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調査結果から見えてくるGoogleマイビジネスの「ネット集客必須科目化」の流れ
2019年08月14日
BrightLocal社が45000社の地域密着企業を対象にしたGoogleマイビジネスの集客への貢献度の調査結果を発表しました。
この調査は4つの国の36業種の45000社の地域密着企業を対象にしたGoogleマイビジネスの集客への影響についての調査です。
日本でもGoogleマイビジネスの活用は年々影響力を増しています。今回の調査対象には日本市場は含まれておらず欧米だけはありますが、今後の日本企業によるGoogleマイビジネスの取り組みの方向性が見えてくるはずです。
この調査結果の重要ポイントをまとめると:
1、平均的な地域ビジネス企業は毎月1009回、1日にすると33回検索ユーザーに自社のGoogleマイビジネスを発見してもらっている
2、そのうち84%が一般名詞での検索で発見してもらったもので、残りの16%が企業名で直接検索(指名検索)したユーザーによって発見してもらったものである
3、自動車ディーラーの情報が企業名で直接検索(指名検索)したユーザーによって発見してもらうパターンが最も多く、ホテルの情報が一般名詞での検索で発見されるパターンが最も多かった
4、2018年度の調査では、一般名詞での検索の伸びが6%で、企業名で直接検索(指名検索)の伸びが38%だった
5、検索の75%がGoogle検索でのもので、残り25%がGoogleマップ上での検索だった
6、Googleマイビジネスのコンバージョン率は平均5%
7、Googleマイビジネスへの画像投稿を増やすと閲覧数が増える傾向がある
の7つがあります。
1、平均的な地域ビジネス企業は毎月1009回、1日にすると33回検索ユーザーに自社のGoogleマイビジネスを発見してもらっている
1日に33回も検索ユーザーの目に触れるようになるというのはかなりの露出アップです。
以前Googleの自然検索で上位表示していた病院のサイトがコアアップデートによって圏外になったことがありました。しかしGoogle検索の地図欄でその病院が上位表示していたため思ったより集客への打撃はなかったという事例がありました。
それほどGoogleマイビジネスに登録しアカウントの評価が高ければ、Google検索に表示される地図欄での露出が増え集客にプラスに働くということがわかっています。
2、そのうち84%が一般名詞での検索で発見してもらったもので、残りの16%が企業名で直接検索(指名検索)したユーザーによって発見してもらったものである
一般名詞というのは「横浜 歯医者」だとか、「エステサロン 渋谷」というような普通名詞や地名を組み合わせた複合キーワードのことで特定の地域で営業しているサービス提供者を探す時に検索するキーワードです。
一方、直接検索というのは「斎藤歯科医院」だとか、「たかの友梨」というような特定のサービス提供者の情報が見たい時にユーザーが固有名詞を入力して検索するといういわゆる指名検索をするキーワードのことです。
このことはGoogleマイビジネスのアカウントを持っている人なら誰でもGoogleマイビジネスのアナリティクスである「インサイト」という画面で確認することができます。
下の図は私が管理している一般社団法人全日本SEO協会 大阪本部のアカウントのインサイトです。
【Googleマイビジネスのインサイト画面】
ご覧のように「ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法」という項目を見ると:
直接
ビジネスの名前や住所で検索してお客様のリスティングを見つけたユーザー
間接
カテゴリや商品、サービスで検索してお客様のリスティングを見つけたユーザー
ブランド名
お客様のビジネスに関連するブランドを検索してお客様のリスティングを見つけたユーザー
と書かれています。
「直接」というのが「斎藤歯科医院」だとか、「たかの友梨」というような特定のサービス提供者の情報が見たい時にユーザーが固有名詞を入力して検索するといういわゆる指名検索をするキーワードです。
「間接」というのは一般名詞のことで「横浜 歯医者」だとか、「エステサロン 渋谷」というような普通名詞や地名を組み合わせた複合キーワードのことで特定の地域で営業しているサービス提供者を探す時に検索するキーワードです。
「ブランド名」というのは事業者名以外の固有名詞で商品やサービスのブランド名での指名検索キーワードです。
今回の調査でわかったことはGoogleマイビジネスに登録してアカウントの評価を高めれば一般名詞での間接検索と固有名詞での直接検索の両方での集客効果が期待出来るということです。
3、自動車ディーラーの情報が企業名で直接検索(指名検索)したユーザーによって発見してもらうパターンが最も多く、ホテルの情報が一般名詞での検索で発見されるパターンが最も多かった
ただし、業界によっては一般名詞での間接検索ばかりだったり、反対に企業名での直接検索(指名検索)ばかりだったりと偏りがあることが明らかになりました。
自社のGoogleマイビジネスがどのようなキーワードで検索した時に表示されているかはインサイトの画面の一番上にある「ビジネスの検索に使用された検索語句」というところで確認する事ができます。
【インサイトの画面の一番上にある「ビジネスの検索に使用された検索語句」】
4、2018年度の調査では、一般名詞での検索の伸びが6%で、企業名で直接検索(指名検索)の伸びが38%だった
企業名で直接検索(指名検索)するユーザーが38%も増えているということは、自社のGoogleマイビジネスの情報を充実させる必要があります。そこに少ししか情報が載っていなかったり、不完全な情報や間違った情報が載っていないかを今すぐ確認して整えるべきです。万一情報に問題があれば機会損失だけでなく、企業の信用ダウンにもなりかねません。
Googleマイビジネスの管理画面にログインして画面左側にある「情報」という項目をクリックすると自社の登録情報が編集できます。
【Googleマイビジネスの管理画面の「情報」欄】
5、検索の75%がGoogle検索でのもので、残り25%がGoogleマップ上での検索だった
これは想像どおりですが、Google検索の検索結果に表示される地図欄のほうがGoogleマップよりもユーザー数が多いからでしょう。Googleマイビジネスを活用すればGoogle検索の検索結果というユーザー数が非常に多い媒体からの流入が期待できます。それだけでもすごいのにさらにGoogleマップからの流入も期待できることが明らかになりました。
自社のGoogleアカウントがGoogle検索とGoogleマップのどちらでどれだけ表示されているかもインサイトの「ユーザーがビジネスを見つけた Google サービス」というところで確認することができます。
【Googleマイビジネスのインサイトにある「ユーザーがビジネスを見つけた Google サービス」】
6、Googleマイビジネスのコンバージョン率は平均5%
ここで言うコンバージョンというのはGoogleマイビジネスの成約率のことで:
(1)Webサイトへのリンクのクリック
(2)電話発信数
(3)道案内のクリック数
の3つがあります。
平均5%もコンバージョン率があるというのはWebサイトと同じか、それ以上の率です。Googleマイビジネスはかなり成約率が高い有望な集客ツールだということが明らかになりました。
自社のGoogleマイビジネスのコンバージョン率もインサイトにある「ユーザーの反応」というところで確認できます。
【Googleマイビジネスのインサイトにある「ユーザーの反応」】
7、Googleマイビジネスへの画像投稿を増やすと閲覧数が増える傾向がある
これは私も実感することです。Googleマイビジネスに写真を投稿すればするほどGoogleマイビジネスの閲覧数が増える傾向があります。店舗の写真、事務所の写真、イベントの写真、商品の写真をこれまで以上に積極的に投稿すべきです。FacebookページやInstagram、Twitterなども運用している企業は一緒にGoogleマイビジネスにも写真を投稿すべきです。
最近では毎週1回くらいGoogleから自動でメールが送られてくるようになりました。
下の図は私が受け取ったメールです。
表題には「おめでとうございます!一般社団法人全日本SEO協会 東京本部 様の投稿が 19 回閲覧されました!」と書かれておりどれだけ画像やテキスト情報の投稿が閲覧されているかをビジネスオーナーに伝えるものです。「おめでとうございます!」と投稿を励ます姿勢からもGoogleがGoogleマイビジネスという事業にどれだけ力を入れているかが伝わってきます。
このように今回の調査結果からも、Googleがインサイトというアナリティクスを提供したり、励ましのメールを頻繁にビジネスオーナーに出すことからもGoogleマイビジネスが企業のネット集客の必須科目になっていることがわかります。
この必須科目をこなすことにより広告費をかけなくても新規客を集客出来るという大きなチャンスを決して逃さないでください。
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