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過去に書いたブログ記事のせいで上位表示出来なくなる原因と復旧対策

2017年07月22日


SEOコンサルティングをしていて最近よく見かける問題が、何年も前から書いていたブログ記事のせいで検索順位がどんどん下るという問題があります。

Googleは公式には発表していませんが、6月末にGoogleで大きな順位変動がありました。そのタイミングで文字数が少ないブログ記事が大量にあるWebサイトの検索順位が下がるというケースが多発しました。

文字数が少ないブログ記事というのは具体的に何文字かというと800文字未満しか本文が書かれていないページのことです。

よく見かけるケースがお店やクリニックの・・・

・定休日のお知らせ
・社員研修による臨時休業のお知らせ
・どんな花を飾ったのか
・もうすぐクリスマス
・商品入荷の事務的な案内


というようなブログ本来のテーマではない、うちうちのお店に来る人にしか関係が無い事務的な情報や、そこで働いている人以外関心が持てないうちうちのおしゃべりのようなテーマはほとんどの場合、300文字前後の希薄なコンテンツです。

そもそもの話になりますが、今日のブログ読者がブログ記事に要求するレベルは飛躍的に高くなり、本や雑誌レベルの情報の質が求められていることを知らなくてはなりません。コンテンツマーケティングという役に立つコンテンツを企業が無料で提供して自社サイトのアクセスを増やすというやり方が普及し、企業のPR戦略は年々難易度を高めているのです。

GoogleSEOの世界でもこの数年で大きな変化が起きました。コンテンツの品質を厳しくチェックするパンダアップデートが導入されたのは2011年です。今から7年くらい前にこうした希薄なコンテンツが多量にあるWebサイトの評価をGoogleは下げるようになり、それにより検索順位が下るようになりました。

この7年間で見過ごされてきた、あるいは見逃されてきた希薄なコンテンツしか無い代表例であるこうした内容のブログ記事が遂に追求されるようになったのです。Googleは約7年かけてこのレベルに到達しました。

もはや一刻の猶予も許されません。サイト内に設置したブログに過去何年にも渡って300文字程度の希薄な内容のブログ記事を投稿してきた企業に残された選択肢は次の3つです:

1、文字数が少ないブログ記事を見つけてそれらにコンテンツを追加する

2、文字数が少ないブログ記事を見つけてそれらだけを削除する

3、ブログそのものをサイトから削除する

この中で最も安全なのは、「1、文字数が少ないブログ記事を見つけてそれらにコンテンツを追加する」という選択肢です。文字数が少ないなら文字数を追加すれば十分な文字数になり、記事ページを削除することは無いからです。

しかし、内容を追加するにしても定休日のお知らせだとか、どんな花を店舗に飾ったのかという商品と関係の無いテーマのブログ記事の場合、一体何を書いたらよいのでしょうか?非常に難しいはずです。

そこで現実的な対策に感じるのが「2、文字数が少ないブログ記事を見つけてそれらだけを削除する」という選択肢ですが、多くの場合、全てのページがこうした読者にほとんどメリットの無いうちうちの記事ばかりが投稿されているため100%近くのページが文字数が少ない記事です。それだと結局1の選択と同じ問題が生じます。

では3つめの「3、ブログそのものをサイトから削除する」はどうかというとサイト内に例えば1000ページあり、そのうちの8割の800ページが内容が薄いブログであるというようなことがよく有り、そうなるとサイト内にあるページの80%近くを削除することになります。

そうなるとさらに検索順位が大きく落ちるリスクが生じます。何故ならGoogleはサイト内にある大量のページを削除すると何故か様々なキーワードの検索順位を下げることが多いからです。

Webサイトの構造は人間の体と似ているところがあります。

Webサイトにある1つ1つのページはサイト内リンクによって密接につながっています。
それは人体にある細胞同士がつながっていることや、様々な臓器が血管によりリンクされているのと非常に似ています。

人体とWebサイトの共通点は、一気に複数の細胞(Webページ)を切除すると体を維持できなくなり健康体ではなくなるというところです。

私はこれを「オールドページの復讐」と呼んでいます。
読者のことを考えずに、ただサイト内にSEO目的という動機のために作られたWebページが将来、サイト管理者に復讐するのです。

何の愛情もかけられず、サイト運営者の利己的な欲望のためにだけ作れたWebページはその存在すらサイト運営者にも、サイト訪問者にも見られることなく忘れ去られてしまいます。

自分のことを思い出してもらうために将来、検索順位ダウンの原因となることでサイト運営者に思い出してもらおうとするかのようです。

これはとても悲しいことです。こうしたことを二度と繰り返さないためにも、新規作成するWebページ、ブログ記事には十分な愛情を注ぎ、それを読む読者にも愛情を注ぎ役立つコンテンツを載せるようにして下さい。

そうすれば必ず悪循環ではなく、好循環、善循環が生まれて御社のWebサイトの上位表示が約束されるはずです。

ではサイト内に設置したブログ記事の全てが文字数が少ないコンテンツが希薄なページである場合は、結局どうすることが最も安全で効果的なのか?

それは、「徐々にブログ記事を削除して、新しいお役立ちページと差し替えていく」という方法です。
ブログ記事を1ページ削除したらすぐに新しいお役立ちページを1ページ追加して悪い細胞と減らし、良い細胞を増やすという考え方です。

さらに安全を期すためには、Googleアナリティクス等のアクセス解析ログで自社サイトのページビューランキングをチェックして意外にアクセス数のあるブログ記事を見つけたらそのページは削除せずに、文字数が800文字以上になるように文章を追加するのです。そうすれば其のページが稼ぐであろうページビューを失うことは無いでしょうし、文字数を増やすことによりもっと検索順位が上昇する可能性が増します。

こうした対策を取れば急激にサイト内のページが減ることはなく無理なく徐々にサイトの質が高くなり、順位が下る可能性は非常に低くなります。

文字数の少ないブログページをたくさん抱えてしまいどうすれば良いのか迷っている方はこの無理の無い最も安全な方法を検討して下さい。

上手く行くことを祈っています!
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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