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2015年04月
Q: 直帰率と離脱率の違いは何でしょうか?また、これらの率が高まると検索順位に悪影響を及ぼすのでしょうか?
2015年04月16日
A: この2つは似ている感じなので最初はわかりづらいですが、直帰率と離脱率の違いは次のようになります。直帰率:
当該ページから開始されたすべてのセッション数に占める、ユーザーがそのページだけ閲覧してサイトを離れたセッション数の割合です。英語ではbounce rateと言います。
これは平たく言えば、Googleなどの検索エンジンで御社のサイトを見つけたユーザーが御社のページに訪問してそのまま検索結果ページに戻ってしまったら直帰されたということになります。
こうしたことが増えていくとそのページの直帰率が高まることになります。
離脱率:
当該ページのすべてのページビュー数に占める、そのページを最後にユーザーがサイトを離脱したセッション数の割合。つまり、訪問者が最後に見たページになる割合ということです。
英語ではabandonment rateと言います。
これは平たく言えば、Googleなどの検索エンジンで御社のサイトを見つけたユーザーが最初のページを見た後に複数のページを閲覧し、その後申し込みフォームのページに行ってからそこでブラウザーを閉じたり、前のページに戻っていったとします。
そうするとそのページは離脱されたということになります。
そしてこうしたことが増えていくと御社のお申込みフォームのページの離脱率は高まることになります。
もう一つのご質問ですが、離脱率や直帰率も検索結果に影響あるかということですが、影響はあります。
そして年々影響する度合いは高まってきています。
直帰率、離脱率を下げるための対策はたくさんあります。
今後このブログ内で、どうすれば直帰率、離脱率を下げることが出来るかの工夫を解説させていただきます。
Q:どうすれば直帰率を下げることが出来るのでしょうか?
地域キーワードでの検索順位が落ちる原因は?
2015年04月16日
本日、無料コンサルティングをご利用いただいた方のうち2社の方が同じ問題で検索順位が落ちていることがわかりました。それは、地域キーワードの書きすぎという問題です。
地域キーワードを狙っている場合、例えば「工務店 横浜」を狙っている場合、横浜という言葉を書きすぎると「工務店 横浜」での検索順位が著しく落ちることになります。
特に気をつけるべき点はブラウザのソースモードでウェブページを見た時に
title="
と
alt="
の部分に地域名が入っている場合です。
そうしたところはブラウザーの通常のモードで見た時に目に見えない部分なので見過ごしてしまうことが多いのが現実です。
トップページだけではなく、どのページにおいてもメインのキーワード(例:工務店)が7回書かれているとしたら地域キーワードは2回(例:横浜)の7:2の比率以下に地域キーワードを書く比率を抑えるようにしてください。
最近見かけるのは、地域キーワードのほうがメインのキーワードよりも多く書かれており地域キーワードを含めた複合キーワードでの検索順位が下がっている事例です。
地域キーワードが含まれる複合キーワードを目標キーワードにしている方はその部分を再確認して修正してみてください。
Q:どうすれば直帰率を下げることが出来るのでしょうか?
2015年04月17日
A:直帰率を下げることは非常に重要です。直帰率が高いということはそのページは検索キーワードと関連性が低いと判断してGoogleが検索順位を下げるからです。
実際にGoogleが提供しているアクセス解析ログのGoogleアナリティクスにログインをすると真っ先に直帰率が表示されます。
Googleアナリティクスに表示される様々なデータはGoogleがどのように検索順位を決定しているかを知る上での重要なヒントがたくさんあります。その中に真っ先に直帰率が表示されるという意味は決して小さいものではありません。
今日からこのブログで何回かに分けて直帰率を下げるための工夫を提案させていただきます。
直帰というのはそもそもGoogleやヤフー等の検索エンジンから訪問者が御社のサイトに来たのに、他のページを見ずに1ページだけ見て帰ってしまうことです。
何故そうしたことが起きるのでしょうか?
考えられる理由は:
【1】関連性が感じられない
というものが1つあります。
これはどういうことかというと、ユーザーがGoogle上で検索したキーワードとは関連性が低いと思われるページに行った時に生じる問題です。
ユーザーがGoogleでキーワードを入力して検索する時には、そのキーワードをテーマにしたページを見たがるものです。
例えば、ユーザーがGoogleで「ノートパソコン 激安」で検索した時は、激安のノートパソコンの情報が掲載されたウェブページを期待するはずです。
しかし次のような場合はどうでしょうか?
(1)検索キーワードがスクロール無しの初期画面に見当たらない
Googleで「ノートパソコン 激安」で検索して検索結果1位のページを見たとします。
その時に見るページにノートパソコンという言葉が書かれておらずパソコンという言葉が大きく書かれていたら「違うところに来てしまった」と思い即座にブラウザーの戻るボタンを押して検索結果ページに直帰される可能性が高まります。
(2)タイトルタグやメタディスクリプションに書かれている事が真実では無い
あるいは、激安なノートパソコンを探しているのにもかかわらずページに来たら高額なノートパソコンばかりで激安という言葉も全く書かれていなかったら「騙された」という感覚を抱き、そのまま検索結果ページに直帰される可能性が高まります。
このような問題を避けるためには、予想される検索キーワードをランディングページ(検索結果ページからユーザーが訪れる最初のページ)の上のほうにはっきりと目立つように検索キーワードが含まれたフレーズを書くことが重要です。
もう一つの対策は、タイトルタグやメタディスクリプションには嘘を書かない、大げさなことは書かないという事です。
御社のサイトのウェブページのタイトルタグやメタディスクリプションはある意味「検索ユーザーへの約束」なのです。
その約束を裏切らないに気をつけてください。
次回のブログでは
【2】連続性の欠如
という2つ目の原因と対策について提案させていただきます。
連続性が無いページは直帰されてしまう
2015年04月18日
ユーザーに検索結果ページに直帰されてしまう2つ目の原因は【2】連続性の欠如
です。
これはどういうことかと言うと・・・
(1)ユーザーが次に見るべきページへの動線が見当たらない
ユーザーがそのページを見た時にそこで満足したら検索結果ページに直帰してしまうでしょう。また、検索エンジンで見つけたページから何ページか読み進んだ後にそれ以上何も得るものが無いと判断するとそこで離脱してしまうはずです。
こうしたことを防ぐためにはそのページの次にユーザーが何を見ると得をするのか、メリットを表現した目立つリンクを張るべきです。
それが無理でも関連性が高いと思うページに目立つようにリンクを張るべきです。
そして出来れば1つのページヘのリンクだけではなく、ユーザーが自分で選べるように複数の関連性が高いページヘのリンクを張るようにしたほうがよいです。
1つしかリンクが無ければ、そのリンク先に興味を抱かない時に離脱してしまうからです。2つ以上あれば離脱するのか次のページに進むのかというゼロか1かではなく、どのページを見ようかという選択の自由が生じます。
(2)リンクが見当たらない
関連ページへのリンクを張る場所ですが、やってはいけないのは本文の文中からのリンクです。
何故かというと本文の文章をユーザーは高速で読もうとしているのでその中に色が多少変わったリンクが含まれていても見過ごしてしまうことがあるからです。これは昔ながらのテキストリンク部分を下線にして色を少し変える方法にも同じことが言えます。
ではどうすればリンクを目立たせることが出来るのでしょうか?
それは・・・
@ 一番効果が高いのがランディングページ(検索結果ページからユーザーが訪問した最初のページ)の本文が終わった所に段落改行してテキストリンクを設置する
A さらにPCサイトの場合は右向きの矢印をつけて、ここをクリックすると他のページに進めるのだというイメージを与える
B スマホサイトの場合は右向き矢印か、+記号をテキストリンクの右横に載せて他のページに進めるのだというイメージを与える
などの工夫です。
サイドメニューはそのページに関連するページへのリンクにして、かつユーザーが読み進みたい順番に変更する
本文が終わった所以外で関連ページにリンクを張るべきところは本文の左側、または右側のサイドメニュー欄です。
ただ、そこも無造作に複数の関連ページにリンクを張るのではなくユーザーが読みたいと思う順番にしてください。
よくあるミスがサイト管理者の視点に立ち見せたい順番にしてしまうことです。
ユーザー視点に立って丁度本の目次のように読み進みたくなるような順番にするようにしてください。
(3)リンクをクリックする気が起きない
直帰率を下げるためのもう一つの工夫は関連ページにリンクを張るときにクリックしたくなるようなリンクを張ることです。
機械的に何も考えずにリンクを張るのではなく、ユーザーが気になる書き方をすることです。
具体的には「?」をリンクテキストの一番後ろにつけてみたり、「秘密を教えます」だとか「暴露します」、「探ります」、「調べる」、「比較する」などとなぞめいた書き方やそれをクリックするととっておきの情報が入手できるのではと予感させるような書き方です。
リンクをクリックしてもらうためのもう一つの工夫は画像リンクではなく、テキストリンクにすることです。
何故画像リンクではなく、テキストリンクにするのかというと画像リンクは凝った画像にすればするほどバナー広告のように見えてしまうからです。
今知りたい情報を探している検索ユーザーは主観的な情報が多い企業の広告を見たいのではなく、客観的でわかりやすい情報を探しています。そのような時は広告に見えるものはクリックされずに無視されることが起きます。
こうしたことを避けるためにバナー広告のような画像によるリンクは避けてシンプルなテキストリンクに変更してみましょう。
(4)サイト内検索が出来ない
直帰率を下げる4つ目の工夫は、サイト内検索の検索窓を全ページに設置することです。
ランディングページ内やそこからリンクが張られているページに興味のあるものが見つからない場合、ユーザーはサイト内検索をするということがあります。
大手企業のサイトや有名なサイトには必ずといって良いほどサイト内検索が出来るようになっています。
米国で有名なサイト設計理論を研究しているShari Thurowさんはサイト内検索窓を設置すると直帰率が下がり、サイト滞在時間が長くなるというを報告しています。
サイト内検索の検索窓があれば、満足のゆく検索結果さえ表示されればそこから次のページに読み進んでくれる確率が高まります。
可能な限り設置を検討してください。
次回の記事では
【3】違和感がある
という問題と対策について提案させていただきます。
SEO対策とウェブデザインはクロスオーバーする
2015年04月20日
ユーザーが検索結果ページに直帰する3つ目の理由として考えられるのが・・・【3】違和感がある
という理由です。
これはユーザーが期待した雰囲気とは違うウェブページに来た時に起きます。
例えば、美容関連のキーワードで検索して訪問したユーザーはどのような雰囲気を期待するのでしょうか?
美しさを提供するサイト自体ある程度の美しいデザインが求められます。
にも関わらず文章ばかりで画像がほとんど無いというのでは良くありません。
どのように美しくなれるのか、そのビジョンをデザインによって示すべきです。
「リフォーム 東京」で検索したユーザーはどのようなウェブページを期待するのでしょうか?
施工事例や、施工前・施工後のいわゆるビフォーアフターかも知れません。
しかもその数は1件だけで良いのでしょうか?
何件も何十件もランディングページにあったほうが夢中になってページを読み進んでくれるでしょう。
数さえ多ければ良いのでしょうか?
いいえ。汚い写真ではなく、綺麗な写真、ちっぽけな写真ではなく、大きな写真、曇の日に撮影した写真ではなく、晴れた日に写された綺麗な写真を、ゴミ箱やエアコンの室外機が写っている写真ではなく綺麗な植木や花が咲いている家のほうがベターでしょう。
学習塾のサイトはどうでしょうか?
おどろおどろしい情報商材を販売しているようなサイトの雰囲気で良いのでしょうか?
AKB48の女の子のような写真が散りばめられたウェブページと学問ではイメージはかけ離れているのではないでしょうか?
整体院のサイトはどうでしょうか?
いきなり自然治癒力に関する持論を非常に難解な日本語や英語等などで展開するのは適切なのでしょうか?そのようなものをユーザーは求めているのでしょうか?
直帰を防ぐことが1つのSEO対策になる時代が来ました。
直帰されないためにはユーザーが求める雰囲気を予測して、それを表現するウェブデザイン力が求められます。
SEO対策とウェブデザインがクロスオーバーするようになって来ているのです。
次回の記事では
【4】完成度が低い
という問題と対策について提案させていただきます。
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