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リンクSEO時代が壊れた後に現れた新世界は?

2015年10月07日
先週はニューヨークで開催されたSMX 2015(Search Marketing Expo)というSEOやWebマーケティングの専門家が結集するカンファレンスに参加しました。3日間の研修を受けた全体的な感想を今回書かせて頂きます:

1、モバイルカルチャーの浸透

→ 3日間の研修のほとんどの講座がモバイルマーケティング、スマートフォンSEOを前提にした内容でした。
プロジェクターに映されるウェブサイトのキャプチャーは以前はそのほとんどがPCサイトでしたが、今回はその大半がスマートフォンの画面でした。改めてモバイル時代が浸透したことを実感しました。

2、コンテンツマーケティングの浸透

→ PCサイト、スマートフォンサイト、そしてYouTubeも含めて如何にネットユーザーに熱狂的に指示してもらえるコンテンツを作るか、その具体的な方法論を多くのプレゼンターが解説していました。
最も印象に残った言葉はEric Engeさんという全米ではトップクラスのSEOコンサルタントの方がおっしゃっていた言葉です。

それは・・・

「コンテンツマーケティングがブームになってきた現在、ウェブはコンテンツで溢れかえるようになった。良質なコンテンツを作るだけでは不十分だ。圧倒的に良質なコンテンツを作る必要がある」

というものでした。

3、ソーシャルメディア活用の本当の意味

→ 圧倒的に優れたコンテンツがなければ、いくらソーシャルメディアを使っても口コミが起きない。そのような状態ではSEO上の効果も、集客上の効果も出ない。ソーシャルメディアは確かに重要だが、それ単体ではSEOの問題や、集客の問題を解決出来ない。
圧倒的に良質なコンテンツがあって初めてソーシャルメディアが活きるという意味です。

4、様々なソフトを使うカルチャー

→ 講義の中の話にも、そして会場の外にあるEXPOの会場にも様々な種類のSEOソフトで溢れかえっていました。時代はSEOソフトを活用して競合よりもスピーディーにSEO対策の成功を実現する方法に進んでいることがわかりました。

5、脱Googleの機運

→ 前回のブログでもご報告しましたが、現在iPhone6、iPhone6sが飛ぶように売れており日に日にアップルの影響力がWeb集客の世界で拡大しているとのことです。

特にアップルのSpotlight検索はこれまでのGoogle検索エンジンをも取り込んでしまう検索エンジンを下請けとして使う検索エンジンの上位概念のツールなので今後のSEO対策は明らかにGoogle検索エンジンだけではなく、その上に鎮座するSpotlight検索やそれと連動する人工知能を使ったSiriというパーソナルアシスタント対策が重要になるという事がはっきりと分かりました。

そして明らかにアップルが目指しているのはGoogleが無くてもやっていける独自のインターネット体験を提供することだということもわかりました。

この事は2007年にスティーブ・ジョブズとビルゲイツが約1時間にわたって対談した
Steve Jobs and Bill Gates Together at D5 Conference 2007
というITの未来予測の動画でもすでに語られています。



今から8年以上前に今日の状況、そしてその先までもこの対談の中で語られていることを知り衝撃を受けました。
このビデオでは非常に重要な予言がいくつもされていますが、その中でも印象に残る言葉は「ITの世界では5年刻みで情勢が激変する」という言葉です。今の優位性に安穏としているとその5年刻みの流れに乗り遅れて取り返しのつかない遅れを取るという事です。

今後、私が最新のSEO情報を動画で解説する週刊SEOビデオニュース
https://www.ajsa-members.com/weekly_video/
で今回のカンファレンスで学んだ全てを10週間に渡り動画で徹底解説していきます。

SEO対策の未来を知ってそこから逆算して「今」何をすべきかを知りたい方はぜひご覧下さい。


※SMX主催者で、全米のSEOの世界で最も有名なダニー・サリバン氏との記念撮影。とてもフレンドリーな方で世界のSEOプロフェッショナルのために精力的に最新情報を提供している方です。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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