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米国Googleで最も検索されるサイト、トップ10が発表された!

2015年12月25日
米国のSEO会社「MOZ」の発表によると今年2015年米国Googleで最も検索結果に表示されたサイトTOP10は次のサイトです:



1位:ウィキペディア

今年一年コンテンツ、コンテンツマーケティングと騒がれた一年でしたがウィキペディアこそ良質なコンテンツの代表格です。

では具体的にどこが優れているのかというと・・・

(1)思いつきのコンテンツ、ライティングテクニックだけのコンテンツではなく、膨大なリサーチの上で吟味された情報をアップしている

→ 自社サイトに載せる記事を外注する事が普及してきています。しかし、外注をする場合の注意点はライティング力があるライターに依頼したとしてもその記事がライティング力だけに頼ったものだと見た目は良いのですが、いいねボタンをたくさん押してもらったり、シェアしてもらえるようなコンテンツになることは困難です。

検索ユーザーが求めるのはそつがなく綺麗な文章というのはありません。上質なコンテンツはそのライターの経験や体験、直接見たこと聞いたこと、つまり一次情報です。

YouTube動画でも再生回数の多いジャンルとしては製品レビュー、旅行先で撮影した動画、偶然目撃したシーン等の動画です。

ライターに外注する時は決して体裁の良い文章を書くように依頼するのではなく、発注主か、ライターがある程度リサーチ、または外の現場に出向いて情報集を怠らないこと重要です。

(2)1人の思いつき、主観的な情報ではなく、他のメンバーによる客観的な審査、再チェックなどコンテンツ品質管理の仕組みが整っている

→ 個人のひらめきや能力には限界があります。最初のうちは上手く行ってもパフォーマンスのレベルを持続させるには複数の人がかかわらないとなりません。どんなに小さくても良いので社内でコンテンツ作成のチーム、ウェブ管理のチームを持つ時代が来ています。

(3)1ページ1テーマ、1ページ1キーワードというSEO対策の原理原則に適合したテーマを絞り込んだウェブページを作っている

→ ウィキペディアのシンプルさはどこから来ているかというと1ページ1テーマ、1ページ1キーワードというSEO対策の原理原則に適合していることです。どうしても1つのページに色々な事を書きたくなるかもしれませんが、その気持を押さえて1つのページには1つの事を書く事を徹するのが上位表示への近道です。

(4)文字ばかりではなく、ビジュアルエイドがある

→ コンテンツ = 文字 ではありません。文字ばかりのウェブページは昔の新聞のように読者離れを引き起こします。読者離れを引き起こさないために今どきの新聞はカラーの写真や図や表などの読者の理解を助けるビジュアルエイドを充実させています。

週刊誌などはページいっぱいに写真があり、写真の中に文字があるくらいビジュアルを重視しています。
私達ウェブ管理者も手を抜いて文字だけのウェブページばかりを作っていると読者離れ、Webにおいては離脱率アップを引き起こすことになりますのでどのページにも必ずビジュアルエイドを掲載する必要があります。

(5)サイト内リンクが充実している:関連する用語同士が参照という形で見事にリンクされ合っている

→ これは関連の高いサイト内リンクが如何に上位表示に効果があるかを実証しているものです。
下の図は「LED照明」というキーワードでGoogleで検索した時に3位に表示されているウィキペディアのページです。



ご覧のようにLED照明のページから関連性のある「発光ダイオード」等の同じウィキペディア内のページに絶妙にリンクを張っています。関連性があればあるほどそのサイト内リンクはユーザーにクリックしてもらいやすくなります。その結果サイト滞在時間が伸びて検索順位アップにプラスに働きます。反対に関連性の無い、あるいは関連性の低いリンクにリンクを張ってもそれはクリックされることはほとんど無いばかりか、ノイズ、つまり雑音になります。

現代のSEOに強いウェブデザインで重要なポイントはユーザー体験を高めるために如何にノイズ情報を自社のページから取り除くかです。

ぜひ自社サイトのページを客観的に見直してノイズが見つかったら削除して下さい。そして代わりに関連性の高いページヘのリンクがそこに不足していたら追加するようにして下さい。そうすることにより成約率アップ、サイト滞在時間の延長、順位アップが同時に達成出来るようになります。

(6)営利目的では無いので、他人のサイトからリンクを張ってもらい易くなっている

→ 私達も、他人のサイトやソーシャルメディアからリンクを張ってもらいたいページには極力営業的な情報を載せずにすっきりとして情報サイトとしてのレイアウト・デザインを心がけるべきです。

ウィキペディアの特殊性の1つのが、営利目的の企業やお店のサイトからリンクされる事がよくあるという点です。
通常そうしたサイトからは他のドメインのサイトにはリンクを張りたがることは稀です。にも関わらずウィキペディアのリンク元にはたくさんの企業のサイトがあります。

何故でしょうか?それはウィキペディアでは何も販売するものはなく、絶対に自社商品や自社サービスと競合することはないからでしょう。人は自分と利害の対立するサイトにはリンクを張りたがりません。ということは利害が対立しにくいページを作ればリンクを張ってくれやすくなるということになります。

企業やお店のサイトの場合は、他人からリンクを張ってもらいやすくするために自社ドメインの中に企業サイトとは異なった情報サイト的なレイアウト・デザインのミニサイトを作るようにしてください。そしてそのヘッダー画像には企業やお店の名前を載せるのではなく、情報サイトとしての名前を載せるようにして下さい。

例えば、相続相談を受注したい鈴木弁護士事務所というサイトの場合なら、ドメイン内の情報サイトのヘッダー画像には「相続相談室」だとか「相続相談ネット」だとか非営利的でお役立ち情報のミニサイトだということを訴求する名前にするのです。

そうすることにより他人がリンクを張ってくれやすくなりリンクを張ってもらうことによりそのドメイン全体のGoogleからの評価が高まり、そのドメインのトップページで上位表示を目指しえいる集客をするためのキーワードでの順位アップが実現しやすくなります。

以上が2015年ランキング1位のウィキペディアから私達が内部対策、外部対策として見習うことが出来るポイントです。

ぜひ取り入れられるところを見つけて御社のサイトにも応用するようにして下さい。

次回はランキング2位のアマゾンについて考えていたいと思います。
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