【新聞スクープ】上場企業72社のうち23社が最近5年間にGoogleからペナルティーを受けていた!
2017年03月09日
今朝の朝日新聞2017年3月9日号朝刊の一面トップに驚くべきニュースが報道されました。
https://www.asahi.com/articles/ASK2S6FH6K2SPTIL027.html
それは・・・
「サイト検索上位へ不適切な手段横行 グーグルが相次ぎ対抗」
という見出しで報道内容としては:
(1)朝日新聞が2月、12業種の上場100社にアンケートを実施し、回答企業72社のうち23社が最近5年間にGoogleからガイドライン違反の通知や警告などを受け、2012年7月〜16年4月に順位を引き下げるペナルティーを科されていた
(2)Google日本法人は、朝日新聞の取材に対し「コンテンツ開発者の皆様には『ユーザーにとって有益であること』を第一に開発されることを強くお薦めします」と回答した
というものです。
Googleのガイドライン違反をせずにSEOを実施することは今やサイト運営者にとって常識となっています。
しかし、この記事に「企業側からは「ペナルティーの基準や仕組みが分かりにくい」(金融会社)、ルールの透明化を求める声も出ている。」とあるようにGoogleのガイドラインは非常にわかりにくい面があります。
関連記事として:
Googleのガイドライン解説
https://www.web-planners.net/seo-kisochishiki/google-guideline/
「SEOの倫理」(SEO検定公式テキストより)
https://www.web-planners.net/blog/archives/000203.html
もご覧下さい。
Googleのガイドラインに沿ったSEOを具体的にどのような手順で行えば良いのか?全日本SEO協会ではそれを「CILTE」という5つのサイクルとして提唱しています。
近年の上位表示サイトの共通点を研究した結果、難関キーワードで上位表示しているサイトはこの「5サイクルの徹底」をしていることがわかってきました。
その5サイクルというのは:
1、Content:
優位性の高いコンテンツの制作
↓
2、Internal Optimization:
内部最適化
↓
3、Link:
被リンク獲得と適切な発リンク
↓
4、Traffic:
トラフィックの獲得
↓
5、Engagement:
エンゲージメントの極大化
の「CILTE」5つのサイクルです。
SEO対策は年々複雑化していき、一体どこから手をつけたら良いのかわからなくなるときがあります。
そのようなときはこの5つのCILTEのフローの順番で自社サイトのSEO作業を行うことが有効です。
1、Content:
優位性の高いコンテンツの制作
第1ステップは何と言ってもコンテンツの充実です。コンテンツとは「情報の中身」のことを言います。
Googleが高く評価するコンテンツは:
(1)関連性が高いコンテンツ
(2)独自性が高いコンテンツ
(3)信頼できるコンテンツ
(4)比較優位性の高いコンテンツ
です。自社サイトをGoogleのガイドラインに沿いながら順位アップするにはこの4つのコンテンツの全てあるいは複数を自社サイトに載せてゆく必要があります。
2、Internal Optimization:
内部最適化
コンテンツを充実させた後は、第2ステップとしてWebページの内部最適化をする必要があります。
内部最適化の肝は4つあります:
(1)3大エリアに目標キーワードを含める
→ 3大エリアは
@タイトルタグ
Aメタディスクリプション
BH1タグ(1行目)
に目標キーワードを自然な形に含めることです。
ユーザーが見た時に不自然に思われない範囲で調整してください。
(2)キーワード出現頻度を調整する
→ 実際に上位表示しているサイトの各ページには上位表示を目指すキーワードが何回、そして何%書かれているかを調べて自社サイトの各ページもその%に近づけること
(3)関連性の高いリンクを増やし、関連性の低いリンクを減らす
(4)関連性の低いコンテンツを減らす
3、Link:
被リンク獲得と適切な発リンク
充実したコンテンツを作りページ内部を最適化した後の第3ステップは外部リンク対策です。
外部リンク対策には2つの側面があります
(1)被リンク対策
→ 常日頃から自社サイトを紹介してくれそうなサイトを探し、そこに掲載依頼をすることが必須です。
しかし、絶対にSEO目的のためにリンクを販売するところに金銭を払いリンクを張ってもらうことは避けて下さい。
これはGoogleのガイドラインでも最も厳しく対処すると言われている部分であり、SEO目的のリンクを購入することは現代のSEOにおいてはタブーとなっています。
(2)発リンク対策
→ Googleは被リンクだけではなく、自社サイトから外部ドメインのサイトへの発リンクも評価対象にしています。信頼できるサイト、または関連性の高いサイトにリンクを張るようにして下さい。
4、Traffic:
トラフィックの獲得
リンク対策をした後の第4ステップはトラフィック(アクセス数)を集めることです。
本来、送客力のあるサイトからリンクを張って貰えればそれだけで自社サイトのトラフィックは増えますが、そう簡単にはたくさんのトラフィックをもたらしてくれるリンクを獲得することは困難です。
そうした時に有効な策は「2つのメディア」を活用することです:
(1)ソーシャルメディア
→ Facebook、Twitter、Google+などで自社サイトの更新情報を投稿して自社サイトにある該当するページにリンクを張り自社サイトのアクセスを増やすようにして下さい。
(2)メディアサイト
→ 2つ目のメディアはあらゆるメディアにプレスリリースを代行してくれるプレスリリース代行会社へのプレスリリース依頼です。
5、Engagement:
エンゲージメントの極大化
1、Content:優位性の高いコンテンツの制作 → 2、Internal Optimization:内部最適化 → 3、Link:被リンク獲得と適切な発リンク → 4、Traffic:トラフィックの獲得
の施策を実行した後の締めの最終ステップである第5ステップはエンゲージメントを高めることです。
Webの発達した今日、最もWeb業界で注目されているのがエンゲージメントを高めることです。エンゲージメントというのは直訳すると「従事」という意味ですが、分かり易くWebの世界の言葉 に置き換えると「愛着を持っている」という意味です。
よく、ソーシャルメディアにおいてたくさんのユーザーがいいねボタンを押したり、コメントを書いたりシェアした記事は「エンゲージメントが高い」と言われることがあります。
Webページにこの概念を適用するとエンゲージメントの高いWebサイトというのはサイト訪問者が:
(1)多数のページを見る → ページビューが多い
(2)サイト内に長時間滞在する → サイト滞在時間が長い
(3)リピーターが多い
(4)Googleやヤフーからサイトに訪問者が来てもすぐにそれらの検索サイトに戻らずに複数のページを見る → 直帰率が低い
という場合です。
以上が、今後SEOを成功させるための「CILTE」5つのサイクルです。
1、Content:
優位性の高いコンテンツの制作
↓
2、Internal Optimization:
内部最適化
↓
3、Link:
被リンク獲得と適切な発リンク
↓
4、Traffic:
トラフィックの獲得
↓
5、Engagement:
エンゲージメントの極大化
この5つのサイクルです。
結局は、現代のSEOというのはGoogleに自社サイトを「良く見せかける」というスタンスではなく:
(1)自社サイトはどんなコンテンツを提供しているのかを明確に認識してもらう
(2)自社サイトにより多くの訪問者が来てくれるような広報活動を徹底する
(3)来てくれたユーザーの期待を裏切らないようにサイトのユーザビリティー(使いやすさ)を最大化する
という3つのスタンスに収斂してきています。
今後もSEOはますます複雑化、高度化するはずです。
そして情報を取得すればするほど混乱することがあります。
しかし、1つ1つの情報に惑わされずに全体の流れをこの5つのサイクルを念頭において把握し、Googleのガイドラインを侵さず、正当なSEO対策の実施を急いで下さい。
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