「新着情報」ページが増えてくると上位表示が出来なくなる!?
2024年03月12日
ウェブサイトの品質向上における大きな課題の一つは、「低品質ページ」の存在です。特にウェブサイトの新着情報セクションは、低品質ページになりやすいエリアの一つとして注目されます。多くのウェブサイト運営者が重視する新着情報ですが、実はその内容が検索エンジンの評価を下げる要因となることがあります。
新着情報とは何か?
新着情報とは、ウェブサイト上で新しく追加された情報や最近の活動に関するアップデートを指します。これには製品のリリース、企業のニュース、イベントの告知、ブログの投稿、プロモーション情報など、ウェブサイトを訪れるユーザーにとって有益かもしれないさまざまな内容が含まれます。新着情報は、訪問者に対してサイトが活動的であり、定期的に更新されていることを示す手段として多くのサイトが提供しているコンテンツとして知られています。
新着情報セクションに含まれることが多い情報には次のようなものがあります。
製品リリース情報
新製品やサービスの発表、アップデート情報。
企業ニュース
組織の重要な変更、業績報告、新しいパートナーシップの発表など。
イベントの告知
即時性が重要な展示会、セミナー、ウェビナー、社内イベントなどの情報。
ブログ投稿
業界のトレンド、ヒント、教育的な内容など、読者に価値を提供する記事。
プロモーション情報
限定オファー、セール、割引コードの告知。
入荷情報
人気商品の再入荷、新商品の入荷など。
新卒採用の告知
新卒者向けの説明会、採用情報の更新。
何故、新着情報がSEOにマイナスになるのか?
新着情報の存在がSEOにマイナスになるサイトの上位表示を阻む原因には次のようなものがあります。
1. 内容が薄い
新着情報セクションが低品質ページになりやすい理由の一つは、その内容の薄さです。多くの場合、新着情報には重要でない、あるいはユーザーにとって価値の低い情報が掲載されがちです。たとえば、古いイベントの告知や重要でないお知らせなどが、何も更新されずに長期間掲載され続けることがあります。また、新着情報に書かれる文字数が少ないことも多く、これがさらに低品質の印象を強める要因となっています。
具体例として、新店舗のオープン情報を挙げてみましょう。このような情報は、一見重要に見えますが、実際には「詳細はこちら」という一行だけで構成されていることが多いです。これが100ページ、200ページ、300ページにわたって掲載されていたとしたら、ユーザーにとっては価値の低いページばかりがサイトにあるということになり、結果としてウェブサイト全体の品質が低下する原因となります。
ウェブサイト運営者は、新着情報を単なる更新履歴として扱うのではなく、ユーザーにとって実際に価値のある内容を提供することが重要です。新着情報に掲載する内容は、適切な量と質を備えている必要があります。これにより、ユーザーのエンゲージメントを高め、検索エンジンからの評価も向上させることができるのです。
2. 品質が低い
ウェブサイトの新着情報セクションは、ユーザーにとって価値ある情報を提供する重要な場です。しかし、多くのウェブサイトでは新着情報が低品質ページになりがちな傾向があります。この低品質化の原因の一つは、新着情報の内容が繰り返しであったり、重要でない情報が含まれていることです。
例えば、コロナウイルスに関する取り組みの更新や、商品の入荷情報、新卒の説明会の告知などがよく見られます。これらは一部の人には重要かもしれませんが、大多数のユーザーにとってはそれほど興味深い情報ではないことが多いです。Googleは、全ユーザーにとって価値のある情報を高く評価します。したがって、特定のローカルなお客様にのみ関連する情報は、新着情報に掲載するのではなく、SNSなどで共有することが適切です。
3. 古い情報ばかりになる
新着情報の最大のジレンマは、情報を投稿した時点では新着の情報ですが、時間が経つと必ず古い情報になるという点です。新着情報が増えれば増えるほど、サイト内には古い情報が増えていくことになります。しかし、検索エンジンは、最新の情報を提供するウェブサイトを好みます。古い新着情報は、サイトが更新されていない、またはあまり頻繁に更新されていない印象を与える可能性があります。これは、検索エンジンが評価する「鮮度」の指標に影響を与え、結果として検索結果でのランキングが低下する可能性があります。
《関連情報》 Googleは新しい情報を上位表示させる!
4. クロール予算の浪費
検索エンジンは、ウェブサイトをクロール(訪問して内容をインデックス化すること)する際に、限られたリソース(クロール予算)を使用します。古い新着情報ページが多く、それらが価値の低いコンテンツである場合、検索エンジンはそれらのページをクロールするのにリソースを浪費し、より価値のある新しいコンテンツのクロールが遅れる可能性があります。
《関連情報》 クローラーのインデックスを促進する「サイトマップ」とは?
新着情報ページの正しい取り扱い方法
新着情報ページの対策としては、一つのページにまとめることが推奨されます。新しい情報はページの上部に追加し、古い情報はそれにより下へ移動する形式が理想的です。この方法により、1つ1つの新着情報の文字数が少なくてもページ全体としては多くなるので問題はありません。
ただし、新着情報が頻繁に更新されるウェブサイトの場合、一つのページだけでは載せきれなくなることがあります。その場合は、年ごとに新着情報ページを作れば新着情報ページがサイト内に増えなくなるのでサイト内に低品質なコンテンツが増えるという問題が解決できます。また多くのユーザーは何十年も前の新着情報には興味がないはずなので、過去3年から5年分くらいの新着情報ページをサイトに残し、それよりも古い新着情報ページはサイトから削除しても良いでしょう。
トップページに新着情報を載せる場合はどこに載せれば良いのか?
また、トップページに新着情報を載せる場合は、できるだけページの下部に配置することが望ましいです。何故ならほとんどのユーザーは、新着情報を見にサイトに来ているわけではなく、特定のキーワードに関連する情報を探しています。したがって、トップページに載せる新着情報は直近の3件程度に留め、多くても5件以内にしましょう。そしてそれぞれのテキストリンクをクリックするとそれぞれの新着情報が載っている新着情報ページの箇所に飛ぶようにリンクを張りましょう。
《関連情報》 トップページの意味と役割
このように、新着情報の管理はウェブサイトの品質を保つ上で重要な要素です。適切な管理と工夫により、ユーザーにとって価値ある情報を提供し、ウェブサイトの評価を高めることができます。未対応の方は、すぐにこのやり方を参考にして、サイトの品質を高めましょう。
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