2015年01月
アプリで集客する時代
Fanistaという名前のアプリで、日本初のファッション情報の画像検索が出来るものです。
https://fanista.co.jp/
気になる洋服をスマホのカメラで撮影して画像検索するとそれと同じ洋服、または似ている柄、スタイルのものが検索結果に出てくるものです。
そのままネットショップで買い物が出来きるのと、スマホの位置情報を使って自分が現在いる場所から近い順にその商品を売っているお店の情報が検索されるというものです。
撮影した写真だけでなく、サイトなどから取り込んだ写真も画像検索が出来ます。
制作者の方から直々デモを見せてもらいましたが想像以上にすごいアプリで感動しました。
世界のWEB集客の世界で今最先端を行っているのがアプリによる集客です。
たくさんのアプリがあるなか自社独自のアプリを作っても埋もれてしまうかもしれませんが、実際に形にしてチャレンジすることが重要だと思います。
外れればゼロ、またはマイナスでしょうが、当たれば大きいのがアプリです。
考えているだけでなく、行動すべきです。
そうしたチャレンジ精神をクライアントさんから教わりました。
私はこのソフトはデータが増えていけば必ず人気が出ると信じています。
Googleアップデートとは?
例えば、「印鑑」という言葉をGoogleで検索してみます。
例えば、ご自分のサイトが現在10位くらいだとして、それをもっと上位に表示するためにSEO対策をして上がったとします。ご自分のサイトだけが上がるのならいいですが、ほかの人のサイトもSEO対策をして、下の方からさらに上に順位が上がったとします。
そうするとSEO対策をしていないけど本当はとても人気のある店のサイトが、SEO対策をしている人のサイトに抜かれて、実際は人気のある店のサイトの方は順位が落ちてしまいます。さらに、他の人もSEO対策をすれば、さらに、順位は落ちてしまいます。
Googleの基本的な検索順位の決定方式というのは、基本的にはアクセスがある順や人気があるサイト順になってきています。人気があるお店ほど上にきて、人気がないところほど一番下にきます。
例えば、別の言葉で検索します。「コピー紙」という言葉で検索すると、アマゾン(Amazon.com)など、いろいろあります。アスクル(ASKUL)もきちんと出てきます。アスクルは二件も表示されております。
ほかにはアマゾンが一番に出てきていますし、アマゾンで買えばもっと安い値段で買えるかもしれません。価格.com(カカクドットコム)ならば安い順に出てくるかもしれませんし、さらに安いところも出てきます。
ということで、コピー紙という言葉を一つとってみても、やはり人が知りたいようなホームページが上にこないと、アスクルが見つからない、アマゾンが見つからない、SEO対策をしているお店ばかりが出てくる、ということになりますから、ユーザーにとってGoogleというのは、使い勝手が悪い検索エンジンということになってしまいます。
そうなれば、私も皆様もGoogleを離れて、Googleの競合であるマイクロソフトのbing(ビング)や韓国のNAVER(ネイバー)や中国のBaidu(バイドゥ)など、ほかにも有名ではない検索エンジンというのはありますから、そちらの方にユーザーは流れてしまいます。
そのようなことが起きればGoogleとしても危機的な状態になるはずです。
そのためGoogleはこうした自体が起きないように検索結果ページの品質を守ろうとしています。何を守るのかというと、SEO対策に対する防御です。それを私のセミナーなどではSEO対策対策といいます。私たちがSEO対策をすればするほど、Googleは防御するためにSEO対策対策をするわけです。
GoogleもSEO対策への対策をせずに検索結果の状態を放っておくとSEO対策がうまいところばかりを上位表示して、消費者の人たちが、本当に見たいサイトが下位に表示されますのでそうならないようにシステムをアップデートしています。
では、これまでGoogleはどのくらいアップデートしてきたのでしょうか?Googleはそれらアップデートを一つ一つを発表していないので、すべてをお知らせする事はできませんが、これまでのアップデートの歴史を見てみましょう。
Googleが検索サービスを始めたのが1997年で、フロリダアップデートや、メーデーアップデート、ベニスアップデート、パンダアップデート、ペンギンアップデートなど様々なアップデートをしてきました。ペンギンやパンダ、ベニスというのはコードネームです。
それらのアップデートを繰り返した結果、Googleの検索サービスはますます進化してきました。
Googleはアップデートを繰り返していますが、アップデートを繰り返す以前のGoogle、つまり1997年くらいのGoogleというのは、どのような仕組みで検索順位を測定していたのかを、ここにまとめた資料があります。
私は、そのアップデート前の古いGoogleのことを旧式Googleと呼んでいます。
旧式Googleというのは、例えばサイトAとサイトBの二つのホームページがあったとします。サイトAは、2つの他人のサイトからリンクをしてもらっています。サイトBは5つの他人のサイトが、リンクをしてくれています。
旧式Googleでは、どちらのサイトが人気かというと、サイトBの方が人気があります。
なぜかというと、サイトBは5つのサイトやブログがリンクしてくれていますので、5人が投票しているということになるからです。サイトAは2つのホームページからしかリンクされていないので、2人しか投票していないことになります。これを民主主義の選挙でいえば、やはり2人よりも5人の選挙民から投票された候補者の方が人気があるので選挙で勝つということです。
このように旧式Googleは、被リンク元の数が多いサイトの方が上位表示するというシンプルな検索順位決定方式を採用していました。
しかし、リンク元の数だけを順位決定要因にすると、おかしなことが起きます。
何故かというと、サイトAはとても人気があるサイト二つからリンクされて、サイトBの方はほとんどの人が見ていないようなブログやホームページからしかリンクされていませんが、数だけは5件もあります。
どちらのサイトが本当に人気があるのか、価値が高いのかというと、たった2つの被リンク元しかないけれども、人気のあるサイト2つからリンクされているサイトAの方が、人気がある可能性が高いです。
このように結局は被リンク元の数だけではなくて、被リンク元の質がどうかということになってきました。
復習しますと、私たちが、SEO対策を習得すればするほど、SEO対策がうまい人が運営するホームページが、上位表示されます。そのままだとGoogleは困るからそれに対する対策をする、つまりSEO対策にする対策ですから、SEO対策対策がGoogleのアップデートということです。
私たちは、Googleに迷惑がかからないようなSEO対策をしないと、Googleのアップデートが実施される度に検索順位が落ちてしまうということなってしまいます。
そうしたことは避けなくてはなりません。
パンダアップデートとは?その意味について
パンダアップデートというのは、一言でいうと重複サイトや重複コンテンツに対するペナルティです。
これを「じゅうふく」や「ちょうふく」と呼びます。
重複コンテンツというのはいろいろな意味がありますが、一つはドメイン内のページ間の重複という意味があります。
これはどのようなことかというと、例えば8ページのサイトがあったとします。この8ページのサイトの中に、サブページ2とサブページ3というものがあるとします。サブページ2とサブページ3のなかで、まったく同じような文章が二つのページにあるということは、それが偶然であればしかたがないのですが、ほかの複数のページにもサブページ2に書いてあることが繰り返されて書かれていたとします。
よくある例としては、お買いものの仕方や、お支払い方法、そして送料発送についてなどという情報が、全てのページの下の方に貼ってある場合です。
そこに書いてある文字というのは一つのページだけではなくて、複数のページにわたって書いてあるので、これは重複コンテンツになってしまいます。このようなものが多ければ多いほど、そのサイトの値打ちは下がります。
Googleが高く評価するのは、世の中でそのサイトのそのページにしか書いてないオリジナル文章が掲載されていて、同じ内容が掲載されているページが無いサイトです。同じ内容の記事が掲載されているサイトであれば、それほど高く評価しません。
理由は、同じことが複数のページにわたって書いてあるにもかかわらず、すべてを高く評価していれば、5ページも10ページも100ページも1000ページも、ほぼ同じ内容のページを作ってしまう人もいます。
その場合、その人がもしSEO対策がうまければ、いろいろなキーワードで検索すると、その人のページばかりが出てくることになるからです。SEO対策というのは、そのように極端なことが起こりやすい世界なのです。
何か一つのことがうまくいくと、人は同じようなものをいっぱい作ります。そしてそれらを検索エンジンで上位表示して、競合他社を締め出してしまいます。全てのページに同じことを書いていたりするのはズルともいえます。
ということで、重複コンテンツの意味の一つが同じドメインのなか、例えばインプラントドットコムというドメインのなかにあるいろいろなページにほぼ同じことを部分的にもコピーペーストをしているとそれは不正ともみえますし、値打ちがないというふうになってきます。
その結果そのようなページばかりのサイトは、順位が落ちてくるのです。しかも、その順位の落ち方というのは尋常ではありません。
パンダアップデートの場合は、一度このフィルターというものにかかると検索順位の落ち方が5位や10位といった世界ではなくて、私が見ている限り、まず40位以上は落ちます。
例えば、現在ご自分のサイトが何かのキーワードで10番だとすれば、パンダアップデートにかかると、そこからまず40位以上落ちるでしょうから50位以下になります。酷い場合には、検索結果に出てこなくなります。あるいは、百何十位になってしまうこともあります。ユーザーはそこまでいけば、見つけてはくれません。
次に重複コンテンツのもう一つの意味は、他のドメインのサイトとの重複です。
もっと激しい人になると、上位表示されているサイトに書いてあることと、ほぼ同じ内容で、別のサイトを作ります。その人は、それでうまくいけば、もっと悪乗りをして、またコピーサイトを作ります。これでほぼ同じ内容のサイトが4個になってしまいます。これは、とても困ります。
このようなことをすると、それぞれのサイトが、SEO対策的にうまく作られている場合、Googleはほぼ同じ内容なのに、三つとも評価してしまいます。そうすれば、何かのキーワードで検索したら、その人のサイトが3個も出てくる、あるいはその人がサイトを10個作れば10個出てくるということになります。
そうなればユーザーが本当に見たいサイトが出てこなくなり、Googleがユーザーに嫌われるということになります。
こうした状況を回避するために、Googleは自社の検索結果ページの品質を守ろうとします。つまりSEO対策対策をするわけです。
パンダアップデートについては、まだもっともっと細かい、いろいろな解説や対策があるのですが、今回はパンダアップデートとは何かということを説明しました。
復習になりますが、パンダアップデートとは、重複コンテンツに対するペナルティです。コピーペーストをしすぎると大変なことになるということです。
しかもその落ち方が、5位、10位と落ちるのではなく順位としても40位以上落ちます。ほとんどの場合は圏外になってしまいます。検索結果に出てこなくなってしまいます。
そうなれば、これまでホームページのおかげでいろいろなお客様を集めていた会社やお店は、ほとんどお客さんが来なくなってしまいます。ということは、自分の生活に打撃を与えることになりますから、パンダアップデートにかかるような事は絶対しないでください。
パンダアップデート対策1:オーバードメインの問題
https://www.web-planners.net/blog/archives/000008.html
ペンギンアップデートとは?その意味について
ペンギンアップデートというのは、過剰最適化に対するペナルティのことです。
これはどのようなことかというと、最適化というのはSEOのことです。SEOの意味はサーチエンジンオプティマイゼーション(Search Engine Optimization)、検索エンジン最適化ですから、検索エンジンの最適化をすることはいいのですが、それを過剰に行うことは検索順位を下げることになります。
ペンギンアップデートにかかると、どのようなことが起きるかというと、検索順位が5位から10位くらい落ちますし、もっと酷い場合でも20位くらい落ちます。パンダアップデートよりも、ある意味被害は少ないほうです。
しかし一度かかってしまうとなかなか復旧できないのが、ペンギンアップデートです。ペンギンアップデートに一度かかると復旧は非常に難しくなります。
ではペンギンアップデートはどうすればかかってしまうのか、いろいろな要因があるのですが、一つはキーワードの詰め込み過ぎです。
例えば一つのウェブページを「ビデオカメラ」という言葉で上位表示したいのならば、ビデオカメラという言葉が自然に書かれているページであれば、ビデオカメラでは上位表示しやすいですが、ビデオカメラ、ビデオカメラ、ビデオカメラ、というふうに繰り返し書きすぎた場合、それはユーザーの気持ちを無視した、検索エンジンのことにしか向いていない悪い態度です。
私たちが持つべき態度はそのページを見た一般のユーザーや消費者が、分かりやすい、納得するという役に立つ情報を提供することがSEOの本当の目的です。
それなのに、ビデオカメラ、ビデオカメラ、ビデオカメラ、というふうに同じことを書き過ぎるのは、これは本末転倒なことです。そのようなことをしてしまうと、ペンギンアップデートでかかってしまいます。そして順位が5位から悪くても20位は落ちてしまいます。
他には、単語の羅列のし過ぎというものがあります。これは例えば同じページの下に地域名、例えば東京都、埼玉県、大阪府、京都府というふうに都道府県名を47個書いて、その下に主要な都市名を横浜市、神戸市というふうに書いて、上の方には文章が書いてあるとします。
上の方には文章が書いてありますが、下の方に地域名がいっぱいあれば、例えば上の方の文章が「電話代行」という言葉であれば、「電話代行 横浜」や、「電話代行 大阪」でも、偶然そのページの下の方に大阪や、横浜などと書いてあれば、昔は検索順位で上位表示できました。
そのため、昔のSEOの感覚を持っている人は、未だにページの下に、偶然書いてひっかかればいいかなという言葉をいっぱい羅列する傾向があります。
そのようなことをすると結局は誰が迷惑かというと、ネットユーザーが迷惑になってきます。
ですからGoogleは、ネットユーザーに迷惑なページは、排除して検索順位を落とします。その具体的手段がペンギンアップデートなのです。
ペンギンアップデートのもう一つの特徴がSEO目的のリンクに対するものです。進化を遂げる前の昔のGoogleでは、たくさんのサイトやブログからリンクを張ってもらうとリンクをしてもらったサイトの検索順位が上がるという傾向が強くありました。
その結果、それを完全に履き違える人が増えるということが起こりました。自分で他人のふりをして、いろいろなサイトを作り、そこからリンクを張るのです。つまり自分で作ったサイトから自分のサイトにリンクを張るだけなのです。これは補助としては有効なのですけれども、しかし、これだけではいけません。
世のなかの誰からもリンクしてもらえず、自分が作ったサイトだけからしかリンクされていないサイト、これは自己満足のサイトであり、信用性も全くありません。
何故なら、その程度のことは私が一人でパソコンの操作をするだけで、出来てしまうからです。一個目のサイトを自分で作り、自分のサイトをリンクするためのサイトをもう一つ作り、リンクを張ります。これだけでは何も信用性がありません。もしかすると、とても良い内容かもしれませんが、証拠がないので実証できません。
その証拠とは何かというと、他人のサイトからリンクされることです。
しかし、本当に悲しいことながら 勘違いしている人は自分でサイトを作って、自分のサイトからしかリンクしていないのです。それでは、不自然な被リンク元ばかりということになってしまいます。
以上が、ペンギンアップデートの概要です。
Googleが何故このようなアップデートを繰り返すのか、という事を考えてみましょう。
それは、私たちのSEO対策がうまくなればなるほど、Googleがある意味私達の上位表示テクニックによって攻撃されるのでGoogleが防御をします。検査結果を乱されないように防御をするのです。これは一種のウイルスに対するワクチンと同じです。
結局、私たちはウイルスのようにはなってはいけない、ということなのです。Googleと敵対する関係ではなくて、Googleと共存していかなければいけません。
かといって、Googleの言いなりになればいいというものでもありません。Googleの言いなりになっている方もいますが、それは思いきったSEOが出来なくなる方向に誘導されます。
私もセミナーや、ビデオなどでは、時には過激なことを言うかもしれませんが、誤解して欲しくありません。Googleは私たちの敵ではありません。ビジネスパートナーなのです。Googleが実際にお客様を流入させてくれているのですから、有り難い存在なのです。
ですから、もう一度いいます。私たちはウイルスのような、そのような価値の低い存在になってはいけません。Googleと共存しながらも、距離をもって歩んでいくということが重要なのです。
ということでSEO対策は、やり過ぎると大変なことになるので気をつけてください。
パンダアップデート対策1:オーバードメインの問題
重複コンテンツの問題は色々なパターンがありますが、今回は、オーバードメインについて解説させて頂きます。
オーバードメインというのは、その名のとおりドメインを持ち過ぎているという意味です。すなわち、ドメインの数が適正な数字よりもオーバー(超過)しているということです。
ドメインというのは何かといいますと、www.yahoo.comやwww.amazon.co.jpというような、ホームページのアドレスのyahoo.comや、amazon.co.jpの部分です。それをドメイン名だとか、ドメインネームといいます。
では、どのような会社や個人にオーバードメインの問題が起きるかというと、小さな会社や個人で、大手企業に負けないように、いろいろなホームページを作って上位表示しようという方に起きやすい問題です。
かくいう私も、10年以上も前からドメインをたくさん取って、いろいろな専門性のあるサイトを作っていきましょう、というふうにずっと推進してきました。
ですが、残念なことに思った以上にやりすぎる方が増えているのです。
では、ドメインというのは、どのくらいなら所持していても良いのかというと、基本原則としては1商材に1つのドメインです。
例えばコピー紙を販売するときは、コピー紙ドットコム(copyshi.com)というものを取ってサイトを開くことは何も問題はありません。
しかし、その他にオフィス用品ドットコム(officeyouhin.com)というドメインを取り、そこでもコピー紙を売るとコピー紙の情報が二つのサイトに載ることになってしまいます。その段階で、オーバードメインの問題を抱えることになります。
ではどうすれば良いのでしょうか?コピー紙はコピー紙ドットコム(copyshi.com)で販売して、次にトナーカートリッジであれば、トナーカートリッジドットコム(tonercartridge.com)というドメインを持ち、そこで売ると良いのです。
何故なら、それぞれのサイトの内容に重複はほとんどないはずだからです。コピー紙ドットコム(copyshi.com)はコピー紙しか売っておりません。トナーカートリッジは売っていません。
そして、トナーカートリッジドットコム(tonercartridge.com)ではトナーカートリッジしか売っておりません。すなわちコピー紙は売っていません。この場合は、まったくオーバードメインの問題はありません。適正数のドメインを持っていると言えます。
オーバードメインというのは一言で言うと、同じような情報が二つかそれ以上のドメインのサイトに置いてあるということです。
よくある問題は、同じような情報が三つ、四つと置いてあるという場合です。
そのような場合は、まず最初に、オーバードメインにより、その重複しているサイトの検索順位が落ちていきます。そして、最後には全て落とされてしまいます。Googleにこらしめられてしまうのです。
つまり、オーバードメインはするな、ということです。
では何故Googleはそのようなことをするかというと、検索ユーザーにとって「紛らわしい」からです。
昔のインターネットでは、通常は一つの会社が一つのドメインを購入して、そこにいろいろな情報を載せていました。
しかし、私たちが色々なドメインを購入して、いろいろなサイトを作るとGoogleの昔のシステムであれば、それぞれのサイトが別々の会社のサイトに見えてしまいます。
別々の会社のサイトに見えれば、例えば何かのキーワードで検索したときにGoogleの検索結果に連続して、それらが出てくることになってしまいます。
そうすれば、ネットユーザー、すなわち消費者がどう思うかというと、一つのキーワードで検索したのに同じ会社のサイトがいくつも出てくる、ということになり、うんざりしてしまいます。もっと使いやすい検索エンジンはないか、Bing(ビング)はどうか、あるいはBaidu(バイドゥ)はどうか、というようにほかの検索エンジンを探すようになります。
そうなれば、Googleにとってのお客さんが一気に他社の方に流れてしまいます。ですから、Googleは防御するわけです。
歯科医院の例でいうと、例えば「鈴木歯科医院」というサイトが、メインのサイトだとします。それは「鈴木歯科ドットコム(suzukishika.com)」というドメインで運営しているとします。
それが良いか悪いかというと、何も問題はありません。一つの組織が一つのドメインで、ホームページを運営しているからです。
しかし、その他に鈴木歯科医院が、例えば東京の世田谷区にあったとします。そして、世田谷インプラントセンターというインプラントだけのサイトを作ったとします。その時初めてオーバードメインの問題が生じるのです。
鈴木歯科医院が、世田谷インプラントセンターを作ることは、あることに気をつければ、ギリギリのところで大丈夫です。メインの鈴木歯科医院の方に、インプラントのページが1ページ、あるいは、せいぜい2ページくらいしかなければ問題はありません。
なぜかというと、この専門サイトの世田谷インプラントセンターには、インプラントのことが書いてある情報ページが1ページや2ページではなくて、10ページや20ページ、30ページとあるからです。
例えば、その世田谷インプラントセンターが20ページだとすれば、鈴木歯科医院のなかには1ページしかないとすれば、20対1で少ししか重複していません。
重なり合いが少しであればいいのです。ですが重なり合いが多くなるといけません。これは、ほとんど同じように見え、同じ内容だということになってしまいます。つまり、重なり合いは、少しだけにして欲しいのです。
それさえ守れば、鈴木歯科医院は、世田谷歯科という言葉でメインサイトの順位が上がります。また、世田谷インプラントセンターは世田谷インプラントで上位表示できます。
これで、両方とも問題はありません。しかし、それでもある程度危険性を孕んでいるので、注意してください。
では、次の問題はどこに起きるかというと、例えばインプラント研究室というサイトをインプラント研究室ドットコム(implantkenkyuushitsu.com)というドメインで作ったとします。そうすると、インプラントの情報が、先ほどまで二つのドメインにあったのに、三つのドメインになってしまいます。これでは、Googleは困ってしまいます。
ここが大事なのです。二個目の世田谷インプラントセンターに書いてある内容と、三個目のインプラント研究室に書いてある内容が、まったく違っていたとしてもインプラントについてのサイトの数が2つ超えて3つになったことが許されないのです。
これについては、2012年くらいまであればこえら3つのサイトの内容さえ違っていれば、3つのドメインくらいであれば問題はなかったのですが、現在のGoogleは、インプラントという言葉が書いてあるだけでも許さなくなってきています。
最初は、インプラント世田谷などで上位表示していても三個目のサイトが検索結果から消えます。そして数ヶ月くらいすると、二個目のサイトがばれて、二個目のサイトが消えます。最終的には、一個目の方もインプラント世田谷で検索したときに例えば20位、あるいは10位であるものが、また圏外になり消えることがあります。
そうなれば、すべてを失うことになるのです。一つや二つくらいまでにしておけば良いものの、三つ、あるいはそれ以上のインプラントのコンテンツを異なったドメインに置いたがために、すべてを失ってしまうことになってしまうのです。
これがオーバードメインの怖さです。絶対に気をつけるようにして下さい。
オーバードメインの怖さは、もう一つあります。
例えば、鈴木歯科医院が世田谷だけで運営していたとします。しかし、その人が優秀なドクターと出会い、川崎に分院を作ったとします。その場合、川崎の分院用に世田谷ホームページの内容をほとんどコピーして、ほとんど同じことを書いていたとします。
どれほど川崎の分院のSEO対策を頑張っていても、「川崎 歯科」という検索キーワードでは上位表示されなくなります。
内容が似ているために、検索順位から消えてしまいます。そして数ヵ月後、運が良くても数年以内に1つのサイトの方も検索順位が下がることがあります。
内容が同じようなサイトを別ドメインで作れば、このようなことが起きます。
このように、各地域のメインのサイトを次々に増やすということも、どれほど場所が違うからといっても、対策をしない限りは、オーバードメインの問題が生じます。
では、なぜオーバードメインだとばれてしまうのか、あるいはなぜ同じオーナーが運営している、ということがばれてしまうのかを説明します。
それは、とても簡単な論理です。通常は、世田谷の方が川崎の分院を作れば、自分のサイトからリンクをします。
そうしますとGoogleがこの世田谷の歯科医院のサイトに訪れたとき、張られているリンクをたどり川崎の分院のサイトに行ってしまいます。
それにより、この二つのサイトの内容がほぼ同じであることをGoogleが知ることになります。地域名が世田谷と書いてあるものや、川崎となっているだけ、あるいは鈴木医院長の名前が、斉藤医院長というふうに変わっている程度の違いです。
他には、例えば、実績が川崎のクリニックはできたばかりなのに、世田谷のインプラントの実績を500本と書いてしまうと、川崎にも500本と書いてある、つまり同じだ、ということがばれてしまいます。
そしてさらに、川崎の方のサイトから世田谷の方のサイトにもリンクしてしまいますと、この二つのサイトはお互い繋がっているのでは、というようにGoogleに察知されてしまいます。
何故かというと、次は川崎のサイトをGoogleが見たときに、またリンクをたどって世田谷に行ってしまうからです。
これは同じオーナーですから、Googleは、こらしめるために検索結果から川崎のサイトの検索順位を大きく落とします。そしてまた半年後、または一年後に、残ったサイトも、検索順位を大きく落とします。
ということで、オーバードメインだということがばれるきっかけ、すなわち同じオーナーが運営している、とばれるきっかけというのは、数パターンあります。
一つ目が、このようにリンクをしてしまうというパターンです。
二つ目のパターンをご説明します。
例えば、まったくリンクをしていなかったとします。
ですが、皆さんはご存じだと思いますが、Googleが提供しているツールに、便利なものとして、Google Analytics(グーグルアナリティクス)というシステムがあります。
例えばGoogle Analyticsを申し込むと、自分のサイトに何人が訪問したか、あるいは、どのようなキーワードで人が検索して訪問したか、いろいろと調査ができます。お金は一銭もかかりません。
鈴木歯科医院の鈴木医院長が自分のサイトにGoogle Analiticsのタグを貼るとアクセスの計測ができるのですが、タグを貼って次は、新しく川崎に分院を作ったから、分院のためにもGoogleに依頼をして、川崎医院専用のタグを発行してもらおうと思えば、タグを無料で発行してくれます。
発行してもらって、喜んでそれを川崎医院に貼ってしまったとします。
そうすれば、その瞬間に同じオーナーが、同じGoogleIDとパスワードで二つの似たサイトのタグを発行したとGoogleは判断します。つまりこれらは繋がっている、と判断します。
ということで段階的にですが、これら二つのサイトの検索順位は悪化します。ペナルティを与えられるのです。
これがパンダアップデートの中のオーバードメインというペナルティです。
最後に、三つ目のばれるきっかけをご説明します。
例えば二つの他人が運営しているサイトがあったとします。Aさんはメインのサイトにもリンクをして、次に川崎医院のサイトにもリンクをしたとします。そして、Bさんもメインのサイトにリンクをして、さらに川崎医院のサイトにもリンクをしたとします。
そうなれば、二つのサイトが両方のサイトにリンクしているので、何らかの共通点があるということがばれてしまいます。同じ推薦人が二つのサイトを推薦しているということで、関係性がばれてしまうのです。
つまり、様々なきっかけで、似たサイトを持っているということがばれてしまいますし、同じオーナーが運営しているということも、ばれてしまいます。
ほかにも、例えば文章の書き方が似ているということや、あるいは同じ電話番号が書いてある、あるいは住所は違うけれどもほかの情報が似ているなどでばれてしまいます。
Googleは厳しく捜索していると思ってください。どのようなオーナーが、どのようなサイトを持っているのか、ということを世界的に調査しているのです。
そして、私が会った人のなかにもそれをごまかそうと努力している人たちもいるのですが、時間と共に見破られています。
結局は、ドメインを持ちすぎてはいけない、ということになります。また、一つの事業に対して一つのドメインを持つのがもっとも安全ですが、ただし、先ほどの例の鈴木歯科医院の場合のように重複するのが少し、すなわち1ページや2ページ程度であれば、最大でも2個までのドメインは許されるというお話でした。
必ずSEO対策で成功するためにも、Googleに迷惑をかけないように、ドメインの持ちすぎには気をつけてください。それに気をつけなければ、これまで上位表示していたとしても、すべてを失うことになり、ある日突然、人がこなくなります。
パンダアップデートの恐ろしさの一つは、一度それにかかるとアクセスは7割以上減るということです。私はアメリカで開催されるSEOのプロが集まるカンファレンスでもよくそうした事例を聞きます。
アクセスがいかにして激減したか、というデータを見るとショックを受けます。7割以上は人が来なくなるという恐ろしい結果になるからです。そうなれば、本当に自社の社員の人に会社を辞めてもらうなど、人の生活にまで影響を与えることになるので、欲ばり過ぎには気をつけてください。
パンダアップデート対策2:コンテンツのオリジナリティー
https://www.web-planners.net/blog/archives/000009.html
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