広告専用サイトを持つことのリスク。noindexタグをつけてもリスクは存在する!
2017年10月14日
今日、クライアントさんから広告専用サイトとGoogleの関係についての質問が来ました。
その企業では、オフィシャルサイトの他に、広告専用サイトを持っています。
仮に・・・
オフィシャルサイトのドメイン名が:
www.official.co.jp
で
広告専用サイトのドメイン名が:
www.koukoku.com
だとします。
広告専用サイトというのはGoogleやヤフーの検索結果ページに表示されるリスティング広告のリンク先としてだけ使うサイトのことで、自然検索にはかかならないように noindexタグ:
というクローラーロボットが検索エンジンに登録しないようにするためのタグを張っているものです。
※参考:https://support.google.com/webmasters/answer/93710?hl=ja
何故その企業がオフィシャルサイトの他に広告専用サイトを持っているのかというとオフィシャルサイトの中には広告掲載基準に違反するコンテンツが含まれているからです。
本来ならオフィシャルサイトの中にある広告掲載基準に違反するコンテンツを削除すれば良いのでしょうが、それをしてしまうと成約率が下がる恐れがあるので削除できないという事情があります。
こうした事情のある企業の多くがオフィシャルサイトの他に広告専用サイトを持つのが実態です。
質問の内容は「広告専用サイトの存在が、オフィシャルサイトの検索順位に影響を与えるのではないか?」というものでした。
理論的には、内容が似ているサイトが2つあっても、広告専用サイトにはnoindexタグを張っているのでクローラーロボットが検索エンジンに登録しないはずです。
そのため
オフィシャルサイト:
www.official.co.jp
だけがGoogleにインデックスされて自然検索にかかるようになり、
広告専用サイト:
www.koukoku.com
はGoogleにインデックスされずに自然検索にかからないはずです。
実際にnoindexタグを張っていればGoogleの自然検索にはかからないので問題が無いように見えます。
しかし、だからといって完全に重複サイトと見なさるリスクが無いとは言い切れません。
こうしたことをする際には次の点に気をつけるようにして下さい:
1、広告専用サイトをサーチコンソールに登録しない
→ そもそもサーチコンソールの本来の目的はサイトをGoogleに認識してもらうことです。Googleに認識してもらいたくない広告専用サイトをサーチコンソールに登録したら認識されてしまいます。広告専用サイトをすでに間違ってサーチコンソールに登録している方はすぐに削除すべきです。
2、同じGoogleアカウントでオフィシャルサイトと広告専用サイトをGoogleアナリティクスに登録しない
→ 同じGoogleアカウントで正規の存在であるオフィシャルサイトと内容を一部改変した広告専用サイトにGoogleアナリティクスを設置するということは、広告専用サイトという本来Googleにとっても好ましくない情報があるサイトをその企業が運営しているというネガティブな情報をGoogleに与えることになります。
何故広告専用サイトがGoogleにとっても好ましくないのかというと、Googleは社会的に問題のある記述をサイトから削除した上で広告の申請をして欲しいのです。
にもかかわらず、広告の審査に合格するためだけの広告専用サイトという本来あってはならないサイトを作り、それを広告審査に無理やり通し、審査が未だ厳しくない自然検索の方にはGoogleにとって好ましくないサイトを見せる、、、これはGoogleの立場に立てば嬉しいわけがありません。
それなのに、それら2つにGoogleが無償で提供してるGoogleアナリティクスを導入すればGoogleに何らかの形で内容を一部変えた2つのサイトを持っていることが分かってしまうはずです。
異なったGoogleアカウントでこれら2つの類似サイトにGoogleアナリティクスを使うのも危険です。GoogleはユーザーのIPアドレスも当然見ているはずですから同じ人間、企業がそれら2つのGoogleアカウントを使いGoogleアナリティクスを使っていることは簡単に把握出来るはずです。
安全性を期すためには広告専用さいとにはGoogleアナリティクス以外のアクセス解析ログを使うべきです。
3、広告専用サイトにはオフィシャルサイトと同じくらいたくさんのページはアップしないで、1ページから3ページ程度の小規模なサイトにする
→ 万一何かの拍子で、noindexタグを付け忘れたり、タグを変更してしまい、そのまま気がつかないでいると2つの類似サイトを持っていることがすぐにGoogleにバレてしまい、類似サイトペナルティーを受けて検索順位が激しく落ちる可能性があります。
そうしたリスクを回避するためにも、広告専用サイトはオフィシャルサイトの一部のコンテンツだけ、広告主に訴求するランディングページだけを作るか最大でも3ページくらいまでの規模にすることをお勧めします。
広告専用サイトをどうしても持たなくてはならない事情の方は、広告専用サイトを持つことは本来グレーなことで、Googleにとっては決して嬉しいことではないという自覚を持ってください。
そして、Googleが提供するサーチコンソールやGoogleアナリティクスを盲目的にいつもの調子で使わないことに気をつけて、少しでも早く広告基準に合格する内容で、かつ成約率も高いサイトを作ること、そこを目指すべきです。
広告専用サイトを持っていない人も気をつけていただきたいのは、noindexタグをつければ全てが隠せるとは思わないことです。
noindexタグをつければ検索にはかからなくなりますが、そうしたページがサイト内に存在する、あるいは御社が持っているという事実をGoogleは知ることが出来るということを忘れないで下さい。
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