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Googleが2015年Webスパムレポートを発表した!

2016年05月06日
Googleが2016年5月2日にWebスパムレポートを発表しました。このレポートはスパム行為(検索ランキングを操作するための不正行為)に対してGoogleがどのように対処したかを具体的に報告するレポートです。
https://webmasters.googleblog.com/2016/05/how-we-fought-webspam-in-2015.html



このレポートによると:

(1)ハッキングされたWebサイトが前年比180%増えた
特にWordPressなどのハッキングされやすいCMS(Content Management System)のハッキング対策としては次の4つを提案しています:

@ ログイン情報のセキュリティー強化
→ 推測しづらい複雑なパスワードへの変更と、two-factor authentication (2 要素認証)を導入して二段階の認証をクリアしないと管理画面にログイン出来ないようにする

A ソフトウェアの最新化
→ 最新のCMSへのアップデートとそれに付随するプラグインのアップデートをこまめに行う。

B サーバー会社のセキュリティーポリシーを理解する
→ 現在サイトを置いているレンタルサーバー会社がどのようなセキュリティー対策をしているかを知り、十分な対策をしていないサーバー会社で無い場合はよりよいサービスを提供しているサーバー会社に引越をする

C Googleのサーチコンソールを導入する
→ Googleが無償で提供しているサーチコンソール(旧Googleウェブマスターツール)を導入すれば万一の時の対策のヒントを得ることが出来る

(2)コンテンツの内容が薄いサイト、コンテンツの品質が低いサイトが増加傾向にある
→ これらコンテンツの内容が薄い、または品質が低いサイトとは付加価値がほとんど無く、他人のサイトのコンテンツを盗用しているものが多い。Googleはコンテンツの品質に関する具体的な改善のアドバイスを「Googleウェブマスター向けガイドライン」で解説しています。詳細は「Googleウェブマスター向けガイドラインを読み解く」
https://www.web-planners.net/seo-kisochishiki/google-guideline/
をご覧下さい。

(3)これらWebスパムを検索結果から排除するためにアルゴリズムの更新を実施した
→ これは昨年2015年10月5日にGoogleが実施したWebスパム排除のアルゴリズムのことを指します。

(4)Webスパム排除のアルゴリズムで除去できなかった手の込んだWebスパムに対してはサーチクオリティーチームのスタッフが手動で発見、除去した
→ ソフトウェアによる自動処理では発見出来ない悪質なスパムに対しては、4,300,000件の警告を手動でWebサイト管理者にサーチコンソールを通じて通知したということです。4,300,000件というのはとてつもない数ですが、これをGoogleのスタッフが手動でメッセージを送ることが出来るほどGoogleのサーチクオリティーチームには人員がいることが明らかになりました。もはや「ソフトウェアにはこのスパムはわからないだろう」という楽観的な考えは許されません。特に文章を自動生成するソフトを使ったり、複数の他人のサイトから自動的に情報をコピーしてそれをミックスしてスクレーピングするような不正はこれらGoogleのサーチクオリティーチームのスタッフには必ず発見されると思ったほうが良いです。

(5)サーチコンソールを使うユーザーが再審査リクエストをしたことにより順位が回復した復旧件数は前回と比べて33%も増加した
→ 自社サイトが万一スパムをしていることが発見、警告された場合はGoogleが提案する復旧方法のとおりにスパムを解消して再審査リクエストをサーチコンソールですればこれまで以上に復旧できるということです。

(6)世界中でスパムレポートフォームの利用者が400,000件に達した
→ Googleは常日頃から不正サイトの密告をユーザーにしてもらうためにスパムレポートフォームというフォームを提供しています。それを利用して不正なランキング操作を行っているスパムサイトを報告した件数が400,000件に達したそうです。そして80%はクオリティーチームのスタッフが内容を読み、65%に対して実際に処分を下して検索順位を下げたそうです。このことに関してはGoogleは「Thank you」と言っておりこうした密告をさらに歓迎する姿勢を示しています。

(7)世界中で17言語で200時間を費やしてスパム追放の教育活動をした

(8)Webマスターフォーラムで問題に直面したWeb管理者たちをサポートした

以上がGoogleが発表した2015年Webスパムレポートの内容です。

これまで以上に古いSEO対策のやり方を見直し新しい時代のSEO対策をする必要があることが確認されました。

Googleを欺くSEOではなく、Googleが評価せざるを得ないサイトにするための内部要素の最適化をすることと、信頼できるサイトからリンクを集める必要があります。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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