移り変わりの激しい検索結果から学ぶこと
2016年07月28日
先日、久しぶりに留学関連のサイトの相談をセミナー受講者の方にしてもらいました。留学関連のジャンルのサイトはインターネットが出来たばかりの時からあり、私がSEOセミナーの講師を始めた頃から何度も検索結果ページを観察してどのようなサイトがGoogleの検索結果ページ1ページに表示されているのかを見てきたジャンルでもあります。
しかし、数年ぶりに「留学」で検索してみたところ、以前1ページ目に表示されていたサイトのほとんどが表示されておらず、代わりに新興勢力のサイトばかりが表示されているのを見て驚きました。
詳しく見てみたところ次のようなサイトが消えていることがわかりました:
1、留学をテーマにしたサイトを5つから10個くらい作りお互いにリンクを張っていたサイト
2、特定の地域、特に米国の留学先学校ばかりを紹介していたサイト
の2つです。
1、留学をテーマにしたサイトを5つから10個くらい作りお互いにリンクを張っていたサイト
→ これは他の業界も同じことがいえますが、色々なドメイン・ネームを購入して少しだけ内容を変えたサイトをたくさんつくってしまうと、それらのサイトの本質的なテーマが同じ場合(この場合は「留学」)、Googleが類似サイトペナルティーを与え上位表示が出来なくなります。
切り口を少しだけ変えてもっともらしいサイト名でサイトを作り過ぎると起きる問題です。この問題の本質的な原因は、同じ留学先の学校がそれら複数のサイト内に使いまわされていることです。
同じ情報を複数のサイトに載せることは類似サイトペナルティーの原因になるので避けなくてはなりません。
反対に、米国の学校だけを紹介する「米国大学ドッコム」、オーストラリアの大学だけを紹介する「オーストラリア大学ドットコム」というサイト造りの切り口は全く問題はありません。理由は同じ学校の情報がそれら複数のサイトに重複して掲載されることは無いからです。
2、特定の地域、特に米国の留学先学校ばかりを紹介していたサイト
→ 米国の大学ばかりを紹介していたサイトでも以前は上位表示できていたものがあります。しかし、その後Googleは賢くなり、サイトの内容をかなり詳しく理解できるようになりました。
その結果、米国の大学ばかりを紹介しているサイトのテーマは「米国留学」だと判断するようになり、「留学」というキーワードでは上位表示させなくするようにしました。これはある意味自然なことであり当然のことでもあります。
「留学」というキーワードで検索する人は米国だけではなく、その他様々な国の留学情報を探そうとしている可能性が高いので、必然的に様々な国の大学の情報を網羅的に紹介しているところが上位表示に有利になりました。
次にどのようなサイトが最近では「留学」というキーワードで上位表示するようになったかです。
以下のような新興勢力のサイトが上位表示するようになってきていることが分かりました:
1、全国に語学学校を展開している大手チェーン店
2、ニュースサイト
です。
1、全国に語学学校を展開している大手チェーン店
→ 全国に語学学校があるということは多数のネットユーザーがそれらのサイトをアクセスしており訪問者がたくさんいるサイトだということになります。そしてそれらのサイトからその学校が運営する留学情報のサイトにリンクが貼ってあれば人気のあるサイトからリンクをされているサイトだとGoogleが判断をしてリンク先のサイトが上位表示されやすくなります。
2、ニュースサイト
→ ニュースサイトには留学だけではなく、旅行、ファッション、住宅、その他様々なアクセスを稼ぐコンテンツが満載です。そうしたアクセスが多いサイトはGoogleがトラフィックが集まっている優れたサイトだと高く評価され上位表示する傾向があります。
このように一時は上位表示されていたサイトもGoogleのその時々のアルゴリズムの変化により入れ替わりが起きることが良くあります。
重要な事はどのようなサイトが上位表示されているのか検索結果1ページを観察することです。自分の業界だけではなく、様々な業界、キーワードの検索結果に注視して下さい。
そこから検索結果の過去、現在、そして未来が見えてくるはずです。
鈴木将司の最新作品
プロフィール
フォローしてSEOを学ぼう!
<< 2016年 07月 >> | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
最新記事
- Googleは不正な方法で獲得した被リンクに対してペナルティーを与える
- E-E-A-Tとは何か?この基準を満たさないサイトは上位表示が出来ない!?
- 複数のサイトを運営する時の注意点とSEO対策
- サブドメインがSEOに与える影響とは?複数サイト運営時に注意すべきポイント
- 検索順位を上げるためのキーワード戦略とページ構造の最適化
- Google検索での「AIよる概要」の表示がもたらす影響と今後の集客戦略
- Googleの視点から見た「ウェブページの質」とは?ページの質を高めるための重要なポイント
- SEOは外注すべきか?それとも内製すべきか?メリットとデメリットを考える
- URLとは何か?SEOとURLの関係
- Googleが評価するウェブサイトの品質とは?
アーカイブ
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年09月
- 2024年08月
- 2024年07月
- 2024年06月
- 2024年05月
- 2024年04月
- 2024年03月
- 2024年02月
- 2024年01月
- 2022年06月
- 2022年04月
- 2022年03月
- 2022年01月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年09月
- 2021年08月
- 2021年07月
- 2021年06月
- 2021年04月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年09月
- 2020年08月
- 2020年07月
- 2020年06月
- 2020年05月
- 2020年03月
- 2020年02月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年09月
- 2019年08月
- 2019年07月
- 2019年06月
- 2019年05月
- 2019年04月
- 2019年03月
- 2019年02月
- 2019年01月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年09月
- 2018年08月
- 2018年07月
- 2018年06月
- 2018年05月
- 2018年04月
- 2018年03月
- 2018年02月
- 2018年01月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年09月
- 2017年08月
- 2017年07月
- 2017年06月
- 2017年05月
- 2017年04月
- 2017年03月
- 2017年02月
- 2017年01月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年09月
- 2016年08月
- 2016年07月
- 2016年06月
- 2016年05月
- 2016年04月
- 2016年03月
- 2016年02月
- 2016年01月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年09月
- 2015年08月
- 2015年07月
- 2015年06月
- 2015年05月
- 2015年04月
- 2015年03月
- 2015年02月
- 2015年01月
カテゴリー
- パンダアップデート(20)
- ペンギンアップデート(5)
- スマートフォン集客・モバイルSEO(42)
- Google検索順位変動(5)
- Youtube動画マーケティング(7)
- コンテンツマーケティング(13)
- Web業界の動向(19)
- デジタルマーケティング(14)
- ソーシャルメディア(10)
- 成約率アップ(7)
- SEOセミナー(4)
- 認定SEOコンサルタント養成スクール(2)
- 上位表示のヒント(136)
- ビジネスモデル開発(5)
- Bing上位表示対策(1)
- SEOツール(16)
- ヴェニスアップデート(1)
- スマートフォンSEO対策(19)
- アップルの動向(3)
- 人材問題(4)
- Googleの動向(20)
- 生成AIと人工知能(12)
- ローカルSEOとGoogleビジネスプロフィール(20)
- ドメイン名とSEO(6)
- アルゴリズムアップデート(45)
- Webの規制問題(7)
リンク集