてもLocal Business、Local Marketing、Local SEOというテーマの講義や研修が増えてきています。

地域情報を受発信させ流通させるスマートフォン時代は = ローカルマーケティング のようです。

ローカルマーケティングの1つの手段がオムニチャンネルです。

以上ですが今回のニュースに登場する大きな店舗を運営していない企業でも、実店舗を持っている企業はネットだけで完結するのではなく、実店舗の相乗効果を顧客の動線を見なおして設計、最適化するよう取り組んで下さい。

また、実店舗を持っていない企業は持っている企業との業務提携も模索して下さい。

このような状況をめったに無いチャンスと捉え、大きく飛躍して下さい。

Q:サイドメニューを設置するのは左が良いのか?右が良いのか?

2015年05月18日
サイドメニューは左につけるのがベストなのでしょうか?

A:サイドメニューは左につけるのがベストということはありません。どこにつけるのか、その使い分けは・・・

(1)読み進み型=左サイドメニュー
複数のページの目次を見せて1つ1つ順番に読み進んで行って欲しい場合は左サイドメニューにする。
たくさんのページをユーザーに見て欲しい時に最適な形

(2)コンテンツ重視型=右サイドメニュー
コンテンツ内容をとくに見て欲しい場合は右サイドメニューにする。そのほうがコンテンツにユーザーが集中できる。
たくさんのページが無い時に最適な形



(3)成約スピード・コンバージョン率重視型

離脱を防止して全てを1ページで見せ、最速で成約させる時はサイドメニューは無し。
他のページへのリンクが多いと集中力が鈍り、離脱率が高まるという考え。



になります。

これらはあくまでPCサイトの話ですが、今後重要になるスマートフォンサイトにおいては・・・

(1)ポップアップメニュー型 + フッターメニュー型
たくさんのページがサイト内にあり、ユーザーに見て欲しい時に最適な形 

(2)ヘッダーメニュー + フッターメニュー型
それほどたくさんのページがサイトにない場合に最適な形



になります。

また、ポップアップメニューを設置する場所ですが

(1)左ポップアップメニュー型
片手でユーザーが操作しやすくする場合は左上に漢数字の三のようなアイコンを付ける
ユーザビリティー重視。

(2)右ポップアップメニュー型
両手でも良い場合は右上に漢数字の三のようなアイコンを付ける
サイトロゴが左でその右横がポップアップメニューのリンクになるのでサイトロゴを目立たせたい場合のブランディング重視。最近はこちらのほうが増えてきている。



の2つがあります。

このようにメニューを付ける場所は、サイト運営者視点、サイト運営者の好みではなく、サイトの目的と、ユーザー視点で決定するようにして下さい。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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