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【解説】コアアップデートの実施後、文字数が多すぎるページの順位が落ちた!検索順位回復の具体策
2019年11月18日
前回の記事ではGoogleが2018年から2019年に立て続けに実施したコアアップデートの意味を解説しました。
今回からは具体的な順位回復方法を提案します。
2019年3月・6月・9月のコアアップデートで順位が低迷したWebページを調べ上げるといくつかの共通点があることが判明しています。
御社のサイトがこれらの共通点のどれかに該当しているなら、速やかに内容の見直しに取り掛かる必要があります。
《共通点1》競合他社のWebページよりも文字数を増やすために、文字数をむやみに増やしたページ
競合他社のページと比べて文字数が少なかったために、無理して文章を追加した・・・というような話は、まったく珍しいものではないでしょう。
しかしコアアップデートの結果、とにかくユーザーが期待するコンテンツを載せることが重要になりました。文字数を増やしたからといって、ユーザーが求める内容でないのなら逆効果となってしまうことになったのです。
以下の法則を、頭に入れて下さい。
「検索ユーザーが求めていないコンテンツ」=「ノイズ(Webサイトにおける、雑音のようなもの)」
ではその対策は???
→文字数を増やすためだけに追加した部分は、削除しましょう……しかしそれだけでは、順位が元通りになるとは限りません。
ノイズの削除に加えて、その代わりに関連性の高い文章を同じくらい追加することが必須と言えます。
ちなみに私が管理している↓のページは「SEOセミナー」というクエリで1位から陥落したことがありました
そこで見直しを行った結果「ユーザーはもっとたくさんのセミナーの情報を見たいに違いない」と考えられました。
しかしそのときは、関連性の低いリンクが多めでした。今は残っていませんが、SEOソフトのリンクが目立つところに入っていました。それらを削除することになりました。
また、「教えて!SEO」という無料お役立ちコンテンツへのリンクが5つ入っていましたが、それらも削除したのです。
そして削除したリンクの代わりに、終了した過去のセミナー案内ページへのリンクを10件程度そのページに追加しました(終わってはいても、過去のセミナーがどんな内容だったのか知りたがるユーザーがいるため、無駄ではないと判断しました)。
すると、4日くらいたつと順位を回復することができました。 その後、ずっと1位をキープできています。
《共通点2》縦長のLP型トップページ
整体院・整骨院・治療院……等のWebサイトのトップページの検索順位が、コアアップデートの直後に落ちています。
そして、これらの業種のWebサイトのトップページは、縦長の形状をとっていることが多いということがわかりました。文字数が4,000を超えているような長文であれば、縦長になってしまうのも無理はないのですが……
それだけではありません、検索ユーザーのニーズを無視した、独りよがりな内容になっていることがとても多いのです。
例えば、「整体院+ (地域名)」「歯科医院 + (地域名)」といったクエリで検索するユーザーは、その院の全体的な説明を広く見たいはずです。
そのニーズに合うのは、以下の6種類の項目です。
【ユーザーの検索意図を満たすために、トップページに掲載すべきコンテンツ】
(1)お店としてのあいさつ
これは最初に書くとよいでしょう。誰が何のために何をやっているのか、そこを端的に書くとよいでしょう。
(2)店長の自己紹介
これがあるとユーザーは安心するものです。しかし、書きすぎは禁物です。100〜200文字くらいならいいのですが。また、長くなるようでしたら「もっと見る」「続きを見る」といった形式で、途中まで表示して残りはリンク先で読めるようにするとよいでしょう。
(3)当店の特徴・当店が選ばれる理由
ユーザーは、各店舗の特徴を比較するために各店舗のサイトをはしごしているわけです。
というわけで、店の特徴はトップページの目立つところに配置するべきです。
(4)提供サービスの一覧・各提供サービスの詳細ページへのリンク
トップページには、サービスのメニューを掲載していないために順位を落としたサイトが多数あります。提供サービスの一覧リンクはユーザーが自分のニーズを満たすサービスを提供しているかを知るために必要としています。必ず提供サービスの一覧リンクを載せて下さい。そうすればページビューが増えてサイト滞在時間が伸びることによりGoogleからの評価が上がります。
(5)店内・外観写真と、その簡単な説明
怪しい店や医院に行きたいユーザーはいません。そこで、様子を知るための写真のニーズは高まります。
(6)アクセス情報(Googleマップ、営業時間、所在地、連絡先)
なるべく近くの店や医院に行きたい、そう考えるのがユーザーです。アクセスマップ等の情報は、わかりやすい位置に入れるべきです。
以上が、ユーザーの検索意図を満たすために、トップページに掲載すべきコンテンツですが、今度は反対にユーザーの検索意図に逆らうノイズには次のようなコンテンツがあります。
【ユーザーの検索意図に逆らうノイズ】
(1)「患者さんの声」「お客様の声」等が4人分以上掲載されている。また、それぞれの声が500文字を超えている
4人×500文字=2000文字、となりますがここまでの分量となるとノイズとみなされやすいです。
ユーザーは、患者さんの声をたくさん読みたいと思って検索するわけではありませんから。それから、それぞれの患者さんの個人的な感想や医院をほめちぎる賛辞・お世辞を読みたいと思うこともないはずです。
うまくやっているサイトでは、文字数を少なめに、人数も少なめに載せていますし、詳細な声は「もっと見る」「続きを見る」といった形式を用いてリンク先に掲載しています。
(2)推薦人の声がたくさん載っている
たとえば、推薦人が3人いて、それぞれが400文字くらいだったら? 3人×400文字=1,200文字、となりますがこれまたノイズ扱いになるでしょう。
ユーザーは、依頼を受けて書かされた推薦人の声を読みたいとは思わないでしょうから。
(3)検索ユーザーを説得するために、長文の売り込みの文章(≒自画自賛する文章)を載せている
自己PRの文章を大量に読まされると、ユーザーは通常なら苦痛に感じます。
少しなら良いでしょうが、スマホで見るユーザーが多い時代です……外を移動しながらスマホを見るユーザーは、そのような独りよがりの自慢話は歓迎できるものではないでしょう。
(4)マスコミ掲載実績や、お店選びのポータルサイトでの評価やランキングを自慢している
これもまた、嫌味のように思われてしまって危険です。信頼してもらうために、そうしたコンテンツを利用してもよいのですが、やりすぎは禁物です。
(5)院の紹介ではなく、院が提供する治療法や施術のことを長文で解説している
ユーザーは院のことを知りたい(それに、じっくりと読む時間もないのです)のに、治療方法を深く掘り下げて説明してしまうと検索結果ページに引き返してしまうリスクが高まります。
治療方法を深く解説したいならそのためのページを別途作成して、トップページからリンクするべきです。
(6)院の紹介と無関係な施術内容のQ&Aをたくさん載せている
Q&Aをトップページにたくさん載せている事例はたくさんあります。しかしQ&Aは基本的に、専用のページをつくって載せるだけでOKです。
(7)副業で販売している健康器具の宣伝情報が目立っている
健康器具やサプリメントといった本業とは関係の無い副業の商材をつい宣伝したくなるのはわかります。しかしそれは違う目的で来たユーザーには関係が無いのではないでしょうか。
そのような商品についても、専用のページをつくってそこでPRするべきでしょう、
(8)サイドメニューに、何十という治療案内ページへのリンクを載せている
トップページを訪れる検索ユーザーは、院の全体的な情報を欲しています。
しかし治療内容をサイドメニューにたくさん載せてしまうと、院の紹介をするページではなく治療案内への目次ページになってしまうのです……つまり、トップページの目的を果たせません。
ちなみに今でも、上位表示に成功しているページは平均して、治療案内ページへのリンクは多くても10くらいにおさえています。その真下に「もっと見る」といった形式のリンクを入れて、治療案内メニューを大量に載せたページに誘導すればOKです。
というわけで、ある時期に流行った、「縦長のセールスレター形式のページ」「LP型の広告ページ」では上位表示できなくなっています。まして、トップページには不適格です。
その代わりに、前述したポイントに気を付けてノイズの少ないトップページをつくることが大切になってきているのです。
次回のブログではコアアップデートで順位が落ちたページの共通点をさらに紹介し、復旧方法を提案させていただきます。
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